
外壁塗装を考えた時、悩むのは「色」ですよね。
どの色にしようかな、こっちの色のほうがいいかなぁ、
とお悩みになっている方も多いのではないでしょうか。
服と違って変更が簡単にできませんし、高額なので失敗はできません。
なんとか、後悔しない色を選びたいものです。
そんなときに役立つのが、カラーシミュレーションです。
施工後がイメージできるので、失敗する可能性が低くなりとても安心です。
しかし、その反面、注意すべき点もあります。
シミュレーションしたのに、思っていたのと違った!という声は残念ながらあります。
この章では、簡単に使えるシミュレーションサイトから、注意したい色選びのコツ、おすすめの人気色などを具体的にお伝えします。
後悔しない外壁塗装の色選びができるでしょう。
ぜひ、読んでくださいね。
目次
1章 カラーシミュレーションをしてみよう
カラーシミュレーションは外壁塗装の色選びでは、お役立ちのツールです。
ぜひ、施工前にやることをおすすめします。
なぜなら、工事前に施工後がイメージでき、どの色にしようかと判断しやすくなり、また、失敗の可能性が少なくなるからです。
カラーシミュレーションの方法は主に2つあります。
・「自分で」カラーシミュレーションサイトを利用する
・「業者に」カラーシミュレーションを依頼する
次から具体的に紹介しますので、ぜひ試してみましょう。
1-1 自分でカラーシミュレーションサイトを利用する
インターネットのシミュレーションでは、おおよその希望色を決めることができます。
実際の我が家ではないため、具体的なイメージが分かりづらいのが難点ですが、色の方向性を決める上で、とても役に立ちます。
★注意点
WEB上でのシミュレーションは、一般的な家の形です。そのため、我が家の大きさや形とイメージがずれる可能性が非常に高いです。
- パソコンのモニターや光の加減などによって、色の見え方が違って見えます。
あくまでの全体の色バランスを見る判断材料として、考えましょう。
以下に塗料メーカーが提供しているカラーシミュレーションサイトをご紹介しています。
それぞれのサイトの特徴と使い方をご説明します。
あなたの希望にあったサイトで試してみてください。
関西ペイント
外壁や屋根だけでなく、各部位も色をシミュレーションすることができます。
シミュレーションできる色のバリエーションが豊富です。
https://www.kansai.co.jp/repaint/
- ①4種類から、あなたのお家に近い外観を選びます。
- ②外壁や屋根だけでなく、屋根や破風、軒天なども、色を選択できます。
- ③たくさん色があり過ぎて迷う方には、「ジャンル別のおすすめ配色」でチェックするのがおすすめです。
日本ペイント
あなたの生活スタイルから選ぶ色診断から、自宅の写真を使って配色イメージができるなど、色々な角度からシミュレーションができます。
http://www.hanacole.com/simulation/index.html
①3つのカテゴリーからシミュレーション方法を選びます。
●「LIFE STYLE判断」を選んだ場合
自分のライフスタイルにあった質問に答えていくと、配色の提案がもらえます。
- ●「住宅外観から配色」を選んだ場合
まず、6種類の中から、自宅に近い外観を選びます。
希望する塗り替えイメージを選ぶと、おすすめの配色提案がもらえます。
●「自宅写真で配色」選んだ場合
自分の家の写真をアップロードすると、壁や屋根の色を選択できます。
線と線をつないで色を塗っていくので、少しコツが必要です。
すべてキレイに塗り終わるまでに、家の形状によっては、時間がかかります。
エスケー化研
10パターンのお家の外観でシミュレーション可能です。色だけでなく、テクスチャも選び確認できることができます。
http://www.sk-kaken.co.jp/simulation/
自分のお家の形状にあった外観を選び、部位ごとに色やテクスチャを選びます。
外壁のテクスチャはアップして確認できるので、イメージしやすいです。
いかがでしたでしょうか。
カラーシミュレーションサイトは各社特徴が様々です。
色の方向性や配色を決める上で使うと便利です、活用してみてくださいね。
1-2 業者にカラーシミュレーションを依頼する
おおよそ色の方向性や配色が決まったら、業者にカラーシミュレーションを依頼しましょう。
理由は、インターネット上だと実際の家と形状が違っています。
また、色に関しても、実際に使用する塗料と違う場合もあるからです。
しかし、業者にカラーシミュレーションを依頼すれば、それらを踏まえてシミュレーションしてくれるので、より施工後に近い具体的なイメージが持てます。
しかし、さらに施工後のギャップを無くし、より良いシミュレーションをするためには、次の2つポイントをおさえておくと良いでしょう。
1.似た色で比較する
例えば、同じ白色でも、その濃淡は様々です。施工後に「もう少し薄い(濃い)色だと思った・・・」と言う声は少なくありません。
あえて同じような色で比較してみましょう。
■似た色でシミュレーションしてみる 2枚の写真は、それぞれ1階、2階共に別の色です。微妙に違うので、施工後を詳細までイメージでます |
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2.配色の場所を入れ替えてみる
例えば、ワンポイントで考えていた濃い色をベランダに入れてみたり、2階の一部分だけにするなどです。
ワンポイントのはっきりした濃淡色を、カラーシミュレーションで部位を変えて配色してみると、お家の表情が変わり意外な発見があるので、オススメです。
■ワンポイントのアクセントカラー箇所を変えてシミュレーションしてみる お家の外観イメージが変わりますので、アクセントカラーを使う場合は、部位を変えて確認してみましょう。 |
では、次の章では、実際にカラーシミュレーションをする際の注意点をお伝えします。
2章 カラーシミュレーションで抑えておきたい注意点
カラーシミュレーションをもとに施工した時のよくある失敗は、「シミュレーションで見た色と違う!」ということです。
シミュレーションは、必ずしも精緻な結果でないこと、100%同じ結果になるわけではないことを理解しておきましょう。
下記の2つが主な理由です。
1.パソコンの画面で見たとき、光の具合によって明暗が変わってきます。 モニター画面や太陽の光、部屋の電気の明かり度合いによって、違いがでます。 2.印刷したとき、プリンターによって色味が変わる場合があります。 プリンターの機種や紙質によって、印刷すると色味に違いがでます。 |
そのため、カラーシミュレーションはあくまでも施工イメージを把握する参考データとしてとらえましょう。
3章 外壁の色選びで失敗しない5つのポイント
シミュレーションしたとしても、実際に思っていた通りのイメージかどうかは、施工してみないとわからないものです。
しかし、これからお伝えするポイントを抑えておけば簡単に色を選べ、かつ失敗はありません。
せっかく高いお金を払って工事した塗装工事を後悔して、ずっと住むお家が気に入らなかったら、残念でなりません。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。
3-1 A4サイズの色板見本で確認しよう
塗料メーカーのカタログには色見本が掲載されています。
ただし、それだけで選ぶのではなく、A4サイズの色板見本を借りて最終的に判断するようにしましょう。
なぜなら、メーカーのカタログに掲載されている色は小さな面積で、大きな面積で比較すると、見え方が異なる場合があるからです。
■塗料メーカーのカタログ おすすめ色が掲載されています。4cm×3cm程度です。まずは「候補」の色をこの中から選びましょう。
■A4サイズの色板見本 21cm×29.7cmのA4サイズ。候補の色が決まったら、業者に依頼して色板見本を借りましょう。 |
そのため、カタログの小さな面積ではなく、大きな面積の色板見本で確認するようにしましょう。
3-2 色板見本やカタログの色は、外で確認しよう
次に、いいなと思って選んだ候補の色は、家の中ではなく、「外」で確認してみましょう。
色板見本やカタログを手に持って、外に出てチェックしてください。
なぜなら、太陽の光や影によって、色の具合が違って見えるからです。
室内で見るのと、外の光の環境で見るのでは、大きく違う場合があります。
そのため、色の確認を外でやることで、イメージとの相違が少なくなります。
3-3 壁にあてて離れて確認しよう
さらに、色板見本を、現在の壁にあてて、かつ離れて確認してみましょう。
■色板見本を壁にあてて、離れて確認しよう 現在の色との違いや、似た色を比較検討するのに役立ちます。 |
理由は、壁にあてることで、現在の壁の色とどのように変わるのかを、よりイメージしやすくなります。
また、離れて見ることで、全体のイメージが具体的になりやすくなるからです。
色を手元で確認するだけとは違った、大きな発見があります。
これは、おすすめの色確認方法です。ぜひやってみてくださいね。
3-4 施工イメージに近い色のお家を見てみよう
候補の色がきまったら、その色に近いお家を見てみましょう。
なぜなら、「こうやって見てみると意外と薄い色だな・・」「ちょっと暗いかも」など、候補に近い色で完成されているお家を見ることで、施工後のイメージがより具体的になるからです。
色味の認識違いを、少しでも減らす効果があります。
ぜひ、施工イメージに近いお家は確認してみてくださいね。
◆様々な色の施工事例を100選集めてみました。ぜひ参考にご覧ください。
3-5 近隣を歩いて町並みの雰囲気を確認しよう
より後悔のないようにするために事前にチェックしておきたいのが、「近隣のお家」です。
10分ほど歩いて見て回ることをおすすめします。
なぜなら、近隣の住宅や地域の雰囲気と違う色のために目立ちすぎたり、浮いたりすることを心配になる方が多いからです。
逆に、「少し目をひく外観にしたい」「周りのお家とちょっと違うデザインにしたいな」と思うときにも、まわりのお家を参考にして、工夫して判断することができます。
そのため、あらかじめ近隣のお家がどのような色合いが多いのかをチェックするのは重要です。
4章 最新版!今年の人気色 厳選ベスト3
もし、色選びでとても迷う場合は、まずは、人気の色をおさえておくことをおすすめします。
理由は、「人気がある」ということは、たくさんの人が好感を持っている、ということです。
多くの人からいいですね!と思われるでしょう。
ですので、流行りや人気の色はおさえておくと、外壁デザインを考えるときにとても参考になるので重要です。
ここでは2018年最新の人気カラー3色をご紹介します。
あなたのお家に合う色があるかどうか、みてみましょう。
1位:ベージュ・アイボリー系
実は、外壁の塗装リフォームで最も人気があるのは、ベージュ・アイボリー系の色です。
なぜなら、オーソドックスな色なので、和風の住宅の外壁でも、洋風の住宅の外壁にも上手くマッチします。
決して目立つ色ではありませんが、白や黄色ほど明るくなく、茶色や黒色ほど暗く重くもないので、選びやすい色で人気があります。
まわりの家や地域とのバランスを考えて、落ち着きがある色として選ばれることが多いです。
ベージュ系一色になると地味になりやすいことから、窓まわりや玄関ドアなど、あまり大きな面積を取らない部分に他の色を加えて、アクセントをつけるのがオススメです。
地域に馴染む色合いになるので、一番人気の1色です。
◆ベージュ・アイボリーのおしゃれな事例はこちら
2位:ホワイト(白)系
白色は、今も昔もいつの時代も人気の色です。
なぜなら、ベージュやアイボリーと違って、完全な「白色」は、より「すっきりとした」「清潔感があり」「スマートで」「スタイリッシュ」な印象を与えられます。
白色に塗り替えると、家の雰囲気ががらっと代わり、まるで新築のようなイメージになるのも特徴の一つです。
真っ白なお家は、ご近隣にもとても印象がよく「きれいですね」と声をかけられやすいです。おすすめですよ。
◆白・ホワイトの事例集はこちら
3位:グレー系
グレーの外壁のお家や建物は意外に多いです。その理由をご存知ですか?
まず、グレーは外壁の汚れがもっとも目立たないため、外壁に選ばれやすい色です。
外壁につく汚れにはほこりや土、苔、カビなど、緑を含んだ薄い茶色です。それらの中間色がついても目立たないグレーは外壁に選ばれやすいのです。
また、落ち着いた大人っぽい外観イメージにもなります。
◆グレー系の施工事例集はこちら
まとめ
いかがでしたでしょうか。
外壁塗装の色選びには、シミュレーションが大切ですが、同時に、その注意点やコツも抑える必要があります。
ここでご紹介した内容は、外壁塗装を失敗・後悔しないものになっています。
色選びのコツから、選んだ色でのシミュレーションの注意点まで。
ぜひ実践していたき、あなたがイメージする外観を外壁塗装で実現してくださいね。
◆シミュレーションの際には、実際に他の方にも選ばれている色合い、組み合わせを参考にしてみましょう。
→人気事例60選!プロが勧める失敗しない外壁色の組み合わせテクニック