【2022版】外壁塗装の費用相場を15,000人分の実績データから徹底分析

家と電卓

外壁塗装を考えるとき、一番に気になるのはやっぱりお金のこと…

入ってくるチラシや広告を見ても、みんな金額が違っていて、どれが本当なのか分からずお困りの方も多いと思います。

 

実際のところ、外壁塗装は決まった定価というものがなく、金額が分かりにくい工事です。

なぜなら、工事をするお家は一軒一軒条件が異なっているうえに、使う材料や仕入れ値、職人の人件費なども業者ごとでバラバラだからです。

 

しかし、過去の実績を元にしたおおよその相場を出すことは可能です。

そこで本記事では、15,000件の施工実績をもとに、リアルな外壁塗装の費用相場を解説します

 

事前に費用相場を知ることは、悪い業者に騙されないため、気持ちやお金の準備・計画立てをするために大切です。

後半では、お得に工事する方法や、業者に騙されないための注意点もまとめました。

安心して工事に臨めるようになりますので、ぜひ最後までじっくりお読みくださいね。

 


1章 グラフで分かるホントの外壁塗装の費用

外壁塗装の費用相場グラフ

  • ※ユーコーコミュニティー約15,000件の工事実績より算出
  • ※足場、養生、洗浄、雨樋や破風板などの付帯塗装もすべて含めた全体工事費の概算

 

こちらは、実際に外壁塗装工事をした人たちの工事費用を集計したグラフです。

30坪のお家の場合、外壁塗装工事の全体費用は80140万円ほどが相場です。

実際には、同じ30坪でもお家の形状や素材、劣化具合、そして使う塗料のグレードによっても違いが出てきます。

 

■塗料別の費用相場

30坪塗料相場表

※30坪の戸建て外壁塗装、全体工事費の概算

 

外壁塗装は、10年以上もつシリコン塗料やフッ素塗料を選ぶ人が多いため、この80万円~くらいの費用感が目安になります。

 

より具体的にご自宅の塗装費用をイメージするには、見積もりの内訳もある程度知っておきましょう。

次の章で解説していきます。

 


2章 費用の内訳

外壁塗装の費用の内容は、大きく分けて「塗料」「足場」「その他作業費」があります。

それぞれの相場を知っておけば、見積もりを取ったときに違和感があれば気づくことができます。

「明らかに単価がおかしい?」「この作業が入っていない?」と思った時には、臆せず業者に確認を取りましょう。

 

2-1 塗料の費用

ひとくちに塗料と言っても、日本国内だけでもたくさんのメーカーや商品があります。

それぞれの特徴や耐久年数によって下記のように単価が変わってきます。

塗料比較表 単価

※3回塗りの合計単価

 

最近では技術も発展し、「防カビ・防藻性」「遮熱効果」など特殊機能が付いた塗料も出てきました。

そのため、単価にも幅が出てきてしまいます。

見積もりを取る際には、必ずどこのメーカーのなんという塗料なのか、カタログをもらうようにすると安心です。

 

>塗料の種類についてより詳しくはこちら

 

2-2 足場の費用相場

足場着工

塗装工事に欠かせないものの一つが「仮設足場」です。

しかし工事が終われば無くなってしまうものですから、あまりに高額な費用は避けたいところですね。

足場の費用相場は以下のようになっています。

 

仮設足場

700~900/

メッシュシート

100~200/

 

メッシュシートとは、周りへの飛散防止、また職人の落下防止のためのネットのことです。

安全な作業とご近隣とのトラブルを防ぐためには必須のものですので、きちんと見積もりに入っているか確認しておきましょう。

 

2-3 作業の費用相場

高圧洗浄

外壁塗装は、実は単に壁を塗るだけではありません。

汚れを落とす「高圧洗浄」、塗らない場所を保護する「養生」、防水のための「コーキング」などの下準備も必要になります。

また外壁以外の「付帯物塗装(雨どいなどの細かなパーツ塗装)」も一緒に行う方が、後で別にやるより経済的です。

 

それぞれの費用相場は以下の通りです。

高圧洗浄

200~300/

養生

300~500/

コーキング打ち替え

800~1,200/

コーキング増し打ち

700~1,000/

破風板

800~1,400/

軒天

1,000~1,800/

雨戸・戸袋

2,000~3,500円/

シャッターBOX

2,000~3,000/

霧除け・出窓天板

2,000~3,000/

雨樋

1,000~1,800/

水切り板金

300~800/

廃棄物処理

20,000~40,000/一式

材料運搬、交通費

20,000~40,000/一式

 

かなりたくさんの項目があって面倒臭いと思うかもしれませんが、書いていないものは黙って省かれてしまう可能性もあります。

見積もりをもらう際には、項目がより詳細なものが安心です。

 


3章 お得に塗装工事する方法

どんなお買い物でも、どうせなら良いものをコストを抑えて…というのが理想ですよね。

特に塗装工事は、100万円前後する大きなお買い物ですから、費用を抑えられるに越したことはありません。

ここでは、少しでもお得に工事するコツを解説します。

今回の工事費をお安くするものから、長期的な目線でお得にする方法もありますので、実践できるものをやってみましょう。

 

3-1 火災保険、補助金を使う

¥マーク

お家のリフォーム工事は、火災保険や補助金の対象になる場合があります。

ただし、すべてのお家で使えるわけではないので、事前にしっかり確認しておきましょう。

 

火災保険は、自然災害による被害が対象になることが多いので、外壁塗装のみだと難しいかもしれません。

屋根工事や雨どい修理などと一緒だと、共通で使う足場代がそちらの保険で降りる、などの可能性があります。

気になる方は加入している保険会社へ問い合わせてみましょう。

 

補助金は、お住まいの自治体に該当する制度があるかどうかによります。

しかしこちらも、単なる外壁塗装だけではあまり制度がないのが現状です。

省エネ・環境対策になる遮熱塗料での塗装や、軽い屋根への葺き替えで耐震化、などが含まれると、対象になる制度が増えます。

直接問い合わせるか、以下のサイトで検索してみましょう。

 

地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト

補助金 検索サイト

都道府県から市区町村名、支援分類などにチェックを入れて検索できます。

 

3-2 下請け職人を使わない専門業者に依頼する

塗装職人

最もお得に塗装工事できるのは、地元の塗装専門店です。

なぜなら、メーカーや工務店、大手リフォーム会社などは、実際の工事には地元の下請け職人を使うため、「中間マージン(仲介料)」が発生してどうしても割高になるからです。

 

中間マージン

 

大手メーカーは広告宣伝費や全国各地の事務所の運営、人件費などがどうしてもかかるため、下請けに工事を任せる時もきちんと利益を取らないと会社が成り立ちません。

 

実際に、メーカーと地元塗装店で相見積もりを取ったら、同じグレードの塗料なのにメーカーの方が数十万円も高かった、というようなお話はよく耳にします。

 

社内にきちんと塗装職人がいる地元塗装店なら、中間マージンがない分、同じ内容でも金額を低くできたり、逆に同じ金額でより良い塗料で工事できることがあります。

費用対効果の高いお得な工事をしたい方は、地元の塗装専門店から見積を取りましょう。

 

《参考》

 

3-3 一緒に屋根もメンテナンスする

屋根 塗装

屋根も塗装や修理などが必要なお家の方は、外壁塗装と一緒に工事するのをおすすめします。

なぜなら、足場の組み立てが一回で済み、長期的なコストパフォーマンスが良くなるからです。

 

足場代がお得

外壁塗装も、屋根工事も、足場は必須です。

別々に工事しようとすると、その都度足場代がかかってしまいます。

足場費用は一般的な2階建てのお家で10~20万円ほどかかりますから、これが2回から1回に減らせるのはとても大きいですよね。

 

足場を立てるときは、一緒にできる工事は全て行ってしまうのがベストです。

屋根も含めたお家全体の見積もりを一緒に作ってもらいましょう。

 

>屋根塗装の費用はこちら

 

★ ローン活用もおすすめ

塗装しないととは思うけど、なかなかまとまった資金が用意できない…

という方は、ローンの利用も考えてみましょう。

高額な工事費用も分割で支払うことで、負担感を減らすことができます。

また、月々払いは家計のやりくりも考えやすくなります。

 

【外壁塗装のローンを申し込めるところ】

・住宅ローンと同じ金融機関

・銀行ローン

・塗装業者が提携するクレジットローン …など

 

また、支払回数についても30回、60回、120回など選択できます。

ご家庭の状況や将来計画に合わせて回数も設定しましょう。

 

さらに、塗装費用の「一部だけ」をローンにすることもできます。

【例】120万円の塗装工事を 頭金:50万、ローン:70万 にして支払う

こんな風に分けることもできるのです。

全額をローンにするのはちょっと不安だな…と思う方もこれなら検討しやすいですね。

 

自分に合ったローン利用で、上手にやりくりしながら塗装をしていきましょう。

 

>ローンについての詳細はこちらをご覧ください

 


4章 安くてもこれはNG!見積もり4つの注意点

できるだけ費用は抑えたいけど、かと言って手抜き工事をされても困る…

という不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。

ここでは、損をしないきちんとした品質を保った工事をするための、見積もりチェックポイントを4つに絞ってご紹介します。

 

4-1 必ず現地に点検に来てもらう!

外壁の点検

外壁塗装の見積もりは、図面や面積の数量さえあれば出せるのでは?とお考えの方もいるかもしれません。

しかし、それでは正しい工事、良い品質の工事の見積りは出せません。

必ず現地に来てもらい、60~90分程度かけてしっかり点検したうえで見積もりを作ってもらいましょう

 

お家は一軒一軒、造りも環境・立地条件も、劣化の進行状況も違います。

実際に点検をしていないと、例えば塗装だけでは直せないひび割れ箇所や、別途補修が必要なものの数量が把握できません。

また、外壁の状態によっては、通常とは異なる下塗り材が必要なこともあります。

 

点検せずに作った見積もりでそのまま工事したら、結局あとで不具合が出てしまう原因になるのです。

 

人の健康診断と同じで、簡単な問診だけで済まさずにきちんと正確な点検をしてもらうことが大切です。

しっかり見てもらい、お家にとって本当に必要な部分の見積もりをもらいましょう。

 

4-2 50万以上の大幅な値引きは信用しない!

悪徳業者

「奥さんの為に、赤字覚悟でやりますよ!」

「今ならモニター価格ってことで値引きできます!」

業者によっては、キャンペーンなど様々な理由で値引きをしてくれるところもあります。

ただ、50万以上など、あまりにも大きな値引きは要注意です。

はじめから値引きを前提に割高な見積もりを作っている可能性が高いからです。

 

また、本当に無理な値引きだった場合は、

材料費を浮かせるために、塗料を普通よりも薄めて使ってしまったり…

早く工事を終わらせるために、3回塗りを2回塗りに手抜きしてしまったり

と、知らないところで品質を落とされることもあります。

 

大きな値引きで契約を迫ってくる業者は避けるようにしましょう。

★無理な値引きで品質を落とされないように!

値引きをしてもらうときは、大きな金額でないことと、納得できる値引きの「理由」をちゃんと教えてもらいましょう。

 

 

4-3 『坪・一式』ではなく『㎡・数量』で明確に!

見積書

見積書は「坪数」ではなく塗装する「㎡数」、附帯物は「個数」で出してもらいましょう。

なぜなら、実際の金額は塗装する面積や数量で決まるからです。

 

坪」はあくまで床の面積ですので、正確な塗装面積に換算することはできません。

坪計算が危険な理由

例えばこの場合、B邸では2つのことが起こりえます。

①塗料が足りないので追加代金を請求される

②塗料が足りないので間に合わせるために薄めて塗る

 

工事が始まってから追加の出費も困りますし、ましてや薄めて塗られては、塗料の耐久性も弱まってしまいます。

 

また、見積書全体が「外壁塗装工事 一式」などと曖昧だった場合、細かなパーツ類はどこまで塗ってもらえるのか不明です。

当然すべて塗装してもらえると思っていたのに、「それは見積もりに入ってないので別料金ですよ」と言われ、追加費用を請求される可能性があります。

 

万が一、「30坪パック〇〇万円」や、「工事一式」という見積書だった場合、残念ですがその業者は断った方がよいでしょう。

追加費用を出さず、品質の保たれた工事をするためにも、見積りは必ず「㎡数」で出してくれるところを選びましょう。

 

4-4 足場は『くさび式(ビケ)足場』が必須!

実は仮設足場にも種類があります。

見積もりでは必ず、「クサビ式足場(ビケ足場)」になっているか確認しましょう。

逆に、絶対頼んではいけないのは「単管足場」です。

単管足場

くさび式足場

 

足場代無料!というような値引きは、単管足場の可能性が高いので要注意です。

なぜなら単管は職人が自分で組み立てられるシンプルな作りで、作業時間もそれほどかからず、比較的安価だからです。

一方ビケ足場は資材の量も多く、組み立てに手間、時間がかかるため、安全ですがコストをゼロにするのはかなり難しいです。

 

単管は、敷地が狭いところに一部分だけ使用する程度ならそれほど問題ありませんが、一式全て単管足場になってしまうと、丁寧な作業はまずできません。

危険な足場で、隅の方はなんとか手を伸ばして色を付けるだけ。

必要な下地処理や補修ができない、非常に質の良くない工事になります。

 

「大切なお家を守る」「メンテナンス」の工事をするために、見積書にもクサビ式足場と書いてあるか確認しましょう。

 


まとめ

外壁塗装工事の全体費用は80140万円ほどが相場です。

実際には塗料やお家の塗装面積、形状、状態などによって異なります。

 

塗料別の相場は、以下のような金額になります。

30坪塗料相場表

※30坪のお家で、足場・洗浄・付帯塗装など工事全体の金額の概算

 

費用の内訳は、大きく分けて「塗料」「足場」「その他作業費」があります。

見積書はできるだけ細かく項目が分かれているものが安心です。

 

お得に塗装工事をするには、

  • ・火災保険、補助金を使う
  • ・下請け職人を使わない専門業者に依頼する
  • ・一緒に屋根もメンテナンスする

という方法があります。

その他、なかなかまとまった資金が用意できない方は、ローンを利用するのもおすすめです。

 

ただ、安さだけで決めて失敗した、という事態は防がなくてはいけません。

  • ・50万以上の大幅な値引きは信用しない
  • ・必ず現地に点検に来てもらう
  • ・『坪・一式』ではなく『㎡・数量』で明確に
  • ・足場は『くさび式(ビケ)足場』が必須

この4点は必ずチェックして、費用は抑えつつも品質を保った工事をしてもらいましょう。

 

大切なお家を守るための外壁塗装工事です。適正な費用について知識をつけ、より良い工事をしてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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