そろそろ外壁塗装をしたいけど…
「外壁塗装にふさわしくない月ってあるの?」
「ふさわしくない月に塗装するとどうなるの?」
と気になって調べているのではないでしょうか。
せっかく外壁塗装をするなら、塗装に適さない時期は避けたいですよね。
ただ、外壁塗装にふさわしくない時期・月というのはお住まいの地域によって変わってきます。
そこでこの記事では、地域別の外壁塗装にふさわしくない月を解説していきます。
また、季節に関わらず塗装をしない方がよい気象条件があります。
塗装に向いている時期であっても、環境が悪いときに塗装してしまったら品質は落ちてしまうのでそちらも確認していきましょう。
記事の後半では、満足のいく工事にするためのポイントをご紹介。
いつやるかだけでなく、希望の時期に工事する方法や品質の高い業者の選び方も解説していきます。
外壁塗装前に知識をつけて、後悔のない塗装工事にしていきましょう!
目次
1章 【地域別】外壁塗装にふさわしくない月
地域別の外壁塗装にふさわしくない月は以下の通りです。
地域 | ふさわしくない月 | 理由 |
北海道・東北・信越(寒冷地) | 11月、12月、1月、2月 | 降雪・積雪のため |
関東・近畿・中部・中国 | なし | – |
九州・四国(台風が多い地域) | 7月、8月、9月 | 台風が多い・湿度が高いため |
※降雪時期や台風時期は年によって多少の誤差があります。
まず初めにお伝えしたいのは、基本的に日本では外壁塗装にふさわしくない月はありません。
なぜなら、どの月であっても塗装ができる気象条件をクリアしていれば品質に問題なく塗装できるからです。
ただし北海道・東北・信越などの雪が積もる地域は例外です。
雪があると塗装は出来ないので、雪が降る11月~2月の間は外壁塗装はふさわしくないと言えます。
また九州や四国の一部などの毎年台風が上陸する地域は7月~9月の台風の時期は避けることをおすすめします。
2章 塗装NGな4つの気象条件
外壁塗装では、どの月・どの季節であっても塗装作業を行ってはいけない気象環境があります。
工事を依頼する前にご自身でも把握しておきましょう。
2-1 雨/雪が降っている
雨や雪が降っているときは、塗装作業はNGです。
なぜなら、その中で塗装をすると塗った塗料が雨・雪と一緒に流れていってしまうからです。
また湿気もあるので塗料自体が密着せず、乾燥もしません。
作業の途中であっても雨や雪が降ってきたら作業は中止となります。
2-2 気温が5℃未満
気温が5℃未満の場合も塗装作業は避けましょう。
寒いときに塗装すると、塗料が綺麗に乾かず以下のような不具合を起こしてしまう可能性があるためです。
・数年で剥がれてしまう
・曇ったような仕上がりになってしまう
1章でもご説明したように寒冷地の場合は日中でも5℃にいかないことがあるので、冬場の塗装はおすすめできません。
塗装を綺麗に長持ちさせるためには気温が5℃未満の環境での塗装は避けましょう。
2-3 湿度が85%以上
湿度85%以上の場合も塗装作業がNGです。
なぜなら湿度が高すぎると塗料が乾かない、密着しないからです。
そのため、外壁が結露している状態も塗装はNGです。
ただし日本では、雨・雪の日以外で湿度が85%以上になることはほとんどありません。
もし水辺近くにお住まいで湿度が心配なら、夏場を避けて塗装することをおすすめします。
2-4 暴風・強風が吹いている
台風など風が強い日も塗装作業は避けた方が良いです。
作業をする人が危険なのもありますが、無理に塗装すると近隣宅へ塗料が飛散してしまう可能性があります。
台風や強風・暴風が近づいて来たら、業者に★足場の台風対策をきちんとしてもらい、作業はお休みしてもらうようにしましょう。
★足場の台風対策 台風や強風で作業をお休みする際は、足場に張ってあるシートをたたんで風を通るようにしてもらいましょう。 また、壁当てと呼ばれる足場部材を固定して、壁を傷付けないようにしてもらうことが大切です。 |
3章 あなたに合った時期の選び方
天気のことだけでなく、ご自身の要望に合わせて時期を選ぶことも大切です。
より快適で満足のいく工事にするために、チェックしていきましょう!
3-1 窓を開けて過ごしたいなら夏場を避ける
夏場の暑い時期、クーラーではなく窓を開けて過ごしたい方は夏場の塗装工事は避けましょう。
なぜなら、外壁塗装工事中では窓を開けられない日が続くからです。
塗装工事中は、窓サッシや窓ガラスに塗料が飛ばないようにするため、養生という作業をします。
▼ビニールで覆う「養生」
業者によっては窓が開けられるように養生してくれる場合もありますが普段よりは風通りが悪くなります。
クーラーが苦手で窓を開けて過ごしたい、という方は涼しい季節に塗装することがおすすめします。
3-2 工期が延びるのが嫌なら梅雨時期を避ける
塗装工事をできるだけ早く終わらせたい方は、梅雨時期を避けましょう。
毎年5月・6月は梅雨になるので、その間に工事をすると工事期間が延びる可能性が高いです。
ただし、年によっては空梅雨といって全く雨が降らない場合もありますし、少し期間がズレて7月に雨の時期が来ることもあります。
工事期間は延びる可能性があるということは念頭に置いておきましょう。
※梅雨時期でも晴れの日に塗装すれば品質には問題ありません。
3-3 日当たりが悪い立地なら冬場を避ける
日当たりが悪い立地にお住まいの方は冬場の塗装を避けることをおすすめします。
なぜなら、日が当たらないお家は冬場だと特に外壁が冷えて、作業できる時間帯が短くなってしまうからです。
作業ができる時間帯が短くなると、工期も多少長くなります。
安心して工事を進めたいなら、日当たりが悪いお家にお住まいの方は冬場でなく、春~秋にかけての時期に塗装しましょう。
4章 納得の外壁塗装にするためのポイント
品質の高い工事を行うためには、いつやるか、だけでなくどんな工事をするかも重要です。
この章ではより納得のいく工事をするためのポイントを解説していきます。
4-1 希望時期の1~2か月前から業者に相談する
希望の時期がある方は、その1~2か月前から業者に点検・見積もりを依頼しましょう。
動きだすのが遅いと希望の時期に工事が出来ない場合があるからです。
特に春や秋は、塗装の人気シーズンで工事が集中します。
そのため、希望の時期よりも1~2か月早めに動きださないと、工事自体の開始は後になってしまいます。
「この月に工事したい!」という希望があれば早めに動きだして希望の時期に工事に入ってもらうようにしましょう。
業者によっては予約工事というものも行っています。
早めに契約をして「3か月後に工事する」という契約ができるかも確認してみましょう。
4-2 施工仕様を守って塗装をしてもらう
塗装工事の際は施工仕様を守って塗装をしてもらいましょう。
そんなの当たり前じゃないの?と思われるかもしれませんが、実は仕様を守らずに塗装する職人もいます。
なぜなら、守らなくても気付かれにくい、守って塗装すると手間がかかるからです。
ただ、仕様を守らずに塗装をするとやはり本来の耐久性が発揮されません。
手間や時間がかかったとしても、仕様を守って塗装をしてくれる業者に依頼しましょう。
★守ってもらうべき施工仕様3点 ①工程数 ②希釈率 ③乾燥時間 |
4-3 時期に合った工事をしてもらう
時期に合った工事をしてもらうようにしましょう。
季節によって作業の仕方が多少変わってきます。
例としては以下の通りです。
・冬場の塗装では夕方以降は屋根塗装をしない(★艶引きを避けるため)
・夏場の塗装では職人の体調が悪くならないように休憩時間を多くとる
・台風が近づいているときは、足場のシートを巻くなどの台風対策をする
★艶引き
寒いときに塗装すると、塗料が均等に乾燥せずに、艶が引いてムラのようになってしまいます。
艶引きを避けるために冬の屋根塗装は気温が高い時間帯にやるなどの工夫が必要です。
現場の状況によっても変わってくるので、必ずこうしなければいけないということではありません。
しかし、季節ごとに工夫して作業をしているような業者だと丁寧な仕事も期待できます。
工事を依頼する際には、「台風が来たらどうするんですか?」「冬は何時まで作業するんですか?」などと質問してみましょう。
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まとめ
いかがでしたか。
地域別の外壁塗装にふさわしくない月は以下の通りです。
地域 | ふさわしくない月 | 理由 |
北海道・東北・信越(寒冷地) | 11月、12月、1月、2月 | 降雪・積雪のため |
関東・近畿・中部・中国 | なし | – |
九州・四国(台風が多い地域) | 7月、8月、9月 | 台風が多い・湿度が高いため |
ただし、どの地域・どの季節であっても下記の気象環境を避けて塗装をすれば品質に問題なく工事することができます。
・雨/雪が降っている
・気温が5℃未満
・湿度が85%以上
・暴風・強風が吹いている
希望の季節に品質の高い工事をしてもらいたい方は以下の点に注意して業者に依頼しましょう。
①希望時期の1~2か月前から業者に相談する
②施工仕様を守って塗装をしてもらう
③時期に合った工事をしてもらう
時期に合った塗装工事をしてくれる業者を見極めて、失敗のない工事にして下さいね。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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