屋根修理の費用相場が分かる!失敗しない業者の見極め5ポイント伝授

貫板交換

屋根の割れや、雨漏りを見つけてしまった…

修理しなきゃと思うけれど、費用感が分からず、不安な方も多いのではないでしょうか。

 

屋根の修理は、数万円で済むちょっとしたものから、100万円以上かかる大がかりな工事まで、様々です。

しかもお家の状態によって、一軒一軒内容も金額も異なってきます。

完全な「定価」というものが無いため、悪い業者に騙された!という事例もまだ起こっているのが現状です。

 

そこで本記事では、屋根修理の目安となる費用相場をまとめました。

屋根材ごとに分けて分かりやすくしていますので、安心して工事するためにお役立てください。

 

さらに後半では、火災保険の適用や、悪徳業者に騙されないためのポイントもご紹介します。

適正価格でしっかり屋根を直せるように、ぜひ最後までじっくりお読みくださいね。

 


1章 屋根修理の費用相場

屋根の修理は、軽度の補修から大掛かりな工事まで様々です。

また、屋根の種類によっても修理方法・金額が異なってきます。

まずは戸建住宅でよく使われている屋根材ごとに、修理費用をまとめました。

ご自宅の屋根材の項目をご覧くださいね。

 

■屋根材の種類

屋根の種類

 

1-1 スレート屋根

■スレートの修理費用

ひび補修

5,000円~/箇所

差し替え

1~3万円/

棟板金交換

5,000~10,000/m

塗装 ※

50~70万円

カバー ※

80~150万円

葺き替え 

100~200万円

※2階建て30坪、屋根80~100㎡の概算

 

スレート(コロニアル、カラーベスト)は、セメントが主成分の薄い板状の建材です。

810年ほど経つと、ひび割れなどの経年劣化が出始めます。

 

ひび補修:5,000円~/箇所

ひび補修

ひび割れの修理は、主にコーキング材で行います。

欠け落ちてしまった場所も、破片が残っていればくっつけることができます。

 

差し替え:13万円/

スレート交換

衝撃などで大きく破損していた場合、そこだけ交換することもできます。

屋根材自体の価格や作業の手間で費用が左右されます。

 

棟板金の交換:5,00010,000/m

貫板

屋根の頂上にある棟板金(むねばんきん)が風にあおられて変形してしまった、飛ばされてしまったなどの場合は、交換工事となります。

中の板を木材ではなく樹脂製(腐らない)に変えることも可能です。

 

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塗装:5070万円

屋根の塗り替え

ひび割れや色あせ、コケの繁殖などが見られたら、塗装が必要です。

スレート本体は水に弱く、新築時の塗装が切れて雨水を吸い込むのが劣化の原因だからです。

そのため、劣化の根本解決のためには塗装で表面に防水効果を持たせる必要があります。

費用・耐用年数は使う塗料のグレードによります。

 

カバー工法:80180万円

屋根カバー工法は、現在の屋根の上に新しい屋根を被せる工事です。

スレート全体にひび割れが出て、補修や塗装で耐久性が戻せないときに行ないます。

 

葺き替え工事と比べ、屋根材の撤去処分費がないため、約2030万円ほど安くなります。

耐久性は使う屋根材によって多少変わりますが、2040年ほど持つものが一般的です。

 

葺き替え:100万~200万円

ルーフィングシート

葺き替え工事は、現在の屋根を撤去し、新しい屋根に付け替える工事です。

屋根から雨漏りを起こしていたり、屋根の下地まで湿気を帯びて傷んでいた場合は、葺き替え工事をしましょう。

 

1-2 瓦屋根

■瓦の修理費用

差し替え

1~5万円/

漆喰補修

4,000~7,000/m

棟積み直し

10,000~16,000/m

葺き替え※

120~250万円

※2階建て30坪、屋根80~100㎡の概算

 

差し替え:15万円/

割れ

破損、ひび割れなどがあった場合はそこだけ交換ができます。

瓦自体の価格や作業の手間で費用が左右されます。

ご自宅に予備の瓦がある方はそれを使いましょう。

無い場合は取り寄せが必要なので、業者にご相談ください。

 

漆喰補修:4,0007,000/m

漆喰補修

頂上の棟瓦(むねがわら)を固定している漆喰は、15年ほど経つとひび割れやはがれが起きてきます。

補修として、漆喰の詰め直し・塗り直しを行います。

 

棟積み直し:10,00016,000/m

瓦の積みなおし

棟積み直しとは、棟瓦を一度すべて取り外し、もう一度組み直す工事です。

漆喰の劣化や地震などの揺れで棟瓦が歪んだりズレたりしていた場合に行います。

 

棟の歪みやズレは放っておくと屋根全体に広がって、屋根の欠落や雨漏りの原因になりますので、棟瓦の修繕は重要なメンテナンスです。

 

葺き替え:120250万円

葺き替えは、現在の瓦を全て撤去し、新しい屋根に交換する工事です。

瓦全体が傷んでいたり歪んでいたりした場合は葺き替えを行ないましょう。

カバー工法と異なり、軽い素材に変えることで屋根全体が軽くなるので、耐震性が高まるというメリットがあります。

 

1-3 トタン屋根

■トタンの修理費用

部分張替え

5,000~8,000/

棟板金交換

5,000~10,000/m

塗装

50~70万円

カバー

80~150万円

葺き替え

90~200万円

 

部分張替え:5,0008,000/

傷んでいるトタンがごく一部であれば、部分的に修理もできます。

錆びによる穴あきや、風によるめくれには、そこだけを張り替える工事も可能か業者に確認しましょう。

 

棟板金交換:5,00010,000/m

金属屋根

トタン屋根も頂上には抑えの板金が乗っています。

台風などで飛ばされたときや、錆がひどくなっていたときは、交換をします。

 

塗装:5070万円

トタン屋根塗装

810年を過ぎて色あせや錆びが出てきたら、塗装でメンテナンスします。

ヤスリなどを使ってしっかり錆びを落とし、錆止め効果のある下塗りをするのがポイントです。

 

カバー:80150万円

全体に劣化が見られる場合は、新しい屋根を被せるカバー工事ができます。

撤去処分費がかからない分、葺き替え工事と比べて1020万円前後お得にできます。

※屋根の造り・形状によってはカバーできない場合もあるので、業者の方にご確認ください。

 

葺き替え:90200万円

屋根カバー

葺き替えは、古いトタンを撤去して新しい屋根と交換する工事です。

トタン本体や中身の下地板まで傷んでいた場合に行う、大がかりな修理です。

もともとトタンが非常に軽いため、同様に軽い金属のガルバリウム鋼板などを使うことが多いです。

 

1-4 その他の屋根

ベランダ屋根の台風被害

家本体ではなく、ベランダやカーポート等の屋根も修理が必要になることがあります。

これらの屋根の素材は、主に「ポリカーボネート(ポリカ)」か「波板」です。

 

■その他の屋根の修理費用

波板交換

5,000~1万円/

ポリカ交換

1~4万円/

 

ベランダやカーポートの屋根は、強風や大雪などの影響で破損することが多い場所です。

1枚ずつ交換することもできますが、そこだけ色が違ってしまうことなどがあるため、見た目が気になる方は全交換をお勧めします。

交換費用は1枚の屋根の大きさや全体の枚数によって変動します。

 

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2章 火災保険でお得にできる可能性あり!

入金

屋根を修理しようと思ったきっかけが台風や雪などだった場合、火災保険が適用できる可能性があります。

保険の中には、火事以外の自然災害も対応できる風災補償」が含まれていることが多いからです。

 

屋根修理は大きな工事になりやすく、費用の工面で不安な方も多いと思います。

保険が適用できれば少しでも負担を減らせますので、ぜひ加入している保険内容をご確認ください。

 

※風災保険がついていない場合は適用できません。

条件、貰える金額も保険によって異なりますので、詳しくは各保険会社さんに問い合わせましょう。

 

>屋根修理の保険申請のやり方についてはこちら

 


3章 注意!悪徳修理業者のよくある手口

屋根修理の相場を調べている方の中には、「悪い業者にぼったくられたなんていう話を聞いたことがあるから…」という不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。

実際、まだまだトラブルが多い業界ではあります。

特に屋根の修理は、生活に支障が出るからすぐ直したい、と急いでいる人も多いので、そうやって慌てている人の心理に付け込んだ悪徳業者もいるのです。

 

ここでは、気を付けてほしい悪徳業者の代表的な手口3つご紹介します。

慌てずに落ち着いて、しっかり業者を見極めましょう。

 

3-1 割高見積から見せかけの値引き

「本当は300万円の工事ですが、今回は奥様のために特別に200万でいいですよ!」

などと、大きな値引きをする業者は注意しましょう。

あらかじめ高い見積もりを提示しておいて、あたかもお得になったかのように見せかけているだけの可能性があるからです。

 

屋根の修理は、材料費や足場代、作業の人件費などが最低限必要です。

これらをゼロにはできませんし、会社を赤字にするわけにもいきませんから、そんな簡単に数十万円も値引きはできません。

大きな値引きをしてくる業者は要注意です。

 

3-2 意図的な工事開始後の追加請求

請求書

はじめは他社よりも安い見積もりで、お得にできて良かった…と思ったのに、

「工事してたら他にも悪いところが見つかったので、追加で材料費をください」

「思ったより状態が良くなかったので、全部取り替える工事に変更しましょう」

などと、わざと最初を安くしておいて、あとから高額な追加請求をする悪徳業者にも注意しましょう。

工事開始後の追加請求は、業者の言い値で割高になりやすいからです。

  • ・今更他社に相見積もりも頼めない
  • ・一度お願いすると決めた会社だからこそ断りにくい
  • ・工事が進められないので早く決断しないといけない

という消費者の心理に付け込んだ手口です。

 

こうした業者に騙されないためには、落ち着いて、冷静に見積内容を確認することが大事です。

慌ててよく見ずに契約をしてしまわないよう注意しましょう。

 

3-3 見えないところでの手抜き工事

手抜き工事

一番困るのは、「見えない・気づかないところで手抜き工事をする」悪徳業者です。

屋根の手抜き工事は気づくのも遅くなりやすいため、最悪の場合は雨漏り・さらに高額な修理の発生につながるからです。

  • ・安く雇った職人に粗雑な工事をさせる
  • ・細かい作業を省いて早く終わらせ、人件費を削減する
  • ・古い部材を使いまわして材料費を浮かせる

など、工事の質を落とせば業者側の利益は増やせますが、施主様からしたらたまったものではありません。

 

せっかくお金をかけて工事したのに、数年後にまた修理やり直しになっては大変ですよね。

きちんと金額に見合った工事をしてくれる、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

 


4章 適正価格業者を見極める5つのチェックポイント

最後に、悪徳業者に騙されないために押さえてほしいポイントを5つに絞って紹介します。

あなたのお家の屋根に適した工事を適正な金額でやってくれる、信頼できる業者を選ぶために、必ずチェックしておきましょう。

 

4-1 点検内容を写真付きで丁寧に報告してくれる

打合せ、提案

屋根点検時に細かく写真を撮ってくれ、その写真を見ながら、どこがどうなっていたのかきちんと報告してくれる業者を選びましょう。

どんな修理内容になるのかを、あなた自身が把握できるためです。

 

見積り段階で屋根に上って点検してもらうのは大前提です(点検なしは論外)。

きちんと写真を撮ってもらうことで、「はじめは気づかなかった」という追加請求の手口を防ぐことができます。

 

屋根修理は普段見えないところで行うことがほとんどです。

写真チェックで、本当にその修理は必要なのか、それが適切な修理なのかを落ち着いて判断しましょう。

 

4-2 見積書の項目が細分化されている

見積書は、具体的な工事内容の項目がしっかり分かれていて、数量(枚数、㎡数など)、使う材料なども明記している業者が安心です。

どんな材料をどのくらい使って、ということが分からないと、金額をごまかされやすいからです。

逆に、「屋根修理工事 一式」などと曖昧に書かれている業者は避けましょう。

 

良い例:

良い見積もり例

 

悪い例:

屋根修理工事 一式

1,000,000円

 

4-3 大幅な値引きがない

見積りから50万円以上の大きな値引きは、まず疑いを持つようにしましょう。

完全に赤字で修理してくれる業者はまず存在しないからです。

 

修理業者も、材料費や職人の人件費を支払わなければなりません。

それらを差し引いて出た利益で、会社の維持費や全社員の給料をまかないます。

大幅な値引きをしている(それでもまだ利益は出る)ということは、元々にどれだけの利益を上乗せしていたのか…ということになってしまいます。

 

値引きは嬉しいものですが、すぐに飛びつくのは危険です。

「なぜその値引きができるのか」をきちんと説明してもらいましょう。

(例:近所で同一の工事があるため同じ材料をまとめて発注できる、会社でやっているキャンペーンを適用できる、等)

 

4-4 大小様々な屋根工事の実績がある

屋根葺き替え

屋根修理を依頼するときは、軽補修から大掛かりな葺き替えまで、多様な工事を行なっている業者を選びましょう。

経験があるからこそ、あなたのお家に最適な修理方法を選んでくれるからです。

 

逆に、工事経験が少なかったり、特定の得意な工事しかやらない業者だったりすると、

・本当は不要な、大がかりな修理しか提案されない

・本当はしっかり直さないと意味が無いのに、軽補修で済まされる

ということが起こり得ます。

 

どんな修理が適しているかは、お家ごとに異なります。

あなたのお家の現状に合った適切な修理をしてもらうためにも、担当者に聞いたりホームページを見たりして、実績が多い業者を選びましょう。

 

4-5 自社施工できる職人がいる

屋根修理は、社内に職人がいる地元の業者を選びましょう。

大手リフォームチェーンやハウスメーカーに依頼すると“中間マージン”が発生して、費用が割高になるからです。

中間マージン 屋根工事

 

社内に職人がいない会社に頼んでも、実際に工事に来るのは地元の下請け業者です。

同じ工事内容なら下請けを使わない地元の専門業者に依頼した方が、お得に工事できます

また、間に入る会社がないほうが、「契約時の説明と違う」「言ったことが伝わっていない」などのトラブルも少なくできます。

 

金額が大きくなりがちな屋根のことだからこそ、下請けを使っていない地元業者を選びましょう。

 


まとめ

屋根修理の費用相場は、修理の規模や屋根の種類によって異なります。ご自宅の屋根に合わせた見積もりをもらいましょう。

ひび割れや欠け等の軽い補修なら数万円~、

大きな葺き替え工事などになると100万円~かかります

 

工事費をお得にする方法として、火災保険の利用があります。

台風や雪などの自然災害がきっかけで修理をお考えの方は、火災保険が適用できるか、加入している保険会社に確認してみましょう。

 

しかし屋根修理は、ぼったくられたなどの悪い話を聞くこともあると思います。

注意してほしい悪徳業者の手口としては、

  • ・割高見積から見せかけの値引き
  • ・工事開始後に気づいたと言って追加請求
  • ・見えないところでの手抜き工事

などがあります。

 

適正価格の業者を見極めるために、

  • ・点検内容を写真付きで丁寧に報告してくれる
  • ・見積書の項目が細分化されている
  • ・大幅な値引きがない
  • ・大小様々な屋根工事の実績がある
  • ・自社施工できる職人がいる

5点はチェックしておきましょう。

 

屋根修理はお家にとって緊急の大事なものだからこそ、お金の面も重要です。

適正価格で屋根を直すために、少しでもお役に立てれば幸いです。

最後までお読みくださりありがとうございました。

 

◆葺き替えなどの大きな修理の場合は、自治体からの補助金がもらえることもあります。詳しくは以下のページもご覧ください。

補助金で屋根リフォームをお得に!申請から受け取りまで徹底ガイド

 

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