ご自宅のサイディング外壁がボロボロになって張り替えが必要だと言われてしまったあなた。
「サイディングの張り替え工事にはいくらくらいかかる?」
「出来るだけお得にする方法はないの?」
と気になって調べているのではないでしょうか。
確かに工事を決断する前に、どのくらいの費用がかかるのか知っておきたいですよね。
そこで今回はサイディング外壁の張り替え工事費用について詳しく解説していきます。
また、相場よりも高くなってしまう3つのケースや、お得に工事をするポイントについてもご紹介しますので、工事の際に参考にしてみてください。
記事の後半では、工事をどこに頼んでいいのか分からない方のために適正価格で工事をしてくれる業者の特徴についてもご説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。
費用感や業者選びを把握した上で工事を行なっていきましょう。
目次
1章 サイディング張り替え工事の費用相場
サイディング外壁の張り替え工事の費用相場をご紹介します。
相場を知っておくことで、業者からもらった見積りの高い安いが判断出来ます。
正しい判断をするためにも相場は把握しておきましょう。
1-1 工事全体の費用相場
工事名 | 費用相場(30坪2階建て150㎡の場合) |
張り替え工事 | 200~300万円 |
塗装工事 | 60~150万円 |
カバー(重ね張り)工事 | 150~200万円 |
工事全体の費用相場は30坪150㎡で200~300万円ほどです。
費用は新しく設置する外壁材の厚みや種類によって変動します。
他のサイディング外壁のメンテナンス工事(塗装やカバー)と比較すると一番費用がかかる工事です。
そのため、雨漏りが発生した場合やサイディングの劣化が著しい場合など最終手段として選択されることが多いです。
張り替え後は新築のような仕上がりになります。
◆サイディングの塗装についてはこちらの記事をご覧ください。
◆カバー工事について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
1-2 費用の内訳
費用の内訳をご紹介します。
張り替え工事費用の主な工程と単価相場は以下の通りです。
外壁材は厚みや種類によって、費用に差が出ます。
また、管理費・諸経費も業者によって設定金額が変わるので、1社だけでなく3社ほど相見積もりを取ると比較することが出来ます。
1-3 見積もり事例
具体的な見積もり事例を3パターンご紹介します。
それぞれ外壁材の種類や張替範囲が異なる事例ですので、ご自宅の状況と近いものを参考にしてみてください。
※実際の費用はお家自体の大きさや劣化状況、外壁の種類によって差が出ます。点検してもらった上で見積もりを出してもらいましょう。
【ケース①】サイディング2枚交換
~ベランダのサイディングを2枚交換した事例~
※ベランダ部分足場の場合
※サイディング1枚につき1.5㎡と計算
【ケース②】外壁1面交換
~北側の外壁(40㎡)を交換した事例~
※全面足場の場合
【ケース③】外壁全面交換
~2階建て150㎡の外壁全面張り替えした事例~
2章 費用が高くなる3つのケース
費用が相場よりも高くなるケースをご紹介します。
あらかじめどこに費用がかかるのか把握しておきましょう。
2-1 新規外壁材のグレードが高い場合
劣化したサイディングを外し、新しい外壁材を取り付ける際、グレードの高いものを選ぶとその分費用は高くなります。
外壁材の種類 | 単価相場 |
窯業サイディング | 5,000円~ |
金属サイディング | 4,000円~ |
金属サイディングはデザインは窯業系よりも限られてしまうため、新築時にはあまり選ばれることが少ないです。
しかし耐久性が高いのでメンテナンス費用を考えると金属サイディングの方がおすすめです。
ただ、一部の張り替え場合は、サイズや厚みを周りと合わせる必要があるため、新築時と同じ大きさ・厚みのサイディングを選ぶ必要があります。
2-2 内部まで劣化が進んでいた場合
雨漏りが発生している場合や、サイディングを剥がしたときに内部まで劣化していた場合は、別途修繕工事が必要になります。
ただ、費用をおさえようとして内部修繕をしないまま張り替え工事をするのは絶対におすすめしません。
内部の劣化を放っておくと、家全体の耐久性に悪影響を及ぼしてしまうので、内部の状態が心配な場合は費用が高くなっても修繕を行ないましょう。
2-3 ハウスメーカーに依頼した場合
ハウスメーカーに依頼した場合、相場よりも費用が高くなります。
なぜなら、ハウスメーカーで工事すると中間マージンが発生するからです。
家を建てる専門のハウスメーカーでは、リフォーム工事は下請けや孫請けの職人に依頼するため本来の工事費用よりも約10~30%も上乗せされます。
建てたところにどうしても頼みたい方は、相場よりも費用が高いことを覚えておきましょう。
3章 お得に工事する2つの秘訣
サイディングの張り替え工事をお得にするための2つの秘訣をご紹介します。
少しでも工事費用を下げたい方はぜひご覧ください。
3-1 補助金を利用する
工事前に補助金を申請しましょう。
自治体によっては、外壁改修だけで補助金がもらえるケースがあります。
もらえる場合は10~20万円ほど自治体からの補助が出ます。
ただし、お住まいの地域によって条件はかなり変わっていきますのでまずはお住まいの自治体のリフォーム工事の補助金について調べてみましょう。
⇒地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト
◆補助金の申請方法や注意点はこちら
3-2 近くの業者に依頼する
お得に工事したいのであれば、家から車で30~60分圏内の専門業者に依頼しましょう。
なぜなら工事を遠方の業者に依頼すると、出張費が発生する場合があるからです。
出張費は工事の品質には関わりがない無駄な出費になるので、お得に工事したいのであれば近くの業者に依頼しましょう。
4章 適正価格で行なってくれる業者の特徴3つ
工事で一番迷うのが業者選びですよね。
この章では適正価格で丁寧な工事を行なってくれる業者の特徴を3つご紹介します。
業者を選ぶ際にぜひお役立てください。
4-1 点検に60分前後かけている
お見積りを出すための外壁点検で60分前後かけて丁寧に点検してくれる業者を選びましょう。
外壁は一部劣化していたら他の部分も劣化している場合があります。
サイディングの劣化の確認だけでなく、シーリングや雨どい、屋根など家の他の部分も劣化していないかをプロの目線でチェックしてくれる業者だと安心です。
また、丁寧な点検をする事で、本当に必要な補修内容が明確になりお見積りも的確になります。
10~20分の適当な点検のみだと、後々追加費用がかかってしまう場合もあるので丁寧な点検が大切です。
4-2 点検の際の写真を見せて現状を説明してくれる
お見積りを提示してもらう際に、点検時の写真を見せながら説明してくれる業者を選びましょう。
リフォームは専門的な知識が多いので、現状や補修方法などあまり分からないまま業者にお願いしてしまう方も多くいらっしゃいます。
しかしそれは危険です。
補修内容を理解していないまま業者任せにしてしまうと、工事中に手を抜かれてしまう場合があります。
そのため、現状の報告や補修・お見積りの内容を分かりやすく丁寧に説明してくれる業者だと安心です。
また、業者によっては写真を全く撮らない・撮ってもくれない場合があるので点検前に写真をもらえるのかは確認しておきましょう。
4-3 見積もり書に「㎡数」「単価」の記載がある
詳細な見積もりをくれる業者に依頼しましょう。
一番NGな見積もりが「外壁張り替え工事 一式=○○円」という大雑把な見積もりです。
工事内容が詳細に記載されていないと、外壁材にいくらかかっているのか、シーリングや足場架設にいくらかかっているのかなどの単価が分かりません。
また必要な工程の記載もなく手を抜かれてしまっても、契約通りとシラを切られてしまう場合があります。
適正価格で丁寧な工事をしてもらうためには、「㎡数」や「単価」、「工程」などの詳細が記載された見積もりをくれる業者に依頼することが大切です。
まとめ
いかがでしたか。
サイディング張替工事の費用相場は以下の通りです。
工事名 | 費用相場(30坪2階建て150㎡の場合) |
張り替え工事 | 200~300万円 |
塗装工事 | 60~150万円 |
カバー(重ね張り)工事 | 150~200万円 |
ただし、費用相場よりも高くなる場合もあります。
費用が高くなるケースは以下の3つです。
・新規外壁材のグレードが高い場合
・内部まで劣化が進んでいた場合
・ハウスメーカーに依頼した場合
また、張り替え工事は決して安い工事ではないので、出来るだけお得に工事した方は以下の2つのポイントを覚えておきましょう。
・補助金を利用する
・近くの専門業者に依頼する
工事を満足して終えられるように以下の3つを満たす優良業者に依頼しましょう。
①点検に60分前後かけている
②点検の際の写真を見せて現状を説明してくれる
③見積もり書に「㎡数」「単価」の記載がある
最後までご覧くださり、ありがとうございました!
◆張り替え後のガルバリウム鋼板の外壁の種類が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
⇒ガルバリウム鋼板で高級感漂う外壁!おすすめ種類5選と選び方ガイド
◆おしゃれなサイディング外壁事例を見たい方はこちらの記事をご覧ください。
⇒プロが選ぶサイディングおしゃれな画像集17選!人気事例を徹底解説