ALCパネル外壁の塗装ガイド!時期・費用と失敗しない3つの注意点

ALC パネル 塗装

軽量で高耐久なことで人気の高いALCパネル外壁。

「うちはALCパネル外壁だけど、塗装はいつ頃やればいいの?」

「注意しなければいけないことって何?」

ALCパネル外壁の塗装ならではの知識を求めて調べているのではないでしょうか。

 

せっかく優秀な外壁材を使っているんですから、塗装メンテナンスも正しく行いお家を長持ちさせたいですよね。

そこでこの記事では、ALCパネルの塗装時期や費用相場について丁寧に解説していきます。

さらに、後悔のない外壁塗装工事にするためにALCパネル塗装の注意点や業者選びのポイントも解説。

 

適切な塗装や高品質な業者選びをして、お家を守っていきましょう!

 


1章 ALCパネル外壁とは

ALCパネル

まずはALCパネルについて簡単に解説していきます。

ALCとは「Autoclaved Light-weight Concrete」の略で、軽量気泡コンクリートのことを指します。

その名の通り、軽量で地震にも強い外壁材です。

さらに、外壁内に気泡(空気層)があるので断熱性が高く、耐火性・遮音性にも優れています。

サイディングやモルタルなどの外壁材と比べると少々値が張りますが、

・細部までこだわってお家を建てる方

・長く快適に住める家にしたい方

・建築の知識がある方

に選ばれることが多い外壁材です。

 

ただし、そんなALCパネルも水には弱く、定期的な塗装メンテナンスが必須です。

次章では塗装が必要な時期について解説していきます。

 


2章 ALCパネル外壁の塗装時期

ALCパネル塗装

ALCパネルの塗装時期について解説します。

おおよその時期から、劣化症状まで細かくチェックしていきましょう!

 

2-1 目安の年数は1015

ALCパネルの塗装目安時期は10~15年です。

劣化速度は日当たりや気温など立地・環境によって差が出ますが、だいたい1015年経つとどのお家でも劣化症状が出て塗装の時期に差し掛かります。

時期が近づいてきたら、お家の周りをチェックし劣化が出ていないかチェックしてみましょう。

 

2-2 塗装が必要な劣化症状

塗装が必要な劣化症状は主に4つです。

一つでも症状があれば塗装時期が来ています。

1階周りであればご自身でもチェックできますので、劣化症状が出ていないか確認してみましょう。

 

▪色あせ・チョーキング

チョーキング

外壁が色褪せてきた、触ったときに手に粉が付く(チョーキング)状態になっていたら塗装時期が来ています。

紫外線により水を弾く油分が飛んでしまい、色褪せやチョーキングが起こります。

放っておくとどんどん水を吸い込んで劣化してしまうので、早めに塗装を行ないましょう。

 

▪カビ・コケ・藻の発生

カビ・コケ

カビ・コケ・藻で外壁が汚れてきたら、塗装の時期です。

これらは、外壁に水分が含まれているために繁殖をします。

繁殖が進むと、ALCパネルの耐久性が下がって脆くなってしまいます。

特に北面などの太陽の光が当たりにくい部分に発生しやすいので、チェックしてみましょう。

 

ALCパネルのひび割れ

ひび割れ

ALCパネルにひび割れが入っていたら、塗装の時期を過ぎています。

防水性がなくなったALCパネルは、雨の日に水を含んで膨張し、晴れた日に水が蒸発して収縮します。

膨張⇒収縮を繰り返すことで、外壁に動きが出てひび割れが発生しやすくなります。

ひび割れを放っておくと、さらに水が入り込んでしまうので、早期に補修・塗装を行ないましょう。

 

▪コーキング(目地)のひび割れ

コーキング ひび割れ

コーキング部分にひび割れが入っていたら塗装の時期です。

ALCパネルの場合、目地の上にも塗装がされており、コーキングの深さや幅も大きいので、劣化は軽いことが多いです。

しかし、コーキングに亀裂が入りそこから水が入り込むとALCパネルの裏側まで水が浸透してしまうので、細かい点検は必須です。

 


3章 ALC外壁の塗装費用相場

ALCパネル外壁を塗装した場合の費用相場は80200万円です。

費用は使用する塗料によって異なります。

 

▼ALC外壁の塗装費用相場

ALC塗装費用表

※30坪2階建て塗装面積150~180㎡の概算
※コーキング補修の他、足場代、附帯塗装などを含む

最も人気なのはシリコン塗料やフッ素塗料などの10年以上持つ塗料です。

耐久性が高いコスパの良い塗料を選ぶことで、長期的に見たときにお家をお得に長持ちさせることが出来ます。

 

>価格についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

 


4章 失敗を避ける3つの注意点

ALC外壁は目地のメンテナンスや塗料選びなどで注意が必要です。

ALCパネルに向かない塗料で塗装してしまうと、数年で剥がれてしまうなどの不具合も発生してしまいます。

塗装した後に「失敗した…」と感じないためにも注意点を把握しておきましょう。

 

4-1 目地の修繕も忘れず行なう

ALCコーキング補修

ALCパネル外壁は新築時、コーキング(目地)部分の上から塗装されています。

そのため、初回の塗装時ではコーキングの劣化が進んでおらず、全交換まではしなくても大丈夫なケースが多いです。

ただ、目地は外壁同士を繋ぐ部分なので、もし亀裂が入っていればそこから水が入り込んで雨漏りや外壁劣化に繋がってしまいます。

そのため、コーキング部分の点検をして劣化していれば増し打ちや補修を行ないましょう。

そして2回目以降の塗装時にコーキングの全交換を行うことをおすすめします。

 

>ALCの目地メンテナンスについてはこちらの記事をご覧ください。

 

4-2 ALCパネルに適した下塗り材を使う

ALCパネル 下塗り

ALCパネルに適している下塗り材を使ってもらいましょう。

基本的に外壁塗装工事は、下塗り・中塗り・上塗りの計3回塗りで行います。

そこでALCパネルと塗料を密着させる役割を果たすのが下塗りです。

下塗りでは下塗り用の塗料を塗るのですが、ALC外壁に適しているものを使う必要があります。

塗料カタログの適応下地に「ALC外壁」と記載があるものを選びましょう。

 

▼適応下地をチェック!

ALC適用塗料のカタログ

出典:日本ペイント ニッペ水性パーフェクトシーラ

ALC外壁に適していないものを選ぶと、塗料が密着せずに剥がれてしまう原因となります。

 

4-3 透湿性の高い塗料を使う

ALC 上塗り

ALC外壁は元々小さな穴が無数にあり、透湿性の高い外壁材です。

そのため、塗装の際も透湿性の高い塗料を選びましょう。

透湿性

透湿性が高い塗料を選べば、外壁自体の防水性は蘇りつつ、外壁内の湿気は外に放出することが出来ます。

弾性塗料などの透湿性の高い塗料で塗装した場合、膨れなどの不具合の原因となります。

 

>ALCの塗料選びについてはこちらの記事もご覧ください。

 


5章 高品質な優良業者の5つの特徴

この章では、優良業者の見極め方について解説していきます。

塗装工事の品質を左右するのは、施工する業者の力が大きいです。

一口に塗装業者と言っても、ただ外壁を塗料で塗るだけの業者もあれば、お家をいかに長持ちさせるかを考えて丁寧に作業してくれる業者もいます。

数ある業者の中から、丁寧で高品質な業者を見極めるために、細かくチェックしていきましょう。

 

5-1 ALCパネルの施工実績がある

パワーボード塗装

ALCパネルの施工実績がある塗装業者に依頼しましょう。

ALC外壁はサイディングやモルタル外壁に比べると、そもそもの棟数が少ないです。

そのため、実績が少ない会社や設立してまだ間もない会社は、あまり実績がなく知識・経験が乏しい場合があります。

知識・経験がないと、それだけ失敗のリスクは高まります。

そのため、あらかじめALC外壁の施工実績があるか電話やホームぺージなどで確認しておきましょう。

実績があると言っても12件よりは10件、20件やっている業者の方が安心です。

 

5-2 点検に60分以上かける

点検

点検に60分以上かけてくれる業者を選びましょう。

業者によっては、1030分でお家の大きさを測って終了するところもあります。

しかし、その程度の点検ではどこにどれくらいの劣化が出ているのか細かくチェックできません。

工事が始まってから、「ここも劣化していたので補修します。追加で1万円かかります。」などと言われるのも嫌ですよね。

お見積り前の事前点検の段階で時間をかけて細部までチェックしてくれる業者を選びましょう。

特にALCパネルの場合は、外壁自体の凹凸が多いので、外壁の傷みや目地の傷みはきちんと点検しないと分かりません。

細かく写真に撮って見せてくれると尚安心です。

 

5-3 ALCに合った塗料を提案してくれる

ALCパネルに合った塗料を提案してくれる業者に依頼しましょう。

外壁材に合わせた提案というのは当たり前のようで、実は業者によっては出来ていないケースもあります。

知識のない業者による不手際工事を避けるためにも、塗料の説明を聞く際には

・ALC外壁に適した塗料なのか

・透湿性の高い塗料なのか

を必ず確認しておきましょう。

 

5-4 メーカーからも保証が出る

保証書

外壁塗装工事に、メーカーからも保証が出る業者を選びましょう。

一般的には、塗装工事には塗料メーカーからの保証は出ないことが多いです。

なぜなら、どんなに良い塗料を使っていても、実際の塗装工事で職人が塗料を必要以上に水で薄めてしまったり、適当に塗ってムラが出来てしまう可能性があるからです。

そのため、メーカー保証は、塗料使用量の管理や施工管理が行き届いた、メーカーから信頼される業者にしか与えられません。

ALCパネル外壁は凹凸や気泡も多く、丁寧な作業が必要ですから、メーカー保証が出る業者を選ぶと安心です。

 

5-5 アフターフォローがある

外壁 点検

工事後もアフターフォローがある業者を選びましょう。

アフターフォローの内容は業者によって様々ですが以下のようなものがあります。

・定期的なお家の点検

・不具合が起きた時の対応

 

業者の中には工事が終わったら、一切連絡をしてこない電話しても連絡が繋がらないところもあります。

何か不具合や気になることがあったときに連絡しても対応してくれなかったら不安ですよね。

 

反対に、定期的なお知らせが届いたりいつでも連絡できる業者であれば、

塗装したALC外壁以外の屋上・屋根床下、ベランダ防水など他の気になる部分の相談にも気軽に乗ってもらうことが出来ます。

塗装工事が終わったあとも末永くお付き合いができる業者を選びましょう。

 


まとめ

いかがでしたか。

ALCパネルは、耐久性・断熱性・遮音性に優れた人気の外壁材です。

しかし水には弱く、外壁の防水性が無くなってしまう前に塗装工事で防水性を蘇らせる事が大切です。

 

▪築1015年を過ぎ、色あせ・チョーキング、カビ・コケの発生・ひび割れなどの症状が出てきたら塗装を行ないましょう。

 

ALCパネルの塗装費用相場は80~200万円です。

選ぶ塗料のグレードによって費用はかなり変動するので、ご自身のライフプランに合わせて選んでいきましょう。

 

ALCパネルの外壁塗装時に注意すべきポイントは以下の3点です。

・目地の修繕も忘れず行なう

・粘度のある専用下塗り材を使う

・透湿性の高い塗料を使う

 

▪品質の高い工事にするためには業者選びが重要です。

以下のポイントをクリアする業者に依頼することをおすすめします。

ALCパネルの施工実績がある

・点検に60分以上かける

ALCに合った塗料を提案してくれる

・メーカーからも保証が出る

・アフターフォローがある

 

注意点や業者の選び方を把握したうえで塗装を行ない、満足のいく工事にしていきましょう!

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

 

◆ALC外壁のメンテナンスについてはこちらの記事もご覧ください。
⇒ALC外壁は塗装メンテナンスで安心!時期、費用、注意点まで完全解説

◆外壁塗装と一緒に屋上・屋根のメンテナンスも行ないましょう。
〈屋上防水のメンテナンスについてはこちら〉
⇒知っておきたい!屋上防水の種類別耐用年数と長持ちさせる2つの方法

〈屋根のメンテナンスについてはこちら〉
⇒初めての屋根メンテナンスを控えている方へ|時期と費用を完全解説!

 

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