お宅の屋根は“パミール”だからカバー工法が必要ですよ!と言われたけど…
「カバー工法ってどんな工事?本当に必要?」
「工事費用はどのくらいかかる?」
と少し不安に思って検索されているのではないでしょうか。
そもそもパミールとは、国内最大手の外装建材メーカーであるニチハ株式会社が製造していたスレート屋根材の一種です。
アスベストを使用しない“ノンアスベスト”の屋根材として、1996年から全国に広く流通しました。
しかし、築年数が経つにつれて屋根材のひび割れや剥がれが多く報告されたため、現在は製造中止となっています。
>詳しくはこちら
そんなパミール屋根は、実は他のスレート屋根と違って塗装メンテナンスが出来ません。
なぜなら、塗装をしても建材の不良によって剥がれてきてしまうからです。
そのため、カバー工法又は葺き替え工事が必要になります。
本記事では、パミール屋根のメンテナンス方法を解説していきます。
カバー工法とはどんな工事なのか、どのくらいの費用がかかるのか、ご自宅に必要なリフォームについてが分かります。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
1章 パミールは塗装でなくカバーか葺き替えが必要!
ニチハ株式会社の製品の一つである「パミール」という屋根は、塗装でのメンテナンスがNGです。
なぜなら、塗装をしても数年で屋根材ごと剥がれてしまうからです。
製造されたときはアスベストを使わない屋根材として、広く流通しましたが、年数が経つとミルフィーユ状に剥がれていく劣化症状が多く報告されるようになりました。
塗装をしても素地ごとめくれてしまっては意味がないですよね。
そのため、パミール屋根には塗装メンテナンスはおすすめできません。
ただし、知識のない業者によってパミール屋根でも塗装をされてしまうケースもあります。
>パミールの塗装してしまった被害事例はこちら
無駄なお金をかけないためにも、パミール屋根は塗装ではなく、
新しい屋根をかぶせる「カバー工法」又は
新しい屋根に交換する「葺き替え」でメンテナンスを行ないましょう。
では実際どちらの工事を選べばよいのか、次章で詳しく解説していきます。
2章 パミールはカバー工法が主流
パミール屋根の場合、カバー工法か葺き替え工事が必要になります。
中でも主流なのは、葺き替えよりも費用を抑えて工事ができる「カバー工法」です。
実際にパミールの製造元であるニチハ株式会社でもカバー工法を推奨しています。
カバー工法がどんな工事なのか、費用がいくらくらいかかるのか、葺き替え工事との違いなど詳しくご紹介していきます。
2-1 カバー工法とは
カバー工法とは、簡単にいうと「今の屋根に新しい屋根をかぶせる工事」です。
元々ある屋根の上に防水シートを敷いて、上から新しい屋根を葺いていきます。
▼カバー工事の流れ
①頂点にある板金などを外していきます。
②既存の屋根の上から新しい防水シートを敷いていきます。防水シートを敷かずに屋根材のみをかぶせる業者もいますが、それは結露の危険があるので注意しましょう。
③新しい屋根材を葺いていきます。
④最後に板金や雪止め金具など取り付けて完成です。屋根材自体が新しいものになるので、新築のような仕上がりになります。
工事期間は一般的な戸建て住宅であれば1週間ほどです。
足場を立てて工事をするので、他に足場が必要なメンテナンス工事(外壁塗装、雨どい交換など)を予定している方は同じタイミングで行うことをおすすめします。
2-2 費用相場は80~150万円
カバー工法の費用は80~150万円です。(30坪、屋根面積80~100㎡とした場合の概算)
費用は新しく葺く屋根材の種類によって変動します。
葺き替えと比べると古い屋根材の撤去処分費がない分、20~50万円ほど安く工事が出来ます。
また、費用の内訳としては全体の工事費用の約10~15%を足場代が占めます。
そのため、外壁塗装などの足場が必要になる工事を一緒のタイミングで行うことをおすすめします。
2-3 【結露・雨漏り注意!】葺き替えになるケース
パミールのリフォームはカバー工法が主流ですが、屋根が水分を含んでいるときは葺き替えを選びましょう。
なぜなら、その状態でカバー工法をすると、内部に含まれた水分が逃げ場を失って留まり、結露や雨漏りをしてしまうことがあるからです。
具体的には葺き替えしたほうが良いのは以下のような状態です。
・すでに雨漏りしている ・屋根材の劣化が進んでいる(常に屋根材が水を含んでいる、全体的にひび割れている) ・築20年以上経っている |
屋根をしっかり点検してもらい、上記の症状に一つでも当てはまる場合は葺き替え工事を行ないましょう。
>パミールの葺き替えについてはこちら
3章 カバー工法でおすすめ!屋根材3選
実際にカバー工法を行なう際、新しく被せる屋根にスレートを選ぶことはあまりおすすめしません。
なぜならスレート屋根は7~10年で塗り替えが必要になるからです。
この章では、カバー工法でおすすめの屋根材をご紹介します。
どれも軽くて丈夫なカバー工法に向いている屋根なのでチェックしてみてください。
3-1 コスパ抜群|ガルバリウム鋼板
費用 | 5,000~10,000円/㎡ |
耐久年数 | 20~30年 |
デザイン | シンプルで光沢がある |
まずご紹介するのが「ガルバリウム鋼板」です。
ガルバリウム鋼板は、金属屋根の中でも錆びに強く耐久性が高い点が魅力です。
見た目もスレート屋根のようにシンプルなので、新築時のような見た目でリフォームすることが出来ます。
コスパ重視で屋根を選ぶならガルバリウム鋼板を選びましょう。
>ガルバリウム鋼板の屋根リフォームについてはこちら
3-2 高耐久&高意匠|ジンカリウム鋼板
費用 | 8,500~15,000円/㎡ |
耐久年数 | 30~50年 |
デザイン | 形はシンプルだが、表面に石粒がコーティングされていてマット |
続いてご紹介するのが、「ジンカリウム鋼板」です。
ジンカリウム鋼板とはガルバリウム鋼板と似た金属屋根材です。
ただし、表面に石粒がコーティングされていてガルバリウム鋼板よりも耐用年数が長く、塗装も必要ありません。
とにかく長持ちする屋根にしたい、耐久性も意匠性も高い屋根が良いという方におすすめの屋根材です。
>ジンカリウムについて詳しくはこちら
3-3 石粒がおしゃれ|アスファルトシングル
費用 | 5,000~8,500円/㎡ |
耐久年数 | 15~30年 |
デザイン | スリットが多く、表面に石粒がコーティングされている |
「アスファルトシングル」とは、シート状のアスファルトに色の付いた石粒が施された屋根材です。
お洒落な見た目から、北欧やカナダなど海外でよく用いられます。
また、シート状の薄い屋根なので、とても軽く耐震性も高い点が魅力です。
ジンカリウム鋼板のように石粒でコーティングされていますが、金属ではなくアスファルトシートの屋根なので、錆びが起こりにくいです。
軽い屋根にしたい、洋風の見た目にしたい方におすすめの屋根材です。
>アスファルトシングルのカバーについてはこちら
4章 パミールのリフォームはユーコーコミュニティー
パミール屋根のメンテナンス・リフォームはユーコーコミュニティーにお任せください!
知識・経験豊富なスタッフによる点検で、最適な提案を行ないます。
カバー工法か葺き替えかどちらを選べばよいのかお困りの方はぜひ一度ご相談ください。
▼実際の屋根の様子は写真に撮って無料で贈呈。
ご自身の目でも状態を確認することが出来ます。
※ご希望の方には屋根だけでなく外壁や基礎などお家の細かい部分も点検いたします。
また、工事内容やお見積りのご説明も丁寧に行ないます。
「本当にカバー工法でいいのか不安…」という方でも安心!
ご自宅の屋根の状態や提案内容に納得した上で工事をしていただけます。
さらに、下から見ることが出来ないからこそ気になる作業の様子も職人・担当が写真を撮って記録として残します。
工事終了後にまとめてお渡ししますので、工事がどのように行われたのか、ご家族皆さんでご確認ください!
・パミール屋根だけど工事に踏み切れないでいる方
・初めてのリフォームで不安な方
・どこに頼んだらよいか分からない方
ぜひ一度ユーコーコミュニティーにご相談ください!
>無料点検・お見積りはこちらから
まとめ
いかがでしたか。
ニチハ株式会社で1996~2008年まで製造されていた屋根「パミール」は塗装でのメンテナンスが出来ません。
なぜなら、パミール特有の傷み方によって塗装しても数年で剥がれてしまう恐れがあるからです。
そのため、カバー又は葺き替え工事が必要になります。
中でもカバー工法が主流で、ニチハもカバー工法でのリフォームを勧めています。
カバー工法とは、今ある屋根に新しい屋根をかぶせる工法です。
費用は約80~150万円かかります。
ただし、すでに雨漏りしている状態や劣化が激しい場合はカバー工法ではなく葺き替え工事が必要になります。
状態に合ったリフォームを行ないましょう。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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