【適正価格をチェック!】屋根塗装の単価相場と失敗しない5つのコツ

屋根の塗装をしようと思って見積もりを取ったけど、単価ってこれで妥当なのかな?

と気になった方も多いのではないでしょうか。

 

屋根塗装の単価は、塗料や建材ごとで変わってきます。

まずはそれを知っておけば、単価が高すぎて大きな損をする心配を無くすことができます。

さらに、逆に安すぎて、知らないうちに大事な作業を省かれていた…という失敗を防ぐこともできます。

屋根塗装は単に安ければ良いものではありません。

適正な単価を知ることで、妥当な見積もりか判断して、より良い品質の工事ができるようにしましょう

 

この記事では、単価相場を一覧表でご紹介します。

そして屋根塗装を失敗しないためのコツ業者選びのポイントも合わせてお伝えします。

屋根の塗装は、お家を長持ちさせるために必須のメンテナンス。

適正価格で良い塗装工事をするために、ぜひじっくり読んでみてくださいね。

 


1章 屋根塗装の単価相場一覧表

屋根塗装の単価は、使う塗料の種類や屋根材によって変わってきます。

さらに、塗料以外にも屋根塗装にかかる費用がいくつかあります。

それぞれ単価相場も一覧にしましたので、順番にに見ていきましょう。

 

これを知っておけば、高すぎる・安すぎるなどの不安が無くなります。

お手元の見積りが妥当な金額かどうか判断しましょう。

 

1-1 塗料の種類ごとの㎡単価

塗料は種類によって単価が変わります。

基本的に、耐用年数の長い塗料ほど単価が上がっていきます。

単価と一緒に、自分の希望はどれくらい持つ塗料なのか考えてみましょう。

そうすることで、長い目で見たトータルコストも把握できます。

塗料の種類

平米単価

耐用年数

ウレタン

1,700~2,500/

8~10

シリコン

2,300~3,500/

10~15

フッ素

3,500~4,800/

15~20

無機

4,300~5,500/

20~25

※一般的なスレート、トタン、金属屋根の場合の単価相場。

 

◆塗料の耐用年数について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください

 

    ※屋根がセメント瓦モニエル瓦(洋瓦)の場合は単価が300~500円ほど上がる場合があります。

    なぜなら、これらの瓦は専用の下塗り材が必要になったり、他の屋根よりも厚み・凹凸があるため、同じ1㎡でも塗料の使用量や手間が増える可能性があるからです。これらの屋根の方は覚えておきましょう。

    ■モニエル瓦      

    • モニエル瓦
    • ■セメント瓦
    • セメント瓦

 

◆モニエル、セメント瓦について詳しく知りたい方はこちら

 

1-2 その他の項目ごとの単価

屋根塗装は塗る以外にも必要な作業がいくつかあります。

それらの単価相場を見ていきましょう。

仮設足場

700~900/

メッシュシート

100~200/

高圧洗浄

200~300/

タスペーサー・縁切り

300~600/

棟板金釘打ち・コーキング処理

15,000~40,000/一式

 

★屋根塗装のときは外壁や付帯物も一緒にするのがベスト!

屋根塗装をする人は、外壁塗装も一緒に行うことがほとんどです。

なぜなら、別々に工事すると足場代2回分かかってしまうからです。

足場代は一般的な2階建て住宅で1020万円ほどすることが多いですから、それが倍になるのは大きな出費ですよね。

この無駄な費用を省くために、足場を組む工事のときには、外壁やほかの塗装できる箇所(雨どいや軒天、破風板など)もすべてまとめて行うのがお得です。

附帯塗装と足場費用

 

 

 


2章 良くある見積もり事例3

それでは実際の見積りは大体どんなふうになるのか、3つの事例を見ていきましょう。

あなたのお家に近いものを参考にしてみてくださいね。

 

①トタン屋根、27坪59.0㎡、シリコン系塗料

見積例14

 

②スレート屋根、30坪66.1㎡、シリコン系塗料

見積例15

 

③スレート屋根、41坪94.5㎡、シリコン系塗料

見積例16

 

ここまでで大体の費用のイメージが掴めたと思います。

実際には、屋根の面積や使う塗料は皆さまそれぞれに違ってきますので、塗装をお考えの際は、必ずご自宅専用の見積りを作ってもらってくださいね。

 


3章 屋根塗装に必須!失敗しないための2つのポイント

大体の費用は分かりましたが、屋根塗装は金額だけでは良い工事になりません。

実は、重要な項目が抜けていたりすると、後々に莫大な出費が発生してしまう可能性があるのです。

屋根塗装の際には必須の項目が2つありますので、順にご紹介します。

見積りに入っているか必ず確認してみてくださいね。

 

3-1 タスペーサー・縁切り(スレート屋根の場合)

スレート屋根の方は、「タスペーサー」または「縁切り」という作業が見積もりにあるか、必ずチェックしましょう。

なぜなら、これをやらずに塗装すると、雨漏れしてしまう可能性が高いからです。

 

スレートは普通に塗装すると、屋根と屋根の間に塗料が詰まって、水の抜け道がなくなり、雨漏れにつながってしまいます。

■そのまま塗装した場合

塗料の詰まり

(タスペーサー製造メーカー「セイム」パンフレットより抜粋)

■水が詰まってしまった屋根

屋根の染み

 

以前はカッターや皮スキという道具などで塗膜を削る「縁切り」作業をしていましたが、折角きれいに塗った屋根を傷つけてしまうリスクもありました。

タスペーサーは、屋根の隙間を確保するための専用部材です

これを塗装前(または下塗り後)に入れることで、屋根を傷つけることなく、塗装しても水が抜ける状態にすることができます。

■タスペーサーで隙間を確保できる

タスペーサー

(タスペーサー製造メーカー「セイム」パンフレットより抜粋)

■施工中の様子

タスペーサー施工写真

タスペーサー施工後

 

スレート屋根の塗装の際は、このタスペーサー・縁切り作業が必須です。

これを省くと、雨漏れして、高額な葺き替え工事になる可能性もあります。

今後のためにも、必ずこの作業は見積もりに入れてもらいましょう。

 

※スレート屋根のデザインや、劣化による反りがある時は、タスペーサーを使えない場合もあるので、その際は縁切り作業をします。

 

3-2 棟板金(棟瓦)の釘打ち

屋根塗装の際は、必ず「棟板金の釘打ち」または「棟瓦の釘打ち、ビス締め」が見積もりに入っているか確認しましょう。

なぜなら、これをせずに放置しておくと、台風で屋根が飛ばされたり、部材交換で大きな費用が掛かるリスクが発生するからです。

 

【釘が抜けてくる理由】

屋根の頂上は、貫板(ぬきいた)という木材で押さえていて、棟板金という金属でカバーされています。

■屋根の頂上の貫板

貫板

この棟板金は横から釘で打ちつけて固定していますが、実はこの釘は、築78年もすると、どのお家でも浮いて来てしまいます。

■棟板金の釘(スレート、築10年) 

屋根の釘

■棟板金の釘(トタン、築30年、前回塗装から9年経過)

屋根の釘

棟板金は金属なので、熱膨張という現象を起こします。

日に当たって熱くなると金属が伸び、夜に冷えると縮みます。

伸びたときに、釘も一緒に少しずつ押し出してしまうので、これを日々繰り返すことによって、釘がどんどんせせり出て来てしまうのです。

 

放っておくと、釘がゆるんで効かなくなるため、台風などの強い風が吹き込んだ時に、板金が飛ばされる危険があります。

■台風被害

屋根の台風被害

屋根の台風被害

傷んだ木材や板金の交換は20万~30万円もかかってしまいます。

また、万が一、飛んだ板金が建物や車、人に落ちて当たってしまっては大変なことになります。

 

これを防ぐためには、単純に釘を打ち込んでおけば良いのです。

■棟板金の釘打ち

屋根の釘打ち

プラスして、コーキング材というゴム状の補修材で釘頭を止めておくと、今後の抜け予防にもなります。

■釘打ち後のコーキング処理

釘打ちコーキング

釘打ちコーキング

 

また、瓦屋根の場合も、頂上の棟瓦釘やビスで止めてあります。

これも浮いて来ていたら打ち込んだり、締め直しをしてもらいましょう。

■瓦のビス浮き

瓦のビス浮き

瓦のビス浮き

小さいところですが、塗装の時に一緒に手当てしておくことで、後々の大きなリスクを減らすことができます。

見積りには、必ず釘打ち・ビス締めを入れてもらいましょう

 

◆屋根の釘のメンテナンスついて詳細はこちら

 


4章 高品質工事にする、業者選びのコツ

単価の相場や必要な項目が抑えられたら、あとは業者を決定するだけです。

大事なお家のため、より良い屋根塗装にするために、チェックしておいてほしい選び方のポイントを3つに絞ってお伝えします。

複数の業者から見積もりを取っていらっしゃる方は、ぜひこれを見て選んでみてくださいね。

 

4-1 下請けを使わない、塗装専門店

塗装工事は専門店に依頼しましょう

なぜなら、ハウスメーカーや大手リフォーム会社の場合、ほとんどが塗装は下請け業者を使うからです。

下請けを使っていると、中間マージン(仲介料)が発生するため、価格が割高になります。

中間マージン

無理に値下げをしてもらっても、結局は下請け業者にしわ寄せが行きます。

決められた予算の中で材料や職人の作業費をやりくりしなければならないため、材料費を節約する、人件費を削る、など、結果的に工事の質が落ちてしまう可能性があります。

良い質の工事をするために、中間マージンの発生しない塗装専門店を選びましょう。

 

4-2 きちんと屋根を点検してくれる

屋根の見積りを貰うときは、必ずしっかり屋根点検をしてもらいましょう。

また、その際には詳細な点検写真も撮ってもらいましょう。

なぜなら、築年数を聞くだけ、遠目で見ただけでは屋根の状態というのは正確にわからないからです。

 

例えば、2-2でお伝えした棟(屋根の頂上)の状態などは、地上からではまず見えません。

屋根の釘

 

屋根はあまり乗らない方がいいんじゃない?と心配する方もいるかもしれませんが、きちんと屋根の知識、経験がある人であれば問題ありません。

屋根を割らないような歩き方、重心の置き方というものがあります。

 

また最近では、高所カメラやドローンなどで点検する業者もいます。

性能の良い機器であれば問題ありませんので、どの方法であれば、きちんと屋根の状態を見てもらうようにしましょう。

 

>参考記事

 

また、屋根は状態が悪化していた場合、塗装では対処できないこともあります。

こうした場合は、カバー工法や葺き替えの提案をしてもらう必要があります。

これも上って見ないと判断ができません。

↓葺き替えについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

 

足場を組んで工事が始まってから、「これはやっぱり塗装じゃだめです」と言われても困りますよね。

普段見えないからこそ、見積もり前の診断が非常に重要です

必ず上って点検してくれるところに依頼しましょう。

 

4-3 工事中の写真を撮ってくれる

屋根塗装はご自身の目で確認することができません。

仕上がりだけでなく、どんなふうに作業が進んでいるのか、工事途中の写真も撮ってもらいましょう。

こうすることで、見えないところでの手抜きの心配がなくなります。

業者側もきちんとした工事をしているという証明になります。

施工中写真

お忙しくて毎日確認できなくても、写真は後にも残って確認できますので、工事終了後にまとめて施工中写真をもらうようにしましょう。

※足場は非常に危険です!絶対に登らないようにしましょう!

 


まとめ

いかがでしたか?

まずは屋根塗装の相場を知って、大きな損をする心配を無くしましょう。

 

しかし、工事は金額だけで決まるものではありません。

絶対必要な項目がちゃんと入っているか確認することで、将来的な費用負担も減らすことができます。

 

あとは信頼できる業者を選ぶだけです。

大事なお家を守るための屋根塗装工事です、高品質の工事をしてもらえる会社に頼みましょう。

外壁塗装と一緒にやる方も多いので、特に業者選びは重要です。

適正価格で良い工事にするために、ぜひお役に立てていただければと思います。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

 

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