うちはどうやら“乾式(かんしき)目地”らしいけど…。
「“乾式目地”って何?」
「普通の目地とどう違うの?」
「メンテナンスはどうすればいいの?」
と気になって調べているのではないでしょうか。
乾式目地とは、パッキン状の目地のことです。
工場で製造された目地を、建てるときに外壁の間に埋め込んで施工していきます。
一般的に目地にはコーキング材という樹脂が打ちこまれていることが多いですが、このような乾式目地で施工されている場合もあります。
コーキング目地も乾式目地も構造的には問題のない、正しい施工方法です。
ただ、乾式目地とコーキング目地の具体的な違いについては分からない方も多いと思います。
そこでこの記事では、乾式目地とは何か、どういった特徴があるのかをコーキング目地と比較して解説していきます。
さらにメンテナンス方法や注意点もご紹介しますのでぜひ最後までご覧ください。
乾式目地も正しいメンテナンスで長持ちさせていきましょう!
目次
1章 乾式目地とは
乾式目地とは、工場で作られたパッキン状の目地のことです。
この目地は、「ガスケット」「定型パッキン」「定型目地」などと言われることもあります。
サイディング外壁の間に埋め込んだときのゴムの反発力によって、
サイディングと目地の密着性が高まり、防水効果を発揮します。
表面にデザインや柄が施されている場合もあります▼
積水ハウスやパナホーム、トヨタホームなどのお家で見られることが多いです。
2章 乾式目地の3つの特徴
乾式目地の3つの特徴を解説していきます。
コーキング目地と比較してどんな違いがあるのか見ていきましょう!
2-1 耐用年数が長い
乾式目地はコーキング目地よりも耐用年数が長いです。
コーキングの耐用年数は10~15年ほどですが乾式目地は20~30年ほどです。
そのため、メンテナンス回数も少なく済みます。
2-2 見た目がスッキリしている
乾式目地は、すでに製造されたパッキン状の目地を埋め込みます。
そのため、はみ出すこともなくスッキリとした見た目になります。
また、コーキングは施工者の技量によって、仕上がりにも差が出ますが、
乾式目地は誰でもきれいに仕上げることができます。
2-3 劣化すると浮いてくる
乾式目地は、紫外線によって表面が収縮し浮いてくることがあります。
浮きがあると強い雨で飛ばされてしまうこともありますし、隙間ができて外壁に水が浸入してしまうこともあります。
そのため、新しい乾式目地への交換を行なうか、撤去してコーキングを打ち込みましょう。
3章 乾式目地のメンテナンス方法
乾式目地が劣化してしまった時のメンテナンス方法は2つです。
それぞれの方法を解説していきます。
3-1 交換
乾式目地の寿命が来てしまったら、交換を行ないます。
一般的には、今ある乾式目地を撤去し、新しい乾式目地を埋め込んでいきます。
しかし、お家によっては、サイディングを一度外さないと交換出来ないなど大規模な工事になってしまうケースもあります。
そういった場合は乾式目地ではなく、新しくコーキング材を打ち込む方法もあります。
乾式目地へ交換 | 1,000~2,000円/m |
コーキングへ交換 | 900~1,200円/m |
>コーキング目地についてはこちら
3-2 塗装
乾式目地が劣化していない状態の場合は、築7~10年で、外壁と一緒に塗装を行ないます。
塗装をすることで紫外線を防いで劣化を遅らせることが出来ます。
外壁塗装の費用は90~140万円です。(2階建て30坪の場合)
ただし、コーキング交換の費用(約10~15万円)が浮くので、相場よりもお得にメンテナンスすることが出来ます。
>外壁塗装の費用はこちら
4章 塗装する場合は“ブリード現象”に注意!
乾式目地を塗装する場合はブリード現象に注意しましょう。
ブリード現象とは、塗装後に変色やべたつきが発生する現象のことです。
目地に含まれる可塑剤という油分が塗料や汚れと反応することでこのような症状が起こります。
そのため、塗装前に乾式目地部分だけ専用の下塗りを塗るなどの工夫が必要になります。
※乾式目地の種類や状態によっては下塗り不要な場合もあります。
適切な対応をしてもらうためには、乾式目地の施工も慣れている、経験のある業者に依頼しましょう。
●業者選びが不安ならユーコーへ依頼! 当サイトを運営するユーコーコミュニティーでは、乾式目地の外壁塗装を数多く行なっています。 「どこに頼んだらよいのか分からない」「ブリード現象が起きないか不安」という方は、ぜひ当社にお家の点検をご依頼ください。 点検時に写真を撮って、分かりやすく現状の説明とメンテナンスの提案を行ないます。(東京・神奈川エリア限定) 相見積OK、点検後のお断りOKなのでお気軽にご相談ください。 |
まとめ
いかがでしたか。
乾式目地とは、パッキン状の目地のことです。
以下のような特徴があります。
・耐用年数が長い
・見た目がスッキリしている
・劣化すると浮いてくる
乾式目地のメンテナンス方法は以下の2つです。
- ●交換
→目地が劣化している、浮いている場合は乾式目地を撤去して、新しい乾式目地又はコーキングを打ち込んでいきます。
●塗装
→目地が劣化していない場合は外壁と一緒に塗装を行ないます。
ただし、普通に塗装してしまうと、目地に含まれる可塑剤が塗料と反応して“ブリード現象”を起こしてしまうことがあります。
そういった事態にならないために、乾式目地のメンテナンス経験がある業者に依頼しましょう。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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