セメント瓦は塗装必須!最適時期とお得に長持ちの塗料選び3つのコツ

セメント瓦

セメント瓦は塗装がいるって聞いたけど本当?

それなら、いつ頃やればいいの?

と、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

 

セメント瓦とは、昔ながらの和瓦(陶器瓦)よりも低コストなため、かつて全国で広く普及した屋根材です。

現在は販売・生産されておらず、より安価な薄型スレート瓦が主流となっています。

 

セメント瓦は厚みがあって頑丈ですが、水に弱いという性質があり、防水塗装によるメンテナンスが必要になります。

放置しておくと、水を吸収して様々な劣化症状を起こし、屋根の交換やお家の雨漏りにつながってしまいます。

 

この記事では、セメント瓦の劣化症状塗装時期などの基礎知識から、塗装工事の費用相場を紹介します。

さらに、よりよいメンテナンスにするための塗料選びのコツと、工事の流れも解説します。

 

セメント瓦は見た目にも重厚感のある屋根ですから、このお家にお住まいの方は、非常にこだわっていいお家を選んだ方がほとんどでしょう。

大事なお家を守る為、こだわりの素晴らしいお家を長く美しく保つための情報をお伝えしていきます。

ぜひ最後までお読みいただき、しっかりした塗装メンテナンスをしてあげてくださいね。

 


1章 塗装しないと寿命が縮む!セメント瓦の劣化症状

セメント瓦

セメント瓦は、防水塗装によるメンテナンスが必要な屋根材です。

なぜなら、セメントの素材そのものは防水性がないからです。

 

新築当初は表面に塗装されており、を弾いてくれていましたが、塗装は日々の紫外線などで劣化してしまいます。

塗装が弱るとセメント素地がむき出しの状態になり、をどんどん吸い込むようになります。

この、「」が原因で、様々な劣化症状を引き起こしてしまうのです。

 

まずは代表的な3つの症状を紹介します。

どれか一つでも見つかったら、塗装が必要な時期です

建築会社やお知り合いの業者に点検してもらい、チェックしておきましょう。

 

1-1 変色、色あせ

セメント瓦

セメント瓦の表面が色あせて、くすんで見えます。

新築時は表面に塗装されて綺麗に色づいていたはずですが、日々の紫外線や風雨により、塗装が弱って、色が抜けてきている状態です。

劣化の初期症状と言えます。

 

遠目に屋根が見えたとき、なんか色あせたかな、新築時よりぼんやりした色に見えるな、と思ったら、専門業者に点検してもらいましょう。

 

1-2 カビ、コケの繁殖

セメント瓦

セメント瓦

瓦の表面にある、茶色っぽいブツブツの正体は、コケやカビです。

コケなどは緑色のイメージだと思いますが、日当たりの強い屋根の上で乾いて仮死状態になると、このような色になります。

北面や梅雨時期などは緑色に復活していたりします。

 

セメント瓦が水分を含んでジメジメした状態になると、カビやコケの胞子が付着して、根付いてしまうのです。

表面の防水性が切れてしまっている証拠です

 

カビ、コケは瓦の内部に根っこを張っていくため、セメント自体をもろくしてしまいます。

繁殖するとひび割れやすくなり、耐久性も落ちますので、見つけたらすぐ塗装を検討しましょう。

 

1-3 ひび割れ、欠落

セメント瓦

セメント瓦

厚みがあるセメント瓦も、経年劣化でひび割れてしまいます。

セメントは水を吸うと膨張し、乾くと収縮するため、その動きで負荷がかかるためです。

 

塗装の防水性が切れてからしばらく経っている状態です

放っておくとひびは広がり、やがて欠落も起こってきます。

万が一、お庭やベランダに破片が落ちてきては大変ですので、

早急に塗装業者に問い合わせ、塗装メンテナンスを検討しましょう。

 


2章 ベストな塗装時期は築後1015

セメント瓦は、築後10年程度で塗装するのが理想的です。

なぜなら、最初の塗装の効果が切れて、劣化が進んでくるのがこのくらいの年数だからです。

遅くとも15年頃にはやってあげましょう。

 

最近の薄型スレート瓦が10年せずに割れてくるものも多いのと比べると、やはり厚みがある分頑丈な良い瓦です。

しかし、その分一度割れると補修が大変です。

欠け落ちてきたときの怖さも増してしまいます。

 

また、セメント瓦は、現在は製造・販売されていません。

安価で施工も楽な薄型スレート瓦が近年の主流になってきているからです。

万が一瓦の交換が必要になっても、同じ瓦がなかなか手に入らない可能性があります

 

かといって全て新しい屋根にするために大きな葺き替え工事になっては、費用もかさんでしまいます。

 

余計な出費を出さないためにも、重厚感あるデザインの瓦をそのまま残すためにも、築10年前後で塗装メンテナンスをしてあげましょう。

 


3章 費用相場は4070万円:見積例付き

セメント瓦の塗装工事は、40万~70万円ほどの相場です。

屋根の大きさや、塗料のグレードにもよって変わってきます。

また、屋根の工事は足場が必須になるため、足場代も加わってきます。

良くある事例の見積例を2パターンご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

2階建て、シリコン塗料、屋根面積80㎡、足場面積200㎡の場合

見積もりサンプル

 

2階建て、フッ素塗料、屋根面積100㎡、足場面積200㎡の場合

見積もりサンプル

 

◆足場代の割合が意外と多い…と思うかもしれませんが、絶対に省かないようにしましょう。塗装に足場が必要な理由は以下をご覧ください。

 


4章 最適な塗料選び3つのコツ

セメント瓦の塗装工事は、塗料選びがとても重要です。

なぜなら、一般的な薄型スレート瓦と比べると少し特殊な屋根であり、塗料が仕上がりやコストパフォーマンスに直結するからです。

 

必ず押さえてほしいポイントを3つに絞ってお伝えしますので、業者から見積もりを取る際は、この条件を確認して依頼してみましょう。

 

4-1 『適用下地』にセメント瓦と記載があるか要チェック!

セメント瓦塗装の際は、下塗り塗料が「セメント瓦適用」かどうかを、必ず確認しましょう。

 

下塗り塗料とは、一般的な3回塗りの1回目に使う塗料で、瓦との接着剤の役割をする塗料の事です。

この下塗りが適したものでないと、せっかく良い塗料を塗ったのに剥がれるなど、具合を起こす危険があります

 

例えば、皆さんが普段使うボンドや接着剤も、木材には使えるけど金属には使えないタイプ、など素材を選びますよね。

塗料の下塗り材も同じで、全ての塗料がセメント瓦に使えるわけではありません

 

これは、「適用下地」という項目で、塗料のカタログ、ホームページなどに記載があります。

塗料カタログ

出典:日本ペイント ファインパーフェクトベスト強化シーラー

 

塗料選びで良く聞く「シリコン」「フッ素」などは、中・上塗り材の種類です。

こちらは意識して選ぶのに、下塗りは業者にお任せで全く分からない、という方が実はほとんどです。

 

しかしセメント瓦のお家の方は、下塗りこそ重要です。

必ず業者からカタログを貰ってチェックし、セメント瓦に適した下塗りを使ってもらいましょう。

 

4-2 耐久性の長い『フッ素』や『無機』がお得

セメント瓦の塗装をする際は、フッ素や無機塗料などの、耐用年数が長いものを使うのがおすすめです。

なぜなら、長期的に見たコストパフォーマンスが良くなるからです。

 

セメント瓦のお家は、一般のお家よりもこだわった、しっかりした造りである場合がほとんどです。

そのため建坪の大きい、広いお家が多い傾向にあり、一回の足場代が高額になってしまいます。

しかし耐久性の高い塗料でメンテナンス回数を減らせば、その分足場代が浮きますので、非常にお得になります。

メンテナンスコスト表

 

セメント瓦のお家は、屋根材もお家自体もしっかりしているからこそ、屋根の葺き替えや大規模な改修工事をせずとも、メンテナンスで長く住み続けられます。

塗装するなら、コスパの良い塗料がおすすめですよ。

 

◆おすすめのフッ素塗料の特徴の詳細解説はこちら

 

4-3 『遮熱・断熱塗料』は効果が薄いので使わない

近年は遮熱・断熱などの機能性塗料の人気がありますが、セメント瓦はこうした塗料は使わない方が良いでしょう。

なぜなら、セメント瓦は厚みがあり、もともと熱を通しにくいからです。

せっかく遮熱塗料を塗っても、薄型スレート瓦と比べると、その効果が実感しにくいのです。

 

※遮熱・断熱塗料…

日光・紫外線を反射したり溜め込んだりして、室内の温度を上げにくくする塗料。

エアコンの電気代節約、省エネ効果がある。

 

せっかく高い遮熱塗料を塗ったけど、ほとんど効果が出なかった…となっては損ですよね。

 

セメント瓦のお家で、お部屋が暑くてお困りの方は、窓の遮熱フィルムなどがおすすめですよ

■遮熱フィルム

遮熱フィルム

出典:ダスキン

窓に貼って日光を遮断することで、室内の温度上昇を抑える効果があります。

 


5章 実際の工事の流れ

それでは、セメント瓦の塗装工事の流れを見てみましょう。

他の一般的な屋根と基本的には同じです。

 

ただ、最重要なのは高圧洗浄・下地処理です

このポイントをしっかり押さえて、よい品質の工事にしましょう。

 

①高圧洗浄

セメント瓦・洗浄

屋根の汚れを、高圧洗浄機を使ってしっかり落とします。

汚れが残っていると、せっかく塗っても剥離(はがれ)を起こす危険が高まるためです。

 

また、高圧洗浄で取り切れなかったカビコケや塗膜などがあった場合は、手作業(ケレン作業)で落としていきます。

 

②下地処理(補修)

セメント瓦・下地処理

ひび割れているところをコーキング材で一つ一つ補修します。

補修していないと、塗装で表面だけ綺麗になっても、また数年後に同じところからひび割れてしまうからです。

また、瓦のズレや破損があれば、交換なども行ないます。

 

☆高品質工事に最重要は洗浄・下地処理!

セメント瓦の塗装で最も重要なのは①高圧洗浄②下地処理です。

なぜなら、セメント瓦は他の屋根と違って表面がざらざらとしていることが多く、汚れが溜まりやすいからです。

どんなに良い塗料を使っても、汚れが残ったまま塗装してしまうと、塗膜の下から剥がれてしまいます。

必ず洗浄・下地処理を丁寧にやってもらいましょう。

 

しかし、屋根の様子はご自身で見ることができません。

工事中の写真を撮って見せてくださいね」と、業者に伝えておきましょう。

 

ご自身で足場、屋根に上るのは大変危険です!絶対に上らないでください!

 

③下塗り

セメント瓦・下塗り

セメント瓦に適した下塗り材を塗ります。

接着剤の役割をするものですから、適切な量をしっかり塗る必要があります。

劣化がすすんでいた場合、瓦が塗料を吸い込むことがあるため、2回以上重ねて塗る場合もあります。

 

④中・上塗り

セメント瓦・上塗り

仕上げの塗装を2回塗ります。

広い面はローラーで、細かいところはハケも使って、ムラの無いように塗っていきます。

 

☆乾燥時間をチェック

塗装のときは、1回塗るごとに乾燥時間(塗装間隔)を空ける必要があります。

乾く前にすぐ塗ってしまうと、適切な塗膜の厚みが確保できないためです。

時間は塗料によって異なり、カタログにに記載があります。

 

■カタログの例

塗料カタログ

出典:関西ペイント スーパーシリコンルーフペイント

必ずカタログをチェックして、業者にも乾燥時間を含んだスケジュールなのか確認しておきましょう。

 

⑤完了!

セメント瓦

セメント瓦は一枚一枚に厚みがある分、作業も手間がかかります。

工事の内容も事前にきちんと説明してくれる、丁寧な業者を選びましょう。

 


まとめ 

セメント瓦は塗装メンテナンスが必須です。

防水効果がなくなると、せっかくの良い屋根材も劣化して家の寿命を縮めてしまいます。

適切な時期に塗装をして、長く大事に使ってあげましょう。

 

塗料選びや工事にもコツが必要です。

見積時に、セメント瓦に合った塗料、工事内容であることをきちんと説明してくれる会社だと安心ですね。

 

今回の塗装を、大切な瓦とお家を守る工事にしてあげましょう。

 

また、重さによる耐震性がご不安な方は、葺き替え工事をお勧めしています。

こちらも合わせてご覧ください。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

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