外壁が破損してしまい修理したいと思っているあなた。
「どんな修理が必要?」
「修理にはいくらかかる?」
「どこに頼めばいいの?」
と気になって調べているのではないでしょうか。
大事なお家の外壁にひびや欠け・穴が開いてしまうなど破損してしまったら心配ですよね。
修理するのが遅れてしまうと劣化が広がり大規模な工事が必要になる場合もあります。
したがって気になる劣化症状が見つかったら早急に対処にすることが大切です。
今回は修理が必要な6つの症状と、修理方法や費用相場についてご紹介します。
また出来るだけ修理費用をお得にしたい方のために修理費用負担を減らすコツについてもご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください!
記事の後半では修理をどこに依頼していいのか分からない方のために信頼できる優良業者の見極め方についてもご紹介します。
適正価格で高品質な修理をしてもらって、家を長持ちさせていきましょう!
目次
1章 修理が必要な外壁の症状6つ
修理が必要な症状を6つご紹介します。
放っておくと、さらに症状が重くなり修繕費もかさんでしまうので、出来るだけ早く対処していきましょう。
1-1 ひび割れ・欠け
0.3㎜以上の外壁のひび割れや欠けは修理が必要です。
ひび割れの場合、症状が一部のみであれば一部補修が可能ですが、劣化の原因が外壁の経年劣化の場合は補修後に塗装を行わなければ再度ひび割れが発生します。
劣化によるひび割れではなく欠けてしまっている、物をぶつけて破損している場合も一部補修又は張り替え工事が必要です。
1-2 目地のひび割れ
目地のひび割れや欠落は修理が必要です。
目地はゴム状のコーキングというものが使用されている場合が多く、紫外線によって劣化してしまいます。
目地に隙間ができるとそこから雨水が入り込み、外壁材や内部の木部なども劣化してしまうので早めに交換又は補修をしましょう。
1-3 表面の剥がれ
表面が剥がれてしまっている、ボロボロと崩れているなどの症状はカバー又は張り替えが必要です。
この症状は外壁自体に水が染みこんでいている状態で、上から補修や塗装を行なってもすぐに剥がれてしまう可能性が高いです。
外壁が常にジメジメしていると内部の防水紙や木部にも湿気が伝わって劣化や雨漏りの原因になります。
剥がれが気になる方は、カバー又は張り替え工事を行ないましょう。
1-4 反り・浮き
外壁材が反ってしまったり浮いて見えてきたら、張り替えが必要です。
反り・浮きも外壁が水を吸い込むようになったことが原因で起こる劣化症状です。
水を吸い込んで膨張した外壁が日に当たると、表面から乾いて変形します。
外壁は一度反ってしまうと元には戻せません。
したがって、反りを完全に改善するには、新しい外壁に張り替えるしかありません。
1-5 凹み・穴あき
外壁材が外部からの衝撃でへこんでしまったり、穴が開いてしまったら修理が必要です。
小さい傷であれば補修が出来ますが、大きく傷がついてしまったら外壁の一部交換や一部左官作業が必要になります。
●大きい穴は応急処置が必要 下地まで見えるほどの穴が開いてしまっている場合は、応急処置が必要です。 防水テープで一時的に穴を防ぎ家の中に雨が入るのを防ぎましょう。 |
1-6 雨漏り
雨漏りしている場合は、専門家に点検してもらい、外壁や防水紙の張り替えを行ないましょう。
放っておくと範囲も広がっていってしまい、内部の木部まで傷んでしまいます。
家の耐久性にも影響しますので、早期に対応することをおすすめします。
2章【修理方法別】費用相場と工期
修理方法別の費用相場と工事にかかる期間をご紹介します。
工事を依頼する前におおよその費用を把握しておきましょう。
2-1 外壁補修
外壁の補修の費用相場をご紹介します。
一部のみの補修であればそこまで費用は掛かりませんが、全体的に劣化が進んでいる場合は足場架設も必要になります。
▪パテ(シーリング)補修
パテやシーリングでの補修は1箇所10,000~50,000円です。
一部補修であれば費用はそこまでかかりませんが、手の届かない部分の補修であれば足場架設が必要になります。
補修にかかる時間は10~30分程度なので、数が多くても1日程度で終了することがほとんどです。
★小さいひびなら自分でも出来る 0.3㎜未満の小さなひび割れであれば自分で補修することも可能です。 ただし、見た目が悪くなってしまう場合もありますので、どうしてもやりたい方のみ行なってください。
◆自分で外壁を補修したい方はこちらの記事をご覧ください。 |
▪左官補修
モルタル外壁などが劣化で剥がれてしまった場合は、左官補修を行います。
左官補修は1㎡あたり3,500~7,000円です。
劣化の状態によっては、表面の補修だけでなく、一度外壁を崩してから下地からやり直す場合加えて5,000円/㎡程必要です。
補修の面積にもよりますが、作業は1~2日で終了します。
2-2 目地補修
目地の補修の費用相場をご紹介します。
目地の補修工事には「打ち替え」と「増し打ち」の2種類があります。
▪打ち替え
劣化した目地は「打ち替え」を行ないます。費用は1mあたり800~1,200円です。
手の届かない範囲や家全体を行なう場合は、足場架設費用も加算されます。
「打ち替え」は既存の目地(コーキング)を取り除き、新しい目地を充てんしていく方法です。
一部であれば半日で終わりますが、家全体を行なうと2~3日かかる場合もあります。
▪増し打ち
「増し打ち」は既存の目地の上から新しい目地を充てんする方法です。
撤去作業がないので、「打ち替え」より安く、1m当たり700~1,000円です。
ただし、増し打ちは古いコーキングが剥がれてしまった際に新しいコーキングも一緒に剥がれてしまうのであまりお勧めできません。
増し打ちを行なうのは入角(角の内側)や窓サッシ周りなどの「増し打ち」せざるを得ない状況のみです。
工期はおよそ1~2日です。
2-3 外壁塗装
外壁全体が劣化してしまっていたら、外壁塗装が必要です。
(ただし、外壁自体が水を含んでボロボロになってしまっている場合は塗装しても意味がありません。)
塗装は使用する塗料によって費用が変わってきますが30坪2階建て150㎡の外壁で約70~160万円です。
外壁塗装は基本的には全体を行なうため、費用に足場代も含まれています。
工期はおおよそ2~3週間ですが悪天候が続くとその分工期が延長されます。
敷地の状況によっては車を駐車できなくなってしまう場合もあるので施工業者と打ち合わせが必要になります。
◆外壁塗装について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
2-4 外壁カバー
外壁が広範囲でボロボロになっている場合はカバー(重ね張り)工事がおすすめです。
張り替え工事でも可能ですが、撤去費用がかからないので張替よりもお得に工事が出来ます。
ただし、雨漏りしてしまっている場合は、外壁を撤去して内部の防水紙の交換をしなければいけないのでカバー工事は出来ません。
費用相場は1㎡あたり3,500~6,000円で、使用する外壁材によって変動します。
全体を行なうと30坪2階建て150㎡の外壁の場合150~200万円程度です。
工期は2~3週間で天候によってはもう少し延びる場合もあります。
◆外壁のカバー工事について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
2-5 外壁張り替え
外壁自体がボロボロになってしまっている、雨漏りしている状態は外壁の張り替えが必要です。
1㎡あたりの単価相場は4,500~7,000円で、全面張り替えは200~280万円ほどです。
外壁材は、日々新しい商品が開発されているため、新築時に選んだ同じ種類の外壁がない場合もあります。
一部のみ張り替えであれば1~2日程度で終了します。
全面の張り替えは3~4週間ほどかかります。ただし雨天時は作業ができないので、悪天候が続くとその分工期も長引く可能性があります。
◆外壁の張り替え工事について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
3章 費用負担を減らすコツ
修理費用負担を出来るだけ減らすコツをご紹介します。
外壁の修理は大規模なものもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
3-1 天災による被害は火災保険を活用する
台風や強風などによる被害の場合は火災保険を活用しましょう。
火災保険に加入していれば、被害写真や見積書を郵送すると保険が降りる場合があります。
保険会社によって審査の基準や下りる金額は異なりますが、修理費用が全額負担になったという事例もあります。
天災が原因で外壁が傷ついてしまった場合は火災保険とリフォーム会社に連絡してみましょう。
⋆火災保険申請までの流れ ①保険会社に連絡して被害内容を伝え、保険適用できるかを聞く。 ②申請書類を送ってもらう。 ③屋根工事の業者から「被害写真」「見積書」をもらう。 ④申請書類をご自身で記入する。 ※保険代行業者というものもありますが、費用が掛かります。書類は難しいものではないので、ご自身での記入、申請をおすすめします。 ⑤保険会社へ申請を送り、現地調査(鑑定)をしてもらう。 ⑥保険金の確定、入金
※工事費用が20万円以下の場合は適応されていないケースもあります。保険会社によって適応条件が異なりますので、加入されている保険会社に確認しましょう。 |
3-2 補助金を利用する
外壁の塗装や張替工事などの大きなリフォーム工事の場合、補助金がもらえる場合があります。
原状回復の工事の場合は補助金が下りない場合もありますが、断熱性が上がる・防音性が上がるなど、暮らしが豊かになる工事は補助金が下りる対象になります。
ただし、審査基準や補助金額は各自治体で異なるので、まずはご自身がお住まいの地域の条件を検索してみてください。
→地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト
◆補助金を利用して外壁リフォームをする方法はこちらの記事をご覧ください。
3-3 自社施工の業者に頼む
外壁の修理は自社施工の業者に依頼するのがおすすめです。
なぜなら、下請けの職人が工事を請け負う場合は「中間マージン(=手数料)」が発生するからです。
お客様と施工業差の間に他業者が入るほど中間マージンが加算されて請求されてしまうので、自社で施工してくれる業者に依頼しましょう。
4章 信頼できる業者を見極める3つのポイント
信頼できる業者の見極め方をご紹介します。
リフォーム業界には悪徳業者や知識のない業者も存在しますので、その中から信頼できる丁寧な業者を見極めていきましょう。
4-1 地元での実績がある
地元での実績がある業者を選びましょう。
悪徳業者や知識のない業者は、工事の経験値が低く実績がないことが多いです。
塗装工事や張替工事などの大きな工事は口コミで評判が広がっていくこともありますので、狭い地域で多く実績がある業者を選びましょう。
業者を選ぶ際に、お住まいの地域の実績を聞いてみるか、ホームページで実勢を確認しておくことをおすすめします。
4-2 修理前後の写真を渡してくれる
修理前後の写真を渡してくれる業者を選びましょう。
1階周りのひび割れ補修1箇所のみであれば、自分でも確認できるので写真は不要ですが、足場を立てて修理する場合はなかなか確認できません。
窓からでも見えない個所はたくさんありますので、必ず修理をした証拠となる写真をもらいましょう。
職人の多くはカメラを持って作業しないので、修理前後の写真が欲しい場合は事前に伝えて撮ってくれるか確認しましょう。
4-3 アフターサービスが充実している
アフターサービスが充実している業者に依頼しましょう。
外壁の劣化状態によっては、修理・補修した後も不具合が出ることはあります。
そういった非常事態に連絡したらすぐに来てくれる業者だと安心です。
業者によっては、工事をしたっきり何も連絡がないところもありますのでアフターサービスについてもきちんとしているかは確認しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
最後にこの記事をまとめます。
【1章まとめ】
修理が必要な外壁の劣化症状は以下の6つ。
①ひび割れ・欠け
②目地のひび割れ
③表面の剥がれ
④反り・浮き
⑤凹み・穴あき
⑥雨漏り
【2章まとめ】
外壁の修理と費用相場は下記のとおりです。
【3章まとめ】
外壁の修理の費用負担を抑えるコツは下記の3つです。
1、天災による被害は火災保険を活用する
2、補助金を利用する
3、自社施工の業者に頼む
【4章まとめ】
外壁の修理を依頼すべき、信頼できる業者の特徴は以下の3つです。
①地元での実績がある
②修理前後の写真を渡してくれる
③アフターサービスが充実している
信用できる業者に修理を依頼して、外壁を長持ちさせていきましょう!
最後までご覧くださりありがとうございました。
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