サイディング外壁が剥がれていることに気が付いたあなた。
「なんで剥がれているの?」
「放っておくとよくないのでは?」
と不安になって調べているのではないでしょうか。
ご心配の通り、サイディングの剥がれは放っておけない症状です。
早めに対処しないと、剥がれが広がってしまう恐れもあるので放置しないようにしましょう。
ただ、なぜ剥がれてしまったのかが分からないと、対処にも迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、サイディング外壁が剥がれる3つの理由を解説します。
あなたのお家の症状が、どの原因に当てはまるか確認してみて下さい。
さらに剥がれてしまったサイディングの補修・修理方法や費用相場もご紹介。
お家を長持ちさせるために適切な対象方法も把握しておきましょう。
この記事を読めば、サイディング外壁の剥がれの原因や対処方法が分かります。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
1章 サイディングが剥がれる原因は3つ
サイディングが剥がれる原因には主に3つあります。
この章ではそれぞれの剥がれる理由について解説していきます。
原因によって対処方法が変わっていくので、ご自宅の状況を見ながら原因を探っていきましょう。
1-1 経年劣化
築15~20年以上経っているサイディングで一番考えられる原因は経年劣化です。
外壁が防水機能を失い、長期間雨水を吸い込むことで、外壁が常に水を含んでいる状態になってしまい、脆くなって表面が剥がれてしまいます。
外壁を触った時に冷たい、湿っている、コケが生えている、などの症状があれば外壁が水を含んでいます。
放っておくと、そのまま外壁の内部へ水が入り込み、防水シートが劣化して雨漏りしてしまいます。
1-2 直貼り工法
築浅(新築~築10年頃)なのにサイディングが剥がれてしまっている場合は、お家の工法に問題がある場合があります。
通常、サイディング外壁は「通気工法」という工法で建てられますが、稀に「直貼り工法」で建てられます。
通気工法はサイディングと外壁の間を空気が流れるような作りになっており通気性が確保されています。
反対に、直貼り工法の場合はサイディングと外壁の間に隙間がなく、通気性が悪いので、湿気がこもりやすく表面が剥がれてきてしまいます。
▼お家の外壁と基礎の間に水切り板金があるかチェックしてみてください。
板金がなければ直貼り工法ということになります。
▼水切り板金があっても、サイディングと外壁材の隙間が狭ければ、直貼りと同じように通気性が悪く剥がれやすくなります。
>サイディングの直貼りについて詳しくはこちら
1-3 塗装の不具合
塗装を行なったばかりで、塗装が剥がれてきてしまった場合は、塗装の不具合の可能性があります。
その中でも、
①塗装時に乾燥時間を守っていなかった
②水(又はシンナー)と塗料の配分が適切でなかった
③外壁に塗料が合っていなかった
④元から剥がれが起きている外壁に塗装をして、塗装後も剥がれが起きた
などのケースがあります。
ただし、実際に剥がれが起きたときにどのケースが起きているのかはご自身で判断するのは難しいです。
塗装後、剥がれてしまったら実際に塗装した業者に連絡し、点検してもらいましょう。
>外壁塗装の剥がれについて詳しく知りたい方はこちら
2章 剥がれは早めの対処が重要!
サイディングの剥がれを見つけたら早急に対処していきましょう。
なぜなら、放っておくとさらに剥がれが広がり、最悪の場合雨漏りしてしまうからです。
サイディングは元々とても硬くて丈夫な建材なので、表面が剥がれてしまうのは中期・末期症状になります
このまま放置してサイディングがボロボロになってしまうとサイディングの張り替えが必要になりますし、雨漏りしてしまったら大工工事が必要になります。
高額な修繕工事を避けるためにも、気付いたらすぐに対処していきましょう。
3章 サイディング剥がれの対処方法と費用相場
サイディングの剥がれの原因や緊急性は理解していただけたでしょうか?
この章では、サイディングが剥がれてしまった際の対処方法を解説していきます。
対処方法は、原因や症状の重さによって変わってきます。
それぞれ見ていきましょう。
3-1 部分補修して塗装
部分補修 | 1,000~2,000円/箇所 |
外壁塗装 | 90~140万円(2階建て30坪の場合) |
剥がれの原因がサイディングの経年劣化によるもので、かつ0.5~2㎝程度の小さいものの場合、剥がれてしまった部分をパテやコーキングで補修していきます。
ただし、補修するだけでは経年劣化は止められないので、全体を塗装して再発を防いでいきましょう。
剥がれが広範囲であったり、直貼りが原因による剥がれが起きているところに塗装を行うとすぐに剥がれてしまいます。
塗装後の不具合を避けるために、次にご紹介するカバー又は張り替え工事を行ないましょう。
3-2 カバー又は張り替え
部分カバー | 3,000~6,000円/㎡ |
部分張り替え | 4,500~7,000円/㎡ |
全面カバー | 150~200万円 |
全面張り替え | 200~300万円 |
直貼りによる剥がれ又は大きな剥がれがある場合は、新しいサイディングを上からカバーする工事か、張り替える工事を行ないましょう。
直貼り工法の場合は全面のカバーor張り替えが必要ですが、経年劣化の場合は剥がれが出ているところだけカバーor張り替えを行なうことも可能です。
ただし、すでに雨漏りしてしまっている場合は、カバーでなく張り替えが必要になりますので、現状の症状をチェックした上で修繕方法を決めていきましょう。
4章 剥がれが出たらプロに点検してもらおう
サイディングが剥がれてしまったのを確認したら、早急に地元の塗装業者に点検を依頼しましょう。
剥がれの原因は様々なので、プロにきちんと点検してもらい、適切な対処を判断してもらうことが大切です。
ただし、塗装業者の中にも知識のない業者も存在しますので、点検を依頼する際は
・塗装だけでなく補修・カバー・張替の実績があるか
・窯業サイディング診断士が在籍しているか
をチェックした上でお願いしましょう。
点検や補修の見積もりをしてもらった際に
・剥がれている部分だけでなく全体をみてくれるか
・写真を撮って見せてくれるか
・剥がれの原因や補修方法を分かりやすく説明してくれるか
・見積が詳細になっているか
も確認しましょう。
点検・見積の際に対応に不満があれば他の業者にもお願いして相見積もりをするのもおすすめです。
適当な点検で間違った判断をされてしまうと、補修しても剥がれが改善しないなどのトラブルも発生します。
業者選びは妥協せず、安心して任せられる業者に依頼しましょう。
★迷ったらユーコーへご相談ください! 当サイトを運営しているユーコーコミュ二ティーでは、塗装をはじめ、カバー・張替の工事も行なっております。 点検の際にお家全体を細かくチェックし写真を撮ってアルバムとしてもお渡ししていますので、現在のお家の状態を実際にご確認いただけます。 まずは剥がれの原因や状態を診断することが大事ですので、お気軽にご依頼ください。 |
まとめ
いかがでしたか。
サイディングが剥がれる原因には以下の3つがあります。
①経年劣化
②直貼り工法
③塗装時のトラブル
剥がれはサイディングの中期・末期症状なので放置せずにできるだけ早めに補修・修繕を行なっていきましょう。
サイディング剥がれの対象方法には主に以下の2つがあります。
・部分補修後に塗装
・カバーor張り替え
どの対処を選ぶかは、剥がれの原因や規模によって変わるので、まずは信頼できる塗装のプロに見てもらいましょう。
適切な修繕で、雨漏りを予防しお家を長持ちさせていきましょう!
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
◆剥がれの他にもメンテナンスが必要な劣化症状があります。こちらの記事をご覧ください。
⇒放置は危険!サイディング外壁の6つの劣化症状とメンテナンス方法
◆サイディングのリフォーム方法について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
⇒最適な方法でお家を守る!プロお勧めのサイディングリフォーム3選