[プロ直伝]屋根塗装の色はこう決める!事例付き人気色&成功ガイド

屋根塗装の色

あなたが「いざ塗装!」となった時、果たして色のイメージはどれくらい決まっているでしょうか?

特に屋根は下から全体が見えない部分ですから、こだわりのある人と無い人、分れるかもしれません。

「あまり見えない部分なのに、どうやって決めたら良いの?」

「外壁とバランスが取れる色って、何色を選べばいいの?」

「どうせ塗るなら一番良い色にしたい!」

…等々、色に関する疑問はつきない事でしょう。

色選びは、しっかりとご自身のイメージが固まり、それが業者に正しく伝わって初めて満足がいくものになりますから、なんとなくこの色かなぁ…と、イメージが定まっていない内に決めてしまって、やっぱり違ったと後悔するのは非常に勿体ない事です。

この記事では、実例や写真を交えて実際のイメージが付きやすくなる様に必要な知識と共に紹介しますので、色で迷われている方は是非最後まで読んでみてくださいね。

 


1章 今、人気の色はグレー系・ブラウン系!

屋根の色は、グレー系、ブラウン系が人気です

色で迷われている、又は特に希望のイメージが無いという方は、グレーかブラウンを選べばまず間違いありません。

この2色が人気の理由は、基本的に大抵の外壁の色に馴染みやすく、大幅に色を誤ってしまったと言う失敗がないからです。

白やアイボリーの外壁でも、黄色やベージュの外壁でも幅広く馴染み相性が良いので、この色を選んで配色を失敗というケースはほとんどありません。

そのため、失敗したくなかったり、希望のイメージが無かったりする時は、グレー系・ブラウン系を選べばまず間違いないでしょう。

 

【実例①:新築住宅の人気色はグレー】

グレーは最近、新築の家でも多く採用されており、人気の色です。

黒=熱を吸収しやすい/白=熱を吸収しにくい、という原理で、グレーは黒よりもを吸収しにくく白よりもれが目立ちにくい為、失敗したくないという方はグレーを選びましょう。

ライトグレー色の屋根ライトグレーの屋根

ダークグレー色の屋根

ダークグレーの屋根

 

屋根:ライトグレー×外壁:グレー

同系色の屋根と外壁ですが、シックで飽きの来ない家になります。

屋根:ダークグレー×外壁:モカ&アイボリー

k.s_hadano

落ち着いたトーンでまとまりがあります。長い間楽しめるカラーです。

 

◆グレーの屋根塗装事例を多数集めています。是非ご覧ください。

 

【実例②:長い間選ばれているのはブラウン】

ブラウンは外壁とも馴染みが良く、長期的に多くの方が好んで選んでいる色です。

外壁との調和が取りやすいので、こだわりのない方や、長く楽しみたいという方は、ブラウンを選びましょう。家に元々タイルなどのデザインが有る方もブラウンは系色的に相性が良いので、お勧めできます。

こげ茶色の屋根

こげ茶色の屋根

チョコレートブラウン色の屋根

チョコレートブラウンの屋根

屋根:ブラウン×外壁:パープル

チョコレート×パープル

パープルの外壁は少ないですが、ブラウンの屋根にすると上から落ち着きが出て、馴染みが良くまとまります。

屋根:ブラウン×外壁:白&ベージュ

h.m_kamakura

昔ながらの和風な色合いです。街並みにも馴染みやすいでしょう。

 

◆ブラウンの屋根塗装の画像はこちらをどうぞ。

 


2章 避けるべきはホワイト系と原色系

屋根の色として、ホワイト系や、原色系はあまりお勧めできません。

なぜかというと、汚れが目立ちやすいだとか、色あせが目立ちやすいという特徴があるからです。

それぞれの特徴について、詳しく説明します。

 

2-1 ホワイト系は汚れが目立つ

トタン素材の屋根などは特にホワイト系の色が使われる事が多いですが、汚れが目立ちやすいのでお勧めできません。

汚れが目立ちやすいという事は、日々の雨風や土埃を浴びる中で見た目が悪くなりやすいという事です。

車の車体も、白などは汚れが目立ちがちです。車なら洗車すれば綺麗に出来ますが、屋根は気軽に洗う事も出来ません。

10年に1度と言われている塗装だからこそ、早い段階から汚れが目立って洗いたくても洗えないというのは辛い物がありますから、特に見た目を気にされる方こそ、ホワイト系は避けましょう。

屋根:白

白い屋根

汚れが見えない、傾きの少ないトタン屋根などであれば使う場合があります。

 

◆ただ、白には”遮熱効果が高い”というメリットもあります。

お部屋の暑さが気になる方はこちらもご覧ください。

 

2-2 原色系は色褪せしやすい

ブルーやイエローなどの原色で鮮やかな屋根を検討している方もいるかもしれませんが、こういった色味の強い原色系のカラーは、経年劣化により色褪せ(退色)が目立ちやすいです。

その為、塗装後35年頃から塗装したての時よりも古びた印象を持つことになりがちです。

小まめに塗装したい人には向いていますが、そうでない限りは避けた方が良いでしょう。

屋根:ブルー

青い屋根

強い色は、色褪せる前にまめに塗り替える人向けです。

 

◆しかし青は日本瓦にも良く使われ、人気のある色です。色あせしにくい高耐久の塗料を使って塗装する方も多いです。

青い屋根の事例や注意点はこちら

 


3章 色を決める時の3つのポイント

屋根でも外壁でも色選びの際に考慮して頂きたいのは、ご自身の家だけではなく、周りとの調和や相性が良いかどうかです。

どういう事かと言うと、例えご自身が大好きな色を選ばれたとしても、それが必ずしもあなたの家や住環境に合う色とは言えないからです。

屋根の色選びで気にすべき相性は3点あります。

  • ①外壁との相性
  • ②家周りとの相性
  • ③景観との相性

です。

具体的に説明します。

 

3-1 [外壁との相性]=“馴染ませる”セオリーで決める

1章ではグレーやブラウンにすると失敗がないとお伝えしましたが、色の組み合わせには「馴染ませると違和感が無くなる」と言うセオリーがあります。

赤×青という色の組み合わせはかなり目がチカチカしますが、桜色×水色という同じトーンで強みを抑えた色の組み合わせにすると、赤と青の系統だとしても馴染みが良く、違和感が無くなります。

良くある家の色でいうと、白×黒よりも、アイボリー×グレーの方が違和感なく調和しやすいのです。

ちょっとした違いではありますが、色の組み合わせを考える時には「馴染ませる」事を意識しましょう。

[馴染みが良い例】

屋根:ブラウン×外壁:クリーム色&ダークブラウン

ダークブラウン

同系色でまとめると、馴染みが良いです。

◆色の組み合わせの考え方やおすすめパターンはこちら

カラーシミュレーション:最近は色決めの際に、カラーシミュレーションが用いられる事があります。色の組み合わせに疑問があったり自信が無かったりする場合は、その組み合わせが馴染むかどうかをカラーシミュレーションしてもらって判断すると良いでしょう。

 

3-2 [庭や塀との相性]=俯瞰的にポイントを見つけて抑える

家の周囲には色々な環境がありますから、例えば植物を多く植えている家であれば、緑を取り入れてみるなど、家の敷地内のパーツとの調和が必要だと言う事を覚えておきましょう。

木製の囲いがあればブラウンを、季節によって赤色の花が咲く植物を植えているのであれば赤色でも良いので、家全体を見て調和が取れている色を選びましょう。

【馴染みが良い例】

屋根:ダークグリーン×外壁:ライトグリーン

緑の外壁

2階まで届く庭の植物がシンボルになっていたので、それに合わせて淡いグリーンの外壁と屋根もグリーンになりました。

グリーンの濃淡がマッチしている例です。

 

◆緑・グリーン系のお家の事例集はこちら

 

3-3 [近隣住居との相性]=奇抜な色は避ける

周囲の街並みに調和をする色にして、景観・住環境にも馴染む色選びをしましょう。

なぜなら、街づくりというのは意匠が重要で、街に馴染んでいない奇抜な色にしてしまうと、場合によってはご近所トラブルの原因にもなりかねないからです。

費用面でも1度失敗してしまうと簡単には塗り替えられませんから、街並みとの相性は考慮して、奇抜な色は避けましょう。

 

【景観との相性が悪い例】

派手な色の建物

(出典:tripadviser)

南アフリカのボ・カープという街の様子です。

もし日本の住宅地に1軒だけこんなカラーのお家があったら、かなり悪目立ちしてしまいますね。

◆派手な仕上りだけは絶対に避けたい!という方は、こちらに注意点をまとめています。

 


4章 色選びと実際の仕上がりのギャップに注意!

サンプルを見ながら色を決めた時に気を付けなければいけないのが、サンプルと実際の仕上がりにはギャップが出る事です。

必ずしもサンプルや見本・シミュレーションで見て決めた色が、そっくりそのままの仕上がりになるとは限らないという事です。

色の感じ方は感覚的な物になるので、なるべく自分がイメージした物と施工業者との認識を近づける為にも,

「サンプルの色は屋外では見え方が1~2段階明るく、色が薄く感じる」

というのを踏まえて、それより1段階暗めの色で塗装をするなどして、ギャップに注意したイメージと色選びを伝えましょう。

 

具体的にどのような差が出るかを見るためには、実際にサンプル板を壁にかざして見るのが分かりやすいです。

日陰や日向に置いて少し離れた所から見てみると、実際の仕上がりのイメージに近づけられますので、実際に近づけて見てみましょう。

 

またその際には、サンプル板を持ってくる業者に同じ系統の複数似たトーンの色を持って来て貰うと、その場で異なる色をかざして見比べる事が出来るので、よりご自分のイメージを固める事が出来るでしょう。

もし外壁の色が決まっているのであれば、外壁の色のサンプル板の上に屋根の色を並べると相性の確認も出来ます。

 

「選んだ色と違った」と感じて後悔しないよう、サンプルそのままの色で仕上がると思い込まずに、施工業者にはどの様に見えるか細かく相談し、なるべくギャップを埋めましょう。

 

【色の見え方のギャップ例】

室内で見たサンプル板

室内の色板

これは照明の反射が入り込み、より明るく見えています。

 

室内の色板

外壁の色が決まっている場合は、上下に重ねて見ます。

同じ色板を、白い外壁に当てて外で見た場合

日当たりの良い面

屋外で見た色板

光が良く当たるので、壁も見本も室内より明るく見えます。

 

外壁の色が決まっている場合の見方。

屋外で見た色板

 

日陰面日陰面の色板

日陰なので、室内で見るより濃く見えます。

 

日陰面の色板

外壁の色と見比べてみた場合。

 

◆色見本の見方、コツの詳しい解説をまとめています。

 


5章 実録!好きなテーマで選ぶ、○○風5

色のイメージがまとまらない人は、好きなテーマ・雰囲気から色選びをしましょう。

下に各テーマに沿った施工事例を載せましたので、「こんな雰囲気の家が良いけど、それが何色なのか分からない…」という方は是非参考にしてください。

理想の組み合わせが有れば、実際に施工業者にそれを見せて相談すると、具体的な色まで決める事が出来ます。

 

5-1 地中海風

屋根:グリーン×外壁:白

白とグリーン

雨樋も屋根と同じ色にする事で、より地中海風のオシャレスタイルです。

 

グリーンの屋根

緑色の屋根

グリーンはこの1年で人気色TOP5に入ってくるようになりました。

 

◆グリーンの屋根事例はこちら

 

5-2 プロヴァンス風

屋根:ブラウン×外壁:クリーム色

プロヴァンス風

タイルの雰囲気も相まって、爽やかな欧風スタイルです。

 

屋根:オレンジ×外壁:ホワイト

オレンジの屋根

屋根の色が洋瓦風に見えるので、プロヴァンス風スタイルにイメチェンできます。

 

オレンジの屋根

オレンジの屋根

◆オレンジの屋根事例はこちら

 

5-3 ドイツ風

屋根:グリーン×外壁:レンガ調

ドイツ風

元のレンガ調の外壁を活かしたドイツ風スタイルです。

 

5-4 爽やかマリンスタイル

屋根:グレー×外壁:白&ブルー

マリンスタイル

グレーの屋根が全体を派手すぎない様にまとめているスタイルです。

 

屋根:青色×外壁:白&クリーム色

マリンスタイル

爽やかスタイルです。

 

5-5 スタイリッシュ・モダン風

屋根:グレー×外壁:ダークブラウン

モダン

ダークトーンでまとまった、シックなお家です。

 

屋根:ブラウン×外壁:ピンクベージュ

モダン

ピンクベージュの外壁ですが、ブラウンが落ち着かせてまとめています。

 

屋根:ブラウン×外壁:ブラウン

ブラウンの外壁

屋根も外壁も同系色です。黒や紺よりも主張が強くないので、柔らかいオシャレ感があります。

 

◆モダンなデザインのお家にするポイントはこちら

 


まとめ

いかがでしたか?

屋根の色決めでまだイメージが付いていなかった方は、

・グレーかブラウンは失敗もない、人気色である

・ホワイトやブルーは汚れや色あせが目立ち易いので、避けるべき

・色味は周りとの調和(馴染み)を重視する

・色の見え方は、小さなサンプルと実際の施工でギャップが出やすい

・イメージがあれば、それを担当に見せて具体的な色を決めていく

と言うポイントを抑えておきましょう。

10年に1度の事ですから、折角塗ったものの気に入らない、という事にならない様に、色選びは慎重に、且つあなたのお気に入りになる物で施工してくださいね。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

◆実際に屋根塗装をする際には、見積の内容も見て適正価格で工事をしましょう。

知らないと損!屋根塗装の費用相場と安くて良い工事をする9大原則

 

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