そろそろ外壁塗装の時期かなと感じているあなた。
「うちは3階建てだけど、塗装工事の費用はどのくらいになるの?」
「3階建ての家ならではの塗装のポイントはあるの?」
と、気になっているのではないでしょうか。
3階建ては2階建てに比べると件数が少ないので、周囲の塗装工事を参考にできず困っている方もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、3階建て住宅の方向けに、外壁塗装工事の費用相場と失敗しないための3つの注意点を解説していきます。
2階建て住宅の塗装と比較して割高になる点や、無駄な出費を避けるポイントもご紹介しますので、損をしないためにもぜひ目を通してみて下さい。
ただ、工事費用を節約をしたくても削ってはいけない工程もあります。
高品質な工事にするために、省略してはいけない作業についても解説していきます。
また記事の後半では、適正価格で丁寧な作業をしてくれる業者の選び方もご紹介します。
適切な業者を見極められれば、大切なお家の塗装を安心して行うことが出来ますので、最後までご覧ください。
目次
1章 3階建ての外壁塗装の費用相場
3階建て住宅の外壁塗装の費用相場は140~300万円です。(30坪の場合)
費用は使用する塗料のグレードによっても変動します。
■塗料グレードと費用相場
長く持つ塗料を選ぶほど単価は高くなります。
また、他の作業の単価相場は以下の通りです。
作業内容は2階建ての外壁塗装と変わりませんが、外壁の面積や足場面積、洗浄面積などが増えるため、2階建ての住宅よりも費用も比較的高くなります。
2章 3階建て外壁塗装の3つのポイント
3階建ての外壁塗装の注意点をご紹介します。
今後のメンテナンスの参考にもなりますので見ていきましょう。
2-1 屋根や上部の状態も点検してもらう
3階建ての住宅であっても、屋根や上部の点検は必ず行なってもらいましょう。
点検をせずに工事を契約すると、補修が必要な破損があった場合に補修作業が見積もりに含まれず、工事が始まってから追加工事になる可能性があります。
最悪の場合は、業者が破損を見逃し、そのまま工事が終わってしまう恐れも。
一般的な2階建てと違って、3階建ての場合は危険なので梯子では屋根に登れないことがほとんどですが、直接登る以外にも点検する方法はあります。
ドローンや高所カメラなどで上部の点検ができるか事前に確認し、どうしても難しい場合は工事が始まってから屋根の状態を写真に撮って見せてもらいましょう。
ご自身で何も確認せずに工事を終えてしまうのは、万が一、屋根に破損があった場合にも気付けないのでキケンです。
>ドローンの屋根点検について詳しくはこちら
2-2 足場代節約のために他工事も一緒にやる
3階建ての外壁塗装工事では、2階建ての工事よりも足場費用が高くなります。
なぜなら、高さがあるので使う足場数も増え、さらに立てるときに必要な職人数も増えるからです。
そのため、塗装工事と一緒に足場が必要な工事は一緒にやってしまうのがおすすめです。
■足場代費用の違い 2階建ての場合、足場費用は15~25万円程度 3階建ての場合は、30~50万円程度 ※アパートや店舗などの場合、外部足場が必要になり、50~80万円ほどになる場合もあります。 |
足場が必要な工事を別々に行うと、その都度お金がかかってもったいないので、出来るだけ足場が必要な工事は同じタイミングでやりましょう。
▼足場が必要な工事一覧(3階建ての場合)
・外壁塗装・カバー・張替工事
・屋根塗装・カバー・葺き替え工事
・付帯工事(雨樋・破風板など)
・屋根の雪止め設置
・ベランダ・屋上防水 等
2-3 工期は長めに見積もっておく
3階建ての外壁塗装の際は、一般的な2階建てや1階建て住宅の塗装工事よりも2~3日工期が長くなります。
なぜなら、階数があるほど、作業時の足場の昇り降りや、高所作業による慎重な作業で時間がかかるからです。
一般的な2階建ての外壁塗装であれば、7~10日程で終了しますが、3階建ての場合は2週間程かかります。(天候によってはさらに伸びる可能性も有ります。)
「外壁塗装だけなら1週間くらいで終わるだろう」と思い込んでしまうと、なかなか工事が終わらずにストレスなってしまいますので、あらかじめ工期は長めに見積もっておきましょう。
3章 高くても削ってはいけない3つの作業
外壁塗装費用が高いなと感じても、節約してはいけない工事作業をご紹介します。
どんなに安くても、低品質な工事になってしまっては意味がありません。
適正価格で高品質工事になるように何を削ってはいけないのかおさえておきましょう!
3-1 塗装回数
塗装回数を減らして、費用を削るのはやめましょう。
通常外壁塗装や屋根塗装は3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)で行ないます。
なぜなら、塗料を製造したメーカーが塗膜の耐久性を最大限発揮する回数として定めているからです。(そのため塗料によっては2回塗り・4回塗りの場合もあります)
定められた塗装回数を減らすと、せっかく良い塗料を使っても仕上がりがムラになってしまったり、耐久性が落ちてしまう可能性があります。
業者によっては、「うちは2回塗りです!」と言ってくるところもありますし、黙って下塗りを省く悪徳なところもあります。
例えそういった業者に安く工事してもらえたとしても、耐久性が落ちてしまえば意味がないので、塗装回数を減らすのはやめましょう。
※「特別に4回塗ります!」もNG 業者の中には「うちは特別に4回塗ります」と言ってくる業者がいますが、それもNGです。 塗り回数が多ければ多いほど、塗料は剥がれやすくなってしまいます。 大事なのは、業者が提示した回数と、メーカーが定めた回数が合致しているかどうかなので、必ず確認しましょう。 |
3-2 養生
養生費も削減しないようにしましょう。
養生とは、塗料が塗装面以外に飛び散るのを防ぐ作業です。
この作業は、一見品質には関係ないと思われがちですが、実は「品質の良い業者=養生作業が丁寧」と言われるくらい仕上がり・品質に結び付く大事な作業です。
養生費を節約して工事をすると、窓やドアなどの塗装しないところに塗料が飛び散るだけでなく、ご近隣へも迷惑をかけてしまう恐れがあります。
特に3階建てのお家は他の家よりも高さがあるので、塗料が周囲に飛び散りやすいです。
工事費用を減らすために養生費を削るのはやめましょう。
★雑な養生をする業者に注意! やけに養生費が安い業者は、勝手に養生費を削減し適当な作業をする可能性があります。 養生費用の安さで業者を選ぶのは注意が必要です。 ・足場のシートは屋根の上まで4面張ってくれるのか ・丁寧な養生をしてくれるのか などを写真で確認できると安心です。 |
>外壁塗装の養生の重要さや注意点についてはこちらの記事をご覧ください。
3-3 付帯塗装
工事費用を節約するために、付帯塗装も省いてしまうのはお勧めできません。
なぜなら、同じタイミングでメンテナンスをしないと、塗装後にまた足場を立ててメンテナンスしなければいけなくなってしまうからです。
特に雨どいや破風板・軒天などの塗装は足場がなければ塗装出来ないので、同じタイミングでメンテナンスを行ないましょう。
▼外壁塗装と一緒に塗装するべき付帯物には以下のものがあります。
戸袋、雨戸・雨どい・軒天・帯板・霧除け、出窓天板・破風板・シャッターボックス・水切り・濡れ縁、ウッドデッキ・門塀
(※素材によって塗装が不要の場合もあります)
>付帯塗装箇所や各単価相場についてはこちらの記事をご覧ください。
4章 適正価格高品質な優良業者の選び方
この章では適正価格で丁寧な作業をしてくれる業者を選ぶポイントをご紹介します。
3階建ての外壁塗装は、2階建て住宅の外壁塗装工事よりも費用が高くなりやすいからこそ、業者選びは慎重に行う必要があります。
ポイントをおさえて失敗のない業者選びをしていきましょう!
4-1 60~90分かけて点検してくれる
60~90分かけて丁寧にお家の点検をしてくれる業者を選びましょう。
3階建てのお家は2.3階周りの状態チェックが大切になってきます。
なぜなら、2.3階周りは、紫外線を多く浴びて劣化しやすく、また普段確認出来ない場所だからです。
時間をかけるだけでなく、はしごやドローン・高所カメラを使って普段見えないところも写真に撮って見せてくれるとなお安心です。
10~30分程度で帰ってしまう業者は、きちんと点検していない可能性が高いので、工事を依頼するのはお勧めできません。
4-2 詳細な見積もりをくれる
点検後に、詳細な見積もりをくれる業者を選びましょう。
塗装工事一式=○○円という大雑把な見積もりだと、細かい作業が勝手に省かれてしまう可能性があります。
お家の造りは、一件一件違うので、「全部コミコミでこの金額です!」と言われても、詳細な作業内容や範囲を確認するのが大切です。
特に3階建ての工事では足場架設費用が高くなるので、一度に済ませられるように、足場が必要な作業がきちんと見積もりに入っているか確認しましょう!
4-3 工事中の写真もくれる
工事が始まってからの作業写真をくれる業者に依頼しましょう。
どんなに丁寧な点検をしてくれる業者でも、工事で手を抜かれてしまったら意味がありません。
実際に手抜き工事の被害に遭う方も少なくないです。
滅多にみることが出来ない3階周りや屋根の作業の様子も撮ってもらい、きちんと作業されているのかご自身の目で確認する事が大切です。
写真を撮らない=低品質というわけではありませんが、普段お客様が見ることが出来ない作業写真を隠さずに見せてくれる業者だと安心できます。
工事を依頼する前に、工事中の写真を撮ってくれるのかを確認しておきましょう。
4-4 メーカーからも保証が出る
塗料メーカーからの保証も付けてくれる業者に依頼しましょう。
電化製品などを買った時に必ずついてくる「メーカー保証」ですが、実は塗装工事にはほとんどの場合メーカー保証は付きません。
なぜなら、メーカーは職人が現場で塗料をどのように使ったか把握できないからです。
塗料にはそれぞれ仕様というものがあり、どのくらいの量で薄めるか・どのくらいの時間で乾燥させるかが定められています。
メーカー保証が出るということは仕様を守って塗装していて、さらにそれが管理されてメーカーの方にも報告されているという証拠です。
3階建て住宅は外壁の面積も多く、使用する塗料量の管理も重要です。
高品質な工事にしたいのであれば、使用塗料量や乾燥時間などをきちんと管理してメーカー保証を出してくれる業者を選びましょう。
4-5 アフターフォローがある
アフターフォローがある業者に依頼しましょう。
工事後に大切なのは、何かあったときにすぐに対応してもらえるかどうかです。
近年では台風や強風による被害も増えてきており、3階建ては高所なので特に被害に遭いやすいです。
工事が終わっても何かあった時にすぐに来てくれる業者を選びましょう。
アフターフォローに関しては下記3点を契約前に確認してみて下さい。
・定期的な無料点検があるか
・連絡したらすぐに来てくれるか
・近くにあるか
★迷ったらユーコーへご依頼ください! 当サイトを運営するユーコーコミュニティーでも3階建て住宅の外壁塗装を行なっております。 ドローンを駆使した屋根点検や、メーカー保証書・工事写真のお渡しなどにより、安心して工事をお任せいただいています。 丁寧な点検と見積もりのご提案は無料で行なっておりますので、お気軽にお申込み下さい。 |
まとめ
この記事では3階建てお家の外壁塗装について解説しました。
3階建ての外壁塗装の費用相場は140~300万円程度です。
2階建てよりも外壁面積や足場面積が増えることによって費用相場も高くなります。
また、3階建ての外壁塗装の注意点は以下の3つです。
・足場費用が高くなる
・屋根や上部の状態が点検しづらい
・工期が延びる
2階建ての住宅よりも工事費用が高くなってしまう場合もありますが、削ってはいけないものもありますので、無理に値引きをしないようにしましょう。
また、適切な価格で高品質な工事をするためには、業者選びが重要です。
丁寧な対応をしてくれる業者を選んで後悔のない工事にしていきましょう。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
>外壁材別の塗装費用や注意点もご覧ください。
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