プロ直伝!ウレタン防水の正しい施工手順と失敗しない業者選びのコツ

ウレタン防水の手順

初めてのウレタン防水工事。

業者から見積書をもらい、手順も説明してもらったけれど、知らない単語も多くて分かりづらい…

そう思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、分からないまま任せてしまい質問できずにいませんか?

この記事では、ウレタン防水工事の手順やそれぞれの工法、さらに後半では費用相場業者選びのコツも説明していきます。

まずは手順と工法を知ることで、あなたのお家の工事でどんな工夫がなされているのかも分かり、安心して工事を任せることができます。

お家を守るためにも、あなたのお家の工事の手順をしっかり確認してみましょう!

 

ウレタン防水には主に3つの工法があります。それぞれの手順を知っておきましょう。

なぜなら、業者の説明が正しいものだったか確認できるからです。

ここでは各工法の特徴もあわせて紹介します。

施工したい場所や条件に合うものを選ぶ際に参考にしてみてくださいね。

 

1-1【ベランダ向け】密着工法

密着工法とは、下地に直接防水材を塗布していく工法です。

以下の特長があり、一軒家のベランダへの施工が適しています。

  • ・防水層が軽いため、家への負担が軽い
  • ・つなぎ目がないため、複雑な形状のバルコニーにも施工可能
  • ・大がかりな工具を使わないため、比較的安価で出来る。

一軒家のベランダだと工期は約3日間程です。

それでは工事の手順を見てみましょう

 

【密着工法の手順】

①高圧洗浄

細かい汚れも一緒に落としていきます。汚れを残さないことで、この後に塗るプライマーや防水材が下地に定着しやすくなります。

②プライマー(接着剤)を塗る

次に塗る防水材と、下地との接着剤の役割をしています。プライマーがないと、防水材が剥がれてしまいます。

③防水材を塗る

防水材は二度塗りして、厚みをつくります。厚みがないと十分な防水効果が得られません。

ウレタン防水の施工

防水材はコテやローラー等で塗布します。エアコンなどの室外機のある箇所は、専用の台(写真右端)で浮かせてから施工します。       

④トップコートを塗る

トップコート(表面保護の塗装)を塗ることで、紫外線による劣化を防ぎ、完成となります。

ウレタン防水施工後

     

    1-2【陸屋根・バルコニー向け】 メッシュ工法

    メッシュ工法とは、下地にメッシュシートを接着し、その上に防水材を塗布する工法です。

    密着工法にメッシュシートが入ったものになります。

    以下の特長があり、陸屋根やバルコニーなどへの施工が適しています。

    • ・メッシュシートが入ることで、地震や衝撃での破損に強くなる。 
    • ・防水層が軽いため、家への負担が軽い。
    • ・つなぎ目がないので、複雑な場所への施工が可能。

    一軒家の陸屋根に施工する場合、工期は一週間前後になります。

    それでは、工事の手順を見てみましょう。

     

    【メッシュ工法の手順】

    ①高圧洗浄

    次の工程で使用するプライマーや防水材を定着させるため、細かい汚れも一緒に落としていきます。

    ②プライマー(接着剤)を塗る

    下地と防水材の接着剤の役割をしています。このあと塗布する防水材やメッシュシートを下地に定着させるため、全体に塗布していきます。

    • ③メッシュ貼り

    メッシュシートを上から貼っていきます。貼ることで地震や衝撃に強くなります。

    メッシュ工法

    メッシュ工法

    (出典:ダイフレックス DSカラー・ゼロ カタログ)

    ④防水材を塗る

    防水材は二度塗りして、厚みをつくります。厚みがないと十分な防水効果が得られません。

    ⑤トップコートを塗る

    防水材は紫外線に弱い性質を持っています。トップコートを塗ることで、紫外線による劣化を防ぎ、完成となります。

    メッシュ工法(出典:日本特殊塗料 プルーフロンカタログ)

     

    1-3【マンションの屋上・古い建物向け】通気緩衝工法

    通気緩衝工法とは、下地への防水材の塗布に加えて、通気緩衝シートと脱気筒を取り付けることで、下地に含まれている水分や湿気を取り除く工法です。

    以下の特長があり、築年数の古い建物や、バルコニーやマンションの屋上など大型の物件に適した工法です。

    ・水分を含んだ場所(雨漏りしているところ、古い建物など)にも対応可能

    ・脱気筒(湿気の逃げ道)と通気緩衝シートが水分や湿気を逃がし、ふくれが起こりにくい。

    マンションや商業施設などの大規模物件となると、工期は12カ月程になります。

    それでは、工事の手順をみてみましょう。

     

    【通気緩衝工法の手順】

    ①高圧洗浄

    次の工程で使用する、プライマーや防水材を定着させるため細かい汚れも一緒に落としていきます。また、下地の状態によっては、最初に既存の防水層を剥がしてから施工します。

    ②ドレン(排水溝)取付け

    水を外に逃がすためのものを取り付けます。

    ③下地調整(ひび割れや凹凸の補修)

    表面を平らにするために、ひび割れの補修や目地の交換も行っていきます。

    ④プライマー塗布

    防水材を下地に接着するために塗っていきます。

    ⑤通気緩衝シート貼り

    このシートで、下地に含まれている湿気や水分を逃がします。

    ⑥ジョイントテープを貼る

    つなぎ目をなくすため、シートとシートの間のつなぎ目にテープを貼ります。

    ⑦テープ上に防水材を塗布

    テープの隙間から水が入るのを防ぐため、防水材を塗っていきます。

    通気緩衝工法(出典:AGCポリマー建材 サラセーヌカタログ)

    ⑧メッシュシート貼り(立ち上がり部分)

    • ベランダの立ち上がり

    立ち上がりとは、写真の枠内のように平面に対し、垂直になっている面です。地震や衝撃での破損防止のため、メッシュシートを貼ります。

    • ⑨ウレタン防水材塗布(立ち上がり部分)

    メッシュシートを貼ったところに防水材を塗っていきます。

    • ⑩通気緩衝シートカット(脱気筒取付け部分)

    脱気筒を取り付ける箇所のシートをカットします。

    • ⑪脱気筒取付け

    脱気筒は通気緩衝シートを通った湿気を逃がすためのものです。50㎡につき1つ取り付けるのが目安です。

    • ⑫ウレタン防水材塗布

    厚みを作る為に二回に分けて塗っていきます。

    • ⑬トップコート塗布

    トップコートを塗ることで、紫外線による劣化を防ぎ、完成となります。

    通気緩衝工法(出典:ダイフレックス DSカラー・ゼロカタログ)

     


    • 2章 工法ごとの相場の一覧表

    工法が違うと、相場も異なります。自分の家で工事する工法の適正価格を知っておきましょう。

    知っておくと、業者選びで失敗するリスクを避けられます。

    なぜなら、安すぎれば手抜き工事などの心配があるからです。

    逆に高すぎれば、正しく面積を出していないなど、きちんと点検を行っていない会社の可能性があります。

    妥当な金額かどうか確認しておきましょう。

    密着工法

    4,500~5,000/

    メッシュ工法

    4,000~7,000/

    通気緩衝工法

    5,000~6,000/

     

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    • 3章 失敗しない業者選びのための2つのポイント

    ウレタン防水工事をする際は、安心して任せられる業者を選びましょう。

    なぜなら十分な知識を持たない業者が施工することで失敗してしまうこともあり、やり直しに余計なお金がかかるケースがあるからです。

    工事が失敗すると、十分に防水できないなど、雨漏りのリスクもあります。

    お家にとって最適な工法と正確な手順で工事してもらうために、以下のポイントにあてはまる業者を選びましょう。

     

    3-1 きちんと現地調査をした上で見積もり作成をしてくれる会社

    必ず、現地調査に来た上で見積もりを行ってくれる業者を選びましょう。

    なぜなら、ウレタン防水工事は、写真や図面だけでの見積もりでは失敗してしまうリスクが高いからです。

    実際に見てみないと補修が必要な場所や、雨漏りしている箇所の有無など正確に判断できません。

    必ず点検にいつ来てくれるのかを確認しましょう。

    そして家の状態をきちんと把握してから施工してくれる業者に工事を任せることで、失敗を防ぎましょう。

     

    3-2 施工中の写真や作業日誌等で進捗の報告をくれる会社

    ウレタン防水工事のうち、その日にどの工程を行ったのか、どのように施工したのかを写真や作業日誌で報告をしてくれる業者を選びましょう。

    なぜなら、ウレタン防水工事は見た目だけでは正しい施工が行われているか判断できないからです。

    作業をずっと見張っているのは不可能ですよね。

    作業日誌があれば、いつどの作業が行われたのか記録に残るため、手順に抜けがないか確認ができます。

    また、文章だけでなく写真が残ることで、不在の間もきちんと作業が行われているかが分かり、安心です。

    安心して工事を任せる為に、施工中の写真や作業の報告をくれる会社を選びましょう。

     

    • 補足:
    • 大型物件(マンションの屋上等)の場合は、養生(周りへの飛散防止)を行っているか確認しましょう。周りの建物を汚してしまうなどしてトラブルの原因にもなるためです。

     


    まとめ

    まずは、事前にきちんと手順を説明してもらい、間違いがないか確認しましょう。

    費用の相場ももちろんですが、施工中の写真や進捗の報告をくれるかどうかも、とても重要です。

    進捗が分かると手順に抜けがないかも分かり安心です。

    工事を良いものにして大事なお家を守るために、ぜひ実践してみてくださいね。

     

    お読みいただきありがとうございました。

     

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