最近、近所でも屋根の工事をしているからそろそろうちも…?
とメンテナンスについて調べているのではないでしょうか。
屋根は普段生活している中でなかなか見ることが出来ない場所なので、長期間放っておくといつの間にか寿命が来ていたなんてこともあります。
したがって定期的な点検とメンテナンスが必要です。
この記事では初めての屋根メンテナンス工事を控えている方に向けて、屋根材別のメンテナンス時期やメンテナンスごとの費用相場についてご紹介していきます。
長期間メンテナンスがいらない高耐久の屋根材についてもご紹介しますので、新しい屋根を重ねたい・葺き替えたい方はぜひ参考にしてみてください。
また記事の後半では、メンテナンス工事をどこに頼めばいいのか分からない方のために失敗しない業者選びについてもご説明していきますので最後までご覧ください。
大切なお家の屋根をメンテナンスで長持ちさせていきましょう!
目次
1章 屋根材別メンテナンス時期
屋根材別のメンテナンス時期と主な症状についてご紹介していきます。
メンテナンス時期は使用している屋根材によって変わってくるので、ご自宅の屋根に合ったタイミングでメンテナンスをしていきましょう。
屋根材 | メンテナンス時期・方法 | |
スレート屋根 | 8~10年で塗装 | |
瓦屋根 | 粘土瓦 | 10~20年で漆喰補修 |
セメント瓦 | 10~15年で塗装 | |
金属屋根 | トタン | 5~8年で塗装 |
ガルバリウム鋼板 | 15~20年で塗装 |
※アスファルトシングルは定期点検が必須
1-1 スレート屋根
スレート屋根のメンテンナンス目安時期は築8~10年です。
築年数が経ってくると紫外線によって防水効果が失われ、スレート自体が水を吸い込むようになります。
スレートが吸水すると、ひび割れや欠け、コケの繁殖、反りなどの症状が出てくるので塗装によるメンテナンスを行ないましょう。
メンテナンス時期を逃すと、メンテナンスではなく修繕・改修工事が必要になり工事費用も1.5~2倍以上になってしまいます。
◆スレート屋根の方はこちらの記事をご覧ください。
1-2 瓦屋根
瓦屋根の中には、素材による種類がいくつかあり、良く使用されるのは、塗装が要らない粘土瓦と、塗装が必要なセメント瓦の2種類です。
粘土瓦
粘土瓦は、塗装は不要ですが築10~20年ほどで瓦を固定している漆喰というものが劣化してきてしまうので点検を行った上で補修することが大切です。
また、万が一割れやズレなどがあった場合も早急に修繕が必要になるので、塗装が要らないからと放置せずに定期的に点検して屋根の状態をチェックしましょう。
セメント瓦
セメント瓦は、スレート同様、セメントが主成分の瓦なので築10~15年ほどで塗装メンテナンスが必要になります。
放置するとひび・欠け・コケの繁殖などが見られ美観も損なわれてしまいます。
塗装メンテナンス時期を逃してしまうと、塗装ではなく葺き替え工事が必要になる場合もありますので築10年を過ぎたら点検の上塗装を行ないましょう。
◆瓦屋根の方はこちらの記事もご覧ください。
1-3 金属屋根
金属屋根の中にも様々種類がありますが、トタン屋根の場合は築5~8年で塗装メンテナンスが必要です。
トタンは錆びに弱いので、錆び止め塗料で塗装しましょう。
錆びを放置するとそこから穴が開いてしまいます。
↑錆が広がって弱ると、塗装しても意味がないので葺き替えが必要になります。
◆トタン屋根の方はこちらの記事もご覧ください。
また、トタンよりも使用されることが増えてきているガルバリウム鋼板は、トタンよりも錆びに強いので塗装は築15~20年で必要になってきます。
ただし、台風などで外部から物が飛んできて屋根を傷つけてしまうとそこからサビが発生する場合もあるので、築10年を過ぎたら定期点検をしておくのが安心です。
◆ガルバリウム鋼板の屋根の方はこちらの記事もご覧ください。
2章 メンテナンスの主な種類と費用相場
メンテナンスの種類と各費用相場をご紹介します。
屋根の工事は決して安いものではありません。
将来的にメンテナンスを予定している方は、工事にどのくらいの費用がかかるのか、事前に把握しておきましょう。
メンテナンス方法 | 費用相場 |
一部補修 | 1~5万円 |
屋根塗装 | 40~80万円 |
屋根カバー工事 | 100~150万円 |
屋根葺き替え工事 | 150~200万円 |
2-1 一部補修=1~5万円
屋根が一部ひび割れている、割れているなどの小さい補修は1~5万円です。
ただし場所によっては足場がなければ作業が出来ない場合があるので、部分足場架設費用がかかることもあります。
足場を架けるのであれば、補修できる場所は全て一緒に行なうと足場架設費用が削減できるのでおすすめです。
2-2 屋根塗装=40~80万円
屋根塗装は40~80万円(屋根面積80㎡の場合)が費用相場です。
費用は使用する塗料のグレードで変わってきます。
また屋根塗装では、足場架設が必須です。
足場架設費用は15~20万円程度かかるので、屋根塗装と一緒に外壁やその他付帯物も同時に塗装することをおすすめします。
2-3 屋根カバー工事=100~150万円
屋根が塗装ではメンテナンス出来ない (しても意味がない) 劣化してしまった場合は新しい屋根を上から被せる「屋根カバー工事」を行ないます。
工事費用は100~150万円程度です。(屋根面積80㎡の場合)
屋根を葺き替える工事と比べて撤去費用がかからないため多少費用をおさえることが出来ます。
ただし、瓦屋根や雨漏りしている屋根には工事が出来ませんのでご注意ください。
◆屋根カバー工事について詳しく知りたい方はこちら
2-4 屋根葺き替え工事=150~200万円
屋根材自体が傷んでしまったり、内部の防水シートが傷んでしまって雨漏りしている場合は「屋根葺き替え工事」を行ないます。
工事費用は150~200万円程度です。(屋根面積80㎡の場合)
カバー工事よりも費用がかかりますが、瓦からスレートに変更する場合などは自治体から補助金がもらえる場合があります。
また、工事費用をおさえたい方は、同じ瓦を使用する「葺き直し工事」がおすすめです。
撤去費用や新規屋根材費用が削減できます。※粘土瓦屋根のみ可能
◆屋根葺き替え工事について詳しく知りたい方はこちら
3章 リフォームでおすすめ!高耐久屋根材
長期間メンテナンスが要らない高耐久の屋根材を2種類ご紹介します。
屋根カバー工事や屋根葺き替え工事を行う際は長期間メンテナンスフリーの屋根材を選ぶのがおすすめです。
▪アスファルトシングル
アスファルトシングルはシート状の屋根で塗装メンテナンスが不要の屋根材です。
シート状なので軽量で耐震性が高く、デザイン性も高いです。
耐用年数は20~30年のなのでカバー工事や葺き替え工事で新規屋根材として選ぶことをおすすめします。
ただし、年数が経ってくると風にあおられて剥がれてしまう場合もあるので、築10年を過ぎたら定期的に点検をして状態をチェックすることが重要です。
▪ガルバリウム鋼板(ジンカリウム鋼板)
ガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板は錆びにくく軽量で高耐久の金属屋根です。
スレートのようなシンプルなデザインなのでどんな家にも合わせやすいです。
耐用年数は20~30年と長く、塗装メンテナンスの時期も15~20年とスレートより約2倍長いので、屋根のカバーや葺き替えの際に選ぶことをおすすめします。
4章 失敗しない業者選びの5つのポイント
失敗しない業者選びのポイントをご紹介します。
メンテナンス工事は選ぶ業者によって工事の品質が変わってくるので業者選びは慎重にしていきましょう。
4-1 地元での施工実績がある業者を選ぶ
メンテナンス工事は地元の実績がある業者を選びましょう。
地元であれば何か気になることがあった時にすぐに来てもらうことができます。
またメンテナンス工事は口コミで広まることも多いので、実績が多いほど安心できます。
施工不良を起こす業者や詐欺まがいの悪徳業者は、悪い口コミが広まって実績が少ないです。
業者選びに迷ったら近くの施工実績が100件以上ある業者を選びましょう。
4-2 点検を60分前後かけて丁寧にしてくれる業者を選ぶ
メンテナンスの見積りをお願いしたときに事前点検を丁寧にしてくれる業者を選びましょう。
屋根は梯子で登らないと状態が分からないところですが、業者によっては状態を見ないで面積だけ測って見積もりを出す場合もあります。
ただし、状態が分からないと補修が必要な場所も分からないので適切な見積もりを出すことが出来ません。
したがって時間をかけて梯子で屋根に登る又は高所カメラやドローンで屋根を点検してくれる業者を選びましょう。
4-3 詳細な見積もりをくれる業者を選ぶ
点検後に詳細な見積もりと説明をしてくれる業者を選びましょう。
業者の中には「屋根カバー工事 一式=○○円」と全体の金額しか記載されていない見積もりをもってくる業者もありますが、それでは計算した面積が適正なのか、屋根材の単価が適正なのか、正しい手順で工事してくれるのかが分かりません。
万が一手を抜かれていても、「見積もり通りにやりました」と言われてしまえば言い返すことが出来ません。
適正価格で適切な工事をしてもらうためにも「工程」「数量」「単価」は必ず記載してもらいましょう。
4-4 二重チェック体制の業者を選ぶ
工事中に職人以外が確認にきてくれる二重チェック大切が整った業者に依頼しましょう。
契約前は頻繁に来てくれたのに、契約したら一向に来ないし工事現場にも一回も顔を出さないという業者もいます。
工事を下請けにまかせっきりの業者もいます。
ただ、屋根は住んでいる方から見えない場所なので確認することは重要です。
職人だけでなく現場担当が確認に来てくれるのか事前に確認した上で工事を依頼しましょう。
4-5 保証やアフターケアがある業者を選ぶ
保証やアフターケアがある業者を選びましょう。
塗装に関しては、塗装会社(施工店)だけでなく、塗料メーカーや塗料販売店からも保証が出ると安心です。
また、保証が出ない補修工事などもありますが、アフターケアがきちんとしている業者であれば工事後に点検を無料でしてくれます。
工事が終わったら一切連絡が来ない業者もいますので、保証についてアフターケアについても確認した上で工事を依頼しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
最後にこの記事をまとめます。
▪1章 まとめ
屋根材別メンテナンス時期は以下の通り
屋根材 | メンテナンス時期・方法 | |
スレート屋根 | 8~10年で塗装 | |
瓦屋根 | 粘土瓦 | 10~20年で漆喰補修 |
セメント瓦 | 10~15年で塗装 | |
金属屋根 | (トタン) | 5~8年で塗装 |
(ガルバリウム鋼板) | 15~20年で塗装 |
▪2章 まとめ
メンテナンスの主な種類と費用相場
メンテナンス方法 | 費用相場 |
一部補修 | 1~5万円 |
屋根塗装 | 40~80万円 |
屋根カバー工事 | 100~150万円 |
屋根葺き替え工事 | 150~200万円 |
▪3章 まとめ
長期間メンテナンスがいらない屋根材は以下の2つ
・アスファルトシングル
・ガルバリウム鋼板(ジンカリウム鋼板)
▪4章 まとめ
失敗しない業者選びのポイントは以下の5つ
・地元での施工実績がある業者を選ぶ
・点検を60分前後かけて丁寧にしてくれる業者を選ぶ
・詳細な見積もりをくれる業者を選ぶ
・二重チェック体制の業者を選ぶ
・保証やアフターケアがある業者を選ぶ
屋根を長持ちさせるためには適正時期にメンテナンスをすることが重要です。
大切なお家を守っていくためにも定期的な点検とメンテナンスを行なっていきましょう!
最後までご覧くださりありがとうございました。
◆屋根のメンテナンスと一緒に外壁のメンテナンスも行ないたい方はこちらの記事をご覧ください。
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