これで完璧!10分でわかる外壁のメンテナンス時期や費用の徹底ガイド

メンテナンス

うちの家もそろそろメンテナンスが必要かな・・・。

10年くらいになると、家の傷んだ箇所を見つけたり、建てたハウスメーカーや工務店から提案もらったり、家のメンテナンスを考える機会が増えてきます。

しかし、メンテナンスといっても、「適正なメンテナンス時期はいつなの?」「メンテナンス費用って相場はどのくらいかかるの?」「傷んだ箇所だけ補修すれば、いいんじゃないの?」

このように外壁のメンテナンスに関する疑問やお悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、このサイトでは、外壁のメンテナンスに関する詳しい情報をお伝えします。

外壁材メーカーが伝えている確かなメンテナンス方法から必要な時期やタイミングの見極め方、それにかかる必要な費用まで。

この記事で、適切な外壁のメンテナンス時期や方法を知ることで、あなたの大切なお家を長く美しく保つことが出来ます。

わかりやすくご説明いたしますので、じっくり読んでみてくださいね。

 

1章 【基本解説】外壁メンテナンスの時期とその必要性

外壁は、お家の中でもっとも傷みやすい箇所です。

そのため、お家を長持ちするためには、定期的な外壁のメンテナンスが必要です。

なぜなら、購入時はもちろん綺麗ですが、時間の経過とともに、外壁は太陽の紫外線や雨風などで劣化してくるからです。

そのお家の小さな初期症状である傷みを放って置くと、症状はますますひどくなります。

メンテナンスをしないと、お家の寿命が短くなってしまうのです。

壁の脅威イラスト

実際、初期症状が出ているにも関わらずメンテナンスをしなかったために、外壁の張替えや建て替えなど大きな改修が発生するケースは多々あります。

そのため、家の寿命を長くするためには、定期的な外壁のメンテナンスは必ず行う必要があるのです。

この章では、その「外壁メンテナンス」に関する基本的な知識や時期などを詳しくお伝えします。

 

1-1 外壁のメンテナンス時期は、築10年が目安

外壁のメンテナンスは、一般的には、築10年が目安です。

もちろん、新築時の外壁に使用されている塗料や、住んでいる地域によってお家の傷み具合は変わってきますが、「築10年」をひとつのポイントとして考えておくとよいでしょう。

 

■モルタルの外壁(10年後の変化)

モルタルの外壁(10年後の変化)

艶がなくなり、ひび割れの症状がではじめます。(※2018年7月 秦野市・K様邸)

 

■スレート屋根(10年後の変化)

スレート屋根(10年後の変化)

コケが生えて、枯れて茶色になっています。(※2018年7月 秦野市・U様邸)

 

■サイディングの外壁(10年後の変化)

サイディングの外壁(10年後の変化)

緑色の部分がカビ・コケです。放って置くと繁殖が広がります。(※20187月 町田市・S様邸)

 

なぜ築10年が目安かというと、新築時の外壁には、約510年の耐久性がある塗料が使用されているのが一般的だからです。

高価な塗料を使用すると、家そのものが非常に高価格になってしまうため、新築時はアクリル系や、ウレタン系など比較的安価な塗料が使用されることが多いです。

 塗装年数表

1つは、新築時の図面をチェックすることです。色々な仕様が記載されていますので、チェックしてみましょう。

図面での把握が難しい場合は、建てた会社に「外壁は何の塗料を使用されていますか?」と聞いてみましょう。

ちなみに、「耐久性」というのは、「防水性=水をはじく力」です。

塗料の防水性の効果が、紫外線や雨風などで少しずつ失われ、その結果、傷み症状が出てくるのが、「耐久性=防水性」がきれる築10年と言われています。

そのため、築10年をめどに外壁のメンテナンスをするのがベストです。

 

■外壁メンテナンス前

外壁メンテナンス前
(2018年 施工前写真)

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■外壁メンテナンス後

外壁メンテナンス後
(2018年 施工後写真)

 


  • 1-2 家を長持ちする1番良いメンテナンスは、「塗装」

それでは、外壁のメンテナンスの最も適切な方法は何でしょうか。

外壁のメンテナンスの基本は「塗装」です。

意外と知られていないのですが、塗装が、お家を長持ちさせる、最良の方法なのです。

仮に小さなひびであったとしても、その箇所だけを補修しても意味がありません。

傷みはその箇所だけでなく、家全体の防水性(水をはじく力)が弱ってきている可能性が非常に高いからです。

 

■外壁が水を吸っている状態

外壁が水を吸っている状態1

外壁が水を吸っている状態2

外壁に水をかけると、壁がどんどん水を吸収している。防水性が弱まっている。(※2009年 施工前写真)

つまり、小さなひびはお家そのものが劣化してきているシグナルなのです。

そのため、その箇所だけを補修直したとしても、他の箇所も同じように傷みが出始めて、いたちごっこのようになります。

塗装で使用する塗料には、水をはじく樹脂(いわゆる油成分)が含まれおり、塗装することで、外壁全体を紫外線や雨などから守ります。

 

■外壁が水をはじいている状態

外壁が水をはじいている状態1

外壁が水をはじいている状態2

外壁が水をはじいている状態3

水をはじいて、水滴が外壁をつたっている。健全な状態。(※2012年 施工後写真)

 

例えば、現在日本の住宅の約7割で使用されている、窯業系サイディングボードという建材メーカーのニチハ株式会社さんも、以下のように「定期的なメンテナンスとして塗装が必要」と述べています。

ニチハメンテナンススケジュール
ニチハ(株)ホームページより

そのため、外壁のメンテナンスには、塗装がもっとも重要なのです。

ハウスメーカーや工務店、または塗装の専門業者に点検してもらい、家の傷みが見つかった場合は塗装したほうが良いです。

 

1-3 外壁をメンテナンスしないと起きる4つの危険

外壁の傷み症状が出ているにも関わらず、そのまま放置しておくと、症状はどんどん悪くなります。

具体的には、以下のようになります。

  1. 外壁のひびや隙間から雨水が侵入して、湿気がこもり、家の基盤が腐食します
  2. その結果、家の強度が弱まり、地震や台風時に倒壊する危険が高まります。
  3. 外壁の張替えや建て替えが必要になり、家の改修費用が高額になります。
  4. 色あせやひびなどで、家の外観が美しくなくなります。

 

■外壁のひび割れが多い状態

外壁のひび割れが多い状態

一つのひびを放っておくと、どんどんひび割れの箇所が増えて、家の美観が損なわれます(※2011年 施工前写真)

 

■外壁材の中の木材が、湿気で腐っていた状態

外壁材の中の木材が、湿気で腐っていた状態

雨水が外壁材を通り越して中に入り続けると、木材が湿気で腐ります(※2006年 施工前写真)

 

家は、人間の体と同じです。

私たちは、体の調子が悪いなと感じた時に、早めに病院に行ってお医者さんに適切な処置をしてもらえれば、さらに具合が悪化することを防げます。かかる費用も具合が悪い時間も少なく済みます。

お家も、小さな初期症状を放って置くと、どんどん悪化してしまうのです。

だから、外壁の定期メンテンナスはとても大切です。

 

2章 3つの素材別!メンテナンスが必要なサインと見極め方

外壁の傷みは、建材によって症状が違います。

この章では、見ただけで傷みを把握できる、それぞれの特徴をお伝えします。

劣化の特徴さえ理解しておけば、仮に築10年経っていなかったとしても、早めの発見ができて対処が可能になります。

実際、築10年がメンテナンス時期の目安といっても、お住まいの地域や新築時に使用された塗料によっては、築7年でも小さな症状が出てくることが多いからです。

そのため、あなたの家の建材の初期症状を把握しておくことで、自分自身で早期発見ができて、最小限のメンテナンス費用で済み、お家も長持ちすることができます。

では、ここから具体的にお伝えします。

 

2-1 サイディング:色あせと目地のコーキングに要注意!

現在の日本住宅の7割が、窯業系サイディングが使用されています。

このサイディングのお家の大きな特徴は、サイディングボードとボードの間に継ぎ目の「目地」があることです。

色あせと目地のコーキング

サイディングの傷みの初期症状は、この目地が傷んでくることが特徴です。

目地はゴム状のコーキングという材料が埋め込まれているのですが、劣化すると、輪ゴムが固くなってちぎれやすくなるように、この目地部分のコーキングも弾力性がなくなり、ひびがはいったり亀裂がおきたりします。

ひび割れ
ひび割れ

肉やせとひび割れ
肉やせとひび割れ

剥離
剥離

 

あなたのお家が、サイディングであれば、このコーキング部分をチェックしてみましょう。

少しでもひびや亀裂が入っていたら、初期症状のサインです。

また、サイディングボードそのものも、色あせや変色がおきてきますので、この点も注意しましょう。

 ちなみに、コーキングの補修をした後は、必ず上から塗装します。下記に簡単に補修の流れを記載します。

 

 

■古いコーキングを撤去

古いコーキングを撤去

まず、劣化しているコーキングを撤去します。(状況によっては、既存の上からコーキングを充填します)

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■コーキング箇所にプライマーを塗布

コーキング箇所にプライマーを塗布

次に使用するコーキングの密着度を高めるために下地処理として行います。

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■新しいコーキングを充填

新しいコーキングを充填

少しはみ出しても問題ないように、両脇にマスキングテープで養生してから、しっかり充填します。

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■コーキング補修後に、上から塗装した後の完成写真

コーキング補修後に、上から塗装した後の完成写真

新しいコーキングの上から塗装をするので、塗膜がついて強度が増します。

 

2-2 タイル:剥がれと目地のコーキングの劣化をチェック!

タイルは、砕いた石や土を高温で焼き固めたものです。

そのため、耐久性が高く非常に丈夫で、タイルそのものは劣化に強いです。

しかし、タイルが剥がれたり、サイディングと同じように目地のコーキング部分から傷みが発生します。

 

■タイルの剥がれ

タイルの剥がれ

外部の温度や湿度の変化によって、収縮を繰り返してひずみが生じ、タイルが劣化してきます。(※2007年 施工前の写真)

 

■タイルのコーキングのひび割れ

タイルのコーキングのひび割れ

サイディングボードのコーキングと同じで、劣化してきますので、定期的な補修が必要です。(※2007年 施工前写真)

 

■正常な状態のタイル

正常な状態のタイル

タイルの剥がれや浮きがなく、目地もきれいな状態。部分的な補修ではなく、塗装による根本的なメンテナンスが必要な場合がほとんどです。

 

2-3 モルタル:ひび割れやカビ・コケを見つけたら黄色信号!

モルタル壁は、サイディングやタイルと違って継ぎ目のコーキングがありません。

塗り壁が劣化すると、外壁のひび割れ(クラック)や、カビ・藻・コケが発生してきます。

 

■外壁のひび割れ

外壁のひび割れ1
(※2003年 施工前写真)

外壁のひび割れ2
(※2006年 施工前写真)

外壁のひびは窓まわりが発生しやすいです。理由は、①窓の重さが家全体にかかっていること、②日々の、窓の開け締めにより、外壁に影響が加わっている、ためです。

 

■カビ・藻・コケ

カビ・藻・コケ1
(※2007年 施工前写真)

カビ・藻・コケ2
(※2010年 施工前写真)

カビ・藻・コケは、日当たりが悪い、じめじめして湿気がたまりやすいところに発生しやすいです。

 

モルタルは、「ひび(クラック)」と「カビ・コケ・藻」の2点が最初の劣化症状の特徴です。

モルタルも、この2つ傷みがないかチェックしましょう。

 

■正常な状態のモルタル壁

正常な状態のモルタル壁

ひび割れが発生していましたが、「ひび割れ補修+塗装」により水がはじく状態になりました。(※2018年 秦野市・I様邸)

 

3章 外壁塗装の費用は塗料がポイント!塗料選び3つの要点

 

ここでは、外壁のメンテナンスの費用についてご紹介します。

まず、外壁のメンテナンス(塗装)工事には、外壁の塗る面積や塗料の種類によって算出されます。

使用する塗料の種類によって差はありますが、30坪平均で50100万円前後となるでしょう。

当然、大きなお家であれば塗る面積も増えるので、上記金額よりも高くなります。

また、傷みが激しいお家の場合は、補修費用がかかりますので、この場合も高くなる可能性があります。

 

下記は、使用する塗料の比較一覧です。

外壁のメンテナンスは1回で終了ではなく、定期的に発生するものです。

ですから、どのくらいお家を長持ちさせたいのか、また予算にあった塗料を見ながら、慎重に選びましょう。

メンテナンスの費用1

また、塗料を選ぶコツとして、必ずしも料金が安い塗料が良いとは限りません。

ある程度、金額は耐用年数に比例しますので、長い目でみると、むしろ耐久性が長い良い塗料を使用したほうが、結果的に安くなります。 

メンテナンスの費用2

繰り返しになりますが、外壁は定期的なメンテナンスが必要なので、以下の3点を留意しながら使用する塗料を選びましょう。

  • ・今回の外壁メンテナンスにかける予算
  • ・お家をどのくらい長持ちさせたいのか
  • ・約30年間のトータルメンテナンス費用

 

4章 メンテナンスフリーの外壁は、本当に存在する?

外壁のメンテナンス(塗装)には、多額の費用が発生します。そのため、できればメンテナンス不要の外壁がいいと考える人が多いでしょう。また、マイホーム購入時には、ハウスメーカーや工務店から「この外壁はメンテナンスフリーです!」と言われた方もいるかもしれません。

では、本当にメンテナンスが不要な外壁は存在するのでしょうか。

“結論から言うと、メンテナンスが全く必要ない外壁はありません。”

  • すべて何かしらのメンテナンスが必要です。

    実際は、『メンテナンスフリーの外壁』とは、「メンテナンスの手間があまりかからない」「耐久性が長い」という意味で使われることが多いです。

    例えば、ガルバリウム鋼板のような優れた外壁材は、「メンテナンスフリー(メンテナンス不要)!」と言われがちです。しかし、劣化の特徴として、錆(さび)が発生するため、やはり定期的なメンテナンスは必要です。

    外壁は、24時間365日年中、太陽の紫外線や雨風にさらされています。少なからず、メンテナンスが必要と考えましょう。

 

 

まとめ

  • いかがでしたでしょうか。

    今回は、外壁のメンテナンスの基本から、時期や費用まで詳しくまとめました。

    メンテナンスの時期は基本的には築10年が目安ですが、お家のお住まい地域や新築時の塗料によって変わります。

    ひび割れなどの劣化症状が出ている場合は、早めに専門の業者に点検を依頼してください。

    定期的なメンテナンスがお家の寿命を長く保つ秘訣であり、塗装工事はそのために必須な方法です。

    ぜひ、こまめにお手入れをして、大切なお家を長持ちしてくださいね。