自分でシロアリ対策!効果的な4つの方法とお家の点検チェックシート

シロアリ対策

お家の変化や湿気が気になる頃に、シロアリの対策って何をすればいいの?と疑問にお思いの方は多いです。

このページをご覧のあなたも、シロアリ被害に遭わないための事前の対策・予防などについてお調べだと思います。

 

実は、シロアリの対策は、ご自身で出来る事から業者に依頼しなければ出来ないものまで様々です。

そこで今回は、シロアリ対策でお悩みのあなたに向けて、自分で出来る&業者に依頼する、シロアリ対策を徹底解説。

 

対策内容と、対策が必要なお家の条件を確認すれば、必要な工事や費用相場までが見えてきます。

更には、業者の見極め方までお伝えしますので、記事を読み終えれば、ご自身がシロアリ対策で何をすれば良いのかまで分かります。

ぜひ最後までお読みください。

 


1章 自分でできるシロアリ4つの予防対策

まずは自分で手軽にできる、シロアリ対策を知りましょう。

ご自身で出来る対策は、シロアリが来ないようにする予防対策です。

シロアリは湿った木材を好むので、日ごろから床下の換気や湿気対策をしておくことが予防に繋がります。

お家の状況を確認し、出来る事から対策をしてみましょう。

 

1-1 基礎の換気口周りの風通しを良くする

換気口

基礎には床下の換気をするための換気口があります。

その換気口付近にエアコンの室外機や、物置、荷物などが置いてないか確認し、物があるならどかして通気を確保しましょう。

通気口前に物が置いてあると、床下の通気が悪くなり、シロアリが住みやすい環境ができてしまいます。

通気口をふさいでしまっている場合は、速やかに物をどかして、通気を確保しましょう。

換気口周り

換気口

▲換気口前に物があると、通気が悪くなり湿気が溜まりやすくなります。

 

1-2 家の周りに木材を置かない

廃材

廃材や木材が家の周りに置きっぱなしにしていれば、片付けましょう。

そのままにしておくと、雨で濡れて湿った廃材や木材にシロアリが寄ってきてしまうためです。

家の周りにシロアリが来てしまうと、近くにある換気口から家の中に侵入してきてしまいます。

置きっぱなしの廃材や木材、家具などは片付けるか捨てるかして、置かないようにしましょう。

 

  • 1-3 土に触れる鉢植え等を整理する

鉢植え

土に触れる鉢植えなどが多くある場合は、少し整理をしてみましょう。

シロアリは土を伝って移動するので、特に鉢植えなどは土中から這い上がってきやすい場所になってしまうからです。

植木鉢が家の近くにあればシロアリがより侵入しやすくなってしまいますし、植物で作ったグリーンカーテンなども実は注意が必要です。

植木鉢は土と直接触れ合わないように、ビニールシートの上に乗せる、家から離すなどし、他は防腐や防蟻効果のあるパーツを使って対策を取りましょう。

 

  • 1-4 定期的に見廻りをしておく

チェック

定期的に家の周りを見廻りしてみましょう。

シロアリが寄ってきやすい環境になっていないか、または既に現れていないかが確認できるためです。

特に基礎周りや、庭周辺の状態を中心に見ておきましょう。

余計な荷物があれば片付けをし、木材が傷んでいたり、シロアリ自体を見つけてしまったりした場合は業者への相談が必要です。

定期的に見廻りをすることで、シロアリの予防対策にしていきましょう。

 


  • 2章 業者にしてもらうべき4つの対策

ご自身でできる対策以外は、業者に依頼する対策が4つあります。

プロでないと出来ない対応のため、ご自身で行う対策よりも精度が高く、より確実な結果が出ます。

特にシロアリがいるかどうか、シロアリの恐れがある原因がないか、といったことは素人では判断できないため、予防策を終えたら業者にも対策を依頼するようにしましょう。

 

2-1 業者の床下・雨漏り点検

専門家には、まず点検をしてもらい、本当に異常がないかの確認をしましょう。

プロによる点検は、素人が見ただけより更に緻密で、細かい所までチェックしてくれるからです。

具体的な5項目を紹介します。

これらの項目を見てもらうと、点検には1時間くらい要します。

点検前には積極的に上記の部分も見てほしいと要望を伝えて、しっかりとした点検結果が出るようにしましょう。

 

2-2 シロアリ消毒

 

シロアリ 消毒

点検でシロアリがいないと診断された場合でも、消毒工事をしておくと安心です。

5年に1度シロアリ消毒をすることで、シロアリを寄せ付けない環境にできるためです。

消毒は、シロアリが寄り付かないようにする予防対策なので、シロアリがいない時に実施する意味があります。

消毒ならDIYでやりたいという方も中にはいますが、扱いになれていない人が薬剤を撒くと、ご本人やお子さん、ペットなどが薬剤の刺激で体調不良になることもあります。

そのため、消毒工事は専門業者にやってもらいましょう。

 

2-3 家全体の防水メンテナンス

家のメンテナンス

シロアリ被害が心配な方は、定期的な家全体の防水メンテナンスを業者に依頼しましょう。

防水メンテナンス=「塗装工事」のことで、塗装で防水機能を維持しておくことで、シロアリが寄り付かなくなるからです。

経年劣化で防水機能がなくなると、家のあらゆるところが雨を吸い込み、湿気の多い環境になってしまいます。

またどんなにシロアリ消毒をしても、家全体が雨を吸い込みやすくなっていると、結局シロアリが寄り付いてしまいます。

消毒工事だけではシロアリ対策として根本的な解決にならないため、防水メンテナンスを業者に依頼しましょう。

 


  • 3章 シロアリ対策が必要なお家の状態

シロアリ対策の方法を知っておくのも大切ですが、今の自分のお家に対策が必要かどうかも大事ですよね。

どんなお家なら対策が必要なのか、条件を知っておくことで適切な対処ができますので、各条件を確認していきましょう。

 

3-1 築後または前回の消毒から5年経っている

家

新築から、または前回のシロアリ消毒から5年経っている場合は、対策が必要です。

これは、消毒剤の効果が5年を目安に切れるためです。

シロアリが出てこないように予防するためには、5年を目安にシロアリ消毒などをすることが望ましいため、対策をするようにしましょう。

 

3-2 シロアリ危険度チェックシート

シロアリ チェック

ご自身で対策が必要かどうかをチェックする際、

・住環境的に被害を受けそうかどうかのチェック

・実際に床下を見てみてどうだったかのチェック

2つの観点があります。

1つ目のチェックは誰でも簡単にできますが、2つ目のチェックは実際に床下を見ないと分からないことも多いです。

業者に点検してもらった後でも良いので、自分で可能な範囲でチェックをして危険度を確認しましょう。

 

【簡単】シロアリ危険度チェックシート

ご自身でも簡単にできるチェックシートです。

住環境や現在の家回りの様子で当てはまる項目があるか確認します。

当てはまる項目の数に応じて、今後プロに改めて点検をしてもらうかどうか判断すると良いでしょう。

シロアリチェックシート

  • 黒字のチェック…5個以上
  • または
  • 赤字のチェック…1個以上
  • なら、シロアリの危険度が高いです。

特に赤字は1つでもチェックが付いてしまうと、シロアリが既に出現しているリスクがぐんと高くなります。

例えば住環境で、「近くに公園や神社がある=木が多い」「日当たりが悪い」のは、シロアリが寄ってきやすい要素の1つです。

ですが、赤字の「既に羽アリを見た」「廊下を歩くと“ミシミシ”と音がする」場合は、既にシロアリ発生の症状が出ている可能性が高く、緊急度が高くなります。

対策が必要なお家の状態であれば、早々に業者に相談して対処し、お家にシロアリが寄り付かない状態にしましょう。

 


4章 5つのシロアリ工事|費用相場

シロアリの対策方法は、主に4つです。

それぞれの詳細と費用相場も併せて紹介します。

 

※ここで紹介する費用相場はあくまで一例です。

大手の会社などは中間マージンや人件費・広告費が掛かるため、相場より高くなることもあります。

 

4-1 発生を予防する【消毒工事】

シロアリ消毒

シロアリの発生を予防するには、「消毒工事」を行います。

シロアリが発生しそうな場所を中心に全体に薬剤を散布・注入することで、シロアリが寄り付くのを防ぎます。

シロアリ消毒工事

5,00010,000/坪(約1,5003,000/㎡)

点検をしてシロアリがいなければ、今後も寄せ付けないために消毒工事をします。

 

>シロアリ消毒について詳しくはこちら

 

4-2 出てしまったら【防除(駆除)工事】

シロアリ 駆除

シロアリが出てしまったら、駆除と消毒の効果がある「防除(駆除)工事」を行います。

シロアリが発生した場所で駆除処理を行い、それ以外の場所では消毒で薬剤の散布・注入をします。

被害状況によっては、別途修復作業も必要になります。

シロアリ防除(駆除)工事

5,00010,000/坪(約1,5003,000/㎡)

シロアリがいた場所は集中的に薬剤を散布・注入し、それ以外の場所は予防で消毒をします。

 

費用が消毒工事とあまり変わらないのは、“駆除”と言っても、消毒と異なる薬剤を使うのではなく同じ薬剤を使うためです。

駆除の場合は、シロアリの発生個所には集中的に薬剤散布し、それ以外の所は予防の散布をするので、施工の仕方が消毒と少し異なるだけなのです。

 

>詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

4-3 5年に1度の【床下(シロアリ)点検】

5年に1度の「床下点検」は、シロアリ対策として有効です。

新築から5年ごとに、シロアリ消毒の薬剤効果が切れてしまうためです。

薬剤は強すぎると健康を害すため、効果が5年程度の強さまでと定められています。

そのため、5年に1度は点検をし、また定期的に消毒工事を行うことがシロアリ対策として有効なのです。

 

床下(シロアリ)点検

無料~8,000

無料の業者が多いが、有料でやってくれるところは写真撮影などのサービスがある場合もある。

 

>シロアリ点検についてはこちら

 

4-4 やるなら徹底的に!【調湿剤工事】

調湿剤

5年に1度の消毒では安心できない方は、徹底的な「調湿剤工事」をおすすめします。

調湿剤は、床下の湿気を改善する効果があるからです。

特に立地条件で湿気が溜まりやすい環境(住宅が密集している・傾斜地の下方など)の方は、調湿剤で更にシロアリ対策をすると効果的です。

 

調湿剤は、土壌側の面が防湿シート状になっており、地面からの水分上昇を食い止めてくれます。

その上、表面は余分な湿気を調節してくれるので、床下に湿気が溜まりにくいです。

袋に入った調湿剤を敷き詰めることで、20年以上の調湿効果が見込めます。

 

調湿剤工事

10,000円~/坪(約3,000円~/㎡)

調湿剤を床全体に敷き詰める工事をします。

地面から出る湿気を食い止め湿気調整してくれるので、木材自体も守ってくれる効果があります。

 

4-5 布基礎なら【クリーンバリア工法】

直接地面から基礎が建っている布基礎というお家なら、「クリーンバリヤ工法」(日本衛生センター)で工事することでシロアリ対策になります。

地面に特殊な合成樹脂を吹き付けて、土から直接カバーをしてあげることで、湿気上昇が少なくなるためです。

土に直接面していると、雨天が続いた時など湿気が溜まりやすいため、この工事でカバーをして、追加で調湿剤を敷き詰めると湿気除去に効果的です。

クリーンバリヤ工法

20,000円~/坪(約15,000円~/㎡)

クリーンバリヤ工法は、地中からの水分上昇を抑える効果があります。立地条件などで水分や湿気が溜まりやすいお家には特に効果的です。

 

布基礎

▲布基礎:床下が地面の土になっている基礎です。

クリーンバリア

出典:日本衛生センター

▲クリーンバリヤ工法でコーティングカバーした床下

 

☆調湿剤や換気扇の効果について

シロアリ対策の中で耳にする「床下換気扇取り付け」や「調湿剤ばらまき施工」。

これらの工事は、消毒工事を5年毎にやることのプラスαの効果と考えましょう。

また、必要以上の数量を施工して料金を高く請求する業者もいるため、無理にこれらの工事をするよりも、定期的に点検や消毒を実施するほうがシロアリ対策としては有効です。

 


5章 間違いない業者を選ぶ4つの確認点

シロアリ対策を業者に依頼する際、未だに悪徳業者がいるのも事実です。

騙されないためにも、良い業者・間違いない業者を選ぶ必要があります。

最終的に業者を決めるのは施主様自身なので、ご自身で見極める力を持っていないと、後悔することになってしまうかも。

これから紹介する4つの確認点で、良い業者を見極めていきましょう。

 

5-1 点検時や施工時に写真を沢山撮ってくれるか

点検写真

床下の点検時や、実際の施工時に写真を沢山撮ってくれるかを確認しましょう。

ご自身で床下に入る事が難しいと、写真はなによりの証拠になるからです。

点検時には、ご自身の家の写真だと分かる様に依頼者の所有物などを写真に撮ってもらう、

また細かい所までしっかりと点検や施工をしてくれたことが分かる様に、

枚数も10枚程度ではなく、点検・施工それぞれ30枚は写真を撮影してくれる業者を選びましょう。

床下に携帯

▲依頼者の使わなくなった携帯電話を証拠として写し込んだ例

 

5-2 床下以外も一緒に点検してくれるか

床下点検 配管

シロアリ点検の際には、床下以外も一緒に点検してくれる業者を選びましょう。

シロアリ被害は、床下だけが原因で起きるわけではないからです。

例えば、

・床下にある配管が錆びていないか(錆は水漏れの原因になります)

・ウッドデッキは被害にあっていないか(木製なのでシロアリが寄ってきやすいです)

・雨漏りはしていないか(雨漏りが起きればシロアリが好む環境になります)

など、床下以外にもシロアリ被害にあう原因は存在します。

そのため、床下だけでなく家全体のチェックをしてくれる業者だと安心です。

 

5-3 5年保証書がもらえるか

白蟻駆除保証書

5年保証書がもらえるか確認しましょう。

シロアリの消毒や駆除薬の効果持続は5年間ですが、施工金額が安い時などはこの保証がつかないことがあるためです。

これは口約束ではなく、証拠として紙でもらうようにしましょう。

逆に5年以上の保証年数を出している所は、定められた効果(強さ)の薬剤を使っていない可能性もあるため危険です。

しっかりと正しい年数で保証書を出してくれる業者なら安心です。

 

5-4 家全体の防水提案もしてくれるか

外壁塗装

家全体の防水提案もしてくれるかチェックしましょう。

シロアリが出るような環境は、防水効果が切れている可能性が高いためです。

そのため床下だけでなく、お家全体のメンテナンスアドバイスをしてくれる業者は目先の工事だけに捉われていないので信頼できます。

お家全体に精通しているという意味では、シロアリ専門業者よりもリフォーム業者や防水工事を行う塗装業者への依頼をおススメします。

点検を依頼した際に、家全体のメンテナンスについて提案してくれる業者は、信用できるでしょう。

 


まとめ

いかがでしたか?

シロアリ対策はご自身で出来る事から、業者に依頼する事まで様々です。

自分で出来る対策

基礎の換気口周りの風通しを良くする

家の周りに木材を置かない

土に触れる鉢植え等を整理する

定期的に見廻りをしておく

業者に依頼する対策

業者による点検

シロアリ消毒をする

シロアリがいたら駆除&消毒をする

家全体の防水メンテナンスをする

 

シロアリ対策が必要なお家の状態は、

・築後または前回の消毒から5年経っている

・住環境や今起きている症状

から見極める必要があります。

 

実際に業者に依頼できる対策は5つ。

消毒工事

5,000~10,000/

防除(駆除)工事

5,000~10,000/

床下(シロアリ)点検

10,000円~/

調湿剤工事

10,000円~/

クリーンバリア工法

20,000円~/

自分の家の状態に合わせて対策を行いましょう。

 

尚、シロアリの業者にはいまだに悪徳業者がいるもの事実です。

良い業者を選ぶためにも、点検写真をもらえるか、保証書はもらえるかなど依頼前にチェックすべきポイントを押さえて、良い対策工事に繋げていきましょう。

 

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