「屋根をガルバリウム鋼板にしたいけどいくらかかるの?」
「見積もりをもらったけどこれは適正な価格なの?」
と、お調べのところだったのではないでしょうか。
ガルバリウム鋼板は耐久性の高い建材として、リフォームでとても人気の屋根材です。
工事内容によってかかる費用も変わってくるので、今回は工事別のガルバリウム鋼板の価格をご紹介します。
また、屋根リフォームは安い工事ではないので、やるからには適正価格でやりたいですよね。
しかし、中には価格が相場から外れている業者や手抜き工事をする悪徳業者も存在します。
なぜなら、屋根の上はお客様がなかなか確認できない場所だからです。
家のリフォームの中でも一番トラブルが多い場所と言われています。
出典:公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住宅相談統計年報2013」
せっかく高い金額を払って良い屋根材で工事をしても、きちんとした施工をされていなかったらもったいないですよね。
そこで後半では、優良業者を見分ける見積もりチェック3項目と業者選びの3つのポイントもご紹介します。
この記事を読んで、最高の工事にしていきましょう。
目次
1章 ガルバリウム鋼板の屋根工事価格
ガルバリウム鋼板を使用した屋根の工事価格をご紹介いたします。
ガルバリウム鋼板自体の単価相場は5,000~10,000円と、機能性やデザインによって幅があります。
また、同じ素材でも工事の種類によってかかる費用が変わってきますので、ご自宅の工事の種類に合った価格相場を把握しておきましょう。
1-1 重ね葺き(カバー)工事
屋根リフォームの一つが重ね葺き(カバー)工事です。
重ね葺き(カバー)はもともとある屋根の上から新しい屋根を葺く工事になります。
価格相場は70~120万円です。
- ※30坪80㎡の場合
- ※1㎡あたり8,700~15,000円
既存の屋根の撤去をしないため、撤去費がかからず、葺き替え工事よりお得な工事です。
屋根が雨漏りしていない場合や屋根材が水を含んでいない場合は、重ね葺き(カバー)工事がおすすめです。
■スレートからガルバリウムへ重ね葺き(カバー)工事の見積例
※工事前の屋根が瓦の場合は、重ね葺き(カバー)はできないので、葺き替え工事が必要になります。
◆カバー工事の概要についてはこちら
1-2 葺き替え工事
葺き替え工事は、もともとある屋根を撤去して、新しい屋根材を葺く工事です。
価格相場は100~150万円です。
- ※30坪80㎡の場合
- ※1㎡あたり12,000~18,000円
雨漏りの恐れがある場合やもともとの屋根材がボロボロになってしまっている場合は葺き替えが必要になります。
■和瓦からガルバリウムへの葺き替え見積例
※撤去費に関しては既存の屋根材の種類によって金額に差が出ます。
◆葺き替え工事の詳しい説明はこちら
☆補助金を使ってお得に屋根工事
工事で耐震性が良くなるなど、住宅環境改善につながる場合は、市区町村によって補助金が支払われることがあります。
補助金について詳しく知りたい方はこちら↓
2章 損しない!見積もりチェック3項目
見積もりをもらった段階で、確認しておくべき3項目をご紹介します。
見積もりに必要な情報が記載されていないと、工事後、万が一トラブルになったときに業者にごまかされてしまう場合もあります。
きちんと必要な情報が入った見積もりを提示してくれる業者を選びましょう。
☑ 詳細な工程の記載があるか |
☑ 価格が相場に合っているか |
☑ 材料名の記載があるか |
2-1 詳細な工程の記載があるか
見積もりに詳細な工程がきちんと記載されているか確認してください。
工程名と一緒に数量や単価も記載されていないと、どの作業でどのくらいの金額がかかっているのかが分かりません。
必要な作業が抜けている場合や、相場より高い金額を取られる可能性もあります。
詳細な作業の記載がなく「屋根葺き替え工事 一式=○○円」という見積もりだった場合は危険です。
詳細な工程ごとの記載がされた見積もりを再度作り直してもらってください。
快く作り直してくれなかった場合は、要注意です。
2-2 価格が相場に合っているか
屋根材やその他の作業の単価が相場に合っているか確認しましょう。
相場の倍以上の金額の場合は、下請けや孫請けの職人が来る可能性が高く、逆に極端に安い金額だと必要な工程を省かれている場合があります。
単価相場から大きく外れていないかチェックしましょう。
↓屋根工事にかかわる作業の費用相場一覧。
作業内容 | 単価相場(㎡) |
▪足場仮設 | 700~1,000円 |
▪ルーフィング(防水紙) | 1,300~1,700円 |
▪下地処理 | 500~1,000円 |
▪野地板補修 | 2,000~3,000円 |
▪屋根撤去・処分費 | 3,000~5,000円 |
▪管理費・諸経費 | 全体の5~10% |
2-3 材料名の記載があるか
使用する材料名やメーカー名が記載されているか確認しましょう。
ガルバリウム鋼板の屋根材にも数種類あります。
材料名が記載や説明がないと、使用した屋根材が本当に良いものなのか、正当な単価なのか、分からないですよね。
また口で説明していても、見積もりに記載がなければ実際に使用する屋根材をもっと安い別の屋根材にすることもできてしまいます。
そのため、屋根材のメーカー名と商品名は必ず記載してもらいましょう。
3章 安心して任せられる業者選びの3つのポイント
この章では、業者を選ぶ際のポイントをご紹介します。
屋根工事はトラブルが多いので、業者選びも慎重に行う必要があります。
工事後も安心して過ごせるように、信頼できる業者選びをしていきましょう。
3-1 30分圏内に事務所がある
工事を依頼する際は家から30分圏内に事務所・支社がある業者を選びましょう。
なぜなら、会社や支社が遠いと、屋根の不具合があった際にすぐに駆け付けてもらえないからです。
また、屋根の点検は1人では出来ないので、遠い場所にあると点検だけでも2人以上の主張費が、点検費用としてかかってしまう場合もあります。
業者を選ぶ際はすぐに駆け付けてもらえるように30分圏内の距離にある業者を選びましょう。
3-2 施工実績がある
きちんと施工実績がある業者を選びましょう。
屋根の工事は、専門的な知識がない業者でも行っている場合があります。
契約前に施工実績数がどのくらいあるか、ホームページや、直接担当に確認してみてください。
また、実際に施工した写真も見せてもらいましょう。
3-3 施工中の写真をくれる
施工中の写真を撮って最後にまとめてくれる業者を選びましょう。
屋根の工事で心配なのは、しっかりとした作業がされているか、ということです。
なぜなら屋根はご自身でなかなか確認ができない場所だからです。
しっかりとした作業をしているのか、毎回の作業を写真で残してくれるのか確認しておきましょう。
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4章 年に一度のアフター点検で屋根が長持ち!
ガルバリウム鋼板の屋根をさらに長持ちさせるために、年に一度は屋根点検を依頼しましょう。
ガルバリウム鋼板自体はとても耐久性が高い屋根材ですが、屋根は外気にさらされている場所なので、何があるか分かりません。
例えば、台風で近隣の屋根が飛んできて、ご自宅のガルバリウムに当たって傷つくこともあります。
20年~30年持つからといって放っておくと、小さな傷を見逃して寿命を縮めてしまう恐れもあります。
小さな傷みでも見逃さないためにも、工事が終わったら年に一度は屋根点検をしてもらいましょう。
☆色褪せが気になり始めたら…
ガルバリウム鋼板の屋根が色褪せしてきても、耐久性には影響ありません。
絶対にメンテナンスが必要というほどの事ではないのですが、
色褪せして見た目が気になるようであれば、専用の塗料で塗り替えを行ないましょう。
まとめ
いかがでしたか。
ガルバリウム鋼板は耐久性や耐震性に優れた屋根材です。
しかし、施工する業者がいい加減だと、本来の耐久性が発揮されず再び大きな工事費用がかかってしまう場合も出てきてしまいます。
適正価格で屋根を長持ちさせて安心して暮らしていくために、見積もりをもらった時点で優良業者を見極めていきましょう。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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ガルバリウム鋼板の中にもたくさんの種類があります。最もご自身の希望に合うものを選びましょう。