ガルバリウム鋼板。
最近、耳にする機会や、ホームセンター等でも気軽に目に触れる機会が増えてきていますが、
実際メンテナンスって必要なの?
何をしたらいいの?
良い素材、丈夫で長持ちするらしい、という漠然とした情報は知っているけど…
とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そんな方に、ガルバリウム鋼板とはどんなもので、メンテナンスが必要なのか、不要なのか、様々なケースでご紹介していきます。
メンテナンスをご検討の方はもちろん、
どんな素材なのかご興味ある方や、今後ガルバリウム鋼板を使用したいな…とお考えの方も是非参考にしてみて下さいね!
目次
1章 ガルバリウム鋼板のメンテナンスは必要です
ガルバリウム鋼板と聞くと「良い素材」「長持ちする」「メンテナンスフリー」なんてよく聞くけど本当にメンテナンスがいらないの?
結論から言うとガルバリウム鋼板もメンテナンスは必要です!
使用している材料にもよりますが15年~20年でメンテナンスは必要になります。
現状、完全なる「メンテナンスフリー」の外装材は存在しません。
一般的に普及している外装材と比較すると「耐久性に優れている」という答えが正解です。
実際に定期的なメンテナンスは必要ですが、使用する素材、工事方法等によって目安とする時期やタイミング、一回ごとにメンテナンスにかかる費用が変わります。
今回はガルバリウム鋼板のメンテナンスがどのタイミングでどんなやり方で必要になるのか詳しくご紹介します。
ガルバリウム鋼板の外装を綺麗な状態で長持ちさせる為に、正しい情報、知識を身につけ適切なメンテナンスを行いましょう!
1-1 メンテナンスが必要な理由
ガルバリウム鋼板のメンテナンスが定期的に必要な理由は、綺麗な状態を長持ちさせる為です。
冒頭でもお伝えしましたが、まだ、世の中に「完全なるメンテナンスフリーの素材」は存在しません。
また、限りなくメンテナンスを減らすことが出来る良い素材もありますが、イニシャルコスト(初期費用)が高く、一般住宅向けの素材ではありません。
それで例え素材自体の劣化が無くても、『素材以外の箇所』のメンテナンスも必要になります。
因みに以下は一般的なガルバリウム鋼板の外壁・屋根のメンテナンススケジュールです。
外壁
屋根
ガルバリウム鋼板本体は保証期間が20~25年と長期のものが多いですが、本体以外のシーリング(コーキング:建材の継ぎ目部分)は10年ごとに補修、打ち替えが必要です。
また、定期的に外壁に水をかける清掃等を行う事により、劣化の原因となる汚れを落とす事が出来、より綺麗な状態を長持ちさせる事が出来るようになります。
定期的なメンテナンスを行い、綺麗な状態で長く住めるようにしましょう!
1-2 メンテナンスをしないとどうなるのか
そもそも、メンテナンスをしないとどうなるの?と疑問をお持ちの方。
メンテナンスをしなければ当然、劣化して外壁・屋根としての本来の機能を発揮出来なくなります。
そうなる前にメンテナンスを行いましょう。
永久にメンテナンスをしなくてもガルバリウム鋼板はそのままもつ、という事はありません。
※お家の状態によっては、年数が来ていてもすぐにメンテナンスが必要ない場合もあります。
大きく分けると3種類の劣化の症状が出ます。
- 塗膜の劣化
- 錆びる
- ガルバリウム鋼板以外の部分の劣化
→これらの傷みに関しては詳しくは2章で説明します。
この様な傷みが出たまま放っておくと、著しく美観(見た目)と機能性を損ねる原因となります。
築年数に関わらず、外的要因(気象条件)等で傷みが出る可能性もある為、
メンテナンスは建てて何年経ったから、という築年数ではなく、傷みが出たタイミングで必要だという事を覚えておきましょう。
2章 メンテナンス必要時期3つのポイント
この章では、ガルバリウム鋼板のメンテナンスの必要時期やどの様な症状が出たらどんなメンテナンスが必要になるのか、について詳しくご紹介していきます。
メンテナンスのタイミングを知る事で、劣化が進む前に適切な処置をする事が出来る様になります。
もしも知らずに傷みの症状が進むと、本来かけなくても良かった修理費用が発生する事もあります。
人間のお医者様と同じです、症状がひどくなる前に、安心して任せられるお家のかかりつけ医(何でも相談できる会社)を見つけ、いつでも相談出来る様にしましょう。
2-1 この症状が出たらメンテナンスが必要
外壁にメンテナンスが必要な状態とは以下の様な症状が見られた時です。
5種の具体例を参考に、ご自宅でも同様の状態が見られる場合はメンテナンスを行いましょう。
①コケ
コケが出た場合は塗装メンテナンスをしましょう。
ガルバリウム鋼板表面の塗装塗膜が劣化する事により、本来は雨で流れ落ちていた汚れが落ちずに留まる事で、高温多湿の場所、もしくは外壁の中で雨水(水)がかかりにくい箇所に発生する傷みです。
表面塗膜が劣化すると下のメッキ鋼板の劣化が始まります。
目立ちにくい箇所に出やすい傷みの為、こまめに家周りのチェックを行いメンテナンスしましょう。
→メンテナンス方法は3-1で詳しくご紹介します
②チョーキング(色褪せ)
チョーキングとは、塗膜表面の樹脂が無くなり顔料が表面に粉状に現れ、触ると手に粉がつく(塗膜の白亜化)が起こる劣化の症状です。
この症状が見られた場合、塗装メンテナンスが必要です。
ガルバリウム鋼板の塗膜は太陽光線、雨(水)大気中の酸素、対食性因子(塩素イオン、酸性イオン等)によって劣化します。
一番上の金属を守る層が劣化すると、その後めっき鋼板の腐食劣化が始まります。
そうなる前にメンテナンスを行いましょう。
→メンテナンス方法は3-1で詳しくご紹介します
③錆び
錆びる原因は何種類かありますが、大きく3種類の錆の出方があります。
以下の症状が出ている場合は早めに塗装メンテナンスを行いましょう。
- ■赤錆び(傷からの劣化)
通常のトタン板と同じ様な赤茶色の錆びです。
ガルバリウム鋼板は表面メッキ層に犠牲防食作用が働く為、少しくらいの傷では錆びないように加工されています。
しかし、犠牲防食作用は表面メッキ層部分の傷の話で、例えば鋭利な石がぶつかって、メッキ層より下の層も傷つけてしまった場合、その傷から錆が広がってしまいます。
※犠牲防食作用 めっき加工により、ガルバリウム表面を軽度の傷から守ってくれる作用です。 |
- ■もらい錆び(異種金属接触腐食)
ガルバリウム鋼板自体に傷が無くても、例えば錆びている他の金属が触れていると、その部分からガルバリウム鋼板にも錆が広がります。
この現象を「もらい錆び」と言います。
違う種類の金属をそばに置かない工夫が必要です。
また、屋根工事時にビスを誤って屋根上に放置する、切断面のバリ(金属の屑)を適切に処理しなかった場合等にも、もらい錆びする可能性があります。
- ■白錆び
沿岸地域の場合は、表面のメッキ層の亜鉛が酸化することにより、白い斑点状の錆が出ます。
通常の地域でも、普段雨が当たらない様な場所、高温多湿の場所に出来やすい錆びです。
見えない、気づかない部分でこの様な傷みが出てそのまま放置しているとどんどん劣化が進行し危険です。
これらの錆びの症状を発見した場合には塗装メンテナンスを行いましょう。
→メンテナンス方法は3-1で詳しくご紹介します
④シーリングの劣化
■外壁
■屋根
外壁と外壁のつなぎ目や、屋根材と屋根材のつなぎ目部分には、水(雨水)が入らない様にシーリング(コーキング)と呼ばれる柔らかいゴム状のもので埋めてあります。
この部分に傷みが出た場合、部分的メンテナンスが必要です。
この部分だけ、素材がガルバリウム鋼板とは全く違う素材のため、紫外線による劣化で外壁よりも先に傷みが出ます。
つなぎ目部分に隙間が出来ているとシーリングが「切れている」状態の為、雨水がその隙間から浸入する恐れがあります。
隙間が出来ている箇所だけでも早めに埋める等のメンテナンスを行いましょう。
→シーリングのメンテナンスは3-3で詳しくご紹介します
⑤釘浮き(屋根の場合)
屋根の場合のみ、板金部分からの釘の浮きが出ている場合メンテナンスが必要になります。
板金の中には、板金を留める為の貫板(ぬきいた)と呼ばれる木が入っています。
釘が緩んだ箇所が雨水の通り道となる為、中の木を腐らせてしまう危険があります。
木が腐ると交換などで余計な費用が掛かってしまいますので、そうなる前に早めにメンテナンスをしましょう。
※注釈 現在は貫板に木材ではなく樹脂製の物を使用する事が推奨されています。 板金が台風等で飛ぶ心配が無くなる、釘(ビス)が抜ける、緩む、という心配が無くなるメリットがあります。 現状が木を使用していて傷みが出ている場合、板金交換し、貫板を樹脂製のものに交換するとより安心です。 屋根、外壁のリフォーム時に、従来は木を使用していた箇所の下地材にも使用されています。 |
2-2 タイミングが早まる立地
お家がある場所(立地)によってメンテナンスの必要時期に差が出る場合があります。
ガルバリウム鋼板を使用する事がネックになる場合もありますので、場所によってはガルバリウム鋼板以外の素材も検討しましょう。
最も顕著なのは海沿い地域です。
海が近いお家の場合、潮風等は金属の塩害を引きおこす原因となるからです。
ガルバリウム鋼板は表面にメッキが施されていますが素材は「金属」です。
その為、錆びに対しては非常に弱く、錆びてしまうと一気に劣化が進む原因となります。
実際にガルバリウム鋼板は、”沿岸から○km以内の住宅には保証が出ない”など、距離によって保証に差が出る商品も多くあります。
沿岸地域にお住まいの場合は、一般的なメンテナンス時期よりも早いタイミングで手を入れる必要がある、という事を頭に入れた上でガルバリウム鋼板を使用する、しないを決めましょう。
ただし、近年は沿岸地域、海岸線から500mでも保証する商品も出ている為、商品によっては保証や耐久年数の事を気にせず使用出来る建材になりつつあります。 ■塩害にも強い高機能商品の例 |
2-3 ガルバリウム鋼板のグレード
同じガルバリウム鋼板でも、表面塗装部分のグレードによって耐久年数が変わります。
使用している物を確認して適切な時期でメンテナンスを行いましょう。
現状ガルバリウム鋼板の中で一番耐久性があるものは「フッ素塗装」の商品です。
フッ素塗料は一般的な塗装のグレードでも耐久年数が長い塗料です。
また近年、通常のガルバリウム鋼板にマグネシウムを添加した、より耐食性に優れた商品も出ています。
従来の商品の3倍の耐久性があると謳っています。
■通常のガルバリウム鋼板
+マグネシウム2~3% 微量のマグネシウム(Mg)とニッケル(Ni)を添加することで、耐食性と経時黒変性を改善。 商品名は「スーパーガルバリウム」「スーパーガルテクト」「SGL」等で流通しています。 |
リフォームの場合、施工した時期により、今発売されているグレードの物はまだ当時は開発されていなかった場合があります。
耐久年数、メンテナンス時期の目安は商品説明やカタログに記載されています。
当時のカタログ内容を確認し、適切な時期にメンテナンスを行いましょう。
3章 ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法とかかる費用
ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法は傷みの症状に合わせて
①塗装や葺き替えを行う
②部分的な補修を行う
に分かれます。
その場合かかる費用にも大きく差が出ます。
足場有り | ・塗装工事(屋根・外壁) |
・葺き替え工事(屋根) | |
・張り替え工事(外壁) | |
足場無し | ・シーリング補修 |
・部分張り替え |
塗装や葺き替えを行う場合、足場を組んで行う工事の為、通常の補修費、材料費、塗料代等の他に足場代がかかります。
足場代は平均的な木造2階建て、外壁150㎡程度のお家で10万~20万程度かかります。
足場を組まずに出来る補修の場合足場代がかからない為費用面は安く済ませる事が出来ます。
傷みが直接ガルバリウム鋼板本体に出ていない場合は部分的な補修を行い、傷みがガルバリウム鋼板本体に出ている場合は足場を組んでのメンテナンスを行う必要がある事を頭に入れておきましょう。
3-1 塗装でメンテナンスを行う
塗装でのメンテナンスは、ガルバリウム鋼板に以下の傷み症状が出た場合お勧めします。
また、こちらは一般的な木造2階建ての場合の費用相場です。
塗装部位 | 費用相場 |
外壁 | 30万円~ |
屋根 | 80万円~ |
塗装必要時期の傷み | |
色褪せ(チョーキング)、コケ、錆び |
※塗料のグレードや現状の傷みの状態によっては追加で費用がかかります。
これらの傷みが出た場合、ガルバリウム鋼板の表面塗膜が劣化している為、塗装をせずに放っておくと傷みが広がります。
ガルバリウム鋼板自体に穴が開くなど、本来の機能を発揮する事が出来なくなってしまう恐れがあります。
本来の機能を発揮できる様に、傷みが広がる前に防水の為の塗装を行う必要があります。
◆塗装の費用相場についてはこちら
3-2 葺き替える、張り替える、重ねて貼る
葺き替えや張り替え、更に上から重ねて貼る(カバー工事)、というメンテナンスの方法もあります。
一般的な木造2階建ての場合
工事種別 | 費用相場 | おススメする傷み、症状 |
外壁 | ||
張り替え | 200万円~ | すでに雨漏りしている |
カバー工事 | 150万円~ | 穴が開いている(塗装できない程傷んでいる) |
屋根 | ||
葺き替え | 100万円~ | 雨漏り、屋根下地の傷み |
カバー工事 | 80万円~ | 穴が開いている(塗装できない程傷んでいる) |
上記の様に防水塗装だけでは本来の機能を発揮する状態までもっていく事が出来ない(傷みが進んでいて塗装が出来ない、塗装をするだけでは根本的な解決にならない等)場合、カバー工事を行いましょう。
また、現状のお家の断熱性能に不満がある場合は現状、ガルバリウム鋼板を使用している場合でも、更に上から断熱材入りのガルバリウム鋼板を貼るカバー工事を行う事も出来ます。
外壁や屋根が二重になるため、断熱性能が向上します。
>カバー工法についてはこちら
また、例えば雨漏りしている(お家の屋根や外壁の内部まで傷みが広がっている)状態の場合、外壁や屋根を剥がして補修を行わなければ直す事が出来ない場合もあります。
その場合は葺き替えや張り替えが必要です。
費用がかかりますので、お家の状態にもよりますが、必要な場合にはこれらのメンテナンスを行いましょう。
>葺き替え・張り替えについてはこちら
3-3 部分的な補修を行う
部分的な補修を行う場合、は補修が必要な個所が足場を組まなくても出来る場所かどうか、をまず施工会社に確認しましょう。
工事種別 | 費用相場 |
シーリング補修 (窓周り、部材のつなぎ目の劣化等) | 1箇所3万円~ |
交換 (部分的な凹みなど) | 1枚5万円~ |
※足場無しの場合
足場を組まなくても補修が可能か、簡易足場が必要か、きちんと足場を組まなければ補修が出来ないか、によってかかる費用が変わります。
足場を組まなくても直せる簡易補修の場合、職人の人件費(手間賃)、材料費、施工費のみ、で工事を行う事が出来ます。
逆に脚立や梯子で登って作業を行う事が難しい場所やお家の2階以上の部分、補修箇所が多い場合には足場を組んで工事に入った方が安くなる場合もあります。
工事に入ってもらう前に点検をしっかり行い、どの方法で工事を行うのが一番良いのか検討しましょう。
4章 メンテナンス時の注意点
ガルバリウム鋼板のメンテナンスを行う時の注意点としては、正しい知識のある工事会社に依頼する事です。
ガルバリウム鋼板自体今は流通量も増え一般的に扱われる事も増えてきましたが、ガルバリウム鋼板を専門的に扱う工事会社の数は多くありません。
昔は「板金屋」と言われていた金属関連の工事を専門に仕事をしていた職人さんが居ましたが、今は職人さん自体が減ってきています。
専門職がある、という事はそれだけ扱いが難しい、という証拠です。
きちんとした取り扱いの知識がある、工事が出来る職人さんがいる会社に工事を依頼しましょう。
4-1 お家の定期点検を行う
メンテナンス工事をいざ行おう!と思っても自分でチェック出来る範囲は限りがあります。
まずはお家の現状の状態を把握するために工事会社に点検を依頼しましょう。
自分で見ていた状態とメンテナンスのプロが見る目線では気づけるところも違います。
長持ちさせる為に気を付けなければいけないポイントや、見えていなかったお家の状態も見つけてもらう事が出来ますので、気になる点がある場合はまず点検を依頼してみましょう。
お家の状況が把握できたらそこから初めて、どの様なメンテナンスを行っていくのか、という話になります。
ご自宅の状態を把握する事でどういう風にメンテナンスを行いたい!という希望を伝える事も出来る様になります。
工事会社に現状を確認してもらい最適な時期に納得のいくメンテナンスを行いましょう。
4-2 適切な下地処理が出来る会社を選ぶ
ガルバリウム鋼板のメンテナンスを行う場合重要になるのが下地の処理です。
下地処理は、工事が終わってしまうと見えない部分なので、
「現状のお家の状態に合わせてこういうメンテナンスを行いますよ」ときちんと説明してくれる会社を選ぶ事です。
その上で傷みの状態に合わせて適切な下地処理を行ってもらいましょう。
ガルバリウム鋼板自体が長持ちする理由として、表面の塗膜に汚れが付着しにくい様に出来ています。
つまり、適切な下地処理が出来ていない状態で塗装等を行うと、新しい塗料がしっかりと付着せず剥離してしまいます。
どの様な下地を使えば良いのか、また錆などが出ている場合は錆びの部分をきちんと削り、下地処理を出来る状態にきちんとしてから作業行う、など手間が必要になります。
また、塗装工事を行う場合ガルバリウム鋼板には柔らかいシリコン系の塗料が適しています。
金属は温度変化によっての伸び縮みが多い為、フッ素系の塗料の様な固い塗料だと伸縮に対応出来ず、下地処理をちゃんと行っていても持ちが悪くなる場合があります。
※近年のフッ素塗料では固さが改善されているものもあります。
きちんとした使用材料や工事内容の説明がある、現状をどの様に直す、等細かい説明をしてくれる会社は信用できる会社と言えるでしょう。
見積もりの金額部分だけの比較で決めず、適切な下地処理とお家に合わせた材料を使用し、工事を行ってもらう様にしましょう!
5章 ガルバリウム鋼板を長持ちさせる為に
ガルバリウム鋼板を長持ちさせる為に大切な事は、自宅が今どういう状態なのか、をちゃんと把握し、家の状態に合ったメンテナンスを行う事です。
建ててから何年経っている、という築年数が一緒のお家でも、立地条件が違えば傷みが出る箇所も違います。
お家の状態は1件1件、状況が全く変わる、という事を頭に入れておきましょう。
その上で定期的な点検を行い適切なメンテナンスを行いましょう!
5-1 自宅で出来るメンテナンス法
まずはご自宅で出来るメンテナンス方法です。
時間に余裕がある時やお家の周りを見る機会があればまずは1周お家の周りを見てみましょう。
外壁、屋根に汚れが溜まっている箇所があった場合、水洗いを行いましょう。
(屋根は危険なので絶対に上らないでください!
一部分だけであっても下から確認できれば良いです。)
外壁も屋根も重要なのは日が当たる様な場所ではなく「日が当たりづらい場所」「雨が当たらない場所」の確認をする事です。
以下、外壁の清掃ポイントです。
こちらは屋根のメンテナンスポイントです。
屋根の場合は自分で登って洗う、というのは難しい場合が多いと思いますので、見える範囲、手が届く範囲だけでも手を入れるようにしましょう。
5-2 定期点検のタイミング
定期点検のタイミングですが、メーカーから推奨されているのは年1回程度とされています。
また、台風の後、地震の後、長雨の後、雪の後は必ず点検をしてもらいましょう。
当たり前ですが工事をした直後は綺麗です。
しかしお家の外装は日々厳しい気象条件にさらされているため、特にいつもと違う気象状況の後は思わぬところに傷みが出ている可能性があります。
大切なのは「最近点検したばかりだから…」「まだ工事をやって1年しか経ってないから…」と思わず、定期的に見てもらう機会を設ける事です。
工事会社によっては費用を取るところもありますが、会社によっては無料で点検を行ってくれる会社もありますので、定期点検をきちんと行い、傷みを見逃さずにメンテナンスを行いましょう。
まとめ
ガルバリウム鋼板は、適正な時期に正しい方法でメンテナンスを行う事で長持ちさせる事が出来る、とても良い建材です。
長持ちさせる事が出来る建材が故に取り扱いが難しい部分や、通常の職人さんでは対応できない事もあります。
ガルバリウムを使用してお家を長く、キレイに保つ事が出来る様に、
ご自宅の状況を把握し、きちんとした技術のある職人さんがいる会社でメンテナンスを行いましょう!
お読みいただきありがとうございました!
◆塗装メンテナンスをご検討の方は、塗料選びをしっかりして失敗しないようにしましょう。
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