錆びや色褪せが気になってきたトタン屋根。
そろそろ塗装をしたいけど、お金はいくらくらいかかるのかが一番気になりますよね。
実はトタン屋根塗装の費用は、おおよその目安を付けるのは簡単です。
最低限必要な工事内容は決まっているので、あとは面積が分かればすぐに概算が出せます。
本記事では、坪数と塗装面積からトタン塗装の費用相場を一覧表にまとめました。まずはだいたいの費用感を掴みましょう。
またその後はできるだけお安く工事するコツも合わせて解説します。
ただし、トタン屋根の塗装は注意しないと剥がれ・膨れなどの不具合が起こってしまいます。
失敗しないための注意点も紹介しますので、ここをしっかり押さえてくれる業者に依頼しましょう。
最後までお読みいただくことで、適正価格の正しいトタン屋根塗装が分かるようになります。
大切なお家のお手入れのためにぜひ読みください。
目次
1章 【坪別】トタン屋根塗装の費用相場
トタン屋根の塗装は、塗装面積60㎡だとすると、30~54万円が相場です。
耐久性が高い塗料を使うとその分金額も上がりますので、何年くらい持たせたいかと予算を照らし合わせて選びましょう。
また、坪数と屋根の面積もあくまで目安です。
実際には同じ建坪でも屋根の勾配(傾き)や形状によって面積が変わりますので、実際に工事をするときには必ず現地点検をして正確な面積を出してもらってくださいね。
次の章では、この費用の内訳が分かるように具体的な見積もり例をご紹介します。
2章 見積もり事例3選と内訳
トタン屋根塗装は、塗装3工程のほかに「仮設足場」「高圧洗浄」「下地調整」が必要です。
屋根塗装は高所作業になるため、安全に良い工事のために足場は必須となります。
また洗浄や下地調整(ケレン)は、塗る前に汚れや錆を落とす作業です。
汚れが残ったままではせっかくの塗装も剥がれやすくなるため、これもとても大切な工程です。
また資材の運搬費や管理費などの「その他諸経費」もあります。
見積もり書には、これらを細かく分けて書いてもらいましょう。
必要な作業が省かれていないか、正しい工事内容かがチェックできるからです。
実際の見積もり事例を3パターンご紹介しますので、業者から見積もりを取るときには参考にしてみてくださいね。
■A様邸 2階建て27坪 シリコン塗料
一般的な2階建てのお家です。10年ほどの耐久性があるシリコン塗料を選ばれました。
■B様邸 3階建て30坪 シリコン塗料
3階建てだったため、足場の単価が少し高くなっています。
>足場についてより詳しくはこちらもご覧ください
■C様邸 2階建て41坪 フッ素塗料
少し大きめのお家でしたが、思い切ってフッ素塗料を選ばれました。
今回の費用はかかりましたが、15年以上もつので長期的なコストパフォーマンスは良くなります。
3章 費用を安くする2つのコツ
塗装が必要とはわかっていても、できるならお安く済ませたい…というのが皆さまの本音だと思います。
ここでは、お得にトタン塗装をするためのコツを2点ご紹介します。
どちらも数万~十数万円も費用を抑えることができますので、ぜひ実践してくださいね。
3-1 外壁と一緒に工事する
トタン屋根塗装は外壁塗装と一緒に行う方がお得になります。
なぜなら、どちらの工事も足場仮設が必要だからです。
別々に工事をすると足場も2回建てなければいけませんが、一緒に行えば1回で済みます。
一般的な2階建て住宅の足場代が1回10~20万円ですから、その分がまるまるお得になるのはとても大きいです。
外壁もいずれメンテナンスをする場合は、ぜひトタン屋根と一緒に工事しましょう。
>外壁塗装の費用について詳しくはこちら
3-2 地元の塗装専門店に依頼する
トタン屋根塗装は地元の塗装専門店に依頼しましょう。
なぜなら、ハウスメーカーや大手リフォーム会社の場合、ほとんどが塗装は下請け業者を使うからです。
下請けを使っていると、中間マージン(仲介料)が発生するため、価格が割高になります。
工事をするのは結局塗装の専門会社になるので、仲介させるよりも直接依頼した方がお得です。
また、あまりに遠いところにある会社だと、職人の交通費や出張費がかかる場合があるので、これも費用が高くなってしまいます。
ご自宅から1時間以内くらいの、地元の業者が安心です。
適正価格で良い塗装をしてもらうためには、中間マージンの発生しない地元の塗装専門店を選びましょう。
4章 トタン屋根塗装の注意点
トタン塗装工事に入る前に、注意していただきたいポイントが4つあります。
これらを守らずただ単に塗るだけの工事になると、後に不具合が出てやり直しになるなど余計に費用がかかってしまう危険があります。
正しい工事になるように、塗装業者に必ず確認してから契約をすすめましょう。
4-1 下塗りは錆止め塗料にする
トタン屋根の塗装時は、必ず下塗りには錆止め効果のある塗料を使いましょう。
錆止め塗料には、発生した錆びを広げない効果があります。
きちんと錆止めをしておかないと、せっかく綺麗に塗っても数年後に錆が発生し、塗装が剥げたり見た目が悪くなったりする危険があります。
工事内容の説明を聞くときや見積もり書をもらったときに、業者に確認しておきましょう。
4-2 下地調整・ケレン作業を丁寧にやってもらう
塗る前の下地調整(ケレン作業)は、必ず丁寧に行ってもらうようにしましょう。
しっかり錆や汚れが落ちていないと、せっかく塗装しても剥がれやすくなってしまうからです。
トタン屋根のケレンは手作業でやることが多い地味な工程ですが、仕上がりに直結する重要な作業です。
丁寧にやってもらえるよう、工事中の作業報告や経過の写真などを撮っておいてくれる業者だとより安心です。
■施工中の写真 当ブログ運営のユーコーコミュニティーでは、塗装中の各工程で写真を撮り、工事後に「施工アルバム」としてお渡ししています。 どのように作業が進んでいるのか確認できるとご安心いただいています。 |
4-3 錆、穴あきが多い場合は葺き替える
20年以上塗装していない、屋根全体に錆や穴あきが広がっている等の場合は、塗装ではなく葺き替え工事をおすすめします。
あまりにトタンが傷んでいるともう塗装しても強度が保てず、ほとんど意味のない工事になってしまうからです。
トタン屋根の葺き替えは約90~200万円ほどかかります。(2階建て30坪の概算)
塗装よりもお金がかかりますが、無理やり塗装しても数年ですぐ傷みますし、そのせいで雨漏りしてしまったら、さらに大きな修繕工事が発生してしまいます。
業者には見積もりの段階できちんと点検してもらい、本当に塗装で大丈夫な状態か確認してもらったうえで工事の話を進めましょう。
>葺き替え工事について詳しくはこちら
4-4 DIYは失敗しやすいので避ける
安全面と品質面を考えて、トタン屋根の塗装は必ず専門業者に依頼しましょう。
トタン屋根くらい自分でDIYできそう、と思うかもしれませんが、やはり屋根は高所作業で、大変な危険が伴うからです。
また慣れない作業を高所で行うとなると、隅々まで丁寧に作業するのは難しく、塗りムラや塗り残しが出てきてしまう恐れもあります。
そうなると、塗装しても十分な効果を発揮できません。
せっかく塗装したのにすぐ剥がれなどの不具合が出てしまっては意味がないですよね。
万一の事故を防ぎ、より良い工事にするためにも、トタン塗装は専門業者に依頼しましょう。
5章 トタン塗装には遮熱塗料がおすすめ!
これからトタン屋根を塗装する方は、『遮熱塗料』の使用もおすすめです。
遮熱塗料とは、日光を効率よく反射して屋根の温度上昇を防ぎ、お部屋の中を涼しくしてくれる塗料のことです。
エアコンの効きも良くなるので、節電・節約・エコにも繋がります。
金属は特に熱を溜め込みやすいため、トタン屋根は遮熱塗料の効果が出やすいです。
夏場は日当りが良くて暑くて困っている、もっと過ごしやすくしたい、節電でお得にしたい、という方は、ぜひ遮熱塗料も検討に入れてみてくださいね。
>遮熱塗料の効果やおすすめについて詳しくはこちら
まとめ
トタン屋根塗装の費用相場は、約30~54万円です。(屋根面積60㎡2階建ての場合の概算)
実際には屋根の状態や使う塗料によって金額も変わりますので、点検したうえで具体的な見積もりを出してもらいましょう。
費用を安くしたい方は、外壁と一緒に工事する、地元の塗装専門店に依頼するのがおすすめです。
ただトタン屋根塗装を失敗しないためには、以下4点は注意してください。
- ・下塗りは錆止め塗料にする
- ・ケレン作業を丁寧にやってもらう
- ・錆、穴あきが多い場合は葺き替える
- ・DIYは失敗しやすいので避ける
またトタン塗装は効果が出やすいので遮熱塗料がおすすめです。気になる方は業者に相談してみてくださいね。
適正価格でより良い塗装工事にするために、ぜひお役立てください。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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