
外壁塗装を検討中、点検に来た業者が「バイオ洗浄」を勧めてきたけど…
「バイオ洗浄ってそもそも何?」
「高圧洗浄と何が違うの?」
「本当にうちに必要なの?」
と気になってお調べになっているのではないでしょうか。
バイオ洗浄とは、バイオ洗浄剤という薬品を使って汚れを落とす洗浄方法で、汚れの種類によっては高圧洗浄では落とせなかった汚れが落ちるなどの効果が期待できます。
ただ普通の高圧洗浄よりも手間や費用がかかるので、自分の家に本当に必要なのか気になりますよね。
そこで今回はバイオ洗浄と高圧洗浄の違いや、よくある疑問Q&Aをご紹介します。
またご自宅に合った洗浄の選び方や、外壁を汚れにくくする塗装作業での工夫もご説明しますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
1章 「バイオ洗浄」とは?「高圧洗浄」と徹底比較!
バイオ洗浄について、高圧洗浄と比較しながらご紹介します。
洗浄方法を選ぶ前に、バイオ洗浄と高圧洗浄の違いを知っておきましょう。
1-1 バイオ洗浄とは
バイオ洗浄とは植物性のバイオ洗浄剤を使って汚れを落とす洗浄方法の一つです。
汚れの中でも特にカビやコケの汚れを落とす力が強く、通常の高圧洗浄で落としきれないカビコケもバイオの力で根こそぎ落とします。
1-2 メリット・デメリット
バイオ洗浄のメリット、デメリットをご紹介します。
【3つのメリット】
▪カビコケの汚れが根こそぎ落ちる
バイオ洗浄はカビやコケを分解する成分が多く含まれているため、高圧洗浄で落ちないカビコケの汚れも落ちやすいです。
※汚れや菌が100%無くなるわけではありません。
▪汚れを落とすことで塗料が密着しやすくなる
バイオ洗浄で汚れを徹底的に落とすことで、その後の塗装した際に塗料が密着して塗膜の耐久性が高まります。
▪洗浄剤で汚れを落とすので、低圧で壁を傷つけずに洗浄できる
洗浄剤の力で汚れを落とすため、水圧に頼らず低圧でも汚れを落とすことが出来ます。
それによって外壁を傷めずに洗浄することが出来ます。
【3つのデメリット】
▪費用が高圧洗浄よりも高い
洗浄剤を使用するため、通常の高圧洗浄よりも費用が多少かかります。
▪工期が高圧洗浄よりも長い
バイオ洗浄は洗浄剤を塗る前後で高圧洗浄を行うため、通常の高圧洗浄よりも手間や時間がかかり工期も長くなります。
詳しい作業日数は【Q3 洗浄作業には何日かかる?】をご覧ください。
▪落ちない汚れもある
バイオ洗浄はカビコケを分解する植物性の洗浄剤なので、排気ガスや油汚れは程度によって落ちない場合があります。
詳しく知りたい方は【Q1 バイオ洗浄はどんな汚れでも落ちるの?】をご覧ください。
1-3 費用相場
バイオ洗浄の単価相場は300~500円/㎡です。
高圧洗浄よりも材料費や手間がかかる分、少し費用が上がります。
また、洗浄の際は施主宅の水道を使うことが一般的です。
水道代は見積もりには入りませんが、高圧洗浄1回に付きかかる水道代が1,000~2,000円と言われています。
そのため2回洗浄するバイオ洗浄は2,000~4,000円かかることが考えられます。
2章 バイオ洗浄のよくあるQ&A
バイオ洗浄に関するQ&Aをご紹介します。
あまり聞いたことのない「バイオ洗浄」について知っておきたいことやよくある疑問をまとめましたので、ぜひご覧ください。
Q1 バイオ洗浄はどんな汚れでも落ちるの?
A1 高圧洗浄で落ちる汚れ(表面に付いた軽度の汚れ)と頑固なカビやコケは落とせますが、頑固な排気ガス・油汚れは落ちない場合もあります。
バイオ洗浄は、特にカビコケの汚れに効果があります。そのため、油などによる汚れは落ちない場合もあります。
排気ガスや油汚れにお悩みの方は専用の洗浄剤で洗うことをおすすめします。
★排気ガス・油汚れにお悩みの方へおすすめの洗浄剤 |
Q2 安全性に問題はないの?
A2 バイオ洗浄は植物性の洗浄剤なので基本的には安全性に問題はありません。
バイオ洗浄はカビコケを分解する植物性の洗浄剤のため、用法容量を正しく使用すれば安全性に問題はありません。環境にも優しい洗浄剤です。
ただ家庭菜園をしている方や飲食店の店舗の場合は、念のため食品衛生法に適した洗浄剤を使用してもらうなどの注意が必要です。
Q3 洗浄作業には何日かかる?
A3 バイオ洗浄の作業は2~3日かかります。
バイオ洗浄は、高圧洗浄を行った後に、バイオ洗浄剤をローラー又は吹付で塗布していきます。
洗浄剤を塗って汚れを分解した後に再度高圧洗浄を行うため、洗浄作業だけでも2~3日かかります。「高圧洗浄」のみであれば半日~1日で終わる場合が多いです。
※使用する洗浄剤によっては高圧洗浄が1回の場合もあります。
※家の大きさ・洗浄面積の広さで多少の差は出ます。
3章 自宅に合った洗浄の選び方
ご自宅に合った洗浄の選び方をご紹介します。
バイオ洗浄をおすすめする場合もあれば、高圧洗浄で十分汚れが落ちる場合もあります。
実際、外壁塗装を行う家のほとんどがバイオ洗浄ではなく、高圧洗浄で洗浄しています。
洗浄後に後悔がないように自宅の状況やお悩みに合った洗浄方法を選んでいきましょう。
3-1 カビコケにお悩みの方は「バイオ洗浄」
外壁のカビやコケにお悩みの方はバイオ洗浄を選びましょう。
外壁に付いたカビやコケはたとえ水洗いで落ちたとしても菌が残ってしまい再繁殖する場合があります。
そのため、カビコケが気になる人や、近くに森や川があってコケが生えやすい環境の方は「バイオ洗浄」を選びましょう。
★家庭菜園・飲食店の方は業者に相談!
家庭菜園をしている方や飲食店の店舗の場合は、バイオ洗浄をしても悪影響がないか業者に相談しておきましょう。
特に汚れが気になる場所だけ洗浄する、食品衛生法の基準に適している洗浄剤を使用してもらう、などの打ち合わせが必要です。
3-2 排気ガスや油汚れにお悩みの方は「高圧洗浄」
外壁の汚れの中でも廃棄ガスや油汚れにお悩みの方は、「高圧洗浄」を選びましょう。
排気ガスや油汚れは植物性の汚れではないので「バイオ洗浄」をしても効果がない場合があります。
「高圧洗浄」で落ちない汚れでも、ブラシやスポンジで集中的に洗う・排気ガスや油汚れ用の洗浄剤で洗ってもらうなど「バイオ洗浄」以外の方法もありますので、業者に相談してみましょう。
4章 洗浄後の塗装で外壁をきれいに保つ方法
バイオ洗浄を行った後の塗装作業で外壁をきれいに保つ方法をご紹介します。
外壁は選ぶ塗料や色によって汚れが付きにくくなったり、目立ちにくくなります。
外壁の汚れが気になる方はぜひ参考にしてみてください。
4-1 セルフクリーニング機能のある塗料を選ぶ
外壁の塗料はセルフクリーニング機能がある塗料を選びましょう。
セルフクリーニング機能とは、外壁が自然の力で汚れを洗い流す機能のことです。
太陽光の力で汚れを浮かし、雨水で汚れを洗い流します。
光触媒塗料やラジカル制御塗料、防カビ防藻塗料なども汚れを付きにくくする作用がある塗料です。
外壁の汚れが気になる人はこういったセルフクリーニング機能がある塗料がおすすめです。
4-2 汚れが目立たない色を選ぶ
長期間汚れを気にしたくない方は、汚れが目立たない色を選びましょう。
白や黒などのはっきりした色でなく、グレーやベージュ、グリーンなどの中間色がおすすめです。
▪爽やかで落ち着きのある外壁に仕上がるグレーの事例が見たい方はこちら
▪暖かみのあるベージュの外壁にしたい方はこちら
▪コケが目立ちにくいグリーンの外壁にしたい方はこちら
まとめ
いかがでしたか。
バイオ洗浄は外壁の汚れの中でも主にカビやコケの汚れを落とす、植物性の洗浄剤です。
洗浄効果も高いですが、環境にも優しく人体にも影響がありません。
ただ、汚れの種類によってはバイオ洗浄でも落ちない場合がありますので、自宅の汚れに合った洗浄を選ぶことが大切です。
また、洗浄後の塗装でも外壁をきれいに保つ工夫をすることが出来ます。
洗浄や塗装で、綺麗な外壁を長く保っていきましょう!
最後までご覧くださりありがとうございました。
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