外壁塗装の塗り回数は3回が一般的!正しい回数チェックと例外ケース

外壁塗装を検討中、複数の業者に見積もりを依頼したけどそれぞれ言っていることがバラバラ・・・

「外壁塗装は3回塗りですよ!」

「うちは特別に4回塗りますよ!」

「この塗料は2回塗りだから、その分費用が浮きますよ!」

何が正しいのか分からない!とお困りで検索されているのではないでしょうか。

いろんな業者で違うことを言われてしまうと、どれを信用していいのか迷ってしまいますよね。

 

外壁塗装の塗り回数というのは一般的には3回です。

ただし、使用する塗料や外壁の劣化状況によっては2回や4回、5回などになるケースもあります。

本記事では、一般的な外壁塗装の塗り回数と、それ以外の回数になるケース、また回数を守らないとどうなってしまうのかを解説していきます。

外壁塗装の塗り回数というのは、品質を左右するとても重要なものです。

ご自身でもチェックできるように、正しい塗り回数の判断方法も解説しますので、契約をする前に確認してみてください。

さらに、高品質工事にしたい方に知っておいてほしい塗り回数以外で重要な塗装のポイントも解説。

工事前に知識をつけることで、手抜き工事を避けることにもつながります。

丁寧に正しく塗装してくれる業者の見極め方も一緒にチェックしていきましょう。

 

★外壁塗装の「塗り回数」の数え方

◎外壁全面の塗装=1回
×ローラーを転がす=1回

単にローラーを転がすのではなく、外壁全面に十分に塗料を塗って「1回」とカウントします。

 


1章 【基礎知識】外壁塗装の塗り回数

外壁塗装の塗り回数についての基礎知識を解説していきます。

どういうものなのかが分かれば、疑問も解消しますので、一般的な回数やそれ以外になるケースの理由を見ていきましょう!

 

1-1 一般的には3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)

外壁塗装の塗り回数は、3回塗りになることが多いです。

3回塗りの内訳は

①下塗り1回(下塗り用塗料)

②中塗り1回(上塗り用塗料)

③上塗り1回(上塗り用塗料)

です。(※塗料によっては、中塗り用塗料がある場合もあります。)

 

下塗りには、外壁の細かいひび割れを埋める役割や、外壁と上塗り塗料の密着性を高める役割があります。

中塗り・上塗りは、防水性を高める働きや、カビ・コケの抑制、遮熱性、色付けなど塗料によって様々な役割を果たします。

>詳しくはこちらの記事をご覧ください。


 

1-2 塗料・下地によっては2回・4回・5回塗りになることも

一般的には3回塗りで仕上げる塗装が多いですが、例外もあります。

使う塗料や外壁の劣化状況によって2回・4回・5回と塗り回数が増減します。

 

2回塗りの例

・クリヤー塗装

透明な塗料を使用するクリヤー塗装は下地補修の役割の下塗りが要らないのと、発色を気にする必要がないため、2回塗り仕上げの製品が多いです。

▼クリヤー塗料のカタログ

出典:菊水化学工業「ロイヤルセラクリヤー」カタログより

工程が上塗りのみで、塗り回数のところが「2」になっています。

 

4回塗りの例

・外壁の劣化が進んでいる

吸水

通常3回塗りで仕上がる塗料でも、外壁の劣化が進んでいると下塗りを2回行う場合があります。

▼塗装仕様上の注意事項

出典:水谷ペイント「ナノコンポジットW」のカタログより

外壁の状態によって、上塗りが3回必要になったり、下塗りが2回必要になったりすることもあるので、4回塗りになることもあります。

塗装をする際には、外壁の状態に合わせた施工をしてもらえると安心です。

 

5回塗りの例

・多彩模様塗装…多彩模様塗料では、何色も色を重ねたり、最後に柄を吹付けることもあるので、工程が5回に及ぶことがあります。

多彩模様塗料

5回塗りの塗料のカタログ:ゾラコートEX(関西ペイント)

出典:関西ペイント「ゾラコートEX」カタログより

多彩模様塗料の「ゾラコートEX」はスプレー工法とローラー工法で塗装回数が変わります。

スプレーの場合は「下塗」「中塗」「上塗」の計3回塗り、ローラー工法の場合は「下塗」「中塗1回目」「中塗2回目」「上塗1回目」「上塗2回目」と計5回塗りになります。

ご自宅の外壁塗装を行なう際は、使用する塗料が何回塗りなのかチェックすることが大切です。

 

【注意】カタログに記載のない4回塗りは危険!


セールストークでよくあるのが「当社は特別に4回塗ります!」というものです。

お得で良心的に感じるかもしれませんが実は注意が必要です。

なぜなら、必要以上に塗り重ねると、塗膜が厚くなり、かえってはがれやすくなってしまうからです。

多く塗れば長持ちするというわけではなく、むしろ不具合に繋がってしまうこともあるので、正しい塗り回数で塗装してもらうことが大切です。

 

1-3 回数を守らないと不具合が起こる

塗り回数というのは、塗料を製造したメーカーによって定められています。

その回数を守らないと、どんなに綺麗に塗装しても以下のような不具合が起きてしまうことも。

 

・剥がれ

外壁 剥がれ

必要以上に多く塗り重ねると塗膜が厚くなり、剥がれやすくなってしまいます。

 

・色ムラ・色褪せ

色ムラ

塗り回数が少なく、十分な膜厚が確保されないと数年で色ムラ・色褪せが起きてしまう可能性があります。

 

業者の中には、見積もりで「シリコン塗装一式」と記載して、下塗りを省いてしまうなど手抜き作業をするところもあります。

正しい塗り回数で施工してくれる塗装業者で長持ちする塗装をしてもらいましょう。

 


2章 正しい塗り回数は塗料カタログを見れば分かる!

正しい塗り回数というのは、実はご自身でも確認することができます。

業者の言っていることが正しいのか分からないという方は、自分で調べてみましょう。

 

①まずは使用する塗料名を確認します

使う塗料については見積もり書または業者に直接確認しましょう。

 

②インターネットで塗料名を検索する

※業者から使用する塗料のカタログをもらえたら、そちらをご確認いただいても大丈夫です。

 

③カタログをチェック

インターネットまたは実際の塗料カタログで、塗料の「標準塗装仕様」を確認します。

塗料カタログ

出典:関西ペイント「アレスダイナミックTOP」カタログより

どの塗料のカタログにも、「標準塗装仕様」というものが記載されています。

その中の工程を確認し、何回塗装が必要なのかチェックしましょう。

アレスダイナミックトップの場合は「下塗」「上塗1回目」「上塗2回目」と記載されているので、一般的な3回塗りだということが分かります。

 


3章 塗り回数以外で重要な塗装のポイント

手抜き工事ではなく質の高い塗装をしてもらうためには、塗り回数以外も重要です。

きちんと守らないと剥がれなどの原因になることも。

高品質のために守るべき重要なポイントをご紹介していきます。

 

3-1 乾燥時間

塗装の際は、乾燥時間も重要です。

塗料ごとに何時間乾燥する必要があるのか、カタログに記載がありますので、こちらもチェックしましょう。

カタログの乾燥時間

乾燥時間を守らずに塗り重ねると、回数を守ったとしても、剥がれなどの不具合が起きる原因になります。

手抜き業者の中には、工期を短くするために乾燥時間を守らずに1日で3回塗りを終わらせてしまうところもあります。

工期が短いのは魅力的ですが、質の高い工事をしてもらうためには、乾燥時間を守った日数で塗装をしてもらいましょう。

 

3-2 塗料の希釈率・使用量

塗料の希釈

塗装をする塗料の希釈率や使用量も大切なポイントです。

希釈率というのは、塗料と水(またはシンナー)の混ぜる分量のことです。

これも塗料ごとに定められています。

塗料カタログ

しかし、悪徳業者だと塗料代(経費)を浮かせるために、必要以上に水(またはシンナー)で薄めてしまうことがあります。

必要以上に薄められた塗料で塗装しても膜厚が確保できず、10年持つ塗料も十分な耐久性を発揮しません。

正しい希釈率で、十分に塗料を使用してくれているのかということが重要です。

 

3-3 塗装時の天候

塗装時の天候

塗装を行なう際の天候も重要です。

雨が降っている状態で塗装作業をしてしまうと、塗装後に剥がれや膨れが起きるなどの恐れがあります。

また、雨が降っていなくても下記のような気温・気象の場合は塗装作業を避けてもらいましょう。

・湿度85%以上

・気温5℃以下

・強風・降雪

このような気象の中で塗装をすると、同じく剥がれや膨れが起きてしまう可能性があります。

工期を短縮するために、小雨ならいいやと作業を進めてしまう業者もあるので要注意です。

 

 


4章 正しい塗装をしてくれる高品質業者の見極め方

塗装職人

塗り回数をはじめ、正しい仕様を守って施工してくれる高品質業者の見極め方をご紹介します。

良い塗装をするためには、どこの業者に依頼するかが重要です。

業者が出す見積もりや、管理体制などで見極めていきましょう!

 

4-1 塗り回数が見積もりに入っている

見積もりに塗り回数が入っているか確認しましょう。

基本的に、見積もり・契約書に入っていないことはやってもらえないので、見積もりに塗り回数が記載されていないと何回で塗られるか分かりません。

「○回塗り」と記載がある、または「下塗り」「中塗り」「上塗り」と工程の記載があるかチェックしましょう。

 

NG見積もり

NG見積もり

OK見積もり

OK見積もり

 

4-2 見積もりに塗料名が記載してある

見積もりに塗料名が記載されているか確認しましょう。

塗料名が記載されていないと、ご自身で塗り回数や乾燥時間等調べることが出来ず、誤魔化されてしまう可能性があります。

「最高級シリコン塗料」「水性フッ素塗料」など、ざっくりした記載ではなく、何というメーカーの何という製品なのかを記載してもらいましょう。

×日本ペイント 最高級シリコン 

○日本ペイント 水性シリコンセラUV

業者によってはインターネットで検索しても出てこないオリジナル塗料を提案されることもありますが、仕様や成分など詳しいことが調べられないので要注意です。

 

 

4-3 工事中、各工程を写真に残してくれる

点検 写真撮影

工事中、各工程の写真を撮ってくれるか確認しましょう。

見積もりに記載されていても、実際の工事で手を抜かれてしまう可能性もゼロではありません。

また、足場が立つと周りにメッシュシートが張られるのでご自身で毎回作業のチェックするのも難しいです。

各工程の様子が確認できるように、写真を撮って残してもらえると安心です。

特に下塗りや中塗りの様子は、塗装工事後には確認できないので、多めに写真を撮ってもらうようにしましょう。

 

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まとめ

いかがでしたか。

外壁塗装の塗り回数は、塗装の品質を左右するとても重要なものです。

一般的には下塗り・中塗り・上塗りの計3回塗りが多いですが、塗料や下地の状態によっては2回・4回・5回塗りになることもあります。

大切なのは塗料ごとの仕様に合わせた回数で塗装することです。

 

正しい塗り回数については塗料カタログを見ればご自身でもチェックできます。

業者から詳しい説明がなく不安な方は自分でも確認してみましょう。

 

また、塗り回数以外でも重要なポイントがあります。

それが以下の3点です。

・乾燥時間

・塗料の希釈率・使用量

・塗装時の天候

塗り回数だけでなく、上記のポイントもおさえて塗装しなければ不具合が起きてしまう可能性があります。

工事後もずっと綺麗で長持ちする塗装にするために、正しい塗装を行なってくれる業者を選びましょう!

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

 

◆高品質な工事にしたい方はこちらの記事もご覧ください。
ハイクオリティーな外壁塗装にする!品質チェックポイントと業者選び

◆優良業者を選びたい方はこちらの記事もご覧ください。
外壁塗装は業者選びが肝心!優良業者を見極める20のチェックポイント

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