折角塗り替えるのなら、モダンでオシャレなデザインにしたいと
考えている方も多いのではないでしょうか。
「どうしたらモダンに仕上げられるのか?」
「我が家の外壁でもできるのか?」など疑問やお悩みもあるかと思います。
作りたい印象に合わせた配色、デザインは考えるだけでも大変な作業です。
なぜなら、色彩やデザインに関する専門知識が必要だからです。
この記事では、そんな悩みや疑問を解決するため、モダンに仕上がる配色からデザインの方法まで、たくさんの事例を使いながら分かりやすくお伝えします。
専門知識がなくても、あなたのお家もモダンな雰囲気に生まれ変わります!
理想のお家にするためにも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
【モダンな家】とは?
建築物でいうモダンなテイストのデザインは、1920年代に成立したモダニズム建築という様式がもとになっています。
伝統にとらわれない、合理的・機能的なデザインと、
工業生産によって作られた材料(ガラス・鉄・コンクリート)をメインに使っているのが特徴です。
モダン建築の例 ■サヴォア邸
■国立西洋美術館 出典: 阪急交通社 |
そのため、一般住宅で取り入れる際にも、
シンプルなデザイン、無機物をイメージする色合い、直線的なライン
がキーになってきます。
1章 モダンな外壁 施工事例30選
弊社の施工実績の中から、モダンな印象のお家の事例30選を、色の印象別に紹介します。
事例をみることで、こんな家がいいなというイメージを膨らませやすくなるためです。
また、使用した塗料やその色番号も一緒に記載しています。
真似したい!と思えるお家があれば、同じ色やデザインで塗装が可能です。
まずは、施工事例で作りたいイメージを固めていきましょう。
1-1 スタイリッシュな印象 黒orネイビー×白
黒orネイビー×白は、一番人気の配色です。
コントラストが美しいのと、無彩色を中心に使うことで、都会的な雰囲気も出るためです。
格好良く仕上げたい方にお勧めです。
1.エッジの効いたデザインが目を引く仕上り
E・G様(鎌倉市梶原) | |
外壁塗料 |
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玄関周りの塗り分けがとてもお洒落です! |
2.違った素材の外壁の組み合わせがおしゃれ
T・K様(町田市薬師台) | |
外壁塗料 |
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違った素材の外壁の組み合わせとコントラストが素敵なお家です。 |
3.縦のラインを生かした、格好いい仕上がり
S・K様(横浜市神奈川区) | |
外壁塗料 |
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縦のラインで引き締まったデザインが魅力的です。 |
4.白い外壁が引き立つ、黒のアクセントカラー
M・T様(秦野市千村) | |
外壁塗料 |
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アイボリー系の白で優しい印象に仕上げました。シンプルさが魅力です。 |
5.ベランダの黒色がアクセント
K・T様(秦野市平沢) | |
外壁塗料 |
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シンプルかつ、メリハリの効いた配色が格好いいお家です。 |
6.黒と白の大胆な塗り分けが目を引くデザイン
I・H様(伊勢原市桜台) | |
外壁塗料 |
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面で塗り分けることで、明るい雰囲気もそのまま残せます。 |
7.モノトーンの配色が都会的な印象
I・H様(相模原市中央区) | |
外壁塗料 |
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パステルカラーとの配色は、冷たくなりすぎないところが魅力的です。 |
8.四角形の塗り分けが目を引くデザイン
U・A様(秦野市戸川) | |
外壁塗料 |
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直線的なラインが生きる、シンプルなデザインが素敵です。 |
9.下部の黒アクセントで、引き締まった印象に
M・Y様(相模原市南区) | |
外壁塗料 |
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上品な印象に仕上がるデザインです。和風のお家にもよく合います。 |
10.窓サッシとパーツを黒にそろえて、統一感のある印象に
J・M様(町田市高ヶ坂) | |
外壁塗料 |
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清潔感のある、引き締まったデザインが目を引きます。 |
11.紺色と白のコントラストが爽やかで美しいデザイン
T・K様(中郡二宮町) | |
外壁塗料 |
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白とネイビーのコントラストが爽やかな印象です。 |
12.入り組んだ形を生かした、洗練されたデザイン
W・K様(町田市高ヶ坂) | |
外壁塗料 |
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門塀も同じ青色にすることで、統一感のある仕上がりに。 |
13.縦のラインを生かしたデザイン
T・I様(足柄上郡開成町) | |
外壁塗料 |
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ネイビーを大胆につかったデザインが印象的です。 |
14.白を使うことで、玄関周りを明るい雰囲気に
F・K様(横浜市戸塚区) | |
外壁塗料 |
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白と紺色のコントラストが美しく、見る人を飽きさせません。 |
1-2 ナチュラルモダンなら白or黒×ブラウン
白or黒×ブラウンは、温かみのある雰囲気も残したい方にお勧めな配色です。
木を使用した家なら、風合いを生かしたりそれに近いブラウンを使用すると素敵に仕上がります!
15.木目を生かした、温かみのあるデザイン
I・T様(中郡大磯町) | |
外壁塗料 |
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一番シンプルなデザインですが、木目の風合いが一番いかせます。 |
16.あえてシンプルにすることで、木目が引き立つデザインに
S・T様(伊勢原市高森) | |
外壁塗料 |
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木の風合いを生かす仕上がりです。玄関の温かみある雰囲気が素敵です。 |
17.木目と黒色のコントラストが、都会的な印象に
Y・N様(町田市旭町) | |
外壁塗料 |
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都会的なだけでなく、ナチュラルな雰囲気も持つデザインが素敵です。 |
18.ブラウンのアクセントで、優しい印象の仕上がり
H・J様(相模原市南区) | |
外壁塗料 |
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すこし色味の入った色との組み合わせが、優しい雰囲気を演出しています。 |
19.ダークブラウンとの組み合わせで、モダンさや高級感を演出
O・T様(高座郡寒川町) | |
外壁塗料 |
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自然界にある色なので、冷たくなりすぎないところが魅力です。 |
20.黒のラインで、穏やかな配色も引き締まった印象に
Y・S様(小田原市国府津) | |
外壁塗料 |
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レンガ調の風合いを生かし、高級感を出しました。 |
1-3 落ち着いた印象の白×グレー
白×グレーは、一番明度差は少なく、落ち着いた印象の配色です。
穏やかな配色で飽きがこないところや、帰ってきたときにホッとするような印象も魅力の一つです。
21.お庭の緑も映える、魅力的な配色
S・H様(伊勢原市上粕屋) | |
外壁塗料 |
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モダンにしあげつつ、ほっとするような優しさももつ色あいです。 |
22.オレンジのアクセントで、明るい印象に
A・M様(足柄上郡開成町) | |
外壁塗料 |
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玄関上のアクセントの使い方がとてもお洒落な仕上がりです。 |
23.木目調のドアが引き立つ、ナチュラルなデザイン
O・M様(高座郡寒川町) | |
外壁塗料 |
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グレーの使い方がとてもお洒落な、ナチュラルモダンなデザインです。 |
24.グレーと白の組み合わせで、シンプルかつ上品な印象に
A・S様(高座郡寒川町) | |
外壁塗料 |
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黒のアクセントカラーとグレーの配色が、スタイリッシュな印象です。 |
25.グレーとシルバーが調和した、高級感のある配色
W・T様(町田市根岸) | |
外壁塗料 |
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上品さのある色あいがとても素敵です。 |
26.エッジの効いたお家の造形が引き立つ配色
S・H様(伊勢原市上粕屋) | |
外壁塗料 |
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黒に近いグレーで、家の独特な輪郭が引き立つデザインにしています。 |
27.コントラストの美しい、飽きの来ない配色
S・M様(平塚市田村) | |
外壁塗料 |
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余計なものを引き算したデザインが、とても格好よく仕上がってます。 |
1-4 1色にまとめてシンプルに
外壁色を1色に統一するのは、飽きの来ない、シンプルな仕上がりにしたい方にお勧めです。
少ない色数で仕上げることで、窓サッシなどのパーツの色が外壁の色を綺麗に見せてくれるからです。
1色で仕上げるなら、パーツや窓サッシの色と明度差のある色を外壁の色に選ぶとさらに素敵に仕上がります!
28.モルタル×ガルバリウムが作る、都会的な雰囲気
M・T様(町田市玉川学園) | |
外壁塗料 |
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引き算された、ストイックなデザインがとても格好いいです。 |
29.サッシ廻りのシルバーがアクセント
O・H様(横浜市旭区) | |
外壁塗料 |
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あまり重すぎる印象はちょっと…という方にもおすすめな色です。 |
30.艶を抑えてシンプルかつ、上品な仕上がりに
A・T様(厚木市金田) | |
外壁塗料 |
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艶を抑えることで、大人っぽい落ち着きのある風合いを出しました。 |
事例で使われている塗料はこちら。 |
2章 モダンな配色に仕上がる!3つのポイント
モダンな印象のデザインに仕上げるためのポイントを3つ紹介します。
モダンなデザインのお家といわれるものは、余計な装飾をなくしたシンプルなデザインに、
コンクリートや金属などの無機質なイメージの色をメインに使っています。
また、直線的なラインも特徴の一つです。
この特徴を押さえて以下のポイントを真似すれば、どのお家でもモダンな印象に仕上げられます。
ぜひ実践してみましょう!
2-1 無彩色やそれに近い色をメインに選ぶ
外壁の色は、グレー・白・黒などの無彩色を使いましょう。
なぜなら、無彩色は黒と白のみで出来ているため、
金属や石、コンクリートに近い色で、無機質で硬い印象を与えるからです。
また、電化製品にも使われることが多く、クールな印象も持っています。
■身近な無彩色の物の例 色の持つ印象をうまく利用して、お家をモダンに仕上げていきましょう! |
2-2 色数は3色までにまとめる
家の外壁やその周りで使う色数は3色までにまとめましょう。
なぜなら、モダンなデザインの特徴である、装飾をなくしたシンプルなデザインにするためです。
また、なるべく少ない色でまとめることでメインに選んだ色が引き立ちます。
配色には、メインで外壁に使う色以外に、アクセントとしてパーツに使用する色や、
ツートンカラーとしてメインの外壁の色と一緒に使用する色を決めておくと、綺麗な配色ができます。
実際の施工事例を使って、配色の仕方を紹介します。
①3色使った場合
外壁を白とグレーのツートンカラーにしています。
アクセントにオレンジを加えることで、引き締まった印象になります。
②2色使った場合
外壁と雨樋などのパーツはグレーで統一しています。
玄関ドアとその周りの木目を生かした色合いがアクセントです。
③1色だけ使った場合
あえて外壁や雨樋等と同じ白で統一することで、金属の無機質な質感が映えるデザインにしています。
木材や金属などを外壁のワンポイントに使っているお家におすすめな配色です。
全て同じ色でなく、どこをアクセントにするのか決めておき、メインの色が映える配色にしていきましょう。
2-3 明度差をつけた配色にする
複数の色を使う場合は、色の違いがはっきりわかるものを選びましょう。
モダンなデザインの特徴である、直線的なラインを生かすためです。
メインの外壁の色と並べてみたときに、色と色の境目がはっきりわかるものが目安です。
濃い色(黒、ネイビー系等)をメインにするなら、
薄い色(白、薄いグレー系)を一緒に使いましょう。
例えば、黒い外壁にするなら白や薄いグレーとのツートンカラーにすると、よりモダンな雰囲気になります。
濃い色や薄い色同士の組み合わせだと、色の違いが分かりづらくなってしまいます。
この場合は1箇所でもいいのでアクセントになる色を入れておきましょう。
3章 塗り分け方法4パターン
配色のポイントを踏まえ、お家をモダンに生まれ変わらせましょう!
モダンなデザインのお家で用いられることの多い方法を4つ紹介します。
初心者の方でもうまくいくものを選んでいます。
ぜひ真似してみてくださいね。
3-1 外壁を1色で統一する
1色だけで統一するのは、窓サッシが白や黒など、はっきりした色のお家におすすめです。
サッシは塗装が出来ませんが、その色をアクセントカラーに使えるので、シンプルかつすっきりした印象に仕上がる為です。
黒いサッシなら、白や薄いグレーの外壁、
白いサッシなら黒や紺の外壁が一番映えます。
ぎりぎりまで引き算されたデザインがとても魅力的です。
色選びのまえに、窓サッシの色もチェックしてみましょう。
3-2 1F、2Fの境目等、横のラインを生かす
横のラインで色分けするのは、ベランダのあるお家や、凹凸のある構造のお家におすすめです。
お家の構造を生かせるだけでなく、インパクトのあるデザインに出来るからです。
人の視界は横長です。
そのため、横のラインを生かしたデザインは、一目で入ってくるのでインパクトを与えることがしやすくなります。
はっきりした配色のモダンなデザインにもぴったりです。
構造を生かしたデザインで、素敵なお家に仕上げましょう。
3-3 縦のラインを生かすor加える
縦ラインでの色分けは、今の外壁が縦のツートンカラーのお家におすすめです。
また、そうでない家の場合、外壁の隅等に縦のラインを新しく加えても、お洒落に仕上がります。
なぜなら縦のラインを生かすことで、スタイリッシュな印象になるだけでなく、規則が生まれて単調さが無くせるからです。
配色は穏やかな色がいいな…という方も、縦にアクセントをつけるだけでモダンで素敵なデザインにできます。
縦のラインを使って、スタイリッシュでモダンなお家にしていきましょう。
3-4 玄関周りの色を変える
玄関のところだけ色を変えるのは、なるべくシンプルにまとめたいけれど、メリハリのついた仕上がりにしたい方におすすめのデザインです。
外壁全体でなく、一か所だけ変化をつける方法の為です。
特に、玄関が奥まった構造のお家だと立体感もでるので、さらに素敵なデザインにすることができます。
一か所だけ変えるだけでも印象は大きく変わるので、ぜひやってみてくださいね。
モダンなに仕上げるため、色使いに注意!
出典:HUFF POST
4色以上使ったカラフルなデザイン、ピンクや黄色等の暖かいイメージの色は避けておきましょう。
なぜなら、モダンなイメージを作り出しているのは無機質なイメージの無彩色と、3色以下のシンプルな色使いだからです。
それと逆のイメージの色で塗ってしまうと、モダンなイメージから離れた仕上がりになってしまいます。
モダンなお家にするため、シンプルな無機質なイメージの色を選びましょう。
4章 モダンなお家に仕上げる3つのステップ
モダンなお家にするためには、色選びにも工夫が必要です。
ここでは、実際の工事で理想通りのデザインや色に仕上げていく手順を紹介します。
4-1 カタログや色見本帳から塗りたい色を選ぶ
まずは、実際に使用する色を塗料カタログや色見本(日本塗料工業会発行のもの)から選びましょう。
■色見本(日本塗料工業会発行のもの) 出典: 日本塗料工業会 |
白、グレーなど比較的薄い色は住宅に良くある色なので、基本的に塗料カタログから、
黒やネイビー系等濃い色、カタログに掲載されていなかった色は色見本帳から選ぶようにしましょう。
なぜなら、モダンなデザインは濃淡のはっきりした美しい配色が特徴の一つのため、それを生かした外壁のデザインにしていくためです。
また、カタログと色見本どちらも使うことで候補にする色の幅が広げられるメリットもあります。
使いたい色に応じて、色見本帳とカタログを使い分けることで理想の色を選びましょう。
“色見本帳から選ぶと、追加料金がかかる場合がある”
色見本帳に掲載されている色は、塗料メーカーが通常作成していない色のため、注文してつくってもらう必要があります。
そのため、追加料金で数万円程かかる場合があります。
なるべくお金をかけたくない、という場合は塗料カタログの色から選ぶようにしましょう。
4-2 カラーシミュレーションでデザインを確認
塗りたい色が決まったら、色番号を指定してカラーシュミレーションを作成しましょう。
モダンなデザインは、塗り分け方が少し違うだけでも、印象が大きく変わってしまいます。
また、カタログや色見本帳だけでは、家に塗装した場合に外からどう見えるのかイメージしづらい為です。
工事前にどんな風に仕上がるのか分かると、納得した上で工事が出来、後悔することもなくなります。
カラーシミュレーションは、塗り分けの範囲や塗りたい色の番号を指定して、塗装業者に作成してもらえます。
シミュレーションで完成イメージが分かれば、この段階で、ちょっと違うかな…と感じたら色やデザインを選び直すことが可能です。
選んでよかった、と思える色やデザインにするために、必ずカラーシミュレーションも作成してもらいましょう。
↓カラーシミュレーションのやり方や注意点などはこちらをご覧ください。
4-3 色板で、実際の仕上がりの色を確認
色やデザインが決まったら、色板で実際にどんな風に見えるのかを確認してみましょう。
色は面積や周りの明るさによって、見え方が変化するためです。
屋外でも見てみると、ちょっと暗いor明るいかな…という細かなことにも気が付くことができます。
■色板 色板とは、A4サイズの色見本です。 実際に使用する塗料が塗ってあるので、一番完成に近い色味を見ることができます。 |
色を最終決定するまえに、色板は必ず見ておき、イメージと違ってしまうのを防ぎましょう。
まとめ
真似してみたい!と思うデザインのお家はあったでしょうか。
モダンなデザインの特徴は、
無機質な印象の無彩色、
余計な装飾のない、
シンプルで直線的なデザインです。
これを生かした色あいや塗り分け方にすると、あなたのお家の外壁も、モダンに生まれ変わります!
まずは施工事例で、こんな家にしたいなというイメージを膨らませてみましょう。
塗り分け方や使う色によっても、印象は変わってきます。
色やデザインが決まったら、カラーシミュレーションや色板で完成イメージを確認しておけば、後悔のない工事にできます。
紹介したデザインや配色の方法で、選んでよかった!と思える仕上がりにしていきましょう。
◆理想のかっこいいデザインに重要なのは、”見本”のチェックです。
見本の種類や使い方のコツは、こちらをお読みください。
→初めてでも分かる!外壁塗装の「色見本」を理解して大成功させるコツ