赤・レッド系の屋根は最近好まれていて、当社での相談件数も増加傾向です。
その理由は、欧風の様な赤い洋瓦をイメージした色と、それに合わせて組み合わせを考えた色で外壁の塗り替えをする方が増えているからです。
この記事では、赤色の屋根の特徴について詳しくお伝えします。
この記事を読むことで屋根を赤にするメリットや、もしあなたが赤色にするかどうか迷っているところであれば、赤を選んでも後悔しないように赤の良いところを目一杯お伝えします。
最後まで読むことで、赤色の屋根は良い物かあまり好みのものでないかも判断してもらえるようになりますので、是非ご覧ください。
目次
1章 実例:赤色の屋根写真集19選
実際に施工事例を見て、どんな赤・レッド系の屋根が良いかイメージしましょう。
数ある赤の種類の中から、良いと思う色やご自宅と同じ形状の屋根を見る事で、どの色にしたいかというイメージが固まるからです。
これから紹介するのは、2017年10月~2018年9月の間でユーコーコミュニティー株式会社が実際に施工した例です。
塗料名や色番号も併せて記載しますので、もし気に入った色があれば、そのまま指定する事もできます。是非活用ください。
①H・T様(神奈川県横浜市戸塚区)
築年数 | 築9年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:フッ素 |
外壁塗料 | ■種類:シリコン |
赤味の強いオレンジの屋根です。白やクリーム系の外壁と合わせる事で、欧風のプロヴァンスな雰囲気が作れます。 |
②F・K様(東京都町田市小山町)
築年数 | 築16年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:フッ素 |
外壁塗料 | ■種類:フッ素 |
クリーム系の外壁と合わせた例です。お庭も木製フェンスや植栽があるので、より欧風の雰囲気が引き立ちます。 |
③K・H様(神奈川県相模原市緑区)
築年数 | 築10年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:フッ素 |
外壁塗料 | ■種類:フッ素 |
赤味の強いオレンジは、日光を浴びると更に鮮やかさが増します。そのため外壁の色味を抑えた方が、より屋根の良さが活かされます。 |
④A・Y様(神奈川県横浜市神奈川区)
築年数 | 築11年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:フッ素 |
外壁塗料 | ■種類:フッ素 |
元の木製ドアとの相性が良いです。シンプルな組み合わせですが、屋根の赤の良さが際立っています。 |
⑤S・Y様(神奈川県秦野市萩が丘)
築年数 | 築18年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:フッ素 |
外壁塗料 | ■種類:フッ素 |
赤×アイボリー×ポイントで茶色は相性が良い組み合わせです。 全体のバランスが良く取れた例です。 |
⑥K・N様(東京都町田市能ヶ谷)
築年数 | 築14年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:フッ素 |
外壁塗料 | ■種類:フッ素 |
タイルと白い壁に、ポイントで赤色の屋根がおしゃれ度を高めています。 外壁がシンプルな分、植栽の緑も活かされていますね。 |
⑦S・J様(神奈川県相模原市緑区)
築年数 | 築17年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:フッ素 |
外壁塗料 | ■種類:フッ素 |
マルーンは紫~えび茶色あたり、えんじ色とも言われます。 深みや落ち着きが出るため、外壁が明るめのカラーでも上手にまとめてくれます。 |
⑧I・M様(神奈川県相模原市南区)
築年数 | 築13年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:フッ素 |
外壁塗料 | ■種類:フッ素 |
瓦の形とタイル状の外壁(茶色)、雨どいの白がアクセントとなって素敵な色合いです。 |
⑨F・A様(神奈川県横浜市泉区)
築年数 | 築19年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:フッ素 |
外壁塗料 | ■種類:シリコン |
ボルドーレッドは深みの強い赤です。こちらの家では外壁の赤茶色と一体感が出ています。雨どいは黒やこげ茶などにすると、全体に締まりが出ます |
⑩E・M様(神奈川県藤沢市辻堂)
築年数 | 築12年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:フッ素 |
外壁塗料 | ■種類:シリコン |
黄色味の強い外壁とも相性が良いです。 少し人とは違う色にしたいという方は、このような組み合わせもお勧めです。 |
⑪K・Y様(神奈川県相模原市南区)
築年数 | 築10年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:シリコン |
外壁塗料 | ■種類:シリコン |
形に特徴がある瓦の赤に、目を引く艶を抑えたレモンイエローが爽やかな、かわいい組み合わせです。 |
⑫M・Y様(神奈川県相模原市南区)
築年数 | 築15年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:フッ素 |
外壁塗料 | ■種類:シリコン |
クリーム色の外壁にピンクのアクセントが入っても、赤色の屋根は邪魔することなく同系色でまとめています。 |
⑬K・T様(神奈川県厚木市妻田東)
築年数 | 築12年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:シリコン |
外壁塗料 | ■種類:シリコン |
屋根の赤と、外壁のポイントで使った赤が良いアクセントの例です。 店舗併用なので、お客様の目を引く鮮やかな色合わせです。 |
⑭D・M様(神奈川県藤沢市亀井野)
築年数 | 築13年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:フッ素 |
外壁塗料 | ■種類:フッ素 |
明るめの黄色でも、赤色の屋根は合います。 |
⑮O・T様(神奈川県厚木市関口)
築年数 | 築16年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:ウレタン |
外壁塗料 | ■種類:ウレタン |
白と水色のツートンカラーに赤色の屋根です。水色が控えめなので、屋根が赤でも喧嘩せずまとまっています。 |
⑯S・K様(神奈川県横浜市緑区)
築年数 | 築20年 塗替え2回目 |
屋根塗料 | ■種類:無機 |
外壁塗料 | ■種類:無機 |
茶色に近い赤です。イエロー&オレンジのツートンカラーにも合う、同系色の屋根です。 |
⑰A・Y様(神奈川県平塚市西八幡)
築年数 | 築11年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:無機 |
外壁塗料 | ■種類:無機 |
濃い茶色味の赤屋根です。アイボリーとこげ茶も相性が良く、スタイリッシュな仕上がりです。 |
⑱H・T様(神奈川県藤沢市高倉)
築年数 | 築46年 塗替え3回目 |
屋根塗料 | ■種類:無機 |
外壁塗料 | ■種類:無機 |
鮮やかな赤です。トタン屋根は強い色でも変な色味になりにくいので、こんな鮮やかな色もOKです。付帯部分を茶色にしてまとまりを出しています。 |
⑲N・R様(神奈川県横浜市戸塚区)
築年数 | 築13年 塗替え1回目 |
屋根塗料 | ■種類:無機 |
外壁塗料 | ■種類:無機 |
ワインレッドの様な屋根です。植栽と合わせて全体を見ると海外のお家の様な品があります。 |
【ミニコラム】 地域によっては、特産品として赤い瓦が多く住宅に使用されている所があります。 島根県の石州瓦(せきしゅうがわら)が代表的で、この地域で取れる鉄を含んだ「来待石」を釉薬(ゆうやく)にしているため、独特の赤褐色の瓦が生産され、赤い屋根の街並みが形成されています。 この様に地域柄で赤色の瓦が使用されているという事があります。 |
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2章 赤色を活かす、外壁周りパーツの色選び
ここまでで実際の施工事例を見て、ご自身がイメージするものや、好きな雰囲気のものはあったでしょうか?
屋根の赤をより映えさせるためには、外壁やその周りのパーツの色選びも重要になってきます。
屋根と外壁でそれぞれ好きな色を選んだとしても、全体で見た時に色合いが合わないなぁ…なんてことにならないためにも、ここで屋根以外の色選びのコツについても知っていきましょう。
2-1 屋根以外の色は相性の良さを優先する
赤色の屋根はそれなりに存在感がありますから、一番影響が出やすい外壁の色は特に相性を優先して選びましょう。
相性が良くない色を選ぶと、屋根の赤色と喧嘩をして不和を生み、家全体のイメージ・印象が悪くなります。
相性が良い色としてお勧めなのは『白・クリーム色・レモン色(明るいイエロー)・茶色』です。
逆に青などの原色で濃い色は赤と相性が悪くなりがちですので、避けましょう。
雨樋や装飾の帯板のパーツの色も外壁と考え方は同じですが、外壁若しくは屋根と同じ色・系統にすると相性が良くなります。
反対にいろいろな色を使うと、ごちゃごちゃして相性が悪くなりがちです。
色選びは全体のトータルバランスの印象で良し悪しが決まりますので、屋根を赤と決めた場合には、赤色と相性の良い色を選びましょう。
◆おすすめ外壁カラー4つの事例をそれぞれまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
3章 赤色の注意点は鮮やかさと色あせの目立ち
赤色の屋根を選択する上で知っておいてほしいのは、鮮やかすぎるという事と、色味が濃いため色あせ(退色とも言います)が目立ちやすいという事です。
どう注意すれば良いのか、具体的にお教えします。
3-1 赤色は喧嘩しやすい色
前でもお伝えしていますが、赤は周りの色と喧嘩しやすい色です。
赤は彩度が高く、鮮やかすぎる(色が強すぎる)場合があるからです。
ここで屋根と他の色の組み合わせが上手くいかないと、自分の家が奇抜な雰囲気になってしまい、ご自身だけでなくご近所からの目線も気になってきてしまいます。
赤色の屋根自体は鮮やかさが魅力の素敵な物なので、外壁など他の部分の配色とごちゃごちゃとしていないかを、くれぐれも注意しましょう。
配色の相性が良いかどうかについては業者とのカラーシミュレーションや事例集を見る事で分かりますから、5章も参考にして下さい。
3-2 赤色は色あせが目立ちやすい色
赤は塗りたてが鮮やかな分、経年劣化の色あせ(退色)が目立ちやすいです。
赤や青などの原色系の色の特性ですが、直射日光を常に浴びていると、紫外線劣化は避けられずに、屋根も日焼け状態を起こします。
そうすると、塗りたてはハッキリとしていた色が、ぼんやり薄くなった様に見えてきます。
黒や茶色など、深みのある色ではそれが目立ちにくいのですが、赤は目立ちます。
また劣化による色あせだけでなく、普段から埃や土、落ち葉などが付着するとその汚れも目立ちやすいので、永く塗装したての様な見た目を保ちたい方は赤以外を選んだ方が後悔はないでしょう。
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4章 和瓦でも赤色に塗装できる!
和瓦は一般的に寿命が長く、塗装不要と言われていますが、これは塗装が出来ないという訳ではなく、実際には塗装は可能です。
和瓦の屋根の方は、屋根は塗装出来ないし元ある色に合わせて外壁の塗り替えを…とお考えかもしれませんが、もし瓦の色も変えて家の雰囲気を一新したいというお気持ちがあれば、次の塗料メーカーの塗料であれば可能です。
メーカー名 | 塗料名 |
大同塗料 | |
オリエンタル塗料工業 |
気になる方は上記の塗料で施工実績がある業者に相談してみましょう。
但し、和瓦を塗装すると、その後塗装の剥げなどが出ていないか、次の塗り替えはいつ頃にするか等、次のメンテナンスを気にする必要が出てきてしまうので、是非赤色にしてイメージチェンジをしたい!という方が実施すると良いでしょう。
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5章 赤色に決めたら、やるべき3項目
屋根を赤にしようと決められたら、実際になりたいイメージにより近付けるために、次の事を実施しましょう。
実際に施工するのは業者ですから、こちらの思い描いているものが正しく伝わるか、業者が再現してくれるように施工前によく相談しましょう。
5-1 カラーシミュレーションを作ってもらう
カラーシミュレーションは、どの塗装会社でも大体対応しているサービスですので、是非希望の色で最低3パターンは作ってもらいましょう。
微妙な色の違いでも、見比べてどちらが良いかを目視で確認することで、より後悔のない色選びに繋がるからです。
その際は雨樋などの細かいパーツも指定が可能であれば是非指定してより具体的なイメージをつかみましょう。
◆カラーシミュレーションについて詳しく知りたい方は、こちらの記事で紹介しています。
5-2 外壁と屋根の色の色板見本を当て込んで見る
業者に依頼をすると、A4サイズくらいの塗装色の見本板を持ってきてくれるので、実際に上下に並べて家の壁に充ててみると、より正確なイメージが掴めます。
と言うのも、カラーシミュレーションはあくまでイメージであり、
実際は外壁や屋根は太陽の光を浴びて光るので、色も1トーン以上明るく見えたり、
又は日暮れころになると陰になる面は1トーン暗く見えたりと、
実際外で見える色の感じ方というのは、机上だけでは掴み辛いからです。
外壁と屋根の色の相性も見れますし、その色が明るい時・暗い時にどんな表情になるかというのは、色を確定させる前に知っておかなければ、後での後悔に繋がってしまいますので、必ずA4サイズの見本板で見え方を確認しましょう。
◆色見本の上手な使い方はこちらをお読みください。
5-3 事例集を見せてもらう
施工を依頼しようとしている業者には、赤色屋根の事例集を見せてもらいましょう。
理由は、まず複数の事例を見せてくれる業者と、2~3パターン程度しか事例を出してくれない業者とでは施工実績の信頼度が違います。
今まで赤色の屋根を塗装した事がない…という人より、経験がしっかりある人に依頼したいですよね。
またここで事例を複数見せてもらう事で、もしその中に自分のイメージぴったりの物があったとしたら、業者はその塗料も色も何か明確に分っていますから、全く違った色味になってしまうという失敗もありません。
実績確認のためにも、事例集は業者や色を確定させる前にもらいましょう。
まとめ
いかがでしたか?
赤色の屋根は組み合わせを上手に選べば、鮮やかでとっても素敵なものになります。
最近では欧風の雰囲気にしたいと赤色の屋根に興味を持たれる方も多いですから、業者の施工事例やカラーシミュレーションを上手に利用して、お家に合った最高の赤色屋根の施工をして下さいね。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
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