築10年も経つと外壁の汚れが気になる…
「塗装工事を機に汚れにくい色を選びたいけどどんな色がおすすめ?」
「外壁を汚れにくくする方法はあるの?」
と気になって調べているのではないでしょうか。
確かに外壁が汚れていると、どんなにおしゃれな造りの家でも気になりますよね。
出来るだけ汚れが目立たない外壁にしたいと思っている方はとても多いです。
外壁の汚れる原因には複数あり、家の立地によってもお悩みの汚れは変わってきます。
そこで今回は、外壁が汚れる4つの主な原因と、汚れが目立ちにくくなるおすすめ色をご紹介します!
お悩みの汚れ別におすすめしますので、ご自宅に合った色を選んでいきましょう。
また記事の後半では、外壁が汚れにくくなる機能性塗料についてもご紹介します。
色選びだけでなく、塗料選びにもこだわって汚れにくい外壁にしていきましょう!
目次
1章 外壁の気になる汚れ4つ
まず外壁が汚れる原因を解説していきます。
外壁の代表的な汚れの種類は4種類です。
ご自宅の外壁の汚れと見比べて、お悩みの汚れが何か確認してみてください。
1-1 換気口下の油汚れ
外壁に付いている換気口の下に付くことが多いのが、「油汚れ」による黒ズミです。
キッチンがある場所によく見られる汚れで、塗料の劣化によって油汚れが雨で流れにくくなることが原因です。
1-2 コケ・藻による汚れ
北面や日の当たりにくい外壁に多い汚れの種類が「コケ・藻」による緑色の汚れです。
じめじめした場所に生えることが多いコケ・藻ですが、外壁に塗装された塗料が劣化することで症状がひどくなっていきます。
コケや藻の胞子は空気中に漂っていて、湿気がある場所にくっついて根を張り繁殖します。
外壁に胞子が根付かないように、塗装でコーティングすることが重要です。
1-3 サッシ下の雨染み
窓サッシの下に線が付くのが雨染みです。
家に振った雨は外壁を伝って下に流れていきますが、雨に含まれたほこりなどの汚れだけが外壁に付着してその汚れが溜まって黒く汚れていきます。
窓サッシは雨の通り道になっているため、特に汚れが蓄積して目立ちやすくなります。
1-4 大気汚染による汚れ
大気汚染による汚れも、外壁が汚れる原因の一つです。
空気中には、排気ガスやほこり等が混ざっています。
特に大きな道路が目の前にある、近くに工場があるなどの環境にお住まいの方が悩まれる汚れです。
2章 プロが勧める!汚れが目立たない色3選
外壁の汚れが目立ちにくい色を、年間200棟以上色選びの相談に乗ってきたプロの視点でご紹介します。
汚れが目立たない色を選ぶためには、汚れの近似色を選ぶことが大切です。
お悩みの汚れによっておすすめの色も変わってきますので、ご自宅の状況やお悩みに合った色を選んでいきましょう!
2-1 【黒ズミが目立たない】グレー
汚れが目立ちにくい色の1つ目が「グレー」です。
特に油汚れやサッシ下の雨染みなど黒ズミに悩まれている方におすすめします。
グレーは黒ズミの近似色なので、黒ズミ汚れを目立ちにくくすることが出来ます。
グレーにすると全体が暗くなるのではないかと不安な方は、特に汚れやすい面だけグレーにするなど色分けに工夫をしてみてください。
デザイン性もアップして、おしゃれに仕上がります。
■一部分だけグレーの家
一番人目につく正面の外壁だけグレーにすることで、デザイン性を高めながらも汚れが目立ちにくい外壁になります。
■凹凸で色分けされた家
凹凸で色分けしたおしゃれなデザイン。門塀も淡いグレーで統一感を出しています。
◆もっとグレーの事例が見たい方はこちら
2-2 【コケ・藻が目立たない】グリーン
汚れが目立ちにくいおすすめの色の2つ目が「グリーン」です。
特に日が当たらない・近くに森林や川がある等「コケ・藻」が繁殖しやすい環境にお住まいの方におすすめします。
コケ・藻は緑色なので近似色にすることで目立ちにくくすることが出来ます。
また黒ズミなどの他の汚れも、白い外壁よりも目立ちにくいです。
ただ、原色に近いグリーンにしてしまうと色褪せが目立ってしまい、かえって見た目が気になってしまうので、グリーンの中でも淡い色を選ぶようにしましょう。
■爽やかなイエローグリーンの外壁
イエローグリーンの外壁で、汚れが目立たないだけでなく、明るく爽やかな仕上がりになっています。
■抹茶のような落ち着いたグリーンの家
落ち着いたグリーンの外壁でおしゃれに仕上がっています。コケだけでなく黒ズミも目立ちにくいです。
◆もっと緑の家の事例を見たい方はこちら
2-3 【砂埃が目立たない】ベージュ
汚れが目立ちにくい色の3つ目が「ベージュ」です。
家の周りに学校や公園、田んぼがあって、よく砂ぼこりが飛んでくる環境にお住まいの方は砂ぼこりが目立ちにくい「ベージュ」を選びましょう。
ベージュは暖色系の色なので、暖かみのある印象に仕上がります。
■明るく暖かみのある外壁
ベージュをベースにする事で、明るい印象の外壁になります。
白と同様でどんな色にも合わせやすい色ですが、白よりも汚れが目立ちにくくなるのでおすすめです。
■ベージュのツートン外壁
マットなベージュの2色で、汚れが目立ちにくい仕上がりに。濃淡を出すことで、デザイン性も加わります。
◆もっとベージュの事例を見たい方はこちら
★汚れが目立ちやすい色
白・黒・原色等の色は汚れが目立ちやすいです。
黒や原色などの濃い色は汚れだけでなく色あせも目立つのでワントーン落ち着いた色を選びましょう。
白い外壁にしたい方は、真っ白を選ぶよりも多少色味の入ったベージュやアイボリー、クリーム色を、
黒い外壁にしたい人はワントーン薄い、ダークグレーやダークブラウン等を選ぶことをおすすめします。
◆白や黒にしたい方はこちらの汚れ対策を実践してみてください。
3章 外壁の汚れを防ぐ機能性塗料
外壁の汚れを付きにくくするセルフクリーニング機能を持った塗料についてご紹介します。
色だけでなく塗料選びにもこだわっていきましょう!
3-1 雨で汚れを洗い流す!低汚染塗料
雨で汚れを洗い流す「低汚染塗料」についてご紹介します。
低汚染塗料は親水性の高い塗料です。
そもそも塗料には「親水性」と「撥水(はっすい)性」があります。
「親水性が高い塗料」とは、水との馴染みが良いことを指します。
水と馴染むことで外壁に付いた汚れが雨と一緒に流れていきます。
汚れを流すことで、外壁に留まらず美観を保てるようになっています。
一方、親水性の反対が撥水(はっすい)性です。
水を弾く撥水性の塗料を塗ると、水が外壁に密着せずに弾かれます。
一見汚れが付着しないと思われがちですが、油汚れなどは撥水性が高くても外壁に密着しますので、撥水性が高い塗料だと洗い流すことが難しいでしょう。
3-2 太陽の光を活用!光触媒塗料
太陽光を活用して汚れを防ぐのが「光触媒塗料」です。
太陽の光で汚れを浮かせ、雨が降った時に流れやすくすることが出来ます。
また光触媒は環境にも優しい塗料で、空気浄化機能もあります。
ただ、光触媒は太陽の光が当たることによって効果を発揮するので、日光があまり当たらない環境にはおすすめしません。
4章 汚れが付着したら、早めに洗い流そう
外壁塗装後は塗料の膜が外壁をコーティングするため、汚れが付きにくくなります。
ただ、完全に汚れないわけではありません。
塗装後、数年でコケが発生する場合もあります。
ただし、塗料の耐用年数が過ぎていなければタオルでふき取るだけで簡単に落とすことが出来ます。
また、洗い流すときは塗料を傷つけないように優しく洗ってください。
粗めのたわしでこすったり、高圧洗浄で洗うと、外壁に塗った塗料の膜を傷つけてしまい、塗料の耐用年数を縮めてしまいます。
ホースで洗い流す、濡れた雑巾でふき取る等、刺激を与えないよう注意しながら洗いましょう。
※高所の洗浄は危険なのでお控えください。
◆具体的な掃除方法はこちらの記事をご覧ください
まとめ
いかがでしたか。
外壁の汚れには以下の4つの種類があります。
- ①油汚れ
- ②コケ・藻の繁殖
- ③サッシ下の雨染み
- ④大気汚染による汚れ
こういった汚れを目立たせないためには汚れの近似色を選ぶこと大切です。
- ・黒ズミでお悩みの方には「グレー」
- ・コケ、藻にお悩みの方には「グリーン」
- ・砂埃にお悩みの方には「ベージュ」
がおすすめです。
また、汚れが付きにくい塗料もあります。
- ・親水性の高い「低汚染塗料」
- ・太陽光で汚れを浮かす「光触媒塗料」
業者によって実績がある場合とない場合もあるので、塗装を依頼する業者に聞いてみましょう。
外壁の汚れを防いで、長期間きれいなお家を保っていきましょう。
最後までご覧くださりありがとうございました!
◆「艶消し塗料」は汚れが付きやすいのでご注意ください。塗料の艶についてはこちら
艶あり・艶消し塗料の違いと外壁塗装時に納得して選べるポイント3つ
◆塗装の費用相場について詳しくはこちら
12,000件の実績から見る!外壁塗装の費用相場と適正価格見極めのコツ