外壁のコーキングがひび割れているのに気づいたあなた。
「このままで大丈夫?」
「なんでひび割れが起きたの?」
「どのような対処をすればいいの?」
と気になって調べているのではないでしょうか。
お家の一部分にひび割れが入っていたら心配ですよね。
そもそも外壁のコーキングは、以下の役割を持っています。
・外壁内部へ水を入れない
・地震等で家が揺れたときに外壁同士がぶつかって割れないように緩衝する
コーキングがあることで、お家は水から守られ、外壁も長持ちしているのです。
そんなコーキングも紫外線に当たり続けることによって、築3~5年を過ぎたあたりから、だんだんと劣化してひび割れが出てきてしまいます。
そのため年数が経てば、どのお宅でもひび割れが入ってしまうものなのです。
ただ、このひび割れは早急に対処することが大切です。
なぜなら雨が降ったときに外壁の内部に水を入れてしまうからです。
本記事では、外壁のコーキングひび割れの適切な対処方法や、補修にかかる費用について詳しく解説していきます。
緊急性の高いものは、なるべく早くに対処して、状態がこれ以上悪くならないようにしていきましょう。
また、記事の後半では、コーキング部分だけではなくお家全体を長持ちさせる方法についてもご紹介しますのでぜひ最後までご覧ください。
ひび割れを直して、お家を長持ちさせていきましょう!
目次
1章 外壁のコーキングひび割れは補修必須!
外壁のコーキングのひび割れはすぐに補修をしましょう。
補修をしないと、ひび割れから外壁材や内部の木材へ水が回ってしまいます。
ただし、ひび割れの中にはすぐに補修が必要ではないものもあります。
この章では、コーキングのひび割れの緊急性が高いものと低いものを写真も用いて解説していきます。
ご自宅のひび割れの状態を見ながらチェックしていきましょう。
1-1 緊急性【高】コーキング自体のひび割れ
コーキング自体にひび割れがある場合は、早急な対処が必要です。
放っておくと、ひび割れが大きくなり、雨水を外壁の内部へ侵入させてしまいます。
↑紫外線によって硬くなり、縮れてひび割れが入ります。
ひび割れから水を入れ続けると、外壁材や中の木材も劣化させてしまいます。
↑上記の写真のお宅は外壁を取り外して見たときに、柱や断熱材に水が回って腐朽していました。
この状態になるとコーキングだけでなく外壁材や内部の木部交換が必要になり、修繕に数十万~百数万円かかってしまいます。
外壁の中の様子は、ご自身で確認できないため、知らない間に腐朽が進んでいるケースも多いです。
このようにならないためにも早急にひび割れを対処していきましょう。
★お家を建ててorコーキングを新しく交換してから1年未満でひび割れた場合 1年未満でコーキングがひび割れてしまった、隙間ができたなどの不具合があれば、それは施工不良または製品不良の可能性が高いです。 工事をした業者に連絡し、すぐに点検してもらいましょう。連絡を先延ばしにしてしまうと、経年劣化として扱われ対応してもらえなくなる可能性もあります。 ひび割れを見つけたら、すぐに連絡し、できれば写真にも残しておくようにしましょう。 |
1-2 緊急性【低】コーキング上の塗装のひび割れ
塗装後、コーキング上の塗装がひび割れてしまうことがあります。
なぜなら、コーキングは地震の揺れを緩衝する役割をもっていて、動きが出やすい部分だからです。
お家や外壁が揺れたとき、コーキングは揺れに追従しますが、コーキング上に塗られた塗装は伸び縮みしないため、ひび割れが起きやすくなります。
基本的には、表面の塗装が割れていても、コーキング自体にひび割れがなければ雨漏りの心配はありません。
ただ、見た目は良くないので、気になる方は補修を行いましょう!
>補修方法について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
2章 コーキングひび割れの対処方法と費用相場
コーキングひび割れの対処方法と費用相場についてご紹介します。
費用はプロに依頼した場合の金額なので、これから修繕を依頼される方は参考にしてみてください。
コーキングそのものがひび割れている場合は早急に対処していきましょう!
2-1 コーキングの打ち替え900~1,100円/ⅿ
コーキング自体にひび割れがある場合は、コーキングを打ち替えましょう。
打ち替えとはつまり交換のことで、今のコーキングを撤去して、新しいコーキングを打ち込んでいく工事です。
1mあたり900~1,100円なので、つなぎ目が多い外壁だとお家全体の打ち替えで10~20万円ほどかかります。
加えて、2階周りも行うとなると足場も必要になるため、全体で25~40万円ほどかかります。
ひび割れている箇所だけを交換することもできますが、一部直しても、すぐに他の部分でひび割れが発生してしまうので、あまりおすすめはできません。
こまごまと交換すると、その度に材料費や人件費で余計な費用が掛かってしまうので、交換するときは一度に全部行うと良いでしょう。
2-2 【応急処置】ひび割れ補修 3,000~5,000円/箇所
コーキングの交換をしたいけど、どうしてもすぐに工事が出来ない場合は、応急処置として、ひび割れを埋める補修を行いましょう。
水が入る隙間をなくすことで、外壁や内部への水の侵入を防いで劣化を遅らせることができます。
費用は1箇所3,000~5,000円ほどです。
※2階周りなど高所のひび割れは金額が変わる(または対応できない)こともあるのでご注意ください。
ただし、これはあくまでも応急処置でしかありません。
簡易的な補修なのであまり長持ちしませんし、ひび割れの進行自体を抑えることはできません。
応急処置をしても1~2年以内には全体の交換をすることをおすすめします。
3章 DIY交換はおすすめしない
コーキングの交換くらい自分でできるのでは?と思われる方も多いですが、専門家としてはあまりおすすめできません。
なぜなら、コーキング交換には各工程で、技術や知識が必要となり、DIYだと失敗の可能性が高くなってしまうからです。
具体的には
・コーキングを撤去する際にカッターで外壁を傷つけてしまう
・プライマーを塗らずにコーキングが数年で剥がれてしまう
・プライマーを塗りすぎて外壁が変色してしまう
・コーキングがはみ出して仕上がりを損ねてしまう
などが起こり得ます。
せっかく綺麗にしようと思ったのに、かえって見た目がわるくなってしまったらがっかりですよね。
また、新しく打ったコーキングは弾力性や粘着性もあって撤去しにくいので、簡単にやり直すこともできません。
仕上がりをきれいにしたいなら、DIYでなくプロに依頼しましょう。
★応急処置としての補修ならDIYでもOK!
★どうしても自分で交換をしたい方はこちらの記事をご覧ください。
4章 コーキング交換をするなら外壁塗装も検討しよう
コーキングの交換をする場合は、同時に外壁塗装を行なうことをおすすめします。
その理由としては以下の2つの理由があります。
理由1 外壁自体が劣化している可能性高い 理由2 無駄な費用をかけずに済む |
コーキングがひび割れているということは、外壁自体も紫外線や雨風の影響を受け劣化している可能性が高いです。
特に、サイディング外壁やALC(軽量コンクリート)外壁は年数が経つと、外壁が雨水を吸い込むようになり、ひび割れやコケの繁殖など症状が発生します。
そのためコーキング交換だけしても、外壁の塗装をしなければお家を長持ちさせることはできません。
また、コーキングの交換と一緒に、外壁や屋根の塗装を行なうことで、無駄にかかる費用を削減することができます。
具体的には、足場代や、人件費、運搬費、養生費などです。
コーキング交換や、外壁塗装、屋根塗装など足場が必要な作業を別々で行うと、その都度これらの費用が掛かってしまいます。
特に足場は15~25万円ほどかかってしまう作業なので、何度もお金がかかってしまうのはとてももったいないです。
必要最低限の費用で、お家を長く持たせるために、コーキングだけでなく外壁や屋根のメンテナンスも同時に行うことをおすすめします。
まずは、塗装・メンテナンスの専門店に、コーキングや外壁・屋根の状態を細かく点検してもらいましょう。
★コーキング交換・外壁・屋根塗装なら「ユーコーコミュニティー」 コーキングのひび割れが気になる方は、当サイトを運営するユーコーコミュニティーの【屋根・外壁の無料点検】にお申込みください。 コーキングの状態や外壁・屋根の劣化症状を見て、無駄な費用をかけずにお家を長持ちさせる最適なメンテナンスをご提案させていただきます。 また、一軒一軒オーダーメイドのお見積りもお渡しいたしますので、費用や工事内容についても丁寧にご説明させていただきます。 分かりやすい説明でメンテナンスが初めての方も安心です。
すぐにメンテナンスするか分からない、今後の参考に、という方も大歓迎! まずはお気軽にお問合せください! |
まとめ
いかがでしたか。
外壁のコーキングひび割れはすぐに対処することが大切です。
なぜなら放っておくと、ひび割れから雨が内部に入り込んでしまうからです。
特にすぐに直してほしいのが「コーキング自体のひび割れ」です。
状態が悪くなる前に対処しましょう。
コーキングひび割れの対処方法・費用相場は以下の通りです。
・コーキングの打ち替え900~1,100円/ⅿ
・ひび割れ補修 3,000~5,000円/箇所(※応急処置)
基本的にはコーキングが一部分ひび割れていたら、全体交換が必要です。
ひび割れている部分だけ交換しても、すぐに他の部分でもひび割れが発生してしまうからです。
ただし、どうしても今工事が出来ない場合は、応急処置としてひび割れの補修だけでもやっておきましょう。
最後に、外壁のコーキングにひび割れが入っていたら、外壁が劣化しているサインかもしれません。
そのため、コーキング交換だけでなく外壁塗装メンテナンスも一緒に行いましょう。
塗装と同じタイミングで行うことで、費用も削減することができます。
必要最低限の費用でお家を長持ちさせるために、まずは外壁メンテナンの専門業者に総点検を依頼しましょう。
当サイトを運営するユーコーコミュニティーでも無料で点検を行っております。
どこに頼んでいいのか分からないとお困りの方はぜひお気軽にお申込みください。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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