屋根塗装の耐用年数一覧と我が家に合った塗料選び3つのポイント

屋根塗装の耐用年数

屋根塗装の見積もりを取ったけど、耐用年数って大体このくらいなの?

もっと良いものとか、お得なものってないのかな?

と気になっている方も多いのではないでしょうか。

 

塗装の耐用年数とは、「防水性が発揮され、素材を保護してくれる」年数の目安のことです。

色が残っている、とか、色褪せない、という「見た目」とは違います。

(例えば、色は15年以上残っているが防水性は10年程で切れている、ということもあります。)

 

屋根は塗装して水を弾いてあげることで寿命を延ばすことができるので、

【耐用年数=何年持つか(次の塗装は何年後か)】ということになり、塗料を選ぶときにとても重要な部分です。

また、長く持つ塗料ほど金額も上がってきますので、費用面でも気になるところですよね。

 

この記事では、塗料の種類ごとの耐用年数と費用を一覧にして紹介します。

さらに、ご自身に合った塗料の選び方のポイントと、工事後も屋根を長持ちさせるコツを解説していきます。

 

大切なお家の屋根を守ってくれる塗装です。

長く安心できる塗装工事にするために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

1章 種類別:屋根塗装の耐用年数と費用

屋根塗装の耐用年数は、塗料の種類によって変わります。

長く持つものほど金額も上がりますので、比較できるように一緒に見ていきましょう。

これを知っておけば、業者の言っている耐用年数が妥当なのか分かります。

また、費用対効果も見比べることができて、将来の計画立てがしやすくなります。

安心の塗料選びのためにぜひ参考にしてください。

 

塗料の種類

耐用年数

平米単価

ウレタン

8~10

1,800~2,300/

シリコン

10~12

2,500~3,200/

フッ素

15~20

4,000~5,000/

無機

20~25

4,500~5,500/

 

【注意!水性の場合は耐用年数が下がる】

実は、ペンや絵具と同じように、塗料にも水性と油性があります。

耐用年数は油性の方が長いです。

同じシリコンでも水性シリコンだと耐久性は落ちてしまいますのでご注意ください。

水性と油性の比較

最悪の場合、「シリコンだから10年以上持ちますよ!」と言っていたのに、実際使用したのは水性シリコン塗料で、10年しないで傷んできたということも起こりかねません。

水性と油性どちらを使うかは、業者にしっかり確認しておきましょう。

 

2章 耐用年数を過ぎると起こる劣化症状

塗料の耐用年数が過ぎたら、次の塗装の時期です。

なぜなら、塗料が持っていた防水性がなくなると、屋根材が水を吸い込むようになって様々な劣化を起こすからです。

 

■水を吸い込んでいる屋根

吸水

霧吹きによる吸水試験の様子です。じわっと水を吸い込んでいて、耐用年数が切れている状態です。

 

■防水されている屋根

屋根の撥水

水が当たっても水滴になって弾いてくれています。

 

実は、屋根材にとって水は大敵です。

どんなに頑丈な屋根でも、水の影響で劣化していきます。

劣化が進むと塗装では対処できず、雨漏れを起こしたり、葺き替え工事で大きな出費になるリスクが発生してしまいます。

大きなリスクを避けるためにも、耐用年数が過ぎて以下の症状が1つでも表れていたら、塗装を検討しましょう。

 

2-1 カビ・コケの繁殖

屋根のコケ

屋根のコケ

屋根が水を吸い込み、湿った状態になるとカビやコケの菌が繁殖してしまいます。

日の当たりにくい北面に多く見られます。

カビコケは中にどんどん根っこを伸ばし、屋根材を脆くするため、実はとても危険です

防水切れが原因ですので、塗装を考える目安にしましょう。

 

2-2 反り

屋根の反り

屋根の反り

屋根は、水を吸い込むと僅かに膨らみ、晴れて乾くと元に戻ります。

ただ、乾くときは日の当たる表面から先に乾いていくため、そっちに引っ張られるように反りあがってきてしまうのです。

(するめを火で炙った時をイメージしていただければと思います)

反ったすき間には強い雨風が吹き込みやすいですし、さらに反り続けると、負荷に耐え切れず割れてしまう原因になります。

一度反ってしまうと元には戻せないので、これ以上反らないように塗装が必要になります。

 

2-3 ひび割れ

屋根の割れ

屋根の割れ

屋根が水を吸って膨らみ、乾くと縮む。この伸び縮みを雨のたびに毎回繰り返していくと、負荷に耐え切れずにひび割れてしまいます。

屋根は人の手では簡単に割れないくらい頑丈ですが、吸水による伸び縮みという自然現象で割れを起こしてしまいます。

ひびを埋めても伸び縮みし続ける限りまた別の場所が割れてしまいますので、根本的な解決のためには塗装が必要です。

 

2-4 欠落

屋根の欠落

屋根の欠落

ひび割れがさらに進んで大きくなると、完全に欠け落ちてしまいます。

雨漏れするリスクがあるだけでなく、ベランダやお庭に落ちてきたり、車に当たったりする危険性もあります。

多少であれば補修材でくっつけたり、屋根の一部だけ差し替えたうえで塗装できますが、欠落が多い場合は屋根全体の強度が落ちてしまっているため、葺き替え工事やカバー工事が必要になります。

 

耐用年数が切れたまま放置すると、こうした劣化のリスクや工事費用が増える可能性が出てきます。

【劣化による補修費用の例】

スレートの差し替え:1枚当たり5,00030,000

屋根全体の葺き替え:100万~200万円以上

こうした無駄な費用をかけず、お家を長持ちさせるためにも、耐用年数が過ぎたら次の塗装をしましょう。

 

3章 注意!耐用年数はあくまで目安

耐用年数は、実は「絶対にこの年数劣化しない」と断言できるものではない、ということだけ知っておきましょう。

なぜなら、塗料がどれだけ持つかは、お家の環境や気象条件によっても多少変わってしまうからです。

特に屋根は、付近に日差しや雨風を遮るものが少ないため、環境や気象の変化を直接受けてしまいます。

 太陽のイラスト雨のイラスト

 

高台などでとても日当たりのよいお家であれば、他のお家より紫外線をたくさん浴びてしまうので、耐用年数より少し短くなる可能性があります。

逆に、高い建物や木々に囲まれて日の当たらない屋根だと、劣化スピードが遅れる場合もあります。

 

業者やメーカーが言う耐用年数は、絶対という保証期間ではありません。

あくまで目安だということを覚えておきましょう。

 

4章 我が家に合った塗料選び3つのポイント

塗料の耐用年数の目安が分かったところで、いよいよご自身のための塗料を選びましょう。

耐用年数はとにかく長ければ良い、というわけではありません。

なぜなら、メンテナンススケジュールや費用の計画など、今後の生活に大きくかかわってくるからです。

選ぶ際に抑えておくべきポイント3つにまとめましたので、こちらを見ながら塗料を選んでみてくださいね。

 

4-1 長期的なコストパフォーマンスを考える

30年、40年という長期的な費用を重視するかどうか考えましょう。

なぜなら、お家のメンテナンスはこの1回きりではなく、今後もしていくものだからです。

 

コスパを重視するという方は、フッ素や無機など耐用年数の長い塗料がおすすめです。

耐用年数が長い塗料はその分費用もかかりますが、今後の塗装回数が減ります。

実は長い目で見ると一番お得です。

メンテナンスコスト表

逆に、こまめにお手入れをしていきたい人は短い耐用年数の塗料で塗り替えていく方が良いでしょう。

例えば、流行りの色で入居率を上げたいアパートオーナーさんや、様々な色への塗り替えを楽しんでいる方は、長持ちする塗料ではもったいないですね。

 

長期的に見たコストパフォーマンスを重視するかどうか、考えて選びましょう。

 

4-2 遮熱効果が欲しいかどうか考える

屋根用の塗料には、「遮熱効果」を持った塗料が多数販売されています。

日光の紫外線を反射することで屋根が熱を吸収するのを防ぎ、室内の温度上昇を減らす塗料の事です。

遮熱塗料

(出典:日本ペイント サーモアイ

室温の上昇が抑えられるので、暑かったお部屋が過ごしやすくなったり、冷房代の節約になったりするということで、人気のある機能です。

 

もちろん遮熱機能のない通常の塗料もたくさんあります。

屋根の塗料を選ぶ際は、この遮熱機能が欲しいかどうか考えて、業者に希望を伝えましょう。

 

4-3 ライフプランと合わせる

ご自身や家族の今後のライフプランを考えてみて、それに合わせた耐用年数の塗料を選びましょう。

耐用年数を選ぶという事は「次の塗り替え時期」を選ぶことだからです。

 

1:うちの子はまだ5歳。本人が望むなら大学までは行かせてあげたい。

お金がかかる進学時期と被らないように、15年は持つフッ素にしよう。

 

2:息子夫婦から、10年以内には一緒に暮らそうと言われている。

そうなったらこの家は売りに出す予定だ。最低限で済むようにウレタンにしよう。

…などなど、ご家族の事情は当然みなさん違ってきますよね。

塗装工事はお家を守るための工事です。ご家族の生活に直結してきます。

ご家族のライフプランに合った耐久年数の塗料を選びましょう。

 

5章 塗装後は35年おきに点検で安心

屋根の塗装が済んだら、それで耐用年数の間は何もしなくて良い!というわけではありません。

塗装後は35年置きくらいに、屋根点検をしてもらうようにしましょう。

なぜなら、屋根は普段ほとんど見えない上に、台風などの災害の影響も受けやすいからです。

台風被害

例えば、台風でどこかの瓦の破片が飛んできてしまうと、せっかく塗装した屋根も割れてしまうことがあります。

また、アンテナが倒れたせいで一部だけ塗料が剥がれてしまったら、そこから劣化が始まってしまいます。

 

万が一こうした状況があっても早いうちに気づけば簡単な補修で済ませることができますし、何もなければ一番安心です。

普段見えない屋根だからこそ、こまめに点検をしてもらい、屋根を長持ちさせましょう。

 

まとめ

いかがでしたか?

屋根塗装の耐用年数は種類によって変わり、金額も違います。

屋根は防水性がなくなると劣化が始まるので、耐用年数が過ぎたら次の塗装をしましょう。

また、年数はあくまで目安だということを分かった上で、ご自身やご家族の生活に合った塗料を選んでください。

塗装後は定期的な点検をしてもらい、台風などが来ても安心できるようにしておきましょう。

 

あとは適正価格で良い工事をしてくれる業者に依頼すれば一番安心ですね。

 

ぜひ、お家やご家族の将来のために役に立てていただければと思います。

お読みくださりありがとうございました。