ふと屋根がひび割れているのに気付いたあなた。
「このひび割れは放っておいて大丈夫なの?」
「まだ寿命じゃないと思うけど、なんでひび割れているの?」
「直すにはいくらかかるの?」
と気になって調べているのではないでしょうか。
大切なお家の屋根がひび割れてしまっていたら、心配ですよね。
ひび割れがあるからといって、すぐに雨漏りするわけではありません。
しかし、放っておいても状態は良くならないので、補修や修理が必要です。
ただどのような対処をするかは、屋根の状況やひび割れの原因によって変わってきます。
そこでこの記事では、屋根にひび割れが入る主な2つの原因を解説していきます。
また、症状別の適切な対処方法も細かくご紹介しますので、ご自宅の屋根に合った方法をチェックしていきましょう。
最後には、適切な屋根点検や屋根補修をしてくれる優良業者選びについても解説。
この記事を読めば、ご自宅の屋根に入ったひび割れの原因から対処方法、費用、どんな業者に依頼すべきなのか全てわかります。
大切なお家を長持ちさせるためにも、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1章 屋根のひび割れの原因
屋根にひび割れが入る原因は主に「外部からの衝撃」と「経年劣化」の2つです。
それぞれ解説していきます。
1-1 外部からの衝撃
粘土瓦などの丈夫な瓦が割れている、何かがぶつかったような跡がある場合は、外部からの衝撃が原因となります。
・台風や強風で、飛んできたものがぶつかった
・地震で瓦同士がぶつかった
など衝撃が入ることで、硬く丈夫なものでも割れてしまいます。
外部からの衝撃による割れの場合は、その部分を補修・修理しましょう。
1-2 経年劣化
スレート屋根やセメント瓦、モニエル瓦などは、経年劣化でひび割れが発生してしまうことが多いです。
▼スレート屋根
薄型・軽量で、新築の約7割に採用される屋根です。
▼セメント瓦
瓦型ですが、セメントが主成分なので塗装が必要です。シンプルなデザインのものが多いです。
▼モニエル瓦
セメント瓦の一種で、表面に着色スラリーという着色剤が塗られていてデザイン性が高いのが特徴です。
どの瓦も、セメントを固めて作られており、新築時はとても硬くて丈夫です。
しかし、表面に塗装された塗料が紫外線によって劣化することで、雨水を吸うようになり、脆くなってしまいます。
水を含んで膨張し、太陽があたる表面から乾いて収縮して、ひび割れやすくなります。
耐用年数は20~30年ですが、ひび割れは築5年以降で発生するところもあります。
2章 ひび割れを放っておくのはNG!
外部からの衝撃であっても経年劣化であっても、ひび割れを放っておくのはお勧めできません。
なぜなら、ひび割れを放っておくとやがて割れてしまい、割れた破片が落ちてきたり、雨樋に落ちて詰まりの原因になるからです。
▼落下した屋根瓦
落下した屋根の一部が人やものに当たったら危険です。
また、ひび割れを放っておくと、その箇所に雨水が集まり内部にある防水シートを傷めてしまいます。
防水シートが傷んでしまうと雨漏りしてしまうので、注意が必要です。
小さなひび割れでも、放っておくと知らない間に大きなひび割れや欠けに繋がってしまうので早めに対処しましょう。
3章 【状況別】ひび割れの対処方法
状況別のひび割れの対処方法を解説していきます。
具体的な補修・メンテナンス方法や費用も一緒にご紹介しますので、
ご自宅の屋根に合った対処方法をチェックしていきましょう。
3-1 衝撃が原因なら「補修」or「部分交換」
台風・強風等で飛んできたものがぶつかった、地震の後に屋根が割れていた、などの外部からの衝撃が原因の場合は、補修か部分交換を行ないましょう。
補修 | 1~4万円 |
一部交換 | 2~5万円 |
※足場代別途(屋根の状況によっては足場架設が必要な場合もあります。)
>台風や強風などの風災が原因の場合は火災保険で直せる可能性があります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
3-2 経年劣化なら「補修+塗装」
スレート屋根・セメント瓦・モニエル瓦で、築5年以降にひび割れが発生していたら、経年劣化によるひび割れの可能性が高いです。
ひび割れ補修を行なったあとに、塗装をして屋根の防水性を取り戻しましょう。
補修+塗装 | 40~80万円(30坪80㎡の場合) |
※足場費用込みの金額です。
誤った屋根塗装をすると、かえって雨漏りしてしまう危険性もあります。
>適切な屋根塗装についてはこちらの記事をご覧ください。
3-3 広範囲にわたるひび割れは「カバー」or「葺き替え」
広範囲にわたってひび割れがある場合は、屋根材の耐久性が低下しています。
補修や塗装をしてもすぐに割れてしまう可能性が高いので、新しい屋根に変える工事を行ないましょう。
カバー(重ね葺き)工事 | 100~150万円(30坪80㎡の場合) |
葺き替え工事 | 150~200万円(30坪80㎡の場合) |
※足場代込みの金額です。
カバー(重ね葺き)工事
「カバー工事」は、今の屋根の上に新しい屋根を被せる工事です。スレート屋根の場合はカバー工事をすることが出来ます。
葺き替え工事
「葺き替え工事」は、今の屋根を撤去して、新しい屋根を葺き直す工事です。瓦屋根や既に雨漏りしている屋根は葺き替え工事が必要です。
>塗装が出来ない屋根もカバー・葺き替えが必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
4章 まずは屋根点検!優良業者の見極め方
屋根にひび割れが起きていたら、まずは業者に点検を依頼しましょう。
プロの目線から点検してもらうことでより適切な対処をする事が出来ます。
ただし、業者の中には知識や実績がない・悪質で手抜きをするなどの業者もあります。
丁寧に点検・工事をしてくれる優良業者を見極めていきましょう。
4-1 屋根の写真を撮ってくれる
点検時に屋根の写真を撮ってくれる業者を選びましょう。
業者の中には、屋根を直接見ずに下から確認するだけのところもあります。
しかし屋根は、下からはあまり見えない頂点付近が一番傷みやすいです。
そのため、ご自身の目でも確認できるような分かりやすい写真を撮ってもらいましょう。
業者が屋根に登って、さらに割れてしまうのではないかと心配な方は、ドローンや高所カメラを用いて点検してくれる業者に依頼するのがおすすめです。
★ユーコーではドローンによる無料屋根点検を実施 当サイトを運営しているユーコーコミュニティーでは、ドローンによる屋根点検も無料で行なっています。(東京・神奈川エリアのみ) 屋根の様子が気になるけど、登られるのが嫌な方、割れてしまうのが心配な方は、ぜひお申込みください。 ご希望の方はこちら「無料点検・見積依頼フォーム」 ※ドローンご希望の方はお問い合わせの際にドローン希望の旨をお伝えください。 |
4-2 状態に合った提案をしてくれる
屋根の状態に合った提案をしてくれる業者を選びましょう。
業者の中には、小さなひび割れがあるだけで「屋根は塗装しても意味がないので葺き替えしましょう。」と一つの工事の提案しかしないところもあります。
小さいひび割れなのに、いきなり葺き替えを勧めてくるなんて、予算もかかるし信用できないですよね。
反対に、カバーや葺き替えが必要な劣化状態でも、無理に塗装を勧めてくる業者もいます。
そういった業者は知識・経験がない、又はきちんと屋根を点検していない恐れがあります。
どんな工事でも状態を見て適した工事をしなければ意味がありません。
ご自宅の屋根の状態をきちんと見て、最適な提案をしてくれる業者だと安心です。
4-3 屋根工事の事例がある
屋根工事の事例がある業者に依頼しましょう。
中には、塗装工事と屋根のリフォーム工事では職人が違うため、どちらかしか事例がない業者もあります。
そのため、カバー工事を依頼したら「うちでカバーをやるのは初めてです!」と言われることも。
工事実績がない業者に屋根の工事を任せるのは心配ですよね。
そのため、屋根補修、交換、塗装、カバー、葺き替えの全ての事例があるか事前に業者に確認しましょう。
全ての工事経験があれば、事例を見てどんな仕上がりになるかも確認できるので安心です。
まとめ
いかがでしたか。
屋根がひび割れる原因には、「外部からの衝撃」と「経年劣化」の2つがあります。
どちらにしても、メンテナンスや修理を行なうこと必要です。
なぜなら、ひび割れを放っておくと、状態が悪化して欠けてしまう、瓦が落下してしまうなどの恐れがあるからです。
また、ひび割れた箇所に雨が溜まり、内部の防水シートを傷めて雨漏りの原因になることも。
ひび割れを見つけたら早急に対処しましょう。
状況別の対処方法は以下の通りです。
・衝撃が原因なら「補修」or「部分交換」
・経年劣化なら「補修+塗装」
・広範囲にわたるひび割れは「カバー」or「葺き替え」
ただ、屋根はなかなかご自身で状況を判断するのが難しいところです。
そのため、業者にきちんと点検してもらいましょう。
屋根工事業者の優良業者の特徴は以下の3点です。
・屋根の写真を撮ってくれる
・状態に合った提案をしてくれる
・屋根工事の事例がある
小さなひび割れでも、きちんと直して安心して長く暮らしていきましょう!
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
◆屋根の修理・リフォーム工事の費用が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
屋根リフォームの費用相場が丸わかり!10種類の工事内容と業者選び
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