外壁の塗り替えをする際、何かアクセントをつけてオシャレにしたいけど、具体的に何をどうしたらいいの?
こんなお悩みをお持ちではないでしょうか。
外壁の塗り替えをする際、たった5つのパターンから選ぶだけで、いとも簡単にお好みのオシャレなアクセントをつけることができます。
しかし、アクセントの入れ方を間違えると奇抜になってしまったり、ミスマッチになってしまったりしてしまいます。
アクセントには「さりげなさ」が重要です。
「さりげなさ」を効果的に出すためには、
1.色を変える、2.イラストを入れる、3.模様を入れる、4.飾りを取り付ける、5.オリジナルを取り付ける
この5つパターンから選べば間違いないです。
何かアクセントをつけたいけど、どこにどうアクセントをつけたらいいの?目立ちたくないけど、オシャレだよねって言われたい。せっかくだし、他のお家とはちょっと変えたい。奇抜は嫌だけど、オシャレは欲しい。
どれも5パターンの方法を抑えるだけでぐんっとオシャレなアクセントをつけることができます。あなたのその希望を叶える方法をこれから伝授します。
目次
1章 オシャレなアクセントをつけるための5つのパターン
1-1 タイルやレンガを施して、イメチェン
外壁のコーナーやベランダのコーナー、玄関廻りなどにタイルやレンガなどを取り付けると今までの雰囲気よりぐーんとグレードアップしてより重厚感が出ます。
【コーナーに取り付け】
家のコーナー部分に取りつけると、お家全体がヨーロッパ風のオシャレな雰囲気になります。
■オレンジのレンガで北欧風に!
コーナーだけでなく玄関廻り、ベランダアーチ部分にも取り付けると統一感が出てよりオシャレに
■レンガのアクセントでヨーロッパ建築風に!
外壁全体ではなく一部にレンガを取り付けると西洋風の印象に。
こんな風に部分的にタイルを取り付けるだけで印象がガラッと変わりますよね。
【コーナー以外に取り付け】
窓下などやベランダに付けるのもおススメです。アクセントとしてタイルやレンガを取り付ける場合は、全体ではなく、コーナーや窓下、窓周りや玄関まわりなどに取り付けるとまとまりが出て、オシャレな仕上がりになります。
■ベランダの壁も印象がガラッと変わっておすすめ!
タイルのモチーフをアクセントとして入れるのもオシャレ
1-2 コンクリートでかたどって、理想の仕上がりをゲット
デザインコンクリートで施工すれば、理想の仕上がりに最も近づけることが出来ます。
なぜなら、既製品の部材だとなかなか自分の好みのサイズや幅、色がないということも多くありますが、このデザインコンクリートは、好きに形を作れ、好きに色付けをすることができるからです。
例えば、このお家はガレージの打ちっぱなしのコンクリートがレンガ調のオシャレな壁面に変身しました。
↓施工中の様子をご紹介
①まず、コンクリートを壁にはつっていきます。
②次に、職人が手作業で丁寧に形を作っていきます。
③ベースとなる色を塗っていきます。アクセントとして白も塗っています。
④重ね塗りをして色に変化をつけていきます。
④全体のバランスを見て仕上げ、完成です。
デザインコンクリートは、色味の変更などが施工中に修正できるため、アクセントをつけたいけど全体のバランスを見ながら進めることも可能です。
理想の仕上がりを一から作りたい方に、おススメです。
1-3 イラストを入れて、キュートな印象に
イラストを入れることで他のお家とはちょっと違うオシャレなアクセントを楽しむことができます。
動物を描く
飼っているワンちゃんやネコちゃんをモデルにしたり、かわいい小鳥などをあしらいワンポイントを入れるのが人気です。
■あの人気者がお家の壁に登場!
パンダがでんぐりがえししている愛らしいデザインです
■玄関のウェルカムボード代わりに!
赤いリボンがポイント!差し色にもなります
■イヌ・ネコだけじゃない、鳥もかわいい!
サッシ上に小鳥のイラスト窓枠に小鳥がとまっているわ!と見間違う人続出です
■愛犬のシルエットがインパクト大!
施主様が飼っているワンちゃんがモデルです!
■仲良し4兄弟!ネコちゃん3匹、ワンちゃん1匹
シルエットだけじゃなくイラストタッチもかわいい♪
■まるでベランダを駆け回って遊んでいるよう!
2匹の愛犬がいつもお散歩している時の風景を切り取りました
植物を描く
植物を描くとグリーンやお花の色がアクセントになり、ナチュラルな雰囲気が出ます。
■玄関の天井にフレッシュなアートデザイン
色味がプラスされパッと明るい印象になります!
■門塀に上品なバラの花のアート
そこから生えているかのような、凝ったデザインがおしゃれなバラです
■お花とツタで西洋のガーデン風に!
お花とツタで西洋風ガーデンをイメージしてデザイン
■ご自分でデザインしたイラストも入れられます!
奥様がデザインした黄色のミモザをベランダのアクセントとして入れました金運アップ間違いなし!
動植物以外にもこんなイラストが大人気です!
■模様を数か所にあしらってカッコ良く!
お家の角などポイントごとに模様を入れて、デザイナーズ物件のようなおしゃれな雰囲気になりました。
文字を入れる
イニシャルや表札などを壁にデザインし、ペイントするのも流行っています。
■表札も壁にペイントする時代!
表札を壁にデザイン。可能性は無限大です
■妻飾りをペイントでつける!
妻飾りにイニシャルをデザインして、インパクト大です
■文字+イラストで華やかな玄関に!
ウェルカムボード代わりに、かわいらしいお花も加えたペイントです。
■お家に子供の成長記録を!
お子さんの身長を柱に刻んだりしたことはないでしょうか。まさに家族と一緒に育つお家になります。
【番外編その1】外壁だけじゃない、ポストや塀のアクセントがおすすめ
■さりげなくワンポイントを!
ポストは色んな人が通るので見るたび気分もルンルンです
■ポストや花だんを生かしたデザインに!
ポストの投函口や花壇を利用してデザインも工夫ネコちゃんが塀で遊んでいるようですよね
■色味が印象を変える!
植物モチーフで色も落ち着かせると気品のある印象に
【番外編その2】全体にアートを施す
アクセントとはいえど、せっかくだし大胆に大きなアートを描きたい!そんな方もいらっしゃると思いますので、番外編です。
このようにお家全体や、大きな絵を描く事で他の家とは違う、唯一無二の大切なお家を、よりインパクトのある仕上がりにすることができます。
■誰もが目を引く宇宙のおうち!
美大生の職人が施したアート素敵な宇宙のお家とご近所でも評判です
■毎日帰りたくなる場所に!
親しみのあるあたたかい印象にデザインのタッチや色味などで印象はガラッと変わります。
イラストは、職人の手によってお客様のご要望に沿ったデザインを自由自在に入れられますし、サイズも選べるので、ちょっとしたアクセントをつけたい、他のお家にはないウチだけの“特別”が欲しいという方にはすごくおススメです。
1-4 色でアクセントをつけ、スパイスをプラス
一部分の色を変えることで、引き締める効果や、和風・洋風など雰囲気を変える効果があります。
1-4-1 ベースカラーに1部分だけアクセントカラーを入れる
■スタイリッシュで、カッコよくしたいなら!
黒×赤
ベースが黒でアクセントに濃いめの赤を入れる。この配色は、力強い印象になるので、スタイリッシュな仕上がりになります。
■明るい色も派手にならずにおしゃれなデザイン!
ホワイト×パステルカラー
ベースが白でアクセントにパステルのグリーン
この配色は、明るい印象になるので、アクセントカラーの範囲が広すぎると、全体がぼやけてしまいます。玄関まわりやベランダ下などポイント的に入れると良いスパイスになります。
せっかく塗装するんだし、今までと全く同じ配色じゃ嫌!という施主様のご要望に応えて玄関にアクセントを。
他には、
の色の組み合わせもおすすめです。
このようにベースとなるカラーに1色相性の良い色を合わせるだけで、オシャレに変身します。
◆さらにたくさんのおすすめ組合せを紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。
1-4-2 帯板・窓枠の色を変える
帯板や窓枠の色を変えるだけでも印象はガラッと変わります。
黒
- 全体をキュッと引き締めてくれる効果があるため、ツートンにするときなどに窓枠の色と合わせるとカッコいい印象になります。
■黒で揃えると統一感が出てカッコいい!
黒で全体を引き締めるとパリッとかっこいい印象に。
白
お家全体が黒や青など濃い色なら白をアクセントカラーにすると爽やかな印象になります。
■ブラウン×ホワイトでペンション風に!
濃い色でも白が良く映えて重たくならず、オシャレな印象に。
■ブルー×ホワイトでクールにキメる!
青地だと海を思わせるようなより爽やかな印象に。
黒白以外の色でアクセントをつける
普通の配色だと物足りないという方は、黒白以外の色味をアクセントカラーとして入れるとヨーロッパ風のモダンな雰囲気になるので、おススメです。
【寒色系】
ブルーやグリーンの色をアクセントで入れると「クール」な印象に。
■窓周りの枠を生かしてアクセントをつける!
ブルーでアクセントを。お店のような外国風のお家に仕上がりました。
【暖色系】
レッドやオレンジの色でアクセントをつけると「かわいらしい」印象に。
■濃い赤を差し色にすると外壁色に馴染みやすい!
店舗兼ご自宅、濃いレッドが差し色となりオシャレな仕上がりに。
■鮮やかな赤を差し色にすると一気に華やか!
鮮やかなレッドはパッと明るい印象に。屋根の色と帯板を合わせるのもオシャレ。
アクセントとして色を入れる場所も重要ですが、どんな色を差し色にするかで、お家の表情は変わってきます。どんなお家のテイストにしたいのか、イメージを明確に持っておくと、ベースカラー、アクセントカラー選びもスムーズになります。
1-4-3 雨樋の色を変える
お家の四隅や屋根上などに沿う雨樋は、お家の印象を変える重要なパーツです。
雨樋を“白”にするか“黒”にするか
同じ寒色系のパステルカラーのお家でも、雨樋がホワイトだと柔らかい雰囲気が漂い、ブラックだと引き締まった印象になります。
ただし、ここで注意したいのは、窓枠の色と雨樋の色を合わせることです。
このポイントを押さえておけば、雨樋の色選びは失敗がありません。
■窓枠が白なら雨樋も白がおすすめ!
雨樋は窓枠と合わせて白に。屋根のレッドがアクセントに
■窓枠が黒なら雨樋も黒がおすすめ!
雨樋は窓枠と合わせて黒に。グリーンを黒が引き締めます。
■窓枠がシルバーの場合は、外壁との色の組み合わせで決めよう!
黒地にシルバーの窓枠でもあえて合わせず雨樋を黒にすると統一されてスタイリッシュに
雨樋で色味を加える
あえて窓枠の色と合わせずに、アクセントカラーを入れると、デザイナーズマンションのような洗練されたスタイリッシュさを出すこともできます。
■窓枠と合わせずにアクセントカラーを入れるとモダンな雰囲気に!
画像引用:MK塗装工房
雨樋を窓枠の色とあえて合わせず赤にして、スタイリッシュな印象に。
このようにアクセントカラーは、使う場所と使う色、この2つが重要です。
範囲が広すぎると目立ちすぎてしまうし、狭すぎるとアクセントになりません。
色も派手すぎると奇抜になってしまうし、相性の悪い地味な色にしてしまうと全体がぼやけてベースカラーが台無しです。
日常生活の中で、好きな配色を見つけておくと、お家の塗装の際もイメージが湧きやすくなりますよ。
1-5 ラインを入れて、スタイリッシュに
幾何学模様や植物モチーフなどのラインをいれることで、スタイリッシュでオシャレな仕上がりになります。
■お家の帯板に模様を描きこみ
一色をプラスするだけでもオシャレ度が増します 。
■玄関上に大柄の植物モチーフのライン
太めのラインで暖かな印象にもできます!
以上、5つのパターンを紹介しました。外壁にアクセントをつけるためのコツが分かりましたか?
このパターンの中から選べば、安心して挑戦することが出来ますよ。
ですが、この5つのパターンから選んでも次の3つのことを、気を付けなければ、イマイチな仕上がりになってしまうかもしれません。
次の章では、オシャレ度が激減してしまう、やってはいけない3つのタブーについてお話しします。
2章 オシャレ度激減。やってはいけない3つのタブー
2-1 色の組み合わせ、パステル×パステル、原色×原色はやってはならない
例としてあげるのが、【原色×原色】【パステル×パステル】の組み合わせです。
なぜ、NGかというと、同じ場所に存在することで喧嘩し合い、主張しすぎてしまったり、逆にどちらも印象が薄く打ち消し合ったりしてしまうからです。
明確にこうしたいという希望があり、イメージがしっかり出来ていればオシャレな仕上がりになりますが、迷っている、きっとオシャレになるんじゃないかと思って色の組み合わせを考えている方は要注意です。
アクセントはあくまでもさりげなくいれることで活きてきます。
また、色選びの鉄則として、使用する色は3色以内に抑えましょう!
全体のバランスを見ながら決めていくことが重要です。
2-2 冒険しすぎてはならない、アクセントの比率は【7:2:1】が鉄則
アクセントを強調したいからといって、範囲を広くするのは危険です。
アクセントは、あくまでもアクセントということを覚えておいてください。
冒険しすぎると、せっかくの大切なお家が、こんなデザインやらなければよかったと後悔することになってしまいます。
後悔しないために、この黄金比率【7:2:1】を守れば、間違いありません。
“黄金比率【7:2:1】”
ベースカラー 70%
- 全体の印象を決めるとても重要な色です。お家全体のベースの色のことを言います。全体の約70%をベースカラーが占めると配色のバランスが良くなります。まずは、メインとなるベースカラーから決めましょう。
アソートカラー20%
- ベースの色を引き立てる色のことです。こちらは、雨樋や下からはあまり見えない部分の屋根などの部分にあたります。ベースカラーよりも主張しない色を選ぶことが重要です。
アクセントカラー10%
メリハリをつけてくれるアクセントカラーはオシャレには欠かせません。ベースカラーと対照的な色を使うとお家全体が引き締まるのでおススメです。
■アクセントの黄金比を取り入れたお家の例 例えば、このお家。一番面積の大きいベージュの部分がベースカラー、屋根のグリーンがアソートカラー、イエローがアクセントカラーになっています。 見る角度によってもお家の表情が変わる、凝ったデザインですね。 お車のイエローと外壁の色が合っていてとてもオシャレな素敵なお家です。 |
以上のような【7:2:1】の比率で色選びをするとオシャレな配色を選びやすいのでぜひ覚えておいてくださいね。
◆失敗しない色・デザインのコツについて詳しくはこちら
2-3 カラーシミュレーションは過信してはならない
カラーシミュレーションに頼りすぎるのは危険です。
なぜなら、イメージに近づけるためもう少し濃く、もう少し薄くと微調整しても、実際に塗ってみると全然違って見えることは多くあるからです。
これは、あるカタログの色見本から抽出した画像です。若干色が薄く見えるのが分かるでしょうか。
カタログに載っている色見本は数センチ角の小さい見本なので、これが大きく引き伸ばされると薄く見えます。
また、出力する画面や印刷したプリンターによっても色の出方は違い、蛍光灯か自然光のもとで見るかでも色の見え方はかなり変わります。
自分のイメージしている色より、若干濃い色を選ぶと完成した時の仕上がりとイメージが近くなります。
色選びをするときは、カタログの色見本サイズではなく、A4サイズの色板見本を業者さんに用意してもらい、必ず太陽光のもとで外壁に合わせて、イメージをつかみ、色を選んでみてください。
アクセントとして色を入れるので、想像していた通りの色でないと、全体が霞んでしまい、納得のいかない仕上がりになってしまいますよね。
カラーシミュレーションで色を試せるからと言っても、その仕上がりになるわけではありません。カラーシミュレーションは、イメージであることをしっかりと認識しておきましょう。
この3点のタブーを犯さなければ、間違いなくオシャレな塗り替えができますので、参考にしてみてください。
◆カラーシミュレーションの具体的な使い方やコツはこちら
3章 的確に業者さんに要望を伝えるにはイメージ画像を見せるのが一番!
お気に入りの一枚を決めましょう。美容院でも雑誌のモデルさんから自分がいま一番なりたい髪型のモデルさんを探して、そのイメージに近いカットをしていきますよね。
お家の塗装の時も、完成した時の頭の中にあるイメージがより具体的になっていると色の提案もスムーズによりお客様の希望を実現する提案が出来ます。
お気に入りの一枚は見つかりましたでしょうか?
下記サイトで、当ブログ運営会社のユーコーコミュニティーの施工事例を3,000件以上公開しています。
http://www.yuko-community.co.jp/works/
ぜひ、うちもこんな仕上がりにしたいという一枚を見つけてみてください。
まとめ
オシャレにするには・・・?と考えると難しいですが、ポイントさえ押さえてしまえば、アクセントとなる工夫をするのは、とても簡単です。自分のお家の形状や飾りなどを生かして、ほんのひと工夫するだけで、それが最高にオシャレのスパイスになります。
冒頭でもお伝えしましたが、アクセントを入れる際に大事なのは、「さりげなさ」です。
数十年に1度の塗り替えです。デザインにもこだわるとお家に帰ってくるのがより楽しみになりますよ。
また、人気の色を知っておけばベースカラーを決める参考になります。
◆参考記事:掲載写真100枚超!外壁色人気ランキングと失敗しない色選び徹底解説
お読みいただきありがとうございました。