屋根の塗装に剥がれが…!
「なんで剥がれているの?」
「この剥がれはどうしたらいいの?」
と心配で調べているのではないでしょうか。
小さい剥がれであったとしても、一度見つけてしまったら気になりますよね。
▼実際に塗装が剥がれている屋根
実際、屋根塗装の剥がれは小さくても放っておくことは出来ない症状です。
なぜなら、原因によっては一部分だけでなく屋根全体の寿命に関わってくるからです。
そこでこの記事では、屋根の塗装が剥がれたときに考えられる3つの原因を解説します。
原因によって、その後の対処も変わってきますので、把握していきましょう。
また、屋根の剥がれを放置すると起こる危険性や、剥がれを見つけたときの対処方法もご紹介。
修繕方法や気になる費用も解説しますので、ご自宅の屋根に最適な方法をチェックしてみてください。
記事の後半では、剥がれの再発防止のために重要な業者選びについて詳しく解説します。
この記事を読めば、剥がれの原因や最適な対処方法が分かります。
ご自宅の屋根を長持ちさせるために、ぜひ最後までご覧ください!
目次
1章 屋根の塗装が剥がれる原因は3つ!
屋根の塗装が剥がれる原因は大きく3つあります。
それぞれ詳しく解説していきます。
ご自宅の剥がれはどれが原因なのか考えながらご覧ください。
1-1 前回塗装の施工不良
一つ目に考えられる原因は「前回塗装の施工不良」です。
塗装してから1~2年しか経っていないという場合は、施工不良の可能性があります。
▼施工不良になり得る、誤った作業の例
・下地処理をしていない
・下塗りを塗っていない
・乾燥時間を十分に取っていない
・塗料を必要以上に薄めて使った
・塗装では改善しないほど下地が傷んでいるのに塗装した
施工不良の場合は、業者があえて手抜きをしたケースと、知識がない状態で誤った作業をしてしまったケースがあります。
どちらにせよ放っておくことはできないので、保証内容などを確認して施工業者に連絡をしましょう。
※場合によっては前回塗装が剥がれの原因でない場合もあります。原因が分かるまでは冷静に対処しましょう。
1-2 屋根材自体の不具合
二つ目に考えられる原因は、「屋根材自体の不具合」による剥がれです。
こちらも塗って1~2年で剥がれる原因の一つになります。
屋根材の中には塗装が出来ない(塗装しても意味がない)とされる屋根があり、代表的なものでいうと、ニチハの「パミール」という建材です。
パミールは1996~2008年まで製造されていた屋根材で、建ててから数年で屋根がめくれてしまう現象が確認されました。▼
パミールは屋根材自体がめくれてしまうため、塗装しても意味がない屋根でメンテナンスにはカバー(重ね葺き)又は葺き替えが必要になります。
しかし、知識のない業者では無理やり塗装をしてしまうところもあります。
塗装して1~2年なのに剥がれてきているのであればパミールの可能性もありますので一度きちんと点検してもらうことをおすすめします。
>塗装が出来ない屋根はこちら
1-3 経年劣化
三つ目の原因は「経年劣化」です。
建ててから一度も塗装していない、前回の塗装から5年以上経っているという方はこの原因の可能性が高いです。
何年も紫外線を浴びることで、塗装された塗料が劣化し、剥がれを起こします。
経年劣化の場合は、色あせ(チョーキング)や、コケの発生、ひび割れなども一緒に起きていることが多いです。
▼他の劣化症状
>屋根のメンテナンス時期についてはこちら
2章 屋根の剥がれはすぐに対処!
屋根の剥がれを見つけたら、放っておいてはいけません。
なぜなら、放っておいても状況は良くならないからです。
また、放置することで、施工不良で起きた症状なのか、経年劣化によるはがれなのか見分けが付かなくなってしまいます。
この章では剥がれを放置することによる危険性と、剥がれを見つけたときの対処方法を解説していきます。
2-1 放っておくと屋根がボロボロに…
屋根塗装の剥がれを放っておくと、屋根自体がどんどん劣化してしまいます。
なぜなら、塗装が剥がれた部分から雨水を吸収して脆くなってしまうからです。
日本で一番使用されている屋根材、スレートの場合、セメントが主成分で出来ています。
セメントはアルカリ性なので、雨水(酸性)を吸収することで中性化現象を起こし、簡単に割れてしまうほど耐久性が低下してしまいます。
さらに放っておくと常に雨を含んでいる状態に…
屋根材自体が劣化してしまうと塗装ではなく、新しい屋根にするリフォームが必要になり、費用も高くなります。
出来るだけコストをかけずに屋根を長持ちさせたい方は、早期に対処することが大切です。
2-2 まずは塗装業者に点検を依頼
塗装の剥がれが見つかったら、まずは塗装専門業者に点検してもらいましょう。
なぜ塗料が剥がれてしまったのか、屋根の状態はどうなのかをしっかり見てもらうことで最適な修繕を提案してもらうことができます。
また、プロにきちんと見てもらうことで、実はただの汚れだったことが分かることも。
ご自身だけで誤った判断をしないためにも、塗装専門業者に屋根の診断をしてもらいましょう。
【※塗装したばかりなら施工業者へ連絡】 塗装したばかりなのに剥がれが見つかった場合は、早急に施工した業者に連絡してください。 連絡が遅れると、施工不良ではなく経年劣化によるものだと判断されてしまう可能性も有ります。 きちんと現在の状態や当時の作業内容などを確認してもらいましょう。 施工不良が原因の剥がれであれば保証で無償で修繕してもらえる可能性もあります。 保証年数が過ぎないうちに早めに見てもらいましょう。 |
3章 屋根の剥がれの修繕方法と費用相場
屋根の剥がれの修繕方法と費用についてご紹介します。
修繕方法は屋根の状態によって変わってくるので、どの程度の剥がれならどの補修が必要になるのか確認していきましょう。
3-1 一部分の再塗装=5~20万円
一部分の剥がれのみであれば、部分的に塗り直しを行ないましょう。
費用は場所によっては足場がないと塗れない場合があるので5~20万円と幅があります。
※剥がれの原因が塗装の保証対象であれば無償で修繕してもらうことが出来ます。
再塗装の際には、剥がれかかった部分をきちんと処理して、下塗りから丁寧に塗ってもらいましょう。
丁寧な施工が剥がれの再発防止に繋がります。
●費用 5~20万円
3-2 全体の再塗装=40~80万円
全面的に剥がれている場合や、色あせ・ひび割れなどの劣化症状も出ている場合は、全面の塗装を行ないましょう。
全体が劣化している状態で、一部分だけ塗装しても、屋根の劣化を止めることはできません。
屋根を長持ちさせるために、適切なメンテナンスを行なっていきましょう。
- ●費用 40~80万円
(屋根の大きさや使う塗料のグレードによって差があります。)
3-3 カバー・葺き替え=100~200万円
屋根材自体の劣化が進んでいる場合や、塗装出来ない屋根の場合は、カバー(重ね葺き)や葺き替え工事が必要です。
塗装によるメンテナンスよりも費用がかかってしまいますが、丈夫な屋根に交換することでメンテナンス回数を減らすことが出来ます。
また、雨漏りなどの二次被害が起きる前にリフォームすることで、雨漏り被害による大工工事のリスクも減らすことが出来ます。
無駄な費用をかけず屋根を長持ちさせるためにも、状態に合った修繕工事をすることが重要です。
- ●費用
- カバー…100~150万円
- 葺き替え…150~200万円
(屋根の大きさ・使用する屋根の建材によって多少差がでます。)
>屋根のカバー工事について詳しくはこちら
>屋根の葺き替え工事について詳しくはこちら
4章 塗装の剥がれ防止は業者選びが重要!
屋根の塗装の剥がれを防止するためには、メンテナンスの業者選びが重要になります。
なぜなら、知識のない業者や手抜き工事をする悪徳業者を選んでしまうと、施工不良が発生しやすくなるからです。
また、塗装出来ない屋根の状態かどうかも確認してもらえず、適切なメンテナンスを提案されないこともあります。
塗装後の剥がれのリスクを減らすためには以下のような業者を選ぶようにしましょう。
☑点検時に屋根の状態を、写真に撮って見てくれる
☑屋根の状態に合った工事を提案してくれる
☑工事の内容を見積もり時に分かりやすく説明してくれる
☑工事中の写真を残してくれる
☑保証を紙で出してくれる
☑アフターフォローがある
★業者選びに迷っている方はユーコーへ 剥がれのリスクを減らすために、どこの業者に依頼したら良いのか分からない方は、当サイトを運営するユーコーコミュニティーへご依頼ください。 ユーコーでは、屋根の状態をきちんと確認した上で最適なメンテナンスを提案致します。 点検時にはお写真を撮って、お見せしながらご説明しますので、ご自宅の屋根の状態を見たい方にも好評です。 屋根の剥がれが気になる方は、一度お問い合わせください。(東京・神奈川・長野エリア限定) |
まとめ
いかがでしたか。
屋根の塗装が剥がれる原因には以下の3つがあります。
・前回塗装の施工不良
・屋根材自体の不具合
・経年劣化
剥がれは放っておいてもよくならないので、早期に点検・修繕を行なっていきましょう。
また、修繕方法は主に以下の3種類です。
▪全体の再塗装=40~60万円
▪一部分の再塗装=5~20万円
▪カバー・葺き替え=100~200万円
剥がれの状態や原因に合わせて、最適なメンテナンスを行なうことが大切です。
安心して任せられる業者を見極め、屋根を長持ちさせていきましょう。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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