洗濯物を干すときにふと視界に入ったベランダの外壁。
「あれ?少し剥がれている?」
「これ放っておいて大丈夫なの?」
と心配になって調べているのではないでしょうか。
小さい剥がれであっても、一度目に入るとずっと気になりますよね。
実際に、下記のような症状が出ている場合は外壁が雨漏りしていることもあるので注意が必要です。
・カビコケの繁殖
・剥がれ
・膨れ
・反り(浮き)
症状が広がると、ベランダごと交換しなければいけない事態にもなってしまいます。
そんな事態にならないように適切な修繕方法で被害を最小限に抑えていきましょう。
この記事では、雨漏りしているかもしれないベランダ外壁の劣化症状と、修繕方法・費用相場を解説していきます。
また、そういった症状が出るのを防ぐための定期的なメンテナンスについてもご紹介。
ベランダもこまめなお手入れで長持ちさせていきましょう!
目次
1章 雨漏りの可能性大!ベランダ外壁の要注意症状4つ
ベランダは実は雨漏りしやすい場所です。
なぜなら、以下のような特徴があるからです。
①ベランダの外側のカベは紫外線に当たって劣化速度が速い ②ベランダの内側のカベは日当たりが悪くて湿気がこもりやすい ③笠木(かさぎ)から雨が入り込みやすい ※笠木とは、ベランダの手すり部分のことです。 |
この章では雨漏りが疑われるベランダ外壁の劣化症状を解説していきます。
ご自宅に同じ症状が出ていないか見てみましょう。
※ここでの雨漏りは内部の柱・躯体まで水が染みこんでいる状態のことを指します。
1-1 カビ・コケの繁殖
カビ・コケの繁殖が進んでいたら要注意です。
外壁は年数が経って外壁が劣化すると水を吸うようになります。
特にベランダの内側の外壁は、日が当たりにくく湿気が溜まる場所なのでカビやコケが生えやすいです。
▲外壁にコケが繁殖している状態
放っておくと表面だけでなく外壁に根を張り、内部の木部まで水が回ってしまいます。
ベランダ外壁に広範囲のカビ・コケがある方は早急に業者に見てもらいましょう。
1-2 表面の剥がれ
ベランダ外壁の表面が剥がれているという場合も雨漏りしている可能性があります。
通常、外壁に使われる建材はとても丈夫で硬いため表面が剥がれることはありません。
しかし、外壁が水を吸ってしまうと湿気を逃がそうとして一緒に表面が剥がれてきてしまいます。▼
表面の剥がれは、外壁が水を吸って劣化が進んでから出てくる症状です。
外壁の内側にある柱まで水が到達している可能性も高いので、早期に対処することが大切です。
1-3 塗膜の膨れ
外壁の表面が膨れてきている場合も要注意です。
膨れは、これまでに塗装したことがある外壁によくみられる症状です。
外壁に含まれた水分の逃げ道がなくなって表面に膨れとして出てきてしまいます。
塗装して外壁の防水性はあるにも関わらず、膨れが起きているということは、どこかの隙間から水が入り込んでいる可能性があります。
放っておくと外壁の内部の木部が腐食してしまうので注意が必要です。
1-4 外壁の反り(浮き)
外壁が浮いている・反っている場合も雨漏りの危険性が高いです。
なぜなら、反りは長期間水を吸っている外壁に起こる症状だからです。
外壁が紫外線によって劣化し、水を吸い込むようになります。
水を吸って膨張した外壁が、晴れた日に日が当たる面から乾き、スルメを焼いたときのように反ってしまうのです。
この症状は、サイディング外壁のお家の、ベランダ外側によくみられる劣化症状です。
ご自宅のベランダ外壁も反っている・浮いているなどの症状がないかチェックしましょう。
2章 ベランダ外壁の修繕方法と費用相場
ベランダ外壁が雨漏りしてしまったときの修繕方法をご紹介します。
費用も一緒にご紹介しますので、実際にいくらくらいかかるのか把握しておきましょう。
2-1 外壁交換=15~80万円
範囲の広いカビ・コケの繁殖や、剥がれが見られる外壁は、張り替え工事が必要になることが多いです。
費用は範囲にもよりますが、一部張り替えで15万円~、全部張り替えで80万円~です。
内訳としては【足場仮設・古い外壁の撤去・新規外壁の設置・施工費】となります。
外壁の内側の木部の傷み具合によっては、プラスで木材補修・交換が必要になることもあります。
費用を抑えるには、劣化範囲が狭いうちに工事することが大切です。
2-2 左官補修=4~7万円/㎡
モルタル外壁の場合は、膨れた部分、剥がれた部分を補修する方法があります。
費用は1㎡あたり4~7万円です。(足場代別途)
膨れた部分を剥がし、補修をしてから吹付塗装かローラーで模様をなじませて塗装します。
ただし膨れの原因が分からない状態で補修をすると、補修後も別のところで膨れが発生してしまう可能性が高いです。
必ずプロに点検してもらってから補修をするようにしましょう。
2-3 笠木(かさぎ)の交換=2~4万円/m
笠木の隙間から外壁に水が入ってしまっていたら、笠木の交換が必要になることもあります。
費用は1mあたり2~4万円です。
笠木を取り外した際に、内部の木材や外壁全体に水が回っているケースもあります。
もし水が回っていたら、笠木だけ取り替えても外壁の状態はよくなりません。
傷んでいる部分すべて交換して、外壁が剥がれたり腐食したりしないように対処しましょう。
3章 雨漏りを防ぐメンテナンス
ベランダで雨漏りを防ぐためには定期的なお手入れが重要です。
雨漏りしてしまうと修繕も大規模になり費用も掛かってしまうので、雨漏りを防ぐメンテナンスを行なっていきましょう。
3-1 コーキング交換
外壁がサイディング・ALCの場合は、外壁と外壁の間にあるコーキング目地の交換が必要です。
築10年近くなるとひび割れや剥離などが発生します。▼
ベランダは紫外線を特に浴びる部分なのでその分コーキングの劣化も速いです。
コーキングの状態を確認し、固く縮んでいたり、ひび割れや剥離などがあれば新しいものに交換しましょう。
■費用:1mあたり900~1,100円
3-2 外壁塗装
外壁にひび割れがある、コケが少し生えている、手で触ったときに粉がつくなどの症状がある場合は、外壁塗装の時期が来ています。
放っておくと外壁が水を吸って、1章で紹介したような状態になってしまいます。
築10年を目安にひび割れやコケの有無などを確認し、劣化症状が出る前に塗装を行ないましょう。
■費用:80~160万円(2階建て30坪のお家の場合)
3-3 ベランダ防水
ベランダの雨漏りを防ぐためには、床の防水もメンテナンスが必要です。
防水が劣化すると外壁から流れてきた水が染みこんで、雨漏りしてしまうからです。
防水も築10~15年でメンテナンスが必要になるので、外壁塗装と一緒に防水の再施工も行うことをおすすめします。
■費用:10~15万円(9~10㎡のベランダの場合)
4章 気になる症状があればメンテナンス業者に相談しよう!
ベランダ外壁に気になる症状があれば、メンテナンス業者に点検を依頼しましょう。
剥がれや膨れなどであれば早期に対処することが重要です。
また小さいひび割れやコケの繁殖であっても、放っておくと劣化する一方です。
あなたのお家にどんなメンテナンス・修繕工事が必要なのかまずは診断してもらいましょう。
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まとめ
いかがでしたか。
ベランダ外壁の要注意症状は以下の4つです。
・カビやコケが生えている
・外壁の表面が剥がれている
・外壁が膨れている
・外壁が反っている
すでに雨漏りして内部の木部まで傷んでしまっている可能性もあるので早めに修繕工事を行いましょう。
また、3つの劣化症状が出ていなくても、雨漏りを防ぐために定期的なメンテナンスは必要です。
・コーキングの目地交換
・外壁塗装
・床の防水施工
を行なって、ベランダを良い状態に保っていきましょう。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
◆外壁の修繕方法についてはこちらの記事をご覧ください。