『30坪だと屋根塗装はいくら?』
初めての塗装工事なら、誰しも金額のことは気になりますよね。
10年に一度ほどしかない工事ですから、屋根塗装の費用相場を把握している人はなかなかいません。
そこで心配なのが、悪い業者に騙されないか、ぼったくられないか、ということ。
いきなり見積もりを取っても、それが適正価格なのか判断がつかないと不安になってしまうと思います。
そこでこの記事では、ユーコーコミュニティーの過去の実績に基づいた屋根塗装の費用相場30坪版を大公開!
これでまずは大まかな費用感を掴みましょう。
さらに具体的な金額を知りたい方は、その後の見積もりの内訳や相場より高くなるケース、見積事例もご覧ください。
最後までお読みいただくことで、屋根塗装の相場がわかり、適正価格の業者が見分けられるようになります。
相場を知って、安心して屋根塗装ができるようになりましょう!
目次
1章 30坪|屋根塗装の費用相場一覧表
以下のグラフは、ユーコーコミュニティーの過去1,200件以上のデータをもとにした、30坪前後のお家の屋根塗装費用です。
30坪前後のお家で屋根塗装をした場合、足場なども含めて40~80万円が中心価格帯です。
これから塗装をお考えの方は、まずはこのくらいを目安にお考えください。
ただ実際の費用は、屋根面積や使う塗料によって変わります。
塗装工事をするときは必ず、ご自宅専用の見積もりを業者に作ってもらいましょう。
★坪数と屋根面積
一般的に言う坪数(建坪)とは、お家全体の床面積の合計です。
屋根面積と関連するのは、“最上階の床面積”です。
同じ坪数でもお家の形状が異なれば屋根面積も変わりますので、ご注意ください。
【例】 ※上記のような「2階床面積」の違いのほか、「係数」も屋根の形や傾きによって変わります。あくまで目安としてお考え下さい。 ※下屋根(1階の屋根)があるお家は別途計算が必要です。 |
>屋根面積の出し方について詳しくはこちら
2章 見積もりの内訳
屋根塗装は、いくつかの細かい作業によって成り立っています。
この作業の量(例えば塗装面積、足場の㎡数)や、そもそもの作業の有無(雨樋も一緒に塗装するか、下地処理が必要かなど)はお家ごとに異なるため、それによっても金額が変わってきます。
この内訳が分かると、複数の見積もりを取った時にどこが違うのか、工事内容に差がないのかチェックできます。
それぞれの単価相場を見ていきましょう。
ウレタン | 1,700~2,500円/㎡ |
シリコン | 2,300~3,500円/㎡ |
フッ素 | 3,500~4,800円/㎡ |
無機 | 4,300~5,500円/㎡ |
仮設足場 | 700~900円/㎡ |
メッシュシート | 100~200円/㎡ |
高圧洗浄 | 200~300円/㎡ |
棟板金釘打ちコーキング ※ | 15,000~40,000円/一式 |
タスペーサー・縁切り ※ | 300~600円/㎡ |
破風板 ※ | 800~1,400円/m |
軒天 ※ | 1000~1,800円/㎡ |
雨樋 ※ | 1,000~1,800円/m |
廃棄物処理 | 20,000~40,000円/一式 |
材料運搬、交通費 | 20,000~40,000円/一式 |
※棟板金釘打ちコーキング
スレートやトタン屋根の頂上部に使われている釘が抜けていた場合、水が入らないようにする処理です。
>詳しくはこちら
※タスペーサー・縁切り
スレート屋根の塗装後の雨漏りを防ぐために隙間を作る作業です。
>詳しくはこちら
※破風板、軒天、雨樋塗装
どれも屋根に近いところにある部材です。
塗るのに足場が必要になるため、屋根と一緒に塗ることが多い場所です。
3章 相場よりも金額が高くなるケース
ここまで相場のお話をしてきましたが、これらはあくまで目安と考えましょう。
なぜなら、お家は一軒一軒で形状や材質、劣化の状況なども違い、それによって金額も差が出てしまうからです。
ここでは30坪のお家の、相場よりも高くなる良くあるパターンをご紹介します。
当てはまる方は、見積もり内容の違いが分かって安心できます。
逆に、当てはまっているのに特に説明などがなかった場合は、後になってから追加費用を請求されたり、トラブルの原因になったりする可能性があります。
「うちはこうですけど、追加費用が出たりしませんか?」と確認しましょう。
3-1 3階建て
一般的なお家は2階建てが多いですが、中には3階建ての方もいると思います。
その場合は、足場代が通常よりも高くなることがあります。
なぜなら、3階建ては高さがある分、パイプの組み方などをより強固なものにしなければならないからです。それだけの資材や手間がかかります。
単価だと200~500円/㎡くらいアップすることが多いです。
高いところも安全に丁寧な工事にしてもらうためには必要な部分ですので、3階建ての場合は足場費用が上がる可能性を知っておきましょう。
3-2 屋根が急傾斜
傾きが急な屋根の場合も、塗装費用が高くなることが多いです。
「屋根の面積」が増えるのと、安全作業のための「屋根足場」を追加で設置する必要が出るからです。
勾配と面積
急勾配の方が屋根面積が増えます。
屋根足場
急勾配の屋根でも安全に作業するための足場です。
相場で800~1,000円/㎡ほど追加費用がかかります。
5~ 6寸勾配※以上の傾斜のとき、屋根足場をかける場合が多いですので、覚えておきましょう。
※屋根の勾配の呼び方 |
3-3 敷地が狭い、道路占有許可がいる
建物の立地条件によっても、足場代や人件費が変わる場合があります。
例えば、隣家との間隔が非常に狭いお家や、切り立った高い場所に建っているお家です。
足場資材の運搬や組み立てが非常に難しくて時間・手間がかかる状況の場合、足場代に一棟5,000円~数万円ほど上乗せされる可能性があります。
一部の敷地が狭いお家
通常よりも資材搬入や組み立てに時間がかかる場合があります。
高所に建っているお家
敷地内で安定した足場を建てるのが難しいときは、崖下まで足場を伸ばして建てるケースもあります。その分足場面積が増え、費用もかかります。
足場が道路にはみ出てしまう(道路占有許可)
足場は基本的には敷地内に収まるように建てますが、どうしても足場が道路にはみ出てしまう場合は、「道路占用許可」が必要になります。
●道路占用許可の費用 占用料×専用面積(㎡)×期間(月)
※占用料は市区町村によって異なります。 例:神奈川県横浜市→1,200円(出典:横浜市道路局) |
足場が出る付近には安全のための看板やカラーコーンなどを設置します。
ただ、はみ出る道路が私道の場合は対象になりませんのでご安心ください。
3-4 洗浄・下地処理に手間がかかる(モニエル瓦)
屋根の中でも「モニエル瓦」は、高圧洗浄・下地処理を丁寧に行わなければいけません。
モニエル瓦に着色している「スラリー層」という部分を塗装前にしっかり除去する必要があるからです。
通常よりも時間・手間がかかる分、200~1,000円/㎡ほどの追加費用になることがあります。
まずはしっかり高圧洗浄をし、それでもスラリー層を取り切れなかった場合は手作業で除去していきます。
スラリー層が残っていると後に塗装が剥がれてしまう原因となりますので、工事品質のための費用と考えましょう。
>モニエル瓦について詳しくはこちら
3-5 劣化が多く補修・交換が必要
大きなひび割れや欠けなど劣化があった場合は、塗装の前に補修をする費用がかかる可能性があります。
なぜなら、屋根塗装は単なる色付けではなく、屋根の素材を守るための工事だからです。
塗りつぶしただけではいずれ同じところから劣化が起きてしまいます。
例えば、ひび割れがある場合はコーキングやパテで補修します。
ひびが大きい場合は屋根材の一部交換(瓦差し替え)をすることもあります。
(ひび補修1か所1,000円~、屋根差し替え1枚1~3万円程度)
この費用は、劣化がひどくなるまえに塗装しておけば発生しないものです。
余計なお金をかけないためには、早めに塗装を検討することをおすすめします。
4章 実際の見積もり事例5パターン
それでは実際の見積りは大体どんなふうになるのか、30坪前後のお家の見積もり事例を5つご紹介します。
あなたのお家に近いものを参考にしてみてくださいね。
①2階建スレート27坪 面積61.5㎡ シリコン塗料
スレート屋根の場合は、雨漏り防止のためのタスペーサー(縁切り)作業は必須です。
また、屋根頂上に使われている釘も抜けている箇所が多かったため、打ち込みとコーキング処理も行いました。
②2階建トタン29坪 面積57.3㎡ シリコン塗料
トタン屋根の錆びが多く発生していたため、洗浄で落としきれなかったものは手で下地調整作業をしました。
こちらのお家も屋根に釘が使われていたため、今後の抜け予防処理をしています。
③2階建てモニエル32坪 面積83.3㎡ フッ素塗料
モニエル瓦のスラリー層除去のため、高圧洗浄+下地調整が見積もりに入っています。
耐久性の高い瓦なので、長く持つフッ素塗料を選ばれました。
④3階建スレート 33坪 面積77.4㎡ フッ素塗料
3階建てだったため足場代の単価が高くなっています。
今後何回も足場を組むのはもったいないというお客様のご要望で、雨樋などの細かいところも含めて塗っています。
⑤2階建スレート 30坪 面積64.8 無機塗料、一部交換有
点検時にスレート屋根の割れ・欠けが見つかったため、その交換工事をしたうえで屋根塗装を行いました。
屋根面積がそこまで大きくなかったため、どうせならコストパフォーマンスを良くしたいということで無機塗料を選択しました。
いかがでしたか?少しでも具体的なイメージが掴めたのではないでしょうか。
次の章では、より良い業者を見分ける方法について解説していきます。
5章 適正価格業者の見極め3ポイント
屋根塗装は、業者によって金額も見積もり内容も変わってきてしまいます。
最後のこの章では、正しい見積もりを作ってくれる業者を見極めるポイントを3つに絞ってご紹介します。
いくつか見積もりを取って比較したとき、似たような金額のところがあって迷った際は、ここをチェックしてください。
あるいは、たくさん見積もりを取るのは億劫だという人も、先にこの条件に当てはまる業者かどうか確認してから見積もりを依頼することで、比較する労力を減らせます。
業者選びで失敗する可能性を少なくしましょう。
5-1 事前に屋根点検・写真報告がある
屋根塗装は、見積もり時に必ず屋根点検をしてくれる業者に依頼しましょう。
点検なしで見積もりを作ると、工事が始まってから追加費用が発生する可能性があるからです。
例えば、屋根に大きなひび割れなどがあった場合は、塗装とは別に補修・交換費用が必要です。
点検しないままだと、足場を組んで工事がスタートしてから職人が気づき、「これは別途お金がかかります」となってしまいます。
あるいは、直さなければいけないのに黙ってただ塗装されたら、数年後にもっと大きな工事になってしまう可能性もあります。
せっかく工事をしたのにこれでは意味がありませんよね。
こうした事態を防ぐためには、屋根点検の様子を写真に撮ってもらいましょう。
写真は屋根全体や棟板金などの詳細まで20~30枚以上は撮影し、写真を見ながら報告・説明も受けるのがベストです。
補修が必要な部分があるのかどうか、それはどうやって直すのか、見積もりのどこに書いてあるのか、を説明してもらいましょう。
点検は、はしごをかけて直接のぼるほかに、ドローンや高所カメラで撮影できる業者もいます。
どの方法でも良いので、しっかり写真をとって説明してくれる業者を選びましょう。
>最近注目のドローン屋根点検についてはこちら
5-2 見積書が詳細に分けて書いてある
屋根塗装は、見積もり書の作業項目が細かく分けて書いてある業者に依頼しましょう。
具体的に書いていないものは、省かれたり、別途追加費用になったりしてしまう危険があるからです。
例えば「屋根塗装 一式○○円」という大雑把な見積もりでは、タスペーサーや釘打ちなどが入っているかどうかは分かりませんよね。
どんな作業を、どのくらい(数量、㎡など)を明記してもらいましょう。
見積もり書に載っていないものは、あとから言った・言わない、のトラブルのもとになります。
4章でご紹介した事例のような、きちんと詳細で分かりやすい見積もり書を提出してくれる業者を選びましょう。
5-3 下請けを使わない塗装専門店
屋根塗装を適正価格でするためには、「塗装の専門業者」に依頼をしましょう。
なぜなら、下請けに出さず自社内で工事までできる専門店は、「中間マージン」が発生しないからです。
実はハウスメーカーや工務店、大手リフォーム会社などに塗装を頼むと、ほとんどの場合下請けの塗装業者が施工をします。
このとき、下請け業者の人件費や諸経費に加えて、間に入る会社の取り分となる費用も見積もりに上乗せされます。
これが中間マージン(仲介料)です。
同じ材料、工事内容で依頼しても、中間マージンが発生する会社はどうしても金額が割高になってしまいます。
工事をするのは結局塗装の専門会社になるので、仲介させるよりも直接依頼した方がお得です。
適正価格工事をするためには、下請けに出さない、自社内に職人がいる専門店がベストです。
HPやパンフレットなどをチェックしておきましょう。
6章 適正価格の屋根塗装ならユーコーコミュニティーがおすすめ
なかでもおすすめなのは、神奈川・東京の塗装専門店ユーコーコミュニティーです。
「ユーコーコミュニティー」はグループ創業50余年、施工実績は15,000件以上にのぼり、地域で長く選ばれ続けている企業です。
専門店だからこその「適正価格」であることはもちろん、「品質」にもこだわっているのがおすすめの理由です。
点検・お見積りはすべて無料!
お急ぎの方も対応できますので、お気軽にご相談ください。
6-1 丁寧な点検に基づいた明瞭見積もり
見積もり時にはまずしっかりと屋根点検を実施。
ドローンや高所カメラなどの最新機器も導入し、屋根の状態を隅々まで写真に撮って記録していきます。
撮影した写真は印刷して、見積もり書と合わせてお客様へ進呈。
一緒に写真を見ながらお家の状況をご理解いただいたうえで、必要な修理や適した塗料などの見積もり内容もご説明してくため、明瞭で安心感があるとご好評いただいています。
お家1軒1軒に合わせた、本当にオーダーメイドの適正価格見積もりをご提供します。
6-2 ISO認証取得の品質管理体制をもつ専門店
ISO9001とは国際標準化機構の定める品質の国際規格です。
ユーコーコミュニティーはこのISO9001を認証取得しており、品質面でもお客様にご安心いただいています。
塗装業でISOを取得している会社は、全国でもほんの数社です。
外部からの審査を毎年受けて更新しなければならないなど、非常に手間も時間もかかるからです。
しかしユーコーでは、品質向上のために重要と考えて認証取得しています。
ユーコーにはベテランから若手まで自慢の職人が揃っており、一級塗装技能士などの国家資格を持つ者も多くいます。
しかしそれで満足をせず、全現場で一定以上の工事品質を保つために、ISOを含めて様々な取り組みを行っています。
例えば、各工事現場にはエリア監督が巡回し、職人の作業を2重チェック。
現場管理の専用アプリなどを用いたIT化で、工事の進捗状況や仕様の打ち合わせも綿密に行うことで、品質向上を図っています。
専門店として適正価格であることは当然として、お値段以上に喜んでいただけるクオリティにもこだわっています。
6-3 お客様の声
実際にユーコーで塗装工事を終えたお客様からのお声の一部を紹介します。
まずは一度、無料での点検・お見積もりをお試しください。
相見積もりも大歓迎です。神奈川・東京エリアの方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
まとめ
30坪前後のお家の屋根塗装は、40~80万円が相場です。
実際にはお家の大きさや屋根の形状、塗料によって変わりますので、具体的に検討するときは必ずご自宅用の見積もりを作ってもらいましょう。
以下のような場合、相場より高くなることがありますのでご注意ください。
- ・3階建て
- ・屋根が急傾斜
- ・敷地が狭い、道路使用許可がいる
- ・洗浄・下地処理に手間がかかる屋根材
- ・劣化が多く補修・交換が必要
その業者が適正価格かどうか見極めるには、
- ・事前に屋根点検・写真報告がある
- ・見積書が詳細に分けて書いてある
- ・下請けを使わない塗装専門店
の3点も必ずチェックしておきましょう。
皆さまの屋根塗装が、適正価格で良い工事になるよう、お役に立てれば幸いです。
最後までお読み下さりありがとうございました。
【おすすめ記事】
屋根塗装の金額は、塗料でも変わってきます。塗料の選び方についてはこちらもお読みください。
>【プロが厳選】屋根のおすすめ塗料5選と自宅に合った塗料の選び方