一目でわかる!外壁塗装の費用相場と損しないための7つのポイント

家と電卓

近年のリフォーム需要の増加で、外壁塗装を扱う業者も増えてきています。

ただ、業者によって金額もバラバラだし、周りではぼったくられたなんて話も…

それにいくら安くても大事なお家の工事を失敗したくはないですよね。

まずは相場を知ることで、その見積もりが適正価格かどうかわかるようになります。

そして損をしない業者の見分け方将来的な費用を考えた塗装のやり方をお伝えしていきます。

ここを押さえておけば損をすることはありません。

適正価格で良い品質の塗装工事ができるようになり、ご家族も安心の将来設計ができるようになります。

 

まずは一般的な戸建て住宅の外壁塗装の相場とは、いったいどれくらいなのでしょうか?

戸建塗装で良く使われる代表的な塗料3種類で見てみましょう。

ウレタン系塗料

70~110万

シリコン系塗料

80~140万

フッ素系塗料

95~155万

※30坪2階建てサイディングボード、足場や洗浄、附帯物塗装もすべて含んだ場合の概算。

大体の相場はこのようになります。実際には家の形状や素材、劣化具合によって変わっていきます。あくまで目安とお考えください。

良く似た造りに見えるお家でも、全く同じ金額になることはまずありません。

外壁塗装の費用は完全オーダーメイドが基本です。塗装をお考えの時期になったら、必ずご自身のお家のための見積もりを作ってもらいましょう。

 

  • 2章 3つの項目ごとの相場

外壁塗装の費用の内容は、大きく分けて「塗料」「足場」「その他作業費」があります。

まずはそれぞれの相場を知ることで、大きな損をする心配を無くしましょう。

  • 2-1 塗料の相場

ひとくちに塗料と言っても、日本国内だけでもたくさんのメーカーや商品があります。

それぞれの特徴や耐久年数によって下記のように単価が変わってきます。

塗料の種類

平米単価

耐用年数

ウレタン

1800~2300/㎡

8~10年

シリコン

2500~3200/㎡

10~12年

フッ素

4000~5000/㎡

15~20年

最近では技術も発展し、「遮熱効果」など特殊機能が付いた塗料も出てきました。

そのため、単価にも幅が出てきてしまいます。

見積もりを取る際には、必ずどこのメーカーのなんという塗料なのか、カタログをもらうようにすると安心です。

 

  • 2-2 足場の相場

塗装工事に欠かせないものの一つが「仮設足場」です。

しかし工事が終われば無くなってしまうものですから、あまりに高額な費用は避けたいところですね。

足場の費用相場は以下のようになっています。

仮設足場

600~800円/㎡

メッシュシート

100~200円/㎡

メッシュシートとは、周りへの飛散防止、また職人の落下防止のためのネットのことです。

安全な作業とご近隣とのトラブルを防ぐためには必須のものですので、きちんと見積もりに入っているか確認しておきましょう。

また足場代については、ハウスメーカーなどは中間マージンを乗せる関係で相場よりも高くなることがありますのでご注意ください。

 

  • 2-3 作業費の相場

外壁塗装は、実は単に壁を塗るだけではありません。

汚れを落とす「高圧洗浄」、塗らない場所を保護する「養生」、防水のための「コーキング」などの下準備も必要になります。

また外壁以外の「附帯物塗装」も一緒に行う方が、後で別にやるより経済的です。

それぞれの費用相場は以下の通りです。

高圧洗浄

200~300円/㎡

養生

300~500円/㎡

コーキング打ち替え

800~1200円/m

コーキング増し打ち

700~1000円/m

破風板

800~1400円/m

軒天

900~1600円/㎡

雨戸・戸袋

2000~3500円/枚

シャッターBOX

2000~3000円/個

霧除け・出窓天板

2000~3000円/個

雨樋

1000~1800円/m

換気フード

2000~3000円/個

水切り板金

300~800円/m

廃棄物処理

10000~30000円/一式

材料運搬、交通費

20000~30000円/一式

かなりたくさんの項目があって面倒臭い…と思うかもしれませんが、書いていないものは黙って省かれてしまう可能性もあります。

見積もりをもらう際には、項目がより詳細なものが安心です。

 

  • 3章 安すぎても危険!損しない業者を見分ける7つのポイント

できるだけ費用は抑えたい… かと言って手抜きをされても困る…

品質を保って費用を抑えるためにはどうしたらよいのでしょうか?

ここでは、損をしない、きちんとした質の工事ができる業者を見分けるための7つのポイントをお伝えします。

  • 3-1 点検時間は6090分かけているか?

見積もりを作る際、6090分程度かけて点検するのが良い業者です。

20分や30分の点検は、大体の大きさを測っているだけで、本当に質の良い工事のための見積もりは作れません。

お家は一軒一軒、造りも環境・立地条件も違います。時間をかけて詳細な点検をしていないと、本当はお家の為にやっておくべき工事などが見過ごされてしまいます。

人の健康診断と同じで、簡単な問診だけで済まさずにきちんと正確な点検診断をして、本当に必要な部分の見積もりをもらいましょう。

 

  • 3-2 写真や詳細な報告があるか?

しっかり点検してもらったら、その報告も丁寧にしてもらいましょう。

点検写真は数が多いほど安心です。50~100枚以上になることもありますが、きちんと全てもらいましょう。

よく目立つ劣化部分の数枚だけで報告書をつくる業者もありますが、それでは不十分です。なぜなら、自分たちでは見えない・気づかないところで手抜きができるからです。

本当はメンテナンスが必要だった部分を見逃してそのまま工事を進めてしまったら結局お家が傷んでしまいます。

写真があれば、ここは補修が必要なのか?どんな施工をするのか?という綿密な打ち合わせをすることができます。

工事品質をより良くするために、点検の報告は詳細にしてもらいましょう。

 

  • 3-3 「坪」計算はNG!塗装面積になっているか?

坪パックのチラシ例

チラシなどで良く見る「坪パック(一坪あたり~万円!など)」は非常に危険です絶対に避けましょう。

なぜなら、相場の料金表にもありますが、金額は塗装する面積で決まるからです。

坪はあくまで床の面積で、正確な塗装面積に換算することはできません。

坪計算が危険な理由

この場合にB邸で起こりうることを見ていきましょう。

①塗料が足りなくなり、追加分を請求された

②塗料が足りなくなり、間に合わせるため塗料を薄めて塗ってしまった

というものです。

 

①予定外の出費は避けたいですね。しかし、これはまだ良心的な業者かもしれません。

②が非常に深刻です。どんなに良い塗料も薄まれば効果が弱くなります。

塗料は薄めても見た目が変わらないため、自分で気づくこともできません。 

良い塗料で安くできたと思ったら、数年ですぐ傷んできて、そこでようやく損をしたと知る…

こんなに悲しいことはありませんよね。

追加費用を出さないためにも、塗装の品質を落とさないためにも、

見積もりはしっかり塗装面積で出してもらいましょう。

 

  • 3-4 「一式」はNG!具体数を出しているか?

塗装工事は細かい作業がたくさんありますが、内容はお家ごとで変わります。

何をいくつ塗装するのか、正確な数を見積もりに書いてもらいましょう。

きちんと明記がないせいで「それは見積もりに入ってないので別料金ですよ」と言って追加費用を請求される場合もあります。

例えば「高圧洗浄」の例を見てみましょう。

高圧洗浄の追加費用について

特に大手企業やハウスメーカーの場合は下請け業者を使用します。

下請けは契約範囲外のことを勝手に行ってはいけないため、こうしたことが起こりやすいので注意が必要です。

 

  • 3-5 足場の種類は「クサビ式足場」か?

実は仮設足場にも種類があります。

見積もりでは必ず、「クサビ式足場(ビケ足場)」になっているか確認しましょう。

逆に、絶対頼んではいけないのは「単管足場」です。

単管足場

くさび式足場

単管足場は多少金額が安いのですが、非常に危険で、工事品質も落ちます。近年では使う業者も減ってはいますが、まだゼロではないのが現状です。

足場代無料!というような値引きは、この単管足場の可能性が高いので要注意です。

なぜなら単管は職人が自分で組み立てられるシンプルな作りで、作業時間もそれほどかからないからです。

一方ビケ足場は資材の量も多く、組み立てに手間、時間がかかります。

複数人で作業して、少なくとも45時間は必要です。このコストをタダにするというのはまず無理です。

単管は、敷地が狭いところに一部分だけ使用する程度ならそれほど問題ありませんが、一式全て単管足場になってしまうと、丁寧な作業はまずできません。単に「色をつけるだけ」の塗装工事になってしまいます。

危険な足場で、隅の方はなんとか手を伸ばして色を付けるだけ。

必要な下地処理や補修ができない、非常に質の良くない工事になります。

目の前の安さに釣られずに、「大切なお家を守るため」「メンテナンス」の工事ができるビケ足場にしましょう。

 

  • 3-6 塗料の水性、油性は明記されているか?

マジックに水性と油性があるように、塗料にも水性と油性があります

ウレタン塗料も「水性ウレタン」と「油性ウレタン」

シリコン塗料も「水性シリコン」と「油性シリコン」…という風に分かれているのですが、水性と油性では性能も金額も違うのです。

 

マジックで考えたときと同じように、水性より油性の方が長持ちします。

例えばシリコンでいえば、油性は1012年持ちますが、水性シリコンは57年程度しか持ちません。

ただ、業者側からすると、水性は扱いが楽ですが油性は非常に手間がかかります

水性塗料と油性塗料の違い

残念ながら、この水性と油性の違いがあることすら説明せず、安くて使いやすい水性塗料を使用する業者も多くいます。

見積もりはただ「シリコン系塗料使用」と書いてあるだけ。

油性シリコンが使えるくらいの金額を払ったのに、実際に使用されたのは水性シリコンだった…ということが起こってしまうのです。

“塗料の水性、油性は必ず教えてもらう!”

  • 事前に水性油性の説明をしない業者さんは要注意です。

  • 見積もりをもらうときには、「これは水性の塗料なのか?油性の塗料なのか?」をきちんと確認しましょう。

 

  • 3-7 大幅な値引きはないか?

「奥さんの為に、赤字覚悟でやりますよ!」

「今ならモニター価格ってことで値引きできます!」

業者によっては、キャンペーンなど様々な理由で値引きをしてくれるところもあります。

ただ、50万以上など、あまりにも大きな値引きは要注意です。

はじめから値引きを前提に割高な見積もりを作っている可能性が高いからです。

 

また、本当に無理な値引きだった場合は、

材料費を浮かせるために、塗料を普通よりも薄めて使ってしまったり

早く工事を終わらせるために、3回塗りを2回塗りに手抜きしてしまったり

と、知らないところで品質を落とされることもあります

“無理な値引きで品質を落とされないように!”

  • 値引きをしてもらうときは、大きな金額でないことと、納得できる値引きの「理由」をちゃんと教えてもらいましょう。

  • 4章 将来的な費用を考えるなら、塗料の耐久年数で選ぶ

塗装の費用について、特に大切なことは何でしょうか?

もちろん金額が安いに越したことはないかもしれませんが、事前に費用を知りたい、費用を抑えたいと思うということは、家族のため、将来のためにお金は計画的に使いたい、とお考えなのではないでしょうか。

ここでは、そんな将来を見据えた費用計画のための塗料の選び方を3つご紹介します。

 

  • 4-1 一回当たりの費用を抑える

・一度の出費を抑えて、まめにメンテナンスをしていきたい

・そのうち売りに出す(子供にあげる)ので、とりあえず最低限の手入れで資産価値を保っておきたい

・流行のデザインや好みの色へ、頻繁に塗り替えを楽しみたい

こんな方には、「ウレタン塗装」がおすすめです。

塗料単価が低いので、トータルも安く収まります。

次のメンテナンスの時期だけ忘れないようにしてあげましょう。

 

  • 4-2 長い目で見たトータルコストを抑える

20年、30年と見たときのコストパフォーマンスを重視したい

・足場を立てる工事が嫌なので、工事回数をできるだけ減らしたい

・もうこれで最後の塗装にしたい

こんな方には「フッ素塗装」がおすすめです。

塗料単価は上がりますが、足場や養生など毎回かかる費用は変わりませんよね。

そのため耐久年数が長い分、トータルコストで見ると一番安く済むのです。

長期的にゆとりを持ちたい方は是非検討してみてください。

 

  • 4-3 他の出費と重なるのを防ぐ

・子供の学費が心配

・いずれキッチンを大幅リフォームしたい…

など、先々の計画がある方

こんな方は、「それは何年後?」を明確にして、「そのタイミングと次の塗装が重ならないようにするには?」

という点で、塗料を選んであげましょう。

塗料の種類

耐用年数

ウレタン

8~10年

シリコン

10~12年

フッ素

15~20年

これはご家庭ごとに事情が異なってくるものですので、上記の塗料の耐久年数表を見て参考にしてください。

どの程度の出費でも、いろんなものが一気に重なってくるとやりくりが大変になってしまいますよね。

例えばお子様の受験や進学などは時期・年齢が決まっていますが、次の塗装タイミングは、塗料選びによってご自身で決めることができます。

塗装工事をきっかけに、ぜひ家族のこれからを考えてあげましょう

 

  • 5章 リフォームローンの活用で負担を減らす

塗装をやりたいけれど、なかなかまとまった資金が用意できない…

そんなときには、ローンの利用も考えてみましょう。

高額な工事費用も分割で支払うことで、負担感を減らすことができます。

また、月々払いは家計のやりくりも考えやすくなります。

【外壁塗装のローンを申し込めるところ】

  • ・住宅ローンと同じ金融機関
  • ・銀行ローン
  • ・塗装業者が提携するクレジットローン …など

また、支払回数についても30回、60回、120回など選択できます。

ご家庭の状況や将来計画に合わせて回数も設定しましょう。

 

さらに、塗装費用の「一部だけ」をローンにすることもできます。

【例】120万円の塗装工事を 頭金:50万、ローン:70万 にして支払う

こんな風に分けることもできるのです。

全額をローンにするのはちょっと不安だな…と思う方もこれなら検討しやすいですね。

自分に合ったローン利用で、上手にやりくりしながら塗装をしていきましょう。

 

まとめ

外壁塗装の費用について、相場や業者のチェックポイントなどをご紹介してきました。

大切なのは、適正価格でより良い質の工事をすることです。

それは大切なお金をこれからどういう計画で使っていくかということにもつながります。

 

塗装工事は決して安ければ良いというものではありません。

大切なお家と、ご家族と末長く寄り添っていくためのメンテナンス工事です。

この重要性をご理解いただいた上で適正価格の塗装工事をして、皆様の素敵な将来計画にお役立ていただければと思います。

お読みいただきありがとうございました。