葺き替えすべきスレート屋根の劣化症状と費用相場・おすすめ屋根3種

金属瓦

急にきた訪問業者に、「お宅のスレート屋根は、もう葺き替えが必要ですよ。」と言われたけど…

「本当に葺き替えが必要なの?」

「葺き替え工事の費用はいくらになるの?」

と気になって調べているのではないでしょうか。

 

葺き替え工事は、今の屋根を撤去し新しい屋根にする工事なので高額なリフォーム工事になります。

急に来た業者に「やった方がいい!」と言われてもすぐには決断できず慎重になりますよね。

そこでこの記事では、まずご自宅のスレート屋根が葺き替えた方法が良い状態なのかのチェックポイントをご紹介。

葺き替えた方が良い症状が出ていたら、これ以上屋根やお家が傷む前に、リフォームを行ないましょう。

 

また、スレートの屋根の葺き替え工事の費用相場も解説します。

おすすめの屋根材別でより詳しい費用を紹介しますので、ぜひチェックしてみて下さい。

 

記事の後半では、業者選びのポイントもご紹介。

屋根塗装や屋根補修を行なっている会社の中にも、葺き替え工事を扱っていないところもあります。

適切な業者を選んで、屋根を長持ちさせていきましょう。

 


1章 本当に葺き替えが必要?状態チェック

まずはご自宅の屋根が、本当に葺き替え工事が必要かどうかを判断しましょう。

屋根のリフォームには既存の屋根を撤去して新しい屋根を葺く「葺き替え」のほかに、「塗装」、既存の屋根の上に新しい屋根をかぶせる「カバー工事」があります。この中で「葺き替え」は最も高額なものになります。

リフォームの種類

金額(30坪、80㎡の場合)

屋根塗装工事

60~80万円

屋根カバー工事(重ね葺き)

80~150万円

屋根葺き替え工事

90~200万円

中には、葺き替えでなくてもメンテナンスができるのに葺き替えのみ提案してくる業者もいますし、葺き替えしなければいけない状態なのに葺き替えしなくてもいいと言う業者もいます。

状態にあったメンテナンス方法を選択するために葺き替え工事が必要な状態、不必要な状態を把握しておきましょう。

 

  • 1-1 葺き替えが必要な状態

スレート屋根の葺き替えが必要な状態をご紹介します。

屋根はご自身ではなかなか確認できない場所なので、屋根の状態をご自身でも確認する場合は業者に屋根の写真を撮ってもらって確認しましょう。

 

スレートが常に水を含んでいる

スレート屋根

スレートが常に水を含みボロボロの状態の場は、葺き替え工事が必要になります。

仮に費用をおさえようとしてカバー工法で工事をしてしまうと、内部に湿気が溜まり、木部の腐朽や雨漏りの原因になります。

屋根を見てもらって、スレートが常に水を含んでいる状態だったら葺き替え工事を行ないましょう。

 

雨漏りが発生している

雨漏りの修理

既に雨漏りが発生している場合は、葺き替え工事を行ないましょう。

雨漏りが発生している場合は、内部の木材が傷んでしまっている場合があります。

カバー工事をして蓋をしてしまうと、内部腐朽している木材があっても交換することが出来ません。

雨漏りが発生している場合は内部の木材に水が浸透していますので、葺き替え工事を行ないましょう。

 

  • 1-2 葺き替え以外の工事で可能な状態

葺き替え以外のメンテナンスで修繕が可能な状態をご紹介します。

葺き替え工事は費用が一番高くなるので、葺きかえしなければいけない状態でなければ、「塗装」や「カバー工事」などのリフォームをおすすめします。

状態にあったメンテナンスを選択してきましょう。

 

屋根が全体的にひび割れている

ひび割れ

屋根が全体的にひび割れていても、雨漏りが発生しておらず、スレートも強度を保っていれば「葺き替え」でなく「カバー工事」でのリフォームが可能です。

「カバー工事」は「葺き替え」よりも費用がおさえられ、工期も短縮できることから近年人気が出て工事件数も増えてきています。

屋根のひび割れは多いけど、水は含んでいない状態であれば、「カバー工法」でのリフォームを検討してみましょう。

 

>屋根のカバー工事について詳しくはこちら

 

屋根が数か所のみひび割れている

屋根にひびが入っていない、または入っていても数か所のみの場合は「塗装」でのリフォームが可能です。

ひびが入っている場合は、塗装前にコーキング材などで補修してから塗装しましょう。

 

>スレート屋根の塗装について詳しくはこちら

 


2章 【屋根材別】葺き替え工事の費用相場

スレート屋根の葺き替え工事費用を、おすすめの屋根材別にご紹介します。

屋根にはデザインや耐久性が違うものが数種類あり、費用にも差があります。

予算やデザイン性を元にご自宅に合った屋根を選んでいきましょう。

比較表

 

2-1 スレートから「ガルバリウム鋼板」

スーパーガルテクト

ガルバリウム鋼板

スレート屋根から「ガルバリウム鋼板」に葺き替えた場合、費用相場は90~200万円(30坪、80㎡の場合)です。

ガルバリウム鋼板とは、金属屋根の一種で、さびや腐食に強いです。

そのため、新築時(スレート屋根)よりも耐久性が高く長持ちします。

 

【見積例】※30坪で屋根面積80㎡の場合

見積もり

 

■ガルバリウム鋼板への葺き替え事例

ガルバリウム葺き替え事例

見た目の印象は変わらず、シンプルで合わせやすいデザインです。

 

>ガルバリウム鋼板の種類についてはこちら

 

2-2 スレートから「アスファルトシングル」

アスファルトシングル

スレートからアスファルトシングルに葺き替えた場合、費用相場は90~180万円(30坪、80㎡の場合)です。

アスファルトシングル屋根とは、シート状の屋根材です。

もともとは北米で使用されており、柔軟性のあるシートにアスファルトや石粒を圧着させています。

彩りが豊かで洋風のお家にもマッチします。

 

【見積例】※30坪で屋根面積80㎡の場合

見積もり

 

■アスファルトシングルへの事例

アスファルトシングル葺き替え事例

マットで多彩なシート状の屋根になります。

デザイン性も高く、おしゃれなお家にピッタリです。

 

>アスファルトシングルについてはこちら

 

2-3 スレートから「軽量瓦」

出典:ケイミュー

軽量瓦

スレート屋根を軽量瓦に葺き替えた場合の費用相場は100~200万円(30坪、80㎡の場合)です。

軽量瓦は、従来の和瓦(粘土瓦、陶器瓦など)の弱点である重さを解消した瓦です。

厚み、重厚感はそのままに、セメントが主成分のため、粘土を焼いた瓦よりも軽くなります。

※メーカーによっては金属製の瓦もあります。

 

【見積例】※30坪で屋根面積80㎡の場合

見積もり

 

■軽量瓦への葺き替え事例

軽量瓦

立体感のある瓦風のデザインに。重さも軽く耐震性も高いです。

 

>葺き替え工事費用の内訳が知りたい方はこちら

 

スレート屋根の葺き替えに“おすすめしない”屋根材

①  和瓦 …和瓦はスレート屋根のおよそ3倍の重さです。
新築時にスレートで建てられている家は和瓦の重さに対応しておらず、耐震性が下がってしまう恐れがあります。

②  スレート …スレートの屋根は、定期的なメンテナンスが必要になるため、スレート屋根に葺き替えるケースはほとんどありません。

 


3章 スレート屋根の葺き替え工事の流れ

スレート屋根の葺き替え工事の流れ各工程のチェックするポイントをご紹介します。

屋根は高くてなかなかご自身では確認できないところになりますので、各工程で業者に写真を撮ってもらい、ご自分の目でもしっかりチェックしていきましょう。

 

①足場架設

足場架設

工事を安全に行うために足場を架設します。

☞チェックポイント…足場やメッシュシートは屋根の上まであるか

 

  • ②既存屋根撤去
  • 防水シート

既存のスレート屋根を撤去します。

ここからの工事は、雨が降っていない日に行ってもらいましょう。

 

  • ③下地板の修繕
  • 野地板

下地が傷んでいる場合は、補強の板を貼る。

☞チェックポイント…傷んでいる下地を補強しているか

 

  • ④ルーフィング(防水紙)葺き
  • 防水シート

水から室内を守るためのルーフィング(防水紙)を葺きます。

☞チェックポイント…隙間なくルーフィングが敷かれているか

 

  • ⑤屋根葺き上げ
  • 葺き替え

新しい屋根を軒先から葺いていきます。

 

  • ⑥板金取り付け
  • 棟板金

角や棟に板金などの細かいパーツを取り付けていきます。

☞チェックポイント…板金がしっかり固定されているか

棟板金

 

  • ⑦足場解体
  • ガルバリウム

屋根の葺き替え作業が終わり、最終確認も完了したら、足場を解体します。

☞チェックポイント…足場を壁や屋根にぶつけていないか

 


4章 安心の優良業者選び3つのポイント

屋根の葺きかえ工事を依頼する業者のポイントをご紹介します。

葺き替え工事は、家全体の雨漏りや耐久性などに影響する重要な工事になりますので、知識を持った優良会社を選んでいきましょう。

 

4-1 葺き替えの施工実績がある

屋根 葺き替え

葺き替え工事の実績がある会社に依頼しましょう。

スレート屋根の場合、塗装・カバー工事に比べて葺き替え工事は件数が少ないです。

そのため、屋根のリフォーム業者の中には葺き替え工事の経験がないところも。

屋根は雨漏り被害に遭いやすいところでもありますので、葺き替え工事は施工実績のある業者に依頼しましょう。

 

4-2 近所への挨拶周りをしてくれる

近所への挨拶周りや配慮をしっかりしてくれる業者を選びましょう。

屋根の工事は作業音がするので、近隣の方へ事前に連絡することが大切になります。

業者の方で近隣への挨拶周りをしてくれるのか確認しておきましょう。

 

4-3 施工中の写真や報告をくれる

施工写真

施工中の写真や報告をしてくれる業者を選びましょう。

なぜなら、屋根は見えない場所だからです。

手を抜かれてしまっても気付きませんし、そのまま工事が終わってしまいます。

そのため、施工の各工程で写真を撮ってもらい、毎回作業報告をくれるかを確認しましょう。

 


5章 5年に一度の定期点検で長持ち

屋根点検

葺き替え工事が終了した後は、5年に一度は施工業者に定期点検をしてもらいましょう。

なぜなら、不具合があった場合にすぐに発見できるからです。

屋根は普段あまり確認出来ない場所なので、定期的に状態を確認するのが安心です。

特に台風や強風の後は、屋根に物が当たって傷が付いたり、剥がれてしまったり、飛んでいってしまうなどの被害が起きやすいです。

念のためでも見てもらうことをおすすめします。

 


まとめ

いかがでしたか。

まず屋根の葺き替えを勧められたら、本当に葺き替え工事が必要なのか確認をすることが大切です。

屋根の状態を確認して、葺き替えが必要だと判断できたら早めに工事を行ないましょう。

 

また、スレート屋根の葺き替え工事費用相場は80~200万円です。(30坪80㎡の場合)

変える屋根材によって多少費用に差が出ますので、デザインや特徴を見てご自宅に合ったものを選んでいきましょう。

 

業者選びも良い工事にするために重要な要素になりますので、実際に選ぶ際に業者選びのポイントをチェックしてみてください。

スレート屋根の状態に合った工事をして、屋根を長持ちさせていきましょう!

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

 

◆スレートの寿命についての記事もご覧ください。
スレート屋根の寿命は20年!劣化症状6つと症状別メンテナンス方法

◆葺き替えをお考えの方は屋根選びにこちらをお役立てください。
あなたに合った屋根が選べる!全9種類の特徴・価格を一覧表で比較

 

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