ALC外壁の耐用年数は約60年!正しいメンテナンスをプロが全解説

ALC外壁

 

ALCとは(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)の略で、軽量気泡コンクリートのことを指します。

耐震性・耐久性・断熱性すべて兼ね備えた人気の外壁材です。

そんなALC外壁が実際どのくらい長持ちするのか気になりますよね。

また、ALC外壁の物件を購入しようか考えている方は、建物の価値としての耐用年数も知りたいと思います。

そこでこの記事では、法的に定められているALCの耐用年数と、実際の寿命について解説します。

他の外壁と比較してみていきましょう。

 

ただし、耐久性が高いALC外壁でも定期的なメンテナンスが必要です。

そこで、メンテナンスが必要な劣化症状メンテナンス周期、費用相場もご紹介。

おさえておいてほしいポイントも解説しますので、適切なメンテナンスでALC外壁を長持ちさせていきましょう。

 


1章 ALC外壁の耐用年数

3階建て

ALC外壁の耐用年数について他の外壁と比較して解説していきます。

ALC外壁のお家にお住まいの方も、ALC外壁の物件購入を予定されている方も、耐用年数を把握しておきましょう。

 

1-1 法定耐用年数(税務上の年数)

建物は、税務の計算に用いるための耐用年数が定められています。

ALC外壁の場合、鉄骨造となるので、耐用年数は19年、27年、37年、47年のいずれかになります。

どの年数になるのかは建物の構造(厚み)によって変動します。

税務上の耐用年数は以下の通りです。

耐用年数表

ただし、この年数は建物の減価償却の計算に使われるもので、実際の寿命とは違います。

続いて実際の寿命について解説していきます。

 

1-2 実際の寿命は約60

ALC外壁

比較表

ALC外壁の実際の寿命は約60年です。

耐震性・耐久性・断熱性に優れているので、長く快適にお住まいいただけます。

ただし、定期的なメンテナンスを行なわなければ、法的耐用年数にも満たずに改修工事になってしまう可能性もあります。

60年以上持たせたいのであれば、メンテナンスを怠らずにお家をお手入れすることが重要です。

 


2章 メンテナンスが必要な劣化症状

ALC外壁を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが必要です。

この章ではメンテナンスサインとなる、劣化症状をご紹介します。

10年を過ぎてから徐々に症状が現れますので、一つでも当てはまる症状があればメンテナンスを行なっていきましょう。

 

2-1 色あせ・チョーキング

色あせ

外壁が色あせて、触った時に手に粉が付く(チョーキング)現象が起きていたら、塗装メンテナンスの時期が来ています。

そもそも、建てた時は工場で塗られた塗料によって外壁が雨水を弾いています。

しかし、その塗料が紫外線によって劣化して、水を弾く油分が飛んでしまうと、手に粉が付く状態に。

つまり、色が褪せ、手に粉が付く状態(チョーキング)になったら、再塗装の時期が来ているということです。

 

2-2 ひび割れ

ひび割れ

ALC外壁にひび割れが入っていたら、塗装メンテナンスの時期が過ぎています。

水を弾かなくなったALC外壁は、雨が降ると水を吸い込んで膨張し、晴れた日に吸い込んだ水分が乾いて収縮します。

ALCパネルは外壁に固定されていますから、ALCに動きが出ると力が加わりひび割れてしまうのです。

ひび割れを放っておくと、徐々に大きなひび割れになってしまい水も外壁の奥まで入り込んでしまいます。

そのためひび割れが見つかったら、補修して塗装メンテナンスを行ないましょう。

 

▼さらに大きくなると欠ける場合も。

欠け

欠けてしまった外壁は元に戻せないので、ひび割れが小さいうちに補修・塗装をして広がらないようにしましょう。

 

2-3 カビ・コケの発生

ALCカビコケ

ALC外壁が水を吸い込むようになると、カビやコケが発生します。

特に日当たりが悪い北面は、外壁に含まれた水分が乾きにくいので常に湿っており、カビ・コケが繁殖しやすいです。

ALC外壁は水に弱いので、日常的に外壁に水が含まれている状態を放っておくと耐久性も弱くなり脆くなってしまいます。

カビ・コケは放っておかず、高圧洗浄で綺麗に落とし再塗装を行うことが大切です。

 

2-4 コーキングの劣化

ALCコーキング

ALC外壁は、パネル同士の間にコーキング目地があります。

このコーキング部分にひび割れが入ってきたらメンテナンスが必要です。

サイディング外壁よりもALC外壁の方が外壁材の厚みがありますが、どうしても経年劣化はしてしまいます。

目地は外壁同士を繋ぐ部分なのでコーキングが劣化しているのを放っておくと、目地の隙間から雨水が入り、外壁材や外壁の裏側まで水が回ってしまう恐れがあります。

コーキングの表面がひび割れてきた、隙間があるなどの劣化があればすぐにコーキング補修(又は交換)と塗装を行ないましょう。

 

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3章 ALC外壁のメンテナンス周期とコスト

ALC外壁のメンテナンス周期と費用について解説していきます。

ALCは約10~15年ごとに塗装メンテナンスが必要になります。

 

▼15年毎のメンテナンス例

メンテナンス表

 

1回の塗装メンテナンス工事の費用相場は以下の通りです。

塗料

耐用年数

費用相場

ウレタン

8~10

80~125万円

シリコン

10~15

100~140万円

フッ素

15~20

120~165万円

無機

20~25

125~200万円

※30坪2階建て塗装面積150~180㎡の概算
※足場代、コーキング補修、附帯塗装などを含む

 

ALC外壁はサイディング外壁よりも厚みがあるので、コーキングの劣化速度が遅いです。

そのため、1回目の外壁塗装では、コーキングに目立った劣化がなければ交換をしなくても問題ありません。

コーキング交換の分、1030万円ほど費用が抑えられます。

また、他の外壁材はメンテナンスをしても3040年ほどで寿命が来てしまいますが、ALC外壁は60年ほど長持ちするのでコスパも高いです。

 

>ALC外壁のより詳しい塗装費用が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

 


4章 メンテナンスの3つのポイント

パワーボード塗装

ALCのメンテナンスを成功させるための3つのポイントをご紹介していきます。

メンテナンスで長持ちさせるために重要なこともありますので事前に把握しておきましょう。

 

4-1 ALC外壁に合った下塗り材を使う

ALC塗装

ALC外壁に適応した下塗り塗料を使ってもらいましょう。

適応した塗料を塗らないと、塗料の本来の耐久性が発揮されなかったり、剥がれやすくなってしまいます。

 

外壁塗装は基本的に「下塗り」「中塗り」「上塗り」と3回塗りで行ないますが、「下塗り」は外壁と「中塗り・上塗り」を密着させるための重要な最初の工程です。

外壁に合ったものを選んでもらうようにしましょう。

 

ALCに適応した塗料かは、塗料のカタログで確認できます。

▼適応下地をチェック!

ALC適用塗料のカタログ

出典:日本ペイント ニッペ水性パーフェクトシーラー

業者に見せてもらうか、使用する塗料名を聞いてご自身でも調べておきましょう。

 

4-2 透湿性の高い塗料を使う

ALC 塗装

ALC外壁を塗装する際は、透湿性の高い塗料を選びましょう。

ALC外壁は水を吸い込みやすいので、透湿性の低い塗料(弾性塗料など)を塗ってしまうと、すでに外壁に含まれた水分が外に逃げることが出来ません。

その結果、塗装後に膨れが起きてしまうことがあります。

透湿性

水性塗料でも油性塗料でも透湿性の高い塗料を選ぶことが大切です。

透湿性については、業者に確認するかインターネットで塗料名を検索して確認しましょう。

 

>ALC外壁の塗料について適切なものを選びたい方はこちらの記事をご覧ください。

 

4-3 屋根・屋上も一緒にメンテナンスをするとお得

バルコニー防水 

ALC外壁のメンテナンスを行なう際は、屋根や屋上のメンテナンスも一緒にやることをおすすめします。

外壁塗装工事では、足場を立てる必要がありますが、足場費用は工事全体の1525%を占める大きな費用です。

そのため、足場を立てるのであれば、同じく足場を立てて工事が必要な屋根塗装や屋上防水などのメンテナンスを一緒にやることでメンテナンスコストを下げることが出来ます。

屋根や屋上防水も築1015年ほどでメンテナンスが必要になるので、同じタイミングでメンテナンスして、足場費用を削減していきましょう。

 

>屋上防水のメンテナンスについてはこちらの記事をご覧ください。

 


5章 長持ちさせるためには点検が大切!

外壁 点検

ALC外壁の寿命は約60年ですが、60年長持ちさせるためには、プロによる点検をしてもらうことが大切です。

住んでいる方は毎日お家を見ているので、「まだ大丈夫」「あと1年は大丈夫」と判断してしまいがちですが、その間もALCは水を吸って耐久性が落ちてしまっているかもしれません。

適切な時期を逃してメンテナンスを先延ばしにしてしまうと一気に寿命も縮んでしまいますので、築10年を過ぎたら塗装専門店に点検を依頼しましょう。

 

点検の際には、外壁がどのくらい劣化しているのかをご自身でも確認し、劣化症状が出ていればメンテナンスを行なってください。

劣化症状が出ていなければ、また1年後、2年後にメンテナンスを先延ばしにしようという判断も出来ます。

外壁点検・診断を行ない、メンテナンス時期を逃さないようにしていきましょう。

 

★ALCの外壁点検はユーコーへご依頼ください。

当サイトを運営しているユーコーコミュニティーでもALC外壁の点検を実施しています。

60~90分かけて、外壁だけでなく屋根・屋上やベランダ、付帯物(雨どいなど)も細かく点検させていただきます。

さらに点検時には写真をお撮りしているので、後日、お見積書と一緒に点検アルバムとして無料でお渡しします。

点検写真

ご自身でも劣化症状を確認できますので、お気軽にご依頼ください。

無料外壁診断・点検アルバムのお申込みはこちらから

 


まとめ

いかがでしたか。

ALC外壁の法定耐用年数と実際の寿命は以下の通りです。

法定耐用年数▼

19年

軽量鉄骨 (骨格材肉厚3mm以下)

27年

軽量鉄骨(骨格材肉厚3mm4mm以下)

34年

重量鉄骨(骨格材肉厚4mm超)

47年

鉄筋コンクリート

実際の寿命▼

60年

 

ただし、定期的なメンテナンスを行なわなければ2030年も経たずに寿命が来てしまいます。

そのため、劣化症状が出てきたらメンテナンスを行ないましょう。

 

また、メンテナンスの際に気を付けてほしいポイントが以下の3つです。

・ALC外壁に合った下塗り材を使う

・透湿性の高い塗料を使う

・屋根・屋上も一緒にメンテナンスをするとお得

 

ALC外壁のお家を長持ちさせるためには、定期的な点検とメンテナンスが重要になります。

まずは築10年を過ぎたら塗装の専門店に点検を依頼して、メンテナンス時期を逃さないようにしていきましょう!

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

 

◆ALCのメリット・デメリットについてはこちらの記事をご覧ください。
⇒注目の外壁ALCとは:メリット・デメリットと一目でわかる建材比較表

◆外壁材選びに迷っている方はこちらの記事もご覧ください。
⇒ALCとサイディングの違いを徹底比較!自分にあった外壁の選び方ガイド

 

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