台風に強い屋根材3選&対策法を紹介!次の台風を安心して過ごそう

台風に強い屋根

ご自宅や近隣の屋根が台風被害に遭ってしまった…

次の台風の時には同じような被害に遭わないように対策したい、と思っている方も多いかと思います。

 

屋根は常に雨風にさらされている場所のため、被害を完全に無くすことは難しいです。

しかし、メンテナンス方法やリフォーム時に選ぶ屋根材次第では、被害を最小限に抑えることができます。

 

そこでこの記事では、台風に強いおすすめ屋根材とリフォーム方法を紹介します。

しかし屋根リフォームは大規模な工事となるため、どうしても高額になってしまいます。

そのため、お得に工事する方法も一緒に紹介しますね。

 

台風に強い屋根にリフォームし、次の台風時は安心して過ごせるお家を作りましょう!

 


※台風被害に遭いやすい屋根

屋根は形状によって風の受け方が変わるため、”台風被害に遭いやすい形状”というものがあります。

特に注意してほしい形状は3つあります。

 

片流れ屋根

片流れ屋根

1方向にしか屋根がないため、屋根にかかる風圧が他の屋根よりも大きく、屋根材が飛ばされやすいです。

 

切妻(きりづま)屋根

切妻屋根

左右2方向に屋根があります。一戸建てで一番メジャーな形状です。

軒下からの風であおられ、飛ばされてしまうことが多いです。

 

入母屋(いりもや)屋根

入母屋屋根

前後左右4方向に屋根がある形で、和風建築に多いです。

4方向に屋根がある分、耐風性はありますが、形状の複雑さから雨漏りしやすくなっています。

 

また、上記の形状以外でも、「軒の出幅が広い」お家も、風の影響を受けやすいです。

軒の出幅

軒天

「軒(のき)」「軒天(のきてん)」とも呼ばれます。外壁から外に向かって伸びている場所を指します。

外壁に当たる雨風を防いでくれるもので、標準的な戸建住宅では10~90cmほどの出幅があります。

軒が多く出ているほど外壁を守ってくれますが、下から吹き上げる風の影響は受けやすくなり、強風被害に遭ってしまうケースが多いです。

 

お家の形状からみても心配だという方は、特に屋根材選びやリフォームでの台風対策をおすすめします。

 


1章 台風に強い屋根材3

台風対策におすすめの屋根材は、以下の3つです。

  • スーパーガルテクト
  • ROOGA(ルーガ)
  • スーパートライ110

台風に強い屋根

※費用は屋根本体代のみ。足場代やその他施工費は別途。

 

屋根材によって特徴や費用、可能なリフォーム方法が異なります。

それぞれを具体的に紹介していきますので、お家にあったものを選びましょう。

 

1-1 傷に強くて長持ち!スーパーガルテクト

スーパーガルテクト

スーパーガルテクトアイジー工業)は、耐久性に優れた金属屋根で、傷にも強い建材です。

費用相場は5,00010,000/です。

お得に高耐久の屋根にしたい方におすすめです。

 

一戸建てに多いスレートや瓦屋根は、台風時の飛来物で割れてしまうことが多いのですが、ガルテクトの材質は合金の一種なので割れてしまう心配がありません。

 

また、一般的な金属屋根は、傷が付いたところから錆びて傷んでしまうのが弱点でした。

しかしガルテクトの表面メッキ層は、傷がついても錆びが発生しにくいよう強化されているため、台風でも傷みにくく安心です。

 

■錆びにくいメッキ層

ガルバリウムの犠牲防食作用

出典:アイジー工業

 

また、和瓦の十分の一の重さ(5kg/)のため建物に負担がかかりにくいのも魅力の一つです。

そのため、葺き替えだけでなく上から新しい屋根材をかぶせる「カバー工事」でも多く選ばれています。

 

「ちぢみ塗装」という重厚感あるデザインも人気です。

■ちぢみ塗装

スーパーガルテクト

ざらざらとした特殊な加工で高級感があります。

 

1-2 割れにくさが魅力!ROOGA(ルーガ)

ルーガ

出典:KMEW

ROOGAケイミュー株式会社)は、防災に特化して開発された屋根材です。

費用相場は9,00012,000/です。

コストは少しかかりますが、長持ちする屋根にしたい方におすすめの建材です。

 

一般的なスレート屋根の約56倍の25mm30mm程の厚さがあり、ハンマーでたたいても割れないくらい頑丈です。

さらに、釘を打ち込んで固定することでできる台風に強い構造が魅力です。

 

また台風では、飛来物が原因で屋根が破損してしまう被害もとても多いです。

しかし衝撃に強いROOGAなら、屋根材が割れてしまうリスクを軽減できるため、台風後の屋根の破損や雨漏りの被害を抑えられます。

 

ROOGA「雅」と「鉄平」

ルーガ

出典:KMEW

和風向けのデザインの「雅」、洋風向けの「鉄平」の二種類が販売されています。お家に合ったデザインを選びましょう。

 

ただしROOGAは、メーカーが実施している研修を受講した施工店でないと工事ができないため、取扱店が限られています

ROOGAを検討されているなら、お住まいの地域で取扱店があるか確認してみましょう。

ROOGAショップ一覧

 

注意:リフォームではメーカー保証は付きません

ROOGAをリフォームで使用する場合、メーカーの製品保証は受けられません。保証の対象となるのは新築で使用する場合のみです。

 

1-3 飛ばされにくく安心!スーパートライ110

スーパートライ110

出典:株式会社鶴弥

スーパートライ110株式会社鶴弥)は、防災を目的として製造された瓦です。

費用相場は、6,00012,000/です。

特に強風での被害が気になる方におすすめの屋根材です。

 

和瓦と同じ陶器製ですが、台風対策として瓦同士がかみ合うようになっているのと、ネジや釘でも固定されており、非常に飛ばされにくい構造になっています。

 

■瓦同士がかみ合う構造

スーパートライ110

出典:株式会社鶴弥

瓦同士がかみ合うことで、耐風性能を発揮します。

 

また表面がガラス質の釉薬で覆われている為、他の屋根材よりも防水性に優れ、塗りかえがいらないのも魅力です。

 

葺き替え以外のリフォームでは使用できませんが、カラーバリエーションが豊富で、和風・洋風どちらのお家にも合わせやすい屋根材です。

お家の雰囲気に合ったデザインを選びましょう。

 


2章 リフォーム方法は葺き替えorカバー

新しい屋根材へのリフォーム方法は「葺き替え」「カバー工法」の二種類です。

葺き替えは、既存の屋根材を撤去し新しい屋根材に交換する工事で、カバー工法は、既存の屋根材の上から新しい屋根材をかぶせる工法です。

お家の状態によって工事方法を選んでいきます。

あなたのお家の状態に合った方法で、台風に強い屋根にしていきましょう。

 

2-1 すでに雨漏りしているなら葺き替え

屋根修理

すでに雨漏りしている箇所がある場合は、葺き替えを行いましょう。

そのままカバー工法を施工してしまうと、染み込んだ雨水や湿気が留まってしまい、かえってお家が傷む原因となるからです。

 

葺き替えなら、雨漏りで傷んだ屋根材を取り除いたうえで台風に強い屋根材に交換ができるため、台風対策・雨漏りによる劣化の防止ができます。

雨漏りしてしまっている場合は、葺き替えを行いましょう。

 

2-2 雨漏りが無い場合はカバーがおすすめ

カバー工法

特に雨漏りが無い場合は、カバー工法がおすすめです。

葺き替えも可能ですが、カバー工法なら既存屋根材の撤去がない分、コストを抑えた工事ができるからです。

 

カバーする場合は、軽くて建物に負担がかかりにくいガルテクト等の金属屋根がおすすめです。

雨漏りしていないなら、カバー工法を行いましょう。

 

元の屋根が瓦などの重たい素材の場合は、カバー工法はできません。葺き替え工事を実施しましょう

 


3章 火災保険の申請でお得に工事しよう

台風被害

台風被害に遭った屋根は、火災保険の保険金を使ってリフォームができるチャンスです。

火災保険は、「風災特約」というオプションがセットになっていれば、台風等の自然災害の被害でも保険金が受け取れるケースがほとんどのためです。

 

屋根リフォームは大規模になるぶん、どうしても高額になってしまいます。

お得に修理できるチャンスを有効活用していきましょう。

 

詳しい申請方法や、必要な書類についてはこちらの記事をご覧ください。

 


4章 年に一度の定期点検&メンテナンスで工事後も安心!

屋根点検

長く安心して暮すためには、リフォームが終わったあともそのままにせず、年に1回の定期点検を行いましょう

定期点検は施工業者に依頼すれば、無料でしてもらえることが多いです。

点検時に補修が必要な場所が見つかったら、メンテナンスを業者に依頼しましょう。

 

どんなに良い屋根でも、常に雨風にさらされていれば、劣化や破損など万が一の事態も起こり得ます

気付かずに放置しまえば、すき間から雨漏りしたり、屋根材が飛ばされやすい状態となります。

そうなると、せっかくの良い屋根材でも台風被害に遭うリスクが高くなってしまいます。

 

定期点検でメンテナンスが必要な場所を早期発見・補修することで、屋根を良い状態で長持ちさせられます。

きちんとリフォームした後だからこそ、点検やメンテナンスをして屋根を大事にしてあげましょう。

 


まとめ

いかがでしたか?最後にこの記事をまとめます。

 

1章まとめ】

台風に強いおすすめの屋根材3選

  • ①スーパーガルテクト
  • ②ROOGA(ルーガ)
  • ③スーパートライ110

 

2章まとめ】

工事方法は、すでに雨漏りしているなら葺き替え、

雨漏りが無い場合はカバーがおすすめです。

 

3章まとめ】

台風被害にあった屋根のリフォームは、火災保険の保険金を使って工事可能なことがほとんどです。

屋根リフォームは高額になってしまうため、有効活用しお得に工事を行いましょう。

 

4章まとめ】

工事後はそのままにせず、年に一回の定期点検を行いましょう。

どんなに良い屋根でも不慮の破損や劣化があっては効果が弱まります。

定期的な点検・メンテナンスで、屋根を長持ちさせましょう。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

◆葺き替え工事、カバー工事についてより詳しくはこちら

屋根カバー工法の費用相場を解説!見積例とお得な良い工事6つのコツ

決定版!屋根の葺き替え費用から注意点まで、安心工事徹底ガイド

 

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